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【第9部〜巨人の王国編〜】

第18話 バートリの猛威

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 バートリは、フワリと城壁から飛び降りると、ゆっくりと地面に音も無く降り立った。凄まじい魔力を感じる。魔王ロードが自分よりも強いと言うだけの事はある。
 薄ら笑みを浮かべ、真っ直ぐ歩いて近づいて来る。自分が負ける事など微塵も思っていない証拠だ。
(舐めやがって)
 怒りが沸沸ふつふつと湧いて来る。吸血鬼こいつらは、人間をエサとしか思っていない。
練気剣ヴァジュラ!』
 神速の斬撃を繰り出すと、避ける素振りを見せなかった。(もらった!)と、首を斬り落とせると思った瞬間、腕を掴まれた。
「遅い、欠伸あくびが出るわ」
 ボキッ。掴まれた腕の骨が折れる音がした。痛みで顔を歪ませると、腕を掴んだまま放り投げられて城壁に叩き付けられた。
「あぐうっ!」
 背中を叩き付けられ、呼吸が出来ずにもがいた。バートリは歩いて近づき、地面に転がる私を蹴鞠の鞠の様に蹴り上げた。そして、リフティングを3度繰り返してシュートを打つ様に城壁に向かって蹴り出した。
 この勢いで叩き付けられたら死ぬと感じ、咄嗟に防御魔法と身体強化魔法、自動回復オートリジェネを唱えた。
「ギャッ」
 それでも肋骨と背骨が折れる音が聞こえ、意識が飛びかけた。自動回復オートリジェネのお陰で、回復していく。
 いつの間にかにバートリが背後にいて、右腕を掴んで背中を足で押さえた。
「ギャア、止めて!」
 ブチブチと音がして、私の右腕は引きちぎられた。噴き出る血を左手で押さえ、その場から離れると、咀嚼音そしゃくおんがして、バートリは私の右腕を食いちぎって食べていた。
「あははは、美味い!これほど美味な肉を喰らったのは初めてじゃ。血も芳醇で喉越しは柔らかく、それでいて濃厚…。1滴の血も残さず喰らい尽くしてやろう」
 バートリは私の右腕に食いついたまま、残像を残して消え、再び背後から左足で蹴られて地面を何度も転がった。
「強すぎる…」
 私は既に虫の息で、呼吸するだけで精一杯の状態だった。これは魔王が3人いても、どうにもならない強さだ。ルシフェルいや、せめてベルゼブブ級がいなくては無理だ。
 バートリは、私の右腕をすっかり食べ終わり、指先の肉までかじり付いている所だった。
「くっ」
 私は逃げ様として飛んだが、飛び蹴りを背中に受け、背に乗られたまま地面に叩き付けられた。もう声も出ない。
 バートリは、骨だけになった指を捨てると、私を仰向けにして素手で腹を引き裂いた。
「ギャアァ!嫌あぁ」
 腸を掴み出して引き摺り出した。
「見えるか?これがお前のはらわたよ。あははは」
 そのまま私をなぶる様にして少しずつ腸を食いちぎって食べた。そして、喉に食い付かれて血を吸われると痛みを感じなくなった。
「あっ、あんっ、うっ…」
「ほほほほ、気持ち良いかぇ?」
 バートリに快楽物質を注ぎ込まれ、秘部に指を出し入れされると、これまで経験した事のない快楽に身を任せた。
「あー、イクっ、イっちゃう…」
 頭の中が真っ白になって、意識が遠退いた。
「このまま食い殺しても良いが、まだわらわが満足してないぇ。わらわのペットになるなら治療して生かしてやろう。但し、わらわが飽きるまでじゃがの。オホホホ」
「ペットに、バートリ様のペットにして下さい!」
 バートリから与えられた快楽物質に抗う事が出来ず、血を吸われる事を懇願した。
「血を、血を吸って下さい!血を…」
 バートリに血を吸われながら膣の中を指で掻き回されると、何度も絶頂を迎えて悦びの声を上げた。
「ほほほほ、闇の皇帝すらわらわの前では奴隷にすぎぬ。オホホホ」
「お前達、好きにして良いぞ」
 バートリは、破った腹を回復させて立ち去った。傷が治ると、私は血を吸われる事を望んでバートリの後を追ったが、第6位階の真祖に抱き寄せられ、服を引き裂かれて犯された。最初は抵抗したが血を吸われると、犯される事に悦びを感じて何度も肌を重ねた。
 真祖の快楽物質は麻薬と同じで、それが途絶えると禁断症状が出る。その為に断続的に求め続ける様になる。私はその快楽に抗う事が出来ず、真祖2人に交互に犯され続けた。
皇上ホワンシィァン!」
 ロードが飛び込んで来た時、私はだらしなくヨダレを垂らして、くわえさせられたモノを口淫し、騎乗位で腰を振っていた。
「おのれ、よくも皇上ホワンシィァンに!それは私の女だ!」
 頭に血が昇ったロードは、思わず本音が出た。ロードが大嫌いな男達に、大好きな私がけがされ、嫉妬で怒り狂った。
 第6位階の真祖がくわえられたモノを外して身構え様とした所を、剣帝の剣技で斬り刻まれた。ロードは魔王だが、元々は神だ。その剣技には神聖魔法が自動オートで掛かっている為、斬られた傷口は再生しなかった。
 第6位階を倒した時、第5位階の真祖は、私と繋がったまま起き上がった。ロードを挑発する様に腰を振り続けると、絶頂を迎えて膣内なかに射精した。
「ふぅ、ふぅ、ふぅ。良い女だ。最高クラスの美女を犯し、血を吸う。ははは、愉快だ。お前も美しいな…俺と愉しもうぜ?」
「穢らわしい男が、皇上ホワンシィァンだけに飽き足らず、この私を視姦するとは…」
 ロードは頭に血が昇り、瞬歩で間合いを詰めると、息もつかせぬ斬撃を繰り返した。第5位階の真祖は、手のひらから血で作った剣で受けた。斬り、弾き、突き、受け、薙ぎ払った。
 ロードが戦っている姿を、ぼーっと眺めているうちに我に返った。
「わ、私…」
 バートリや真祖達との3Pの痴態を思い出して、激しく後悔した。
聖光讃美歌ホーリー
 真祖の背後から光の即死呪文を唱えると、悲鳴をあげながら身体は灰となって崩れ落ちた。ロードはその灰に聖水をかけた。
「こうしないと復活してしまうのです」
 私は穢された身体を清め、快楽物質を体外に排出し、膣内を洗浄した。
「くそっ、バートリの奴…」
皇上ホワンシィァン、ここは一旦退きましょう」
「仕方ない。キュルテンを救うのは後で考えよう」
 ロードと共に、バートリの居城から脱出した。
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