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【第8部〜龍戦争〜】

第40話 大魔王サタンの脅威⑥

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 追撃していた成吉思汗チンギス・ハーンの訃報がもたらされたのは、織田軍によってであった。城を包囲され、開城を求められると、はりつけにされて首と胴が分かれた状態でさらされた。更には成吉思汗チンギス・ハーンだけでなく、軍師として同行した韓信も捕えられており、両足は切断されていた。
「半刻(1時間)待つ。開城しなければ、この男の左腕を斬り落とす。更に半刻後、右腕を落とす。それでも開城しなければ、首を落とす」
 使者にそう告げられた。
「何て酷い事を」
 前世が虞美人だった私は、韓信殿とは面識がある。織田軍の惨虐な仕打ちに怒り、涙を流して震えた。
「許さない」
 関羽グァンィユーが手勢の五百騎を率いて出陣した。成吉思汗チンギス・ハーンの仇打ちで飛び出したのだ。
 三国志演義に於いて関羽の得物として良く知られる青龍偃月刀は、漢の時代には存在しない。三国志演義を書いた羅貫中は明の時代の人で、明の時代の武器を持たせる事によって、キャラクターの色を濃くして脚色したのだ。実際には、矛か大刀であった。今、関羽の手に握られているのは大刀である。
 秀吉は、僅か五百騎の関羽を見て侮り、「軽く蹴散らして来い」と顎で指示を出した。しかし、関羽にすれ違い様に首を落とされて討ち取られた。将兵を蹴散らして秀吉に迫り、余裕の笑みを浮かべていた秀吉は青ざめて馬に飛び乗った。
 関羽は追いすがり、大刀を振りかざした。秀吉を真っ二つにしたかと思われた大刀は、寸での所で弾き返された。
 邪魔をされて怒った関羽は、その武者に斬り掛かった。剛腕から繰り出される大刀を振り下ろしたが、その武者は関羽の右脇腹を半分も両断して返り討ちにした。
 この武者こそが織田軍の切り札の1人、塚原卜伝である。 鹿島新當流かしましんとうりゅうを編み出し、生涯擦り傷1つ受ける事は無かった。
 宮本武蔵が生まれた時、既に塚原卜伝は亡くなっていたが、最強の剣豪同士、どちらが強いのか対決を夢見て逸話まで誕生した。
 若い頃の宮本武蔵が食事中の塚原卜伝に斬りかかり、塚原卜伝は咄嗟に囲炉裏の鍋の蓋を盾にして防いだと言うものだが、生まれた時代が違う為に事実では無い。
 軍神とまで言われた関羽が一太刀で斬られた事によって、成吉思チンギス軍は激しく動揺した。それに自分達の君主は討たれているのだ。もはや何の為に戦っているのか分からなくなった。関羽が討たれると、生き残った配下は全員が投降した。
 関羽の仇打ち!と韓世忠が出陣した。関羽と同じく大刀を引っげて、塚原卜伝に向かった。しかしその前に立ち塞がった武者がいた。
「すわっ!」
 韓世忠の大刀はその武者を真っ二つにしたかに見えた。しかし、その大刀を跳ね除けると、そのまま流れる様な所作で韓世忠の首を刎ねて見せた。その武者は、もう1人の切り札である剣聖・上泉伊勢守信綱であった。彼の新陰流は柳生石舟斎に引き継がれ、柳生新陰流となった。
 成吉思汗チンギス・ハーンだけでなく、関羽や韓世忠など名だたる豪傑が一太刀で討ち取られたのだ。戦意を喪失した者がパニックになり逃げ出すと、我先にと城を捨てて逃亡し始めた。恐慌状態の兵達を止める術は、最早無かった。
 織田軍は、まだ修復途中の南門へと突入して来た。岳飛や蘭陵王が南門の救援に回ると、手薄になった東門と西門から火の手が上がった。「もうダメだ」そう皆の脳裏に浮かんだ。
 岳飛は槍をしごいて塚原卜伝を突いたが、刀で軌道を変えられ、槍を返すよりも早く懐に飛び込まれ、身体を無理に捻って避けると、右手首を切断された。
「ぐぅっ」
 馬を返して逃げたが、滝川一益がその後頭部を撃ち抜いて殺した。蘭陵王が岳飛の仇討ちに、塚原卜伝の頭を砕こうと槍を振り下ろしたが、受け流された所を上泉信綱に背後から首を斬り落とされた。首が地面に落ちると面が割れて顔が覗いた。
女子おなごであったのか?」
 上泉信綱は両手を併せて拝んだ。
 遂に織田軍は南門を破り、再び城内に突入して来た。編成は変えられ、馬上に乗っている者は全て鉄砲で武装していた。アシェラの超強力催眠ヒュブノ対策だろう。姿を表せば狙い撃ちされて殺される。
 私は後宮に隠れていたが、織田軍によって蹂躙され、女に飢えた兵士達は次々と女官達に襲いかかって犯した。抵抗した者は腹を刺され、虫の息になった所で服を剥がれて犯された。その後、見せしめに首を刎ねた。
「抵抗するなら殺す。殺しても犯す。どうせ犯されるなら死にたくは無いだろう?」と、脅して大人しくなった所をもてあそんだ。
 私は息をひそめて隠れていたが、遂に見つかった。兵士らが私を押し倒して群がり、衣服を引き裂いた。抵抗すると、顔が腫れ上がるほど殴られ、手足を1人ずつ押さえ込まれて身動き出来ず、胸にしゃぶり付かれ、性器に舌をわされると、悲鳴を上げて抵抗した。
「やかましい!大人しく股を開いてろ!」
 私から剥ぎとったパンティーを、口の中に突っ込まれた。
「うぅぅ…」
「待て!その女子おなごには手を出すな。儂の女にする」
 女好きで有名な秀吉が、群がる男達を去らせた。私は全裸のまま、かつて成吉思チンギスが使っていた寝室に連れ込まれた。
「ははは、良い女子おなごじゃわぃ」
 私の胸の弾力を確かめる様にして、揉みながら乳房を吸われた。そうしながらも、指を2本アソコに挿入れられた。
「うあっ…あっ…はぁ、はぁ。あんっ、あっ…」
「気持ちいいのか?」
 私は諦めて頷いた。
「ははは、こりゃ傑作。傑作だわい。い奴、い奴じゃ」
 秀吉に全身を舐められると、挿入れ様と入口に押し当てられた。私は目を閉じて、受け入れる覚悟をした。
「うーむ、待てよ?儂の手が付いてしまったら…うん…そうだな…」
 ぶつぶつと独り言を言い、口籠もっている為に、何を言っているのか聞き取れなかった。
「お前は信長様に献上する事にした」
 秀吉は私の目の前で、もう1人の美女・花木蘭ファ・ムーランを抱いた。
 城内には母の姿は無く、何処へ行ったのか行方知らずとなった。
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