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【第8部〜龍戦争〜】

第4話 龍vs.魔族

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 身体状態異常無効スキルが働いて、直ぐに正常に戻った。三半規管を狂わせられたのが原因だ。私の無効スキルは、最初から全く効かないのでは無くて、1度も受けた事が無い状態異常は、ダメージを受けた後から無効化されるのだ。
 周囲を見ると、魔将以上の者は平気に立っており、龍達と戦闘を続けていた。私が不死である事は知っているので、誰も助けに来ようとしない。ちょっと寂しく感じた反面、来夢は寄り添ってくれているから、こう言う時に愛情が良く分かる。
 龍司祭ドラゴンシャーマンが、何か呪文を唱えているみたいだ。
龍語魔法ドラゴンマジックよ、気をつけて!」
 龍司祭ドラゴンシャーマンが手をかざすと、巨大な竜巻ハリケーンが起こった。突風で吹き飛ばされる者、攻撃が突風によって止められる者がほとんどだった。しかし龍人族は、この隙を突いて風上から攻撃して来たのだ。
「……」
 風音で聴こえないのもあるが、龍語の発音が聞き取れない為に、何を言っているのか分からない。
 私の光之神槍ライトニングジャベリンに似た無数の光の槍が、魔族を襲った。わす事も出来ずにまともに喰らって、バタバタと倒れて行く。
「それ、一掃せよ!」
 龍人達が斬り込んで来た。
「ここが正念場だ!全軍突撃!」
 魔王ロードが真っ先に斬り込んで行った。それに魔王ビゼル達も続いた。ルシフェルは別のルートへ、斬り伏せながら城内に侵入して行った。私と来夢も別のルートから侵入した。
「何ここ?私は知っている。この城の道がなんとなく分かる…来た事があるわ。虞美人の時の記憶かしら?」
 ほとんど無意識の状態で身体が反応し、迷路の様な通路を抜けて行くと、両側が高い絶壁となり、弓矢を上から射られると逃げ場が無い1本道に出た。
「私が身体で守りながら下を通り抜ける?」
「嫌、ダメよ。貫通スキルなら、来夢の身体を通り抜けて、私に直接ダメージを受ける事になる」
「最速の移動魔法で向こうへ抜けるしか無いけど、あの入口が開けられなかったら、格好のまとよね私達。そうなったら、ここで終わりだわ」
「ねぇ?何も下の1本道を通る必要があるの?」
「どう言う意味?」
 来夢は上を指差した。
「あー!あははは。本当、コロンブスの卵よねぇ。あははは」
 私も来夢も空を飛べる。何も普通の人間の様に、下を走って抜ける必要は無かった。それに上からなら、敵が何処に配置されているのか把握出来る。
「じゃあ、私は右の壁を」
「それなら私は左の壁を」
 私は右を飛ぶ様に駆け上がり、来夢は左壁を駆け上がった。案の定、敵の弓兵が待ち構えていたが、私達が現れて混乱した。
神銃ゴッドガン
 練気剣ヴァジュラの銃バージョンで、練った気で作られた弾丸を糧にしている。こちらの方は初期状態デフォルトで、貫通スキル効果がある。
 弓を構えている龍人達に乱射しまくった。更に、追尾スキルと必中スキルも付与されている為、出鱈目に撃っても必ず当たる。
 面白い様に死体の山を築いて行く。人は血に酔う。私は当初の目的を忘れて、次から次へと現れる龍人を狙い撃ちして殺戮していた。
「死ね、死ね、死ね、死ね、皆殺しよ」
 まるでゲームの敵を倒す様に、容赦なく逃げる者も射殺した。その死体で、高さ8mはある通路の溝が埋まった。軽く1万人近く殺害しているはずだ。
「1人2人殺せば殺人者。万人を殺せば英雄だ、とは良く言ったものだ。全員殺す。赤龍の一族は根絶やしにする。私は天道神君、神々の皇帝である。至高の神のする事は全てが正しい」
 アナトは血に酔って暴走を始めた。辛うじて敵味方の区別は出来ていたが、弾は味方にも当たり始めたので、かなり危険な状態だ。
「瑞稀!どうした瑞稀?」
 来夢が必死に呼びかけても反応は薄い。間合いに入れば撃たれると思った。それほどまでに凄まじい殺意で固められたオーラが全身を包み込んでいた。
「マズいな、怒りと憎悪で我を失っている」
 瑞稀があの状態になるのは、初めてでは無い。カッとなって我を失うのは1度や2度では無いのだ。我に返った時、死体の山の中で全身に返り血を浴びていた、なんて事は多々あった。
 殺人事件の犯人が、「気が付いたら手が血で染まっていて、何が起こったのか全く記憶にありません」なんて事を言って、信じてもらえなかったりするが、B型なら有り得ると思う。だって私もカッとなってブチ切れている間の記憶が全く無いんだもの。
「瑞稀、あの入口を目指せ!」
 何はともあれ、これは戦争だ。狂戦士バーサーク状態でも利用しない手は無い。
 瑞稀は、正面から向かって来る相手を敵と認識して殺しまくっていた。1人で恐らく既に、龍人兵を2万人近く殺害しているだろう。
 貫通効果のある神銃はチートで、1発撃てば貫通して、その後ろの兵士も更にその後ろの兵士も、もっと後ろの兵士も全員死んだ。そんなものを乱射しているのだ。勿論、瑞稀だって無傷では無い。敵の反撃を受けて、心臓を貫かれて10回は死んでいる。だが不死である為に瞬時に再生すると、攻撃を繰り出して前進し、誰にも止める事が出来ない。
 そのまま禁中(省中)に入った。禁中は、皇帝の寝室である。踏み込んだ時、全裸の女性達が8人おり、赤龍はその内1人と行為中だった。
 それを見て私は我に返った。
「よくもこんな状況で、女を抱いていられるわね?」
「最期を悟って、お楽しみのまま死にたいんだろう?」
 来夢がにじり寄ると、龍人が3人現れた。
「焦るなよ?どうせお前達は此処で終わりだ。んっ?お前…まさか虞姫か?」
 赤龍に虞姫と呼ばれて足が震え出した。その瞬間、かつて劉邦に犯された記憶がフラッシュバックした。
「あっ…あ…」
 行為を終えた赤龍は、抱いていた女から離れて立ち上がると、こちらに向き直した。
「おう、やはり虞姫だ。見ろ、お前だと分かって、たった今抜いたばかりのイチモツが、もう猛っておるわ。その女を連れて来い!」
 赤龍に命じられ、3匹は襲いかかって来た。一瞬で間合いに入られると、当身を受けて吹き飛び床に転がった。
「ぐふっ…がはぁ…げほっ…」
 たったの1発で立ち上がる事が出来ない。自動回復オートリジェネがパッシブでかかっているはずなのに、全く回復しない。
「何で?…」
「ははは、ここは回復魔法がキャセルされる結界が張ってあるのだ」
 来夢は?と見ると、全身が氷漬けにされて彫刻の様になっていた。
「飾りとして置いておこう。分かるな?抵抗すれば破壊する。そうすれば、お前の大切な不定型生物スライムが死ぬ事になる」
 私は3人に引きられて、ベッドに投げ出された。赤龍の顔は劉邦だった。悪夢が甦り、失禁した。
「ははは、お前のオシッコなら飲めるぞ?怖がるな。何度も肌を重ねた仲だろう?抵抗するなよ?不定型生物スライムが死ぬぞ」
 劉邦は私の衣服を引きちぎり、胸にむしゃぶりついた。
「この弾力、形も大きさも理想だ。それに透き通る白さは絶品だ。まさに絶世の美女だな」
 劉邦は私を抱ける喜びで興奮していた。失禁して拭いてもいない秘部に舌を這わし、すする様に舐められた。私は我慢出来ずにあえいだ。
「気持ち良いのか?お前も好きものだな?この淫乱女が」
「違っ…うっ、あん…はぁ、はぁ…」
「何が違う?ワシのモノが欲しくなったら、挿入れて下さいと頼めよ?はははは…」
 秘部に舌を這わしながら、太腿や足を撫で、足の指に指を絡めながらさすられた。足の指を口に咥えると、劉邦は光悦にひたった。
「もうワシが我慢出来んわぃ」
 そう言うと、挿入された。多くの女を抱いて来た劉邦の腰使いは絶妙で、欲しい場所へ激しく突いて来たかと思えば、緩やかに焦らされ、10分の間に3度もイカされた。
「あぁ…うっ…イっ…またイク…イっちゃう…」
「おう、イケイケ。もっとイケ。楽しいだろう?気持ち良いだろう?ワシはお前がずっと欲しかった。項王の横に居たお前を、ワシの女にするのが夢だった。彭城でお前を抱く事が出来た思い出は、ワシの宝になった。お前がワシの女になるのなら、争う必要など無くなる。即停戦だ」
 私はその問いに答える事は出来ないほど、快楽の海に沈んでいた。劉邦は私の膣内なかに精を放つと、満足そうに私の頭を撫でた。
「愛しい。お前が愛しい。お前が望む物は何でも与えよう。だから、ワシに嫁いでくれ。神、魔族、龍人が1つの家族となるのだ。良い事しかないわぃ。そうだろう?」
 再び劉邦が私の膣内なか挿入いって来た。何度も何度もイカされた。虞姫は項羽1人しか男を知らなかったから、他の男に抱かれて貞操を守れず恥だと思ったのだろう。
 今の私は、男性経験は多く、この4000年の間に夫は50人以上、恋人と付き合って経験した人数は1000人くらい居る。4000年で1000人しか居ないのだから、かなり少ない。
 借金を背負ってソープに入れられた女子大生が、毎日100人もの客の相手をさせられて、地獄だと週刊誌に載っているのを見た事がある。1000人なんて、たったの10日で経験する人数だ。
 それでも1000人もの男と寝ていると、今更1人増えた所で大した事では無いと思えてしまい、Hも気持ち良くて受け入れた。
「良いよ。そんなに私を妻にしたいのなら、結婚してあげる。その代わり、妾や側室は許さない。生涯、私以外の女は抱かないと誓って。それならOKするわ」
「本当か?本当にワシと結婚してくれるのか?」
 私は頷いた。劉邦は嬉しそうに、その瞬間2発目の精を放った。
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