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【第5部〜旧世界の魔神編〜】
第3章 花井緑
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「こんばんは」
「あら、お帰りなさい!」
出迎えてくれた女性は、麻生さんでは無い。セフレの元人妻だ。彼女の名前は、花井緑と言う。離婚する前は桜井と言う名字で、今は旧姓の花井に戻している。年齢は私の1つ年下の31歳だが、童顔な彼女の見た目は25、6歳にしか見えない。彼女の様な境遇でもなければ私なんかと、どうこうなるなんて有り得ない可愛いらしい女性だ。
彼女は尽くすタイプで、いわゆる付き合った相手をダメンズにしてしまう。身の回りの世話を、あれこれと焼いてくれて至れり尽くせりだ。私もついつい彼女に甘えてしまう。側にいると癒される。麻生さん以外でこんな気持ちになるとは思わなかった。自分がしている事は最低だと理解している。それでもまた、この癒しを求めて足が向いてしまう。
4歳になる彼女の娘が眠りにつくと、当たり前の様に私達は抱き合う。お互いに求め合い、何度もイった。肌と肌が触れ合う事が、何故こんなに気持ち良いのか?彼女と1つになる事に、悦びを感じているんだと気付いて、もう後戻りが出来そうも無いほど深みにハマってしまった自分がいた。
人間は欲深い。彼女をずっと抱いていたい。手放したく無い。誰にも奪られたく無いと思いつつも、麻生さんとも別れたくは無いし、結婚したいと思っている。どちらも愛してるし、どちらも失いたくは無い。
しかしこんな不純が許されるはずがなく、いつか必ず終わりが来る。麻生さんと結婚して関係を清算するのか、麻生さんに浮気がバレてしまい、別れて彼女と結婚する事になるのか、正直今は、どちらのルートを選んでもアリだと思っている。2人を天秤にかけて何様だよ!と自分で自分を罵りたくもなる。だが、私は本当に2人とも愛しているのだ。どちらも失いたくはない。許されない事など百も承知だ。
それに花井さんは、麻生さんとの事を知っている。
「私は2番目でも良いよ。青山さんと一緒にいられるなら…」
行為が終わった後、目に涙を浮かべて彼女はそう言った。髪を撫で口付けをすると、黙って私は再び彼女を抱いた。
「緑、愛してる。緑…、気持ち良いよ…。誰にも奪られたく無い。ずっと一緒にいたい」
「あぁ、はぁ、はぁ…嬉しい…。私も青山さんと離れたく無い…ずっと一緒にいたい。あんっ、気持ち良い…もっと、もっと激しく抱いて…もっと…」
花井さんは離婚する前、前夫は借金してる相手に自分の妻を抱かせ、その行為をハメ撮りさせた。タバコを吸いながら横目で、ヨガる妻を見て笑っていた。
「お前も気持ち良くさせてもらったんだから、良いじゃないか?」
行為が終わって、泣きじゃくる彼女に向けて言った言葉だ。それからは、金の為に妻に身体を売らせた。いわゆるママ活だ。半年で50人以上の客を取らせ、それで得た金のほとんどがギャンブルに消えた。
こんなクソみたいな男と離婚出来て彼女は本当に良かった。それを知っているからこそ、私は一層彼女に優しく寄り添い、大切にした。性経験の豊富な彼女のテクニックは素晴らしく。初めて彼女と寝た時は、口に含まれると1分もせずに、口内に射精してしまった。彼女が私をカモにする為に、嘘をついているのでは?と疑った事もある。しかし、魔道具で密かに調べると、嘘では無かった事が分かった。
この哀れな母娘に対して、最初は同情の念しか無かった。生活する為にママ活をしていると聞いて、止めさせる為に資金援助した。彼女は損得無しに援助してくれた、と感謝していたが、当然下心があった。資金援助しているのだから、当然だとばかりに彼女を抱いた。彼女も嫌な顔1つせずに受け入れた。
私に最初に抱かれた時、彼女はどう思っていたのだろうか?援助してくれているから仕方ないと思ったのだろうか?それとも、ママ活の相手が不特定多数から1人になっただけだと思ったのだろうか?
初めは麻生さんに対して後ろめたい気持ちがあった。勿論、今もその気持ちが無い訳ではないが、肌と肌を合わせると情が湧く。彼女を抱けば抱くほど、愛しさが増していく。彼女は演技なのか、金づるを逃したくないと思っているのか分からない。しかし、私の事を愛していると言う彼女の言葉や表情が、とても演技とは思えず、徐々に彼女に深くのめり込んでいってしまったのだ。
彼女を抱くほどに癒され、そして心がすり減った。麻生さんへの罪悪感と、彼女への背徳の肉欲に溺れた。
「最低だ、私は…」
そう思いながらも、彼女の膣内に挿入る快楽が忘れられず、今夜も抱きに来たのだ。彼女はまた私を明るく優しく微笑んで、部屋に迎え入れてくれる。
私は、彼女の娘の美亜ちゃんのご機嫌を伺う事も忘れていない。デザートやオモチャのお土産を欠かした事は無い。この子は私の事を、青山のお兄ちゃんと呼んでいる。
「お兄ちゃんのお嫁さんになりたい」
と、嬉しい事を言ってくれる。このくらい懐かれている。
「お兄ちゃんのお嫁さんが無理なら、美亜のお父さんになって欲しい」
そうも言われた。
「ダメよ美亜。青山さんが困ってるから…」
花井さんは寂しげな表情をして、美亜ちゃんを静止した。私だって、彼女達と本当の家族になりたい自分がいる。
その日、美亜ちゃんと一緒にお風呂に入り、シャンプーをしていると、私のモノがニュルっとした感触を感じた。美亜ちゃんがイタズラしているのかと思ったら、口に含んで口淫していたのだ。美亜ちゃんを慌てて引き離した。そう言えば、前のお父さんに性的虐待を受けてたと聞いた。こんな幼い子が、まだ自分が何をしているのかも分からない様な子供に、何て事をしていると、怒りと悲しみで涙が溢れて来た。
泣いている私に「ごめんね。痛かった?美亜が気持ち良いしてあげるから」と言った。
「良いんだよ。もう、そんな事はしなくても…」
美亜ちゃんを抱きしめて泣いた。お風呂から上がると、花井さんに話した。花井さんも前夫を罵り、怒りと悲しみで涙を流した。良くも悪くもこの母娘は、放って置けない。
明日は土曜日で休みだ。花井さん母娘と遊園地にでも行こうかと考えている。
「あら、お帰りなさい!」
出迎えてくれた女性は、麻生さんでは無い。セフレの元人妻だ。彼女の名前は、花井緑と言う。離婚する前は桜井と言う名字で、今は旧姓の花井に戻している。年齢は私の1つ年下の31歳だが、童顔な彼女の見た目は25、6歳にしか見えない。彼女の様な境遇でもなければ私なんかと、どうこうなるなんて有り得ない可愛いらしい女性だ。
彼女は尽くすタイプで、いわゆる付き合った相手をダメンズにしてしまう。身の回りの世話を、あれこれと焼いてくれて至れり尽くせりだ。私もついつい彼女に甘えてしまう。側にいると癒される。麻生さん以外でこんな気持ちになるとは思わなかった。自分がしている事は最低だと理解している。それでもまた、この癒しを求めて足が向いてしまう。
4歳になる彼女の娘が眠りにつくと、当たり前の様に私達は抱き合う。お互いに求め合い、何度もイった。肌と肌が触れ合う事が、何故こんなに気持ち良いのか?彼女と1つになる事に、悦びを感じているんだと気付いて、もう後戻りが出来そうも無いほど深みにハマってしまった自分がいた。
人間は欲深い。彼女をずっと抱いていたい。手放したく無い。誰にも奪られたく無いと思いつつも、麻生さんとも別れたくは無いし、結婚したいと思っている。どちらも愛してるし、どちらも失いたくは無い。
しかしこんな不純が許されるはずがなく、いつか必ず終わりが来る。麻生さんと結婚して関係を清算するのか、麻生さんに浮気がバレてしまい、別れて彼女と結婚する事になるのか、正直今は、どちらのルートを選んでもアリだと思っている。2人を天秤にかけて何様だよ!と自分で自分を罵りたくもなる。だが、私は本当に2人とも愛しているのだ。どちらも失いたくはない。許されない事など百も承知だ。
それに花井さんは、麻生さんとの事を知っている。
「私は2番目でも良いよ。青山さんと一緒にいられるなら…」
行為が終わった後、目に涙を浮かべて彼女はそう言った。髪を撫で口付けをすると、黙って私は再び彼女を抱いた。
「緑、愛してる。緑…、気持ち良いよ…。誰にも奪られたく無い。ずっと一緒にいたい」
「あぁ、はぁ、はぁ…嬉しい…。私も青山さんと離れたく無い…ずっと一緒にいたい。あんっ、気持ち良い…もっと、もっと激しく抱いて…もっと…」
花井さんは離婚する前、前夫は借金してる相手に自分の妻を抱かせ、その行為をハメ撮りさせた。タバコを吸いながら横目で、ヨガる妻を見て笑っていた。
「お前も気持ち良くさせてもらったんだから、良いじゃないか?」
行為が終わって、泣きじゃくる彼女に向けて言った言葉だ。それからは、金の為に妻に身体を売らせた。いわゆるママ活だ。半年で50人以上の客を取らせ、それで得た金のほとんどがギャンブルに消えた。
こんなクソみたいな男と離婚出来て彼女は本当に良かった。それを知っているからこそ、私は一層彼女に優しく寄り添い、大切にした。性経験の豊富な彼女のテクニックは素晴らしく。初めて彼女と寝た時は、口に含まれると1分もせずに、口内に射精してしまった。彼女が私をカモにする為に、嘘をついているのでは?と疑った事もある。しかし、魔道具で密かに調べると、嘘では無かった事が分かった。
この哀れな母娘に対して、最初は同情の念しか無かった。生活する為にママ活をしていると聞いて、止めさせる為に資金援助した。彼女は損得無しに援助してくれた、と感謝していたが、当然下心があった。資金援助しているのだから、当然だとばかりに彼女を抱いた。彼女も嫌な顔1つせずに受け入れた。
私に最初に抱かれた時、彼女はどう思っていたのだろうか?援助してくれているから仕方ないと思ったのだろうか?それとも、ママ活の相手が不特定多数から1人になっただけだと思ったのだろうか?
初めは麻生さんに対して後ろめたい気持ちがあった。勿論、今もその気持ちが無い訳ではないが、肌と肌を合わせると情が湧く。彼女を抱けば抱くほど、愛しさが増していく。彼女は演技なのか、金づるを逃したくないと思っているのか分からない。しかし、私の事を愛していると言う彼女の言葉や表情が、とても演技とは思えず、徐々に彼女に深くのめり込んでいってしまったのだ。
彼女を抱くほどに癒され、そして心がすり減った。麻生さんへの罪悪感と、彼女への背徳の肉欲に溺れた。
「最低だ、私は…」
そう思いながらも、彼女の膣内に挿入る快楽が忘れられず、今夜も抱きに来たのだ。彼女はまた私を明るく優しく微笑んで、部屋に迎え入れてくれる。
私は、彼女の娘の美亜ちゃんのご機嫌を伺う事も忘れていない。デザートやオモチャのお土産を欠かした事は無い。この子は私の事を、青山のお兄ちゃんと呼んでいる。
「お兄ちゃんのお嫁さんになりたい」
と、嬉しい事を言ってくれる。このくらい懐かれている。
「お兄ちゃんのお嫁さんが無理なら、美亜のお父さんになって欲しい」
そうも言われた。
「ダメよ美亜。青山さんが困ってるから…」
花井さんは寂しげな表情をして、美亜ちゃんを静止した。私だって、彼女達と本当の家族になりたい自分がいる。
その日、美亜ちゃんと一緒にお風呂に入り、シャンプーをしていると、私のモノがニュルっとした感触を感じた。美亜ちゃんがイタズラしているのかと思ったら、口に含んで口淫していたのだ。美亜ちゃんを慌てて引き離した。そう言えば、前のお父さんに性的虐待を受けてたと聞いた。こんな幼い子が、まだ自分が何をしているのかも分からない様な子供に、何て事をしていると、怒りと悲しみで涙が溢れて来た。
泣いている私に「ごめんね。痛かった?美亜が気持ち良いしてあげるから」と言った。
「良いんだよ。もう、そんな事はしなくても…」
美亜ちゃんを抱きしめて泣いた。お風呂から上がると、花井さんに話した。花井さんも前夫を罵り、怒りと悲しみで涙を流した。良くも悪くもこの母娘は、放って置けない。
明日は土曜日で休みだ。花井さん母娘と遊園地にでも行こうかと考えている。
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