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【第5部〜旧世界の魔神編〜】
第2章 再び外へ
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朝食のお弁当を持って来てくれて食べ終わると、絶倫さんは仕事だと言って出て行った。ほとんど何も無い部屋だけど、私はその間に掃除をした。
絶倫さん達「抱く側」の人と私達「抱かれる側」の人は別々に隔離されている。そうでなければ、生活空間が一緒で、食堂が同じだったりして鉢合わせにでもなれば、「抱かれる側」から袋叩きに合うだろう。自分達の意思で抱かれているのでは無く、私達は拘束され、抵抗出来ない状態で犯されているのだから。
だから私も、こちら側の居住区に来るのは初めてだ。彼らの食事はお弁当だったんだ。私達は食堂だった。少しは優遇されていたんだなぁ、と思った。
お昼になると、律儀に絶倫さんはお弁当を持って来てくれた。絶倫さんはシャワーを浴びて来ると、私の隣りに座ってキスしたり胸を触って来た。
「はぁ~可愛いなぁ。ここでNo.1だぜ、お前は。なぁ、俺と一緒にならないか?お前なら結婚しても良いぜ」
「何で上から目線なのよ!」
でもどこか憎めない所があってクスリと笑った。
「私ね、実はまだ結婚してないのよ」
「どう言う事だ?」
「彼とね、まだ籍を入れてないの」
「お前が良かったら、すぐにでも籍を入れるぜ」
私はプイッと横を向いた。
「私ね、自分の事は棚に上げて嫉妬深いの。夫になるなら、この仕事を辞めてちょうだい。他の女を仕事でも抱いてるのなんて、我慢出来ないわ」
絶倫さんは、私を後ろから抱きしめて言った。
「分かった。お前が望むなら、辞めるよ。お前さえ居れば良い」
「それは…」
「なぁ?お前を連れ出した男の事、愛してるのか?」
「愛?愛って良く分からない。彼はね、私が男だった時、同じ塾に通っていた親友なの。だから好きか嫌いかと聞かれたら、好きじゃないと親友になんてならない。でも、愛してるのか?と聞かれたら、分からないとしか答えられない」
「ふ~ん。じゃ、友梨奈ちゃんの事はどうなんだい?」
「友梨奈の事は…愛してる。元カノで、元カレだから…」
「今はどうなんだい?」
「今?今は…」
友梨奈の事を、今はどう思っているんだろう?私は。かつて私達は恋人同士だった。でも私は裏切って、慎ちゃんと結婚すると言ってここから抜け出した。今私は慎ちゃんを裏切って、この人に抱かれている。完全にビッチだ私…。少なからずも、私の事を愛してくれた人達を裏切ってしまっている。こんなつもりでは無かったと、涙を流した。
「泣いてるのか?」
絶倫さんは優しくハグをすると、また「仕事だ」と言って部屋を出て行った。
「私は、絶倫さんの事をどう思っているのだろう?優しくて良い人だとは思う。セクシー男優と言う職業柄、色眼鏡で見てしまい、偏見でこう言う人だろうと決め付けてしまっていた。でも仕事がセクシー男優だと言うだけで、普通の人だった」
この先、どうなるんだろう。いや、先ずはここで何をするのかだ。ここを出てマスコミに訴えた所で証拠も無いし、政府の圧力で記事は世に出る事は無いだろう。マスコミはアテにならない。何の知恵も考えも思い浮かばず、気付けば夜になり絶倫さんが帰って来た。絶倫さんはシャワーを浴びると、私を押し倒した。
「キャッ。散々、他の女を抱いて来たんじゃないの?」
「そうむくれるなよ、妬いてるのか?お前は別腹だよ」
「何、デザートは別腹みたいに言ってるのよ!」
結局押しに負けて、絶倫さんと愛し合った。経験人数300人を超えてしまった私の中で、絶倫さんのテクニックは最高だ。私が求める所をずっと攻めてくれるので、何度もイってしまう。身体の相性が良いのは間違いない。女は身体を許すと次第に情が湧くと言うけど、愛を囁かれながら繰り返し抱かれると悪い気はせず、心地良さを感じる様になった。これが恋心だと気付くのに時間はかからなかった。絶倫さんが仕事で他の女性達を抱いていると思うと、イライラしてくるのだ。戻って来た時も、「遅い!」と怒鳴って当たる様になっていたからだ。
「そう怒るなよ、仕事なんだから仕方ないだろう?俺が愛してるのは、お前だけだよ」
そう言って抱きしめられるだけで、許してしまう自分はチョロいな、と思ったけど嬉しくなるのだから仕方ない。
「ガハハハ」
「何が可笑しいの?」
「いや何、これもう完全に俺の事が好きだろう?お前」
「なっ!」
絶句して赤面している自分が分かる。
「俺もうこんな仕事は辞めるよ。ちゃんと働くから、俺と結婚して下さい!」
急に真面目な態度になり、片膝を床に突いて指輪が入った箱を見せた。
「えっ?」
そして、私の左手を取って薬指にはめてくれた。私は感激して、涙で絶倫さんの顔が見えなくなった。
「こんな私で良かったら…」
絶倫さんは立ち上がると、私を抱きしめたまま、その場でぐるぐると回った。
「あははは、ちょっと怖いから止めてよ。あははは」
回るのを止めると、私達は口付けを交わした。
「愛してる。俺に偏見を持たずに接してくれたのは、お前だけだよ」
「うん。浮気しないでね?」
「お前の方こそ、簡単に男に抱かれるからなぁ」
「何よそれ!」
「怒るなよ。お互い様だって事だ。でもこれからは、お前だけだ」
「私も貴方だけだよ」
数日後、絶倫さんは友梨奈を妻にすると嘘をついて外に連れ出した。私は堂々と外に出たら捕まるので、絶倫さんの荷物の中に紛れ込んだ。
「着いたぞ」
荷物を開けてくれると、縮こまっていた私は背伸びをした。
「あぁー身体が痛い」
友梨奈が私を見て、複雑そうな表情をしていた。
「暫くは一緒に住む事になる」
こうして私達は、奇妙な共同生活を送り始めた。
絶倫さん達「抱く側」の人と私達「抱かれる側」の人は別々に隔離されている。そうでなければ、生活空間が一緒で、食堂が同じだったりして鉢合わせにでもなれば、「抱かれる側」から袋叩きに合うだろう。自分達の意思で抱かれているのでは無く、私達は拘束され、抵抗出来ない状態で犯されているのだから。
だから私も、こちら側の居住区に来るのは初めてだ。彼らの食事はお弁当だったんだ。私達は食堂だった。少しは優遇されていたんだなぁ、と思った。
お昼になると、律儀に絶倫さんはお弁当を持って来てくれた。絶倫さんはシャワーを浴びて来ると、私の隣りに座ってキスしたり胸を触って来た。
「はぁ~可愛いなぁ。ここでNo.1だぜ、お前は。なぁ、俺と一緒にならないか?お前なら結婚しても良いぜ」
「何で上から目線なのよ!」
でもどこか憎めない所があってクスリと笑った。
「私ね、実はまだ結婚してないのよ」
「どう言う事だ?」
「彼とね、まだ籍を入れてないの」
「お前が良かったら、すぐにでも籍を入れるぜ」
私はプイッと横を向いた。
「私ね、自分の事は棚に上げて嫉妬深いの。夫になるなら、この仕事を辞めてちょうだい。他の女を仕事でも抱いてるのなんて、我慢出来ないわ」
絶倫さんは、私を後ろから抱きしめて言った。
「分かった。お前が望むなら、辞めるよ。お前さえ居れば良い」
「それは…」
「なぁ?お前を連れ出した男の事、愛してるのか?」
「愛?愛って良く分からない。彼はね、私が男だった時、同じ塾に通っていた親友なの。だから好きか嫌いかと聞かれたら、好きじゃないと親友になんてならない。でも、愛してるのか?と聞かれたら、分からないとしか答えられない」
「ふ~ん。じゃ、友梨奈ちゃんの事はどうなんだい?」
「友梨奈の事は…愛してる。元カノで、元カレだから…」
「今はどうなんだい?」
「今?今は…」
友梨奈の事を、今はどう思っているんだろう?私は。かつて私達は恋人同士だった。でも私は裏切って、慎ちゃんと結婚すると言ってここから抜け出した。今私は慎ちゃんを裏切って、この人に抱かれている。完全にビッチだ私…。少なからずも、私の事を愛してくれた人達を裏切ってしまっている。こんなつもりでは無かったと、涙を流した。
「泣いてるのか?」
絶倫さんは優しくハグをすると、また「仕事だ」と言って部屋を出て行った。
「私は、絶倫さんの事をどう思っているのだろう?優しくて良い人だとは思う。セクシー男優と言う職業柄、色眼鏡で見てしまい、偏見でこう言う人だろうと決め付けてしまっていた。でも仕事がセクシー男優だと言うだけで、普通の人だった」
この先、どうなるんだろう。いや、先ずはここで何をするのかだ。ここを出てマスコミに訴えた所で証拠も無いし、政府の圧力で記事は世に出る事は無いだろう。マスコミはアテにならない。何の知恵も考えも思い浮かばず、気付けば夜になり絶倫さんが帰って来た。絶倫さんはシャワーを浴びると、私を押し倒した。
「キャッ。散々、他の女を抱いて来たんじゃないの?」
「そうむくれるなよ、妬いてるのか?お前は別腹だよ」
「何、デザートは別腹みたいに言ってるのよ!」
結局押しに負けて、絶倫さんと愛し合った。経験人数300人を超えてしまった私の中で、絶倫さんのテクニックは最高だ。私が求める所をずっと攻めてくれるので、何度もイってしまう。身体の相性が良いのは間違いない。女は身体を許すと次第に情が湧くと言うけど、愛を囁かれながら繰り返し抱かれると悪い気はせず、心地良さを感じる様になった。これが恋心だと気付くのに時間はかからなかった。絶倫さんが仕事で他の女性達を抱いていると思うと、イライラしてくるのだ。戻って来た時も、「遅い!」と怒鳴って当たる様になっていたからだ。
「そう怒るなよ、仕事なんだから仕方ないだろう?俺が愛してるのは、お前だけだよ」
そう言って抱きしめられるだけで、許してしまう自分はチョロいな、と思ったけど嬉しくなるのだから仕方ない。
「ガハハハ」
「何が可笑しいの?」
「いや何、これもう完全に俺の事が好きだろう?お前」
「なっ!」
絶句して赤面している自分が分かる。
「俺もうこんな仕事は辞めるよ。ちゃんと働くから、俺と結婚して下さい!」
急に真面目な態度になり、片膝を床に突いて指輪が入った箱を見せた。
「えっ?」
そして、私の左手を取って薬指にはめてくれた。私は感激して、涙で絶倫さんの顔が見えなくなった。
「こんな私で良かったら…」
絶倫さんは立ち上がると、私を抱きしめたまま、その場でぐるぐると回った。
「あははは、ちょっと怖いから止めてよ。あははは」
回るのを止めると、私達は口付けを交わした。
「愛してる。俺に偏見を持たずに接してくれたのは、お前だけだよ」
「うん。浮気しないでね?」
「お前の方こそ、簡単に男に抱かれるからなぁ」
「何よそれ!」
「怒るなよ。お互い様だって事だ。でもこれからは、お前だけだ」
「私も貴方だけだよ」
数日後、絶倫さんは友梨奈を妻にすると嘘をついて外に連れ出した。私は堂々と外に出たら捕まるので、絶倫さんの荷物の中に紛れ込んだ。
「着いたぞ」
荷物を開けてくれると、縮こまっていた私は背伸びをした。
「あぁー身体が痛い」
友梨奈が私を見て、複雑そうな表情をしていた。
「暫くは一緒に住む事になる」
こうして私達は、奇妙な共同生活を送り始めた。
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