その日、女の子になった私。

【第4部〜西洋の神々編〜】

第10章 終末戦争の行方①

　私の最後の封印が解けると、全身が光に包まれた。この光の全てが超高密度な魔力だ。これがテンダラース（S10）ランクの力…。突然、頭が割れるほどの激しい痛みを感じた。
「うぁ…頭が、痛い…」
　アナトの記憶が蘇って来る。膨大な量の記憶データが、頭の中に流れ込んで来た。それはまるで、早送りした映像の様に脳裏に焼き付く。
「はぁ、はぁ、はぁ…。ふぅ～、すぅ～はぁ～」
深呼吸をして、気持ちを落ち着かせた。
「お久しぶりね？お父様。記憶が戻ったわ」
「おぉ、我が娘アナトよ。悪魔共を滅ぼし、父の元へ還るが良い」
「ふふふ、滅ぼさなくちゃいけないのは、お父様、貴方の方ね？」
「この父と戦うと言うのか？」

『Game Start』
【YHWHが1体現れた！！！】
▶︎【戦う】
アナトの通常攻撃。YHWHに128Pointのﾀﾞﾒｰｼﾞを与えた！
YHWHからの「正体不明の攻撃」！アナトに致命傷を与えた！アナトの「黄昏の生命」が発動、HP1で耐えた。アナトの「完全自動回復」が発動、アナトのHPは全回復した。

▶︎【スキル】
アナトは「游戏缺陷（ゲームフォルト）」を発動。YHWHのHPを半分削った！
YHWHからの「正体不明の攻撃」！アナトに致命傷を与えた！アナトの「黄昏の生命」が発動、HP1で耐えた。アナトの「完全自動回復」が発動、アナトのHPは全回復した。

▶︎【スキル】
アナトは「Save Point」を発動。Save Point 1を獲得した。
YHWHからの「正体不明の攻撃」！アナトに致命傷を与えた！アナトの「黄昏の生命」が発動、HP1で耐えた。アナトの「完全自動回復」が発動、アナトのHPは全回復した。

▶︎【会話】
「お父様と私の相性は最悪よ。私のHPが低くて、お父様の攻撃力が高すぎる為に、一撃で致命傷になるけど、私の固定スキル『黄昏の生命』は、致命傷を受けた場合、HP1で耐えると言うもの。私を倒す事は出来ないわよ？」
「そんな事は分かっている、娘よ。だが、お前の回復魔法は無尽蔵ではない。いずれ尽きる。その時がお前の最期だ」

▶︎【攻撃】
アナトの通常攻撃。会心の一撃！！！YHWHに358 Pointのﾀﾞﾒｰｼﾞを与えた！
YHWHからの「正体不明の攻撃」！アナトに致命傷を与えた！アナトの「黄昏の生命」が発動、HP1で耐えた。アナトの「完全自動回復」が発動、アナトのHPは全回復した。

▶︎【オート】
アナト達は戦っている…。

「アナトのあのスキルは何なのだ？神と互角に渡り合っている」
バァルが驚いて、目を見開いた。
「あれは、アナトの固定スキル『Game Start』で、まるでゲームをしているかの様に戦闘が進んでいくと言うもの。アナトは自分のペースに持ち込んで、ヤハウェと互角に戦っているのよ」
リリスは、目を覚まして言った。