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【第4部〜西洋の神々編〜】
第9章 西洋の神々16
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深い霧の中にいるみたいに視界が悪く、周囲の様子が見えない。私は、まるで透明な器の中に、閉じ込められているみたいだった。手で、ドンドンと叩いてみても、ここからは出られそうも無い。疲れるだけなので、叩くのを止めた。俯瞰して見ると、この深い霧の中にシャボン玉が浮かんでいるみたいに見える事だろう。
「ヤバいなコレ。出られそうも無いや」
それにしてもショックを受けた。侍女が私を裏切って、ソロモンの封印する手伝いをするなんて。人間不信になっちゃうよ。と思ったけど、あの侍女もソロモンに操られていたのかも知れないと、思い直した。
ピチャピチャと音を立てて、舌を這わせている侍女の姿があった。
「うぅ…、あぁ、気持ち良いよ…ミーレ…」
ミーレと名前を呼ばれた侍女は、それを咥えるとリズムよく頭を上下させた。そして、徐々に激しく動かしていく。
「あぁっ、ミーレ!ミーレ!イクっ、イクよ、ミーレ!愛してる、ミーレ!」
侍女の口の中に精を放つと、ミーレは手のひらに白濁色の液を吐き出した。
「ふふふ、いっぱい出たね。気持ち良かった?」
「気持ち良かったよ、ミーレ。いつもありがとう」
頭を撫でながら、抱き寄せた。
「ミーレ。俺は君をずっと大切に思って来た。恩人だからだと言うだけではない。人として愛している。それなのに、何よりも大切な君が、アダムの奴に処女を奪われるなんて…。俺がどれほど君を愛してると思うんだ?俺が最初に君と結ばれたかった…」
「ごめんなさい。本当にごめんなさい。私も最初に貴方と結ばれたかったわ」
ソロモンと唇を重ね、そそり立ったモノを自分で導きながら跨り、体重をかけて腰を下ろすと、全身に快感が走って溜息の様な喘ぎ声が出た。身体の芯まで深く挿入すると、自ら腰を振り、激しさが増すにつれて快楽は一層深くなっていく。身体の奥に熱さを感じると、ソロモンは大きく息を吐き出して果てた。行為が終わると、侍女は満足そうにソロモンの胸に頭を乗せて甘えた。
「あの女のせいで、貴方の為に大切に取っておいた処女を失ったわ。もうこれであの女は、貴方の思うがままよね?あの女も処女なのよ。何人もの男に犯させて復讐したいわ」
「ふふふ、怖い女だなお前は。可愛がってもらってたんだろう?」
「ふん、あの女は欲が無くてね。自分が欲が無いと、周りも欲が無いと勘違いしていたのよ。馬鹿な女だったわ。優しさだけが取り柄の様な女よ。だから騙されて、封印なんてされたのよ…」
「どうした?そう言う割には泣いてるじゃないか」
「泣いてなんかいないわよ…ぐすっ。愚かで、馬鹿な女だったわ…。それでも私に優しくしてくれた…うっ、う、ぅぅ…」
罪悪感を感じて、侍女はポロポロと涙を流した。
「すまない。俺の為に辛い役目をさせた」
「大丈夫、貴方の為なら私はどんな事でもやってみせるわ」
ミーレは涙を拭くと、ソロモンに微笑んで指輪を見つめた。虞帝が封印されてしまった指輪を、いつまでも見ていた。
「ヤバいなコレ。出られそうも無いや」
それにしてもショックを受けた。侍女が私を裏切って、ソロモンの封印する手伝いをするなんて。人間不信になっちゃうよ。と思ったけど、あの侍女もソロモンに操られていたのかも知れないと、思い直した。
ピチャピチャと音を立てて、舌を這わせている侍女の姿があった。
「うぅ…、あぁ、気持ち良いよ…ミーレ…」
ミーレと名前を呼ばれた侍女は、それを咥えるとリズムよく頭を上下させた。そして、徐々に激しく動かしていく。
「あぁっ、ミーレ!ミーレ!イクっ、イクよ、ミーレ!愛してる、ミーレ!」
侍女の口の中に精を放つと、ミーレは手のひらに白濁色の液を吐き出した。
「ふふふ、いっぱい出たね。気持ち良かった?」
「気持ち良かったよ、ミーレ。いつもありがとう」
頭を撫でながら、抱き寄せた。
「ミーレ。俺は君をずっと大切に思って来た。恩人だからだと言うだけではない。人として愛している。それなのに、何よりも大切な君が、アダムの奴に処女を奪われるなんて…。俺がどれほど君を愛してると思うんだ?俺が最初に君と結ばれたかった…」
「ごめんなさい。本当にごめんなさい。私も最初に貴方と結ばれたかったわ」
ソロモンと唇を重ね、そそり立ったモノを自分で導きながら跨り、体重をかけて腰を下ろすと、全身に快感が走って溜息の様な喘ぎ声が出た。身体の芯まで深く挿入すると、自ら腰を振り、激しさが増すにつれて快楽は一層深くなっていく。身体の奥に熱さを感じると、ソロモンは大きく息を吐き出して果てた。行為が終わると、侍女は満足そうにソロモンの胸に頭を乗せて甘えた。
「あの女のせいで、貴方の為に大切に取っておいた処女を失ったわ。もうこれであの女は、貴方の思うがままよね?あの女も処女なのよ。何人もの男に犯させて復讐したいわ」
「ふふふ、怖い女だなお前は。可愛がってもらってたんだろう?」
「ふん、あの女は欲が無くてね。自分が欲が無いと、周りも欲が無いと勘違いしていたのよ。馬鹿な女だったわ。優しさだけが取り柄の様な女よ。だから騙されて、封印なんてされたのよ…」
「どうした?そう言う割には泣いてるじゃないか」
「泣いてなんかいないわよ…ぐすっ。愚かで、馬鹿な女だったわ…。それでも私に優しくしてくれた…うっ、う、ぅぅ…」
罪悪感を感じて、侍女はポロポロと涙を流した。
「すまない。俺の為に辛い役目をさせた」
「大丈夫、貴方の為なら私はどんな事でもやってみせるわ」
ミーレは涙を拭くと、ソロモンに微笑んで指輪を見つめた。虞帝が封印されてしまった指輪を、いつまでも見ていた。
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