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【第4部〜西洋の神々編〜】
第8章 須弥山の攻防⑨
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釈迦の話を一通り聞くと、皆押し黙っていた。沈黙が続き、重苦しい空気が漂った。
「とても信じられない話だが、釈迦殿のお話しだ。真実であろう。さて、どうしたものか?この話は良く吟味するとして、魔族の者達は暫し賓客扱いとする。亜父よ」
「はい」
帝釈天(インドラ)に亜父と呼ばれた太上老君は、私達を宿舎に案内してくれた。
「阿弥陀殿はどう思われる?」
「釈迦殿に知れない事象はありません。ここで重要なのは真実かどうかではなく、西洋天界が攻めて来るのに対して備える事でしょう。手遅れになる前に」
「彼女達が言うには、私と阿弥陀殿には会っていないと言う。恐らく私達は天竺に居て、ここには来れなかったのでしょう?アダムがセブンスターである事は、東洋天界で知る者は僅かです。それを知っていたのです。それに彼女を見ました。確かに唯一神の娘です」
「何と!人間では無く神の子か」
「それが確かならば、あの娘は我らよりも神格は上のはず。何故にSSS(トリプルエス)ランク止まりであるのか?」
「神の試練と言った所でしょうか?」
「釈迦殿、西洋が攻めてくれば、その被害は双方共に甚大なものとなる。貴方のお力で何とかならないでしょうか?」
「彼女に教えられて知り得ましたが、私自身もこのスキルでそれとなく探って見ました。西洋は7日もすればここに攻めて来るでしょう」
「たったの7日で!?」
「そうです。彼女達の力も借りなければ、この天界を揺るがす未曾有の危機を乗り越える事は出来ないでしょう」
帝釈天(インドラ)は、目を閉じて意を決した様に吐き出した。
「魔界に追放された全ての者達の罪業を取り消す!」
「とても信じられない話だが、釈迦殿のお話しだ。真実であろう。さて、どうしたものか?この話は良く吟味するとして、魔族の者達は暫し賓客扱いとする。亜父よ」
「はい」
帝釈天(インドラ)に亜父と呼ばれた太上老君は、私達を宿舎に案内してくれた。
「阿弥陀殿はどう思われる?」
「釈迦殿に知れない事象はありません。ここで重要なのは真実かどうかではなく、西洋天界が攻めて来るのに対して備える事でしょう。手遅れになる前に」
「彼女達が言うには、私と阿弥陀殿には会っていないと言う。恐らく私達は天竺に居て、ここには来れなかったのでしょう?アダムがセブンスターである事は、東洋天界で知る者は僅かです。それを知っていたのです。それに彼女を見ました。確かに唯一神の娘です」
「何と!人間では無く神の子か」
「それが確かならば、あの娘は我らよりも神格は上のはず。何故にSSS(トリプルエス)ランク止まりであるのか?」
「神の試練と言った所でしょうか?」
「釈迦殿、西洋が攻めてくれば、その被害は双方共に甚大なものとなる。貴方のお力で何とかならないでしょうか?」
「彼女に教えられて知り得ましたが、私自身もこのスキルでそれとなく探って見ました。西洋は7日もすればここに攻めて来るでしょう」
「たったの7日で!?」
「そうです。彼女達の力も借りなければ、この天界を揺るがす未曾有の危機を乗り越える事は出来ないでしょう」
帝釈天(インドラ)は、目を閉じて意を決した様に吐き出した。
「魔界に追放された全ての者達の罪業を取り消す!」
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