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第4章 学園編(三年生)
32 闇を抱えた男(とある男の過去)
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もし、俺に魔法の才能がなければ愛されていたのだろうか。
「バケモノ!!」
魔法が使えると分かったのは、俺が七歳の時だった。
一番最初に使えるようになった魔法は、闇魔法。その時は、闇魔法が世間で忌避されていることも知らなかった。
俺はただ、魔法が使えるようになったことを両親に褒めてほしかっただけだった。喜んでくれると思っていたんだ。
バケモノ。
そう叫んで、恐ろしいものでも見るような目をした両親の顔が今でも忘れられない。
闇魔法を使ったその日から、俺は疎まれ、近所で噂にならないように外出も制限されるようになった。
そんなある日、事件が起こる。
珍しく、一人でおつかいに行ってくるよう頼まれ、俺はそれに従った。
ところが、買い物を済ませて家に帰ってみるともぬけの殻。待てども待てども、誰も戻ってくることはなかった。
流石に、悟らずにはいられなかった。
俺は捨てられたのだということを。
行くあてもなく、しばらく町を彷徨った。こんな不気味な力を持っている俺のことを受け入れてくれる人がいるとも思えず、闇の力を持った自分を受け入れてくれと誰かに縋ることもできずにいた。
そんな時、夜闇のように真っ黒な髪をもつ男性が俺の前に現れる。
同じ黒だというのに、その彼からは嫌なものは感じられず、それどころか不思議な安心感があった。
それが、ファブラス伯爵家の現当主様だった。
「ファブラス伯爵家の養子になってくれませんか?」
俺の身の上話を真面目な顔で聞いた後、その男はとんでもないことを言い出した。
驚きすぎて答えられずにいると、「後継者を探さなくてはならなくて」と、男はさらに続けた。
「私には、結婚するつもりがありません。養父も、私もそうですが、ファブラス伯爵家は血筋によって続いてきた家系ではなく、魔導に優れた者たちの寄せ集めです。他の家とは在り方が異なります」
「なんで俺なんだ?」
勝手に進んでいく話を遮るように尋ねた。
数えきれないくらい人がいる中で、どうして俺なんかを選んだのか。さっぱり考えが読めなかった。
「貴重な闇の魔力を扱えると耳にしまして」
さっ、と血の気が引いていくのが分かる。
どこでその情報が漏れたのか。俺自身はそのことについて話していない。俺が闇魔法を使っていたのを目撃したのは、両親以外にも僅かにいた。その誰かから噂が広まってしまったのだろうか。
「使えるから……何だっていうんだ」
「言ったでしょう? ファブラス伯爵家の後継者には、優秀な魔導士が必要だと」
噂で聞いただけの、会ったばかりの俺に対して何を期待しているのか。
魔法に関して専門的な知識もない。知らないままに使ってみれば、忌み嫌われる闇の力でしかなかったのに。
「ファブラス伯爵家は魔法研究の名家です。あなたと気が合いそうな魔導士もいると思いますよ」
どうです? と男はなおも俺の返答を待っていた。
「……魔導士としてなら」
その人の言葉に、俺はそう答えるので精一杯だった。
居場所のなかった俺にとって、住む場所を保証してくれるという男の申し出は正直ありがたいことだった。
しかし、貴族の子どもになる。それはあまりにもスケールが大きすぎて、俺には受け入れ難いものだった。
闇の魔力をもって生まれ、忌み嫌われてきた俺は、どこの家の子になっても現状は変わらないと思っていた。ファブラス伯爵家の次期当主だという彼が特殊であるだけ。
貴族の仲間入りをすれば、社交界の場で多くの人に会わなければならなくなるだろう。そこでも今までと同じような目に遭うのが怖かった。
なるべく人と関わらず、俺の正体がバレないように生活していきたい。
結局、俺は魔導士としてファブラス伯爵家で雇われることになった。
ファブラス伯爵家で働くようになって思ったことだが、この家は俺が想像していた貴族の家とは別物だった。
会ったばかりの、素性も分からないような俺のことを当然のように受け入れてくれ、ファブラス家の一員として迎えてくれた。
ご当主のお養父上ーー先代のご当主様も、驚きはしたものの歓迎してくれた。
同僚の魔導士たちはというと、自分の魔法研究にのめり込んでいるため、あまり人に干渉してこなかった。
これまでのように俺に対して蔑むような目を向けてくる者もおらず、初めて息がしやすいと感じるようになった。
分かっていたことだが、俺以外に闇の力を扱う魔導士はいなかったが。
ファブラス伯爵家の人たちのことを知っていくにつれ、いつの間にか自分がその一員として溶け込んでいるような気持ちになった。
それでも、自分が闇の力を使うことを知られるのは怖かった。言ってしまうことで、今の生活が崩れてしまうことを恐れたからだ。
結局、ご当主以外の人間に自分の力のことを明かすことなく二十年以上の月日が流れてしまったわけだがーー。
「俺の力のことを知っても受け入れてくれる人なんて、ご当主くらいじゃないかと思ってたんですけどね」
隠してきたつもりでいたのに、まだ幼かったお嬢様に見破られていたなんて。
俺が闇の力を使えることを知っていたのに、今まで何でもないように接してくれていたのか。
いや、お嬢様にとっては本当に何でもないことなんだろう。
同じく闇魔法を使えるといっても、ホロウと、そうでない俺とでは天と地ほどの差があるというのに。
お嬢様の前では、俺は俺のままでいいんだな。
今なら胸を張って言える。
俺の居場所は、ここだ。
「バケモノ!!」
魔法が使えると分かったのは、俺が七歳の時だった。
一番最初に使えるようになった魔法は、闇魔法。その時は、闇魔法が世間で忌避されていることも知らなかった。
俺はただ、魔法が使えるようになったことを両親に褒めてほしかっただけだった。喜んでくれると思っていたんだ。
バケモノ。
そう叫んで、恐ろしいものでも見るような目をした両親の顔が今でも忘れられない。
闇魔法を使ったその日から、俺は疎まれ、近所で噂にならないように外出も制限されるようになった。
そんなある日、事件が起こる。
珍しく、一人でおつかいに行ってくるよう頼まれ、俺はそれに従った。
ところが、買い物を済ませて家に帰ってみるともぬけの殻。待てども待てども、誰も戻ってくることはなかった。
流石に、悟らずにはいられなかった。
俺は捨てられたのだということを。
行くあてもなく、しばらく町を彷徨った。こんな不気味な力を持っている俺のことを受け入れてくれる人がいるとも思えず、闇の力を持った自分を受け入れてくれと誰かに縋ることもできずにいた。
そんな時、夜闇のように真っ黒な髪をもつ男性が俺の前に現れる。
同じ黒だというのに、その彼からは嫌なものは感じられず、それどころか不思議な安心感があった。
それが、ファブラス伯爵家の現当主様だった。
「ファブラス伯爵家の養子になってくれませんか?」
俺の身の上話を真面目な顔で聞いた後、その男はとんでもないことを言い出した。
驚きすぎて答えられずにいると、「後継者を探さなくてはならなくて」と、男はさらに続けた。
「私には、結婚するつもりがありません。養父も、私もそうですが、ファブラス伯爵家は血筋によって続いてきた家系ではなく、魔導に優れた者たちの寄せ集めです。他の家とは在り方が異なります」
「なんで俺なんだ?」
勝手に進んでいく話を遮るように尋ねた。
数えきれないくらい人がいる中で、どうして俺なんかを選んだのか。さっぱり考えが読めなかった。
「貴重な闇の魔力を扱えると耳にしまして」
さっ、と血の気が引いていくのが分かる。
どこでその情報が漏れたのか。俺自身はそのことについて話していない。俺が闇魔法を使っていたのを目撃したのは、両親以外にも僅かにいた。その誰かから噂が広まってしまったのだろうか。
「使えるから……何だっていうんだ」
「言ったでしょう? ファブラス伯爵家の後継者には、優秀な魔導士が必要だと」
噂で聞いただけの、会ったばかりの俺に対して何を期待しているのか。
魔法に関して専門的な知識もない。知らないままに使ってみれば、忌み嫌われる闇の力でしかなかったのに。
「ファブラス伯爵家は魔法研究の名家です。あなたと気が合いそうな魔導士もいると思いますよ」
どうです? と男はなおも俺の返答を待っていた。
「……魔導士としてなら」
その人の言葉に、俺はそう答えるので精一杯だった。
居場所のなかった俺にとって、住む場所を保証してくれるという男の申し出は正直ありがたいことだった。
しかし、貴族の子どもになる。それはあまりにもスケールが大きすぎて、俺には受け入れ難いものだった。
闇の魔力をもって生まれ、忌み嫌われてきた俺は、どこの家の子になっても現状は変わらないと思っていた。ファブラス伯爵家の次期当主だという彼が特殊であるだけ。
貴族の仲間入りをすれば、社交界の場で多くの人に会わなければならなくなるだろう。そこでも今までと同じような目に遭うのが怖かった。
なるべく人と関わらず、俺の正体がバレないように生活していきたい。
結局、俺は魔導士としてファブラス伯爵家で雇われることになった。
ファブラス伯爵家で働くようになって思ったことだが、この家は俺が想像していた貴族の家とは別物だった。
会ったばかりの、素性も分からないような俺のことを当然のように受け入れてくれ、ファブラス家の一員として迎えてくれた。
ご当主のお養父上ーー先代のご当主様も、驚きはしたものの歓迎してくれた。
同僚の魔導士たちはというと、自分の魔法研究にのめり込んでいるため、あまり人に干渉してこなかった。
これまでのように俺に対して蔑むような目を向けてくる者もおらず、初めて息がしやすいと感じるようになった。
分かっていたことだが、俺以外に闇の力を扱う魔導士はいなかったが。
ファブラス伯爵家の人たちのことを知っていくにつれ、いつの間にか自分がその一員として溶け込んでいるような気持ちになった。
それでも、自分が闇の力を使うことを知られるのは怖かった。言ってしまうことで、今の生活が崩れてしまうことを恐れたからだ。
結局、ご当主以外の人間に自分の力のことを明かすことなく二十年以上の月日が流れてしまったわけだがーー。
「俺の力のことを知っても受け入れてくれる人なんて、ご当主くらいじゃないかと思ってたんですけどね」
隠してきたつもりでいたのに、まだ幼かったお嬢様に見破られていたなんて。
俺が闇の力を使えることを知っていたのに、今まで何でもないように接してくれていたのか。
いや、お嬢様にとっては本当に何でもないことなんだろう。
同じく闇魔法を使えるといっても、ホロウと、そうでない俺とでは天と地ほどの差があるというのに。
お嬢様の前では、俺は俺のままでいいんだな。
今なら胸を張って言える。
俺の居場所は、ここだ。
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