112 / 171
第4章 学園編(三年生)
31 魔界の門
しおりを挟む
「おい、聞いたか? 昨日の凄まじい魔法は、あの異国の人間がやったんだって話」
「何でもホロウらしいぞ。レイディアント殿下以外にも称号を戴いた人間がいたとはな」
「あの可愛らしい少女が、偉大なる魔導士様だとはねぇ」
ラディウス陛下から魔界の門が出現した街へと赴くことを許可された私は、準備のために城下町へ出かけていた。
「何だか国民の皆さんが騒がしいような‥‥‥」
「あれほどの魔法を見せられたのだ。皆、圧倒されたのであろうよ。心配せずとも、お前に対して好意的な感情を抱いている者がほとんどのはずだ」
人とすれ違う度に、人々の視線が一斉にこちらを向く。レイ王国に初めて来た日とはまた違った様子で。
首を傾げる私の少し前を歩いていた陛下は、振り返ると笑顔でその理由を教えてくれた。
「我も懐かしい気持ちになった。兄のことを近くに感じたようで、な」
目を細めて、陛下は柔らかな笑みを浮かべる。私も陛下のお兄さんもホロウだから、似たような魔力を感じたのかもしれないね。
こんな顔を見せられたら、何としてでも助けたいと思う。初めは、魔王を倒すために力を貸してもらいたいという打算的な考えがあったけど、実際に陛下の話を聞いてからはそれだけでもなくなった。
レイ王国に多く見られる白い石――光を蓄える力を持った珍しい物質だ。これを加工して携帯できるようにすれば、誰でも光属性の加護が受けられる。魔獣や魔物と戦う上で絶対に役に立つはずだ。
「この石にそんな力があったとはな。当たり前になりすぎて、気づかなんだわ」
陛下にその話をしたところ、この国の人たちにとってそれほど価値のあるものだという認識はなかったようで、かなり驚いた顔をされていた。
「まぁ、光魔法を扱える人間は多くないですから。お嬢様が指摘しなかったら、俺もスルーしてたと思いますし」
光属性の魔法を扱う人間以外からすれば、はっきりとその魔力を捕えることは難しい。訓練された魔導士であれば、自分に適性のない魔力であってもぼんやりと感じ取ることはできるが。
「魔導士が多いこの国でも、光属性の魔法を操る人間はほとんどいない。その少なさ故に神聖視される力ですらある」
「それじゃあ、お嬢様がこの国で崇拝される日も近いかもしれませんねぇ」
「もう、からかわないでよ」
「あながち間違ってもいないかもしれんぞ。あれだけの力を見せたのだからな」
冗談を飛ばしてくるイディオにつっこみを入れていると、真顔で陛下に頷かれてしまった。
「その話はもういいとして‥‥‥この石を使って武器や魔導具を作ることは可能ですか?」
「腕のいい職人を集められるだけ集めよう。この石が役に立つのであればいくらでも使って構わん」
陛下の招集を受けて、すぐに職人たちが集まった。一週間もあれば、私たちエルメラド王国からやってきた人たち分の装備は完成するとのこと。レイ王国からも有志たちが参戦するとのことで、その人たち用の装備も準備する時間を確保して、出発は半月後に決まった。
出発まで時間ができたので一度エルメラド王国に戻ることも考えたが、少しでも多く魔界の門に関する情報を集めたいので、陛下の好意に甘えて準備期間中は城に滞在させてもらうことにした。
「グランディール様は、戻らなくてよいのですか? 友好を結ぶことに関しては、ラディウス陛下も承諾してくださっているようですし」
「いや、私も残る。国に戻るのは、すべてが終わってからだ。君が私の手の届かない場所にいると、どうにも落ち着かなくてね」
「あはは‥‥‥いつもご心配をおかけして申し訳ありません」
「止めたとしても、君は君が正しいと思ったことには躊躇わず首を突っ込むからな」
流石にもう分かった、と諦めた表情でため息を吐かれる。忠告を無視したのは初めてじゃないですからね‥‥‥私の言葉に信頼性はないだろう。
「ルナシア、私は君を失いたくない。できることなら、危険とは無縁の場所で穏やかに生きて欲しいと願っている。だが、他人の人生に深く干渉することが果たして正しいことなのか‥‥‥それは分からない」
「グランディール様、私は今まで悔いのない選択をしてきたつもりです。悩むこともありますし、本当に正しかったのかと考えることもあります。それでも、その時にできる最善の選択をしてきました」
真剣な眼差しで、グランディール様が自分の心境を吐露される。本当に私のことを気にかけてくださっているんだな。
その優しさが嬉しいし、共感する部分もある。でも、だったらもう干渉しませんと素直に言えないのが、ルナシアという人間なのだ。
「心配して下さってありがとうございます。私だって危険なことが好きなわけではないですし、穏やかに暮らせたらなぁと思うこともあります。でも、じっとしていられないんですよね、私」
「それが、君の望んだ生き方なのか?」
「たとえ何度人生が繰り返そうと、同じような行動をしたと思います」
一度目の人生でも、この二度目の人生でも。私は私の生き方を貫いている。
だいぶ無茶はしてるから、色々な人たちにたくさん迷惑はかけていると思うけどね‥‥‥。
私の考えを聞き終わると、グランディール様は長く瞳を閉ざした。
「‥‥‥ひとつ、聞きたい」
改まってどうしたのだろうか。意を決したように、グランディール様は口を開いた。
「魔王――この言葉に聞き覚えはないか?」
どうして、彼の口からその単語が。思わず言葉を失った。
「何でもホロウらしいぞ。レイディアント殿下以外にも称号を戴いた人間がいたとはな」
「あの可愛らしい少女が、偉大なる魔導士様だとはねぇ」
ラディウス陛下から魔界の門が出現した街へと赴くことを許可された私は、準備のために城下町へ出かけていた。
「何だか国民の皆さんが騒がしいような‥‥‥」
「あれほどの魔法を見せられたのだ。皆、圧倒されたのであろうよ。心配せずとも、お前に対して好意的な感情を抱いている者がほとんどのはずだ」
人とすれ違う度に、人々の視線が一斉にこちらを向く。レイ王国に初めて来た日とはまた違った様子で。
首を傾げる私の少し前を歩いていた陛下は、振り返ると笑顔でその理由を教えてくれた。
「我も懐かしい気持ちになった。兄のことを近くに感じたようで、な」
目を細めて、陛下は柔らかな笑みを浮かべる。私も陛下のお兄さんもホロウだから、似たような魔力を感じたのかもしれないね。
こんな顔を見せられたら、何としてでも助けたいと思う。初めは、魔王を倒すために力を貸してもらいたいという打算的な考えがあったけど、実際に陛下の話を聞いてからはそれだけでもなくなった。
レイ王国に多く見られる白い石――光を蓄える力を持った珍しい物質だ。これを加工して携帯できるようにすれば、誰でも光属性の加護が受けられる。魔獣や魔物と戦う上で絶対に役に立つはずだ。
「この石にそんな力があったとはな。当たり前になりすぎて、気づかなんだわ」
陛下にその話をしたところ、この国の人たちにとってそれほど価値のあるものだという認識はなかったようで、かなり驚いた顔をされていた。
「まぁ、光魔法を扱える人間は多くないですから。お嬢様が指摘しなかったら、俺もスルーしてたと思いますし」
光属性の魔法を扱う人間以外からすれば、はっきりとその魔力を捕えることは難しい。訓練された魔導士であれば、自分に適性のない魔力であってもぼんやりと感じ取ることはできるが。
「魔導士が多いこの国でも、光属性の魔法を操る人間はほとんどいない。その少なさ故に神聖視される力ですらある」
「それじゃあ、お嬢様がこの国で崇拝される日も近いかもしれませんねぇ」
「もう、からかわないでよ」
「あながち間違ってもいないかもしれんぞ。あれだけの力を見せたのだからな」
冗談を飛ばしてくるイディオにつっこみを入れていると、真顔で陛下に頷かれてしまった。
「その話はもういいとして‥‥‥この石を使って武器や魔導具を作ることは可能ですか?」
「腕のいい職人を集められるだけ集めよう。この石が役に立つのであればいくらでも使って構わん」
陛下の招集を受けて、すぐに職人たちが集まった。一週間もあれば、私たちエルメラド王国からやってきた人たち分の装備は完成するとのこと。レイ王国からも有志たちが参戦するとのことで、その人たち用の装備も準備する時間を確保して、出発は半月後に決まった。
出発まで時間ができたので一度エルメラド王国に戻ることも考えたが、少しでも多く魔界の門に関する情報を集めたいので、陛下の好意に甘えて準備期間中は城に滞在させてもらうことにした。
「グランディール様は、戻らなくてよいのですか? 友好を結ぶことに関しては、ラディウス陛下も承諾してくださっているようですし」
「いや、私も残る。国に戻るのは、すべてが終わってからだ。君が私の手の届かない場所にいると、どうにも落ち着かなくてね」
「あはは‥‥‥いつもご心配をおかけして申し訳ありません」
「止めたとしても、君は君が正しいと思ったことには躊躇わず首を突っ込むからな」
流石にもう分かった、と諦めた表情でため息を吐かれる。忠告を無視したのは初めてじゃないですからね‥‥‥私の言葉に信頼性はないだろう。
「ルナシア、私は君を失いたくない。できることなら、危険とは無縁の場所で穏やかに生きて欲しいと願っている。だが、他人の人生に深く干渉することが果たして正しいことなのか‥‥‥それは分からない」
「グランディール様、私は今まで悔いのない選択をしてきたつもりです。悩むこともありますし、本当に正しかったのかと考えることもあります。それでも、その時にできる最善の選択をしてきました」
真剣な眼差しで、グランディール様が自分の心境を吐露される。本当に私のことを気にかけてくださっているんだな。
その優しさが嬉しいし、共感する部分もある。でも、だったらもう干渉しませんと素直に言えないのが、ルナシアという人間なのだ。
「心配して下さってありがとうございます。私だって危険なことが好きなわけではないですし、穏やかに暮らせたらなぁと思うこともあります。でも、じっとしていられないんですよね、私」
「それが、君の望んだ生き方なのか?」
「たとえ何度人生が繰り返そうと、同じような行動をしたと思います」
一度目の人生でも、この二度目の人生でも。私は私の生き方を貫いている。
だいぶ無茶はしてるから、色々な人たちにたくさん迷惑はかけていると思うけどね‥‥‥。
私の考えを聞き終わると、グランディール様は長く瞳を閉ざした。
「‥‥‥ひとつ、聞きたい」
改まってどうしたのだろうか。意を決したように、グランディール様は口を開いた。
「魔王――この言葉に聞き覚えはないか?」
どうして、彼の口からその単語が。思わず言葉を失った。
0
お気に入りに追加
662
あなたにおすすめの小説
貴方の愛人を屋敷に連れて来られても困ります。それより大事なお話がありますわ。
もふっとしたクリームパン
恋愛
「早速だけど、カレンに子供が出来たんだ」
隣に居る座ったままの栗色の髪と青い眼の女性を示し、ジャンは笑顔で勝手に話しだす。
「離れには子供部屋がないから、こっちの屋敷に移りたいんだ。部屋はたくさん空いてるんだろ? どうせだから、僕もカレンもこれからこの屋敷で暮らすよ」
三年間通った学園を無事に卒業して、辺境に帰ってきたディアナ・モンド。モンド辺境伯の娘である彼女の元に辺境伯の敷地内にある離れに住んでいたジャン・ボクスがやって来る。
ドレスは淑女の鎧、扇子は盾、言葉を剣にして。正々堂々と迎え入れて差し上げましょう。
妊娠した愛人を連れて私に会いに来た、無法者をね。
本編九話+オマケで完結します。*2021/06/30一部内容変更あり。カクヨム様でも投稿しています。
随時、誤字修正と読みやすさを求めて試行錯誤してますので行間など変更する場合があります。
拙い作品ですが、どうぞよろしくお願いします。
【完結】婚約破棄される前に私は毒を呷って死にます!当然でしょう?私は王太子妃になるはずだったんですから。どの道、只ではすみません。
つくも茄子
恋愛
フリッツ王太子の婚約者が毒を呷った。
彼女は筆頭公爵家のアレクサンドラ・ウジェーヌ・ヘッセン。
なぜ、彼女は毒を自ら飲み干したのか?
それは婚約者のフリッツ王太子からの婚約破棄が原因であった。
恋人の男爵令嬢を正妃にするためにアレクサンドラを罠に嵌めようとしたのだ。
その中の一人は、アレクサンドラの実弟もいた。
更に宰相の息子と近衛騎士団長の嫡男も、王太子と男爵令嬢の味方であった。
婚約者として王家の全てを知るアレクサンドラは、このまま婚約破棄が成立されればどうなるのかを知っていた。そして自分がどういう立場なのかも痛いほど理解していたのだ。
生死の境から生還したアレクサンドラが目を覚ました時には、全てが様変わりしていた。国の将来のため、必要な処置であった。
婚約破棄を宣言した王太子達のその後は、彼らが思い描いていたバラ色の人生ではなかった。
後悔、悲しみ、憎悪、果てしない負の連鎖の果てに、彼らが手にしたものとは。
「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルバ」にも投稿しています。
【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~
イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」
どごおおおぉっ!!
5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略)
ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。
…だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。
それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。
泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ…
旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは?
更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!?
ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか?
困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語!
※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください…
※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください…
※小説家になろう様でも掲載しております
※イラストは湶リク様に描いていただきました
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
あなたの嫉妬なんて知らない
abang
恋愛
「あなたが尻軽だとは知らなかったな」
「あ、そう。誰を信じるかは自由よ。じゃあ、終わりって事でいいのね」
「は……終わりだなんて、」
「こんな所にいらしたのね!お二人とも……皆探していましたよ……
"今日の主役が二人も抜けては"」
婚約パーティーの夜だった。
愛おしい恋人に「尻軽」だと身に覚えのない事で罵られたのは。
長年の恋人の言葉よりもあざとい秘書官の言葉を信頼する近頃の彼にどれほど傷ついただろう。
「はー、もういいわ」
皇帝という立場の恋人は、仕事仲間である優秀な秘書官を信頼していた。
彼女の言葉を信じて私に婚約パーティーの日に「尻軽」だと言った彼。
「公女様は、退屈な方ですね」そういって耳元で嘲笑った秘書官。
だから私は悪女になった。
「しつこいわね、見て分かんないの?貴方とは終わったの」
洗練された公女の所作に、恵まれた女性の魅力に、高貴な家門の名に、男女問わず皆が魅了される。
「貴女は、俺の婚約者だろう!」
「これを見ても?貴方の言ったとおり"尻軽"に振る舞ったのだけど、思いの他皆にモテているの。感謝するわ」
「ダリア!いい加減に……」
嫉妬に燃える皇帝はダリアの新しい恋を次々と邪魔して……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる