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第4章 学園編(三年生)
29 旅の商人(グランディール視点)
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またやるだろうと思っていたが、こんなに早いとは。
ルナシアが、レイ王国のホロウを救いに行く。そう聞かされた時に、私はどんな顔をしていただろう。伝えに来てくれたリトの顔が引きつっていたな。
そのことで父上から詳細を聞かされている間も、眉間に深いシワが刻まれていたと思う。
獣人たちとの戦いの記憶もまだ新しいうちに、また危険に自ら突っ込んでいく。口でいくら注意したところで、ルナシアを止めるのは不可能なのか。
落胆しつつも、頭のどこかではこうなる可能性の方が高かったなと思う自分がいる。
しかし、今回はどういう風の吹き回しか、私にも同行するようにとの命令が下された。
謎に包まれたレイ王国と友好を結ぶこと、そしてルナシアが無茶をしないよう監視すること。私に与えられた役目は大きくその二つだった。
謎多き大国と友好を結んでこいというのは難題だが、それよりもルナシアに無茶をさせないことの方が難しく感じてしまう。
だが、ここでじっと帰りを待っているより、傍で見ていられる方がまだ安心できる。元紅玉国の一件の際には、ルナシアのことが心配で仕事の効率が下がっていた。それが父上にもバレていたのかもしれない。
もう決まってしまったことをいくら言っても仕方がない。ルナシアの旅へ同行することを承諾する。
「よい機会だ。ルナシアと親睦を深めてこい」
その言葉を聞いて、思考が一瞬フリーズする。
父上が婚約者候補のうち、直接誰かを名指ししてそんなことを言うのは初めてだった。
いよいよ猶予がなくなってきたか、と焦り出す。
「未だに婚約者を決めていないというのは、流石に遅すぎる。お前が自分で決めないのなら、私が動かねばならなくなるぞ?」
「申し訳ございません。しかし、自分の婚約者は自分で決めます。もう少し、もう少しだけ猶予を」
何度同じ言い訳をしてきただろうか。学園を卒業するまでには、と言っておきながら未だに婚約者を確定しかねている。
王位継承権第一位の私が婚約者を決めないと、グレースやハインにも影響が出てしまうのは分かっている。だが、今すぐにこの人だ、と言い切るのは難しかった。
曖昧な返事しかできない私に、父上が深いため息をつく。
「私はシェリルとレーナの二人を妃に迎えた。それは国にとっても私自身にとっても必要だと考えたからだ」
暗にそれは、アミリアとルナシアのことを指しているのだと分かった。
母上たちが父上との馴れ初めを語ってくれたことがある。表向きは対立しているように見える二人の王妃だが、あくまでも演技。本当は互いによき理解者であることを知っている。
私の母でもある第一王妃シェリルは、凛とした美貌に、堂々とした立ち振る舞い、家柄などなど……数々の令嬢たちの中でも一際目を引き、父上に見初められたとされている。
完全無欠と謳われた母だったが、どうにも対人関係は苦手としており、特に知らない人が集まる社交界の場には理由をつけて出たがらなかったらしい。
父も無理強いすることはなかったが、国王という立場ゆえに毎回そうも言ってはいられなかった。母も何とかしなければと焦っていたが、苦手なものが急に克服できるはずもなく。
そんな折、父が暗殺されそうになった。幸いにも未遂に終わったが、以前から噂で囁かれていた現王政反対派の仕業だと聞かされ、母は後悔したらしい。
自分がもっと社交界の場で情報を集められていたなら、危険な目に遭わせることもなかったのではないかと。
程なくして母は、社交界でも情報通としてその名を知られていたレーナ王妃を陛下に薦めたという。
そうして表では母が、裏ではレーナ王妃が国を支えるという構図が出来上がった。父にとって二人の存在はなくてはならず、どちらのことも心から大切に想っている。
魔王に滅ぼされる以前の世界の記憶を持ったアミリアは、ルナシアに対して嫌がらせをすることもなくなったし、日常生活での態度も目に見えて改善している。
婚約者候補筆頭のアミリア。幼い頃から彼女は私の婚約者として最も有力だとされていた。
公爵家の令嬢で、宰相の娘。親同士の関わりがあったため、リトランデと同じように、幼馴染といえる立ち位置にあった子だ。後ろ盾として申し分ないし、自分のことをとても慕ってくれているのも分かっている。
以前の私はアミリアの婚約者となり、結婚こそしなかったものの、世界が滅ぶまでそれが変わることはなかった。
二度目の世界でも、私の婚約者候補としてアミリアが名を連ねている。
しかし今度のアミリアは、「同じ婚約者候補という舞台に立って戦わなくては、私の気が済みませんの!」と、ルナシアを私の婚約者候補に薦めた。以前の彼女であれば、絶対に口にしなかったであろう言葉だ。
その日を境に、ルナシアが幸せであれば形には拘らないと考えていた自分の心に欲が生まれた。できることなら、ずっと私の傍にいて欲しいと思ってしまった。
父の言うように、アミリアとルナシア、二人を妃に迎えるという選択もある。
しかし、アミリアはそれを嫌がるだろうと何となく感じていた。そして何より、私には二人を平等に愛せる器用さはない。
アミリアとは、これからもよき友としてありたいと思う。だが、ルナシアには友以上の感情を抱いていた。
ルナシアの優しく気高い生き方に、私は憧れ、強く惹かれた。
初めは一目惚れだったが、知れば知るほど恋い焦がれていった。
ルナシアから自由を奪いたくないと考えてきたが、今となっては彼女以外と結婚することが想像できないし、彼女が離れていってしまうことも耐えられない。我ながら身勝手だな。
婚約者候補にはなってくれたルナシアだが、私のことを恋愛対象として見てくれているのかは謎だ。守るべき自国の、次期国王。それくらいの印象である気もする。
この状態で彼女を婚約者として迎え入れることはできない。
「お前が一人を愛するというのなら、それもまたいいだろう。だが、なかなかあの子は強敵だぞ?」
見透かしたようににやり、と父上が笑う。「お前にルナシアを振り向かせられるのか?」と言わんばかりの顔だった。
諦めることができないのなら、振り向かせる努力を。彼女に望んでもらえるような人間であらねば。
「やってみせます」
そう私が宣言すれば、父上は満足そうに笑みを深めるのだった。
ルナシアが、レイ王国のホロウを救いに行く。そう聞かされた時に、私はどんな顔をしていただろう。伝えに来てくれたリトの顔が引きつっていたな。
そのことで父上から詳細を聞かされている間も、眉間に深いシワが刻まれていたと思う。
獣人たちとの戦いの記憶もまだ新しいうちに、また危険に自ら突っ込んでいく。口でいくら注意したところで、ルナシアを止めるのは不可能なのか。
落胆しつつも、頭のどこかではこうなる可能性の方が高かったなと思う自分がいる。
しかし、今回はどういう風の吹き回しか、私にも同行するようにとの命令が下された。
謎に包まれたレイ王国と友好を結ぶこと、そしてルナシアが無茶をしないよう監視すること。私に与えられた役目は大きくその二つだった。
謎多き大国と友好を結んでこいというのは難題だが、それよりもルナシアに無茶をさせないことの方が難しく感じてしまう。
だが、ここでじっと帰りを待っているより、傍で見ていられる方がまだ安心できる。元紅玉国の一件の際には、ルナシアのことが心配で仕事の効率が下がっていた。それが父上にもバレていたのかもしれない。
もう決まってしまったことをいくら言っても仕方がない。ルナシアの旅へ同行することを承諾する。
「よい機会だ。ルナシアと親睦を深めてこい」
その言葉を聞いて、思考が一瞬フリーズする。
父上が婚約者候補のうち、直接誰かを名指ししてそんなことを言うのは初めてだった。
いよいよ猶予がなくなってきたか、と焦り出す。
「未だに婚約者を決めていないというのは、流石に遅すぎる。お前が自分で決めないのなら、私が動かねばならなくなるぞ?」
「申し訳ございません。しかし、自分の婚約者は自分で決めます。もう少し、もう少しだけ猶予を」
何度同じ言い訳をしてきただろうか。学園を卒業するまでには、と言っておきながら未だに婚約者を確定しかねている。
王位継承権第一位の私が婚約者を決めないと、グレースやハインにも影響が出てしまうのは分かっている。だが、今すぐにこの人だ、と言い切るのは難しかった。
曖昧な返事しかできない私に、父上が深いため息をつく。
「私はシェリルとレーナの二人を妃に迎えた。それは国にとっても私自身にとっても必要だと考えたからだ」
暗にそれは、アミリアとルナシアのことを指しているのだと分かった。
母上たちが父上との馴れ初めを語ってくれたことがある。表向きは対立しているように見える二人の王妃だが、あくまでも演技。本当は互いによき理解者であることを知っている。
私の母でもある第一王妃シェリルは、凛とした美貌に、堂々とした立ち振る舞い、家柄などなど……数々の令嬢たちの中でも一際目を引き、父上に見初められたとされている。
完全無欠と謳われた母だったが、どうにも対人関係は苦手としており、特に知らない人が集まる社交界の場には理由をつけて出たがらなかったらしい。
父も無理強いすることはなかったが、国王という立場ゆえに毎回そうも言ってはいられなかった。母も何とかしなければと焦っていたが、苦手なものが急に克服できるはずもなく。
そんな折、父が暗殺されそうになった。幸いにも未遂に終わったが、以前から噂で囁かれていた現王政反対派の仕業だと聞かされ、母は後悔したらしい。
自分がもっと社交界の場で情報を集められていたなら、危険な目に遭わせることもなかったのではないかと。
程なくして母は、社交界でも情報通としてその名を知られていたレーナ王妃を陛下に薦めたという。
そうして表では母が、裏ではレーナ王妃が国を支えるという構図が出来上がった。父にとって二人の存在はなくてはならず、どちらのことも心から大切に想っている。
魔王に滅ぼされる以前の世界の記憶を持ったアミリアは、ルナシアに対して嫌がらせをすることもなくなったし、日常生活での態度も目に見えて改善している。
婚約者候補筆頭のアミリア。幼い頃から彼女は私の婚約者として最も有力だとされていた。
公爵家の令嬢で、宰相の娘。親同士の関わりがあったため、リトランデと同じように、幼馴染といえる立ち位置にあった子だ。後ろ盾として申し分ないし、自分のことをとても慕ってくれているのも分かっている。
以前の私はアミリアの婚約者となり、結婚こそしなかったものの、世界が滅ぶまでそれが変わることはなかった。
二度目の世界でも、私の婚約者候補としてアミリアが名を連ねている。
しかし今度のアミリアは、「同じ婚約者候補という舞台に立って戦わなくては、私の気が済みませんの!」と、ルナシアを私の婚約者候補に薦めた。以前の彼女であれば、絶対に口にしなかったであろう言葉だ。
その日を境に、ルナシアが幸せであれば形には拘らないと考えていた自分の心に欲が生まれた。できることなら、ずっと私の傍にいて欲しいと思ってしまった。
父の言うように、アミリアとルナシア、二人を妃に迎えるという選択もある。
しかし、アミリアはそれを嫌がるだろうと何となく感じていた。そして何より、私には二人を平等に愛せる器用さはない。
アミリアとは、これからもよき友としてありたいと思う。だが、ルナシアには友以上の感情を抱いていた。
ルナシアの優しく気高い生き方に、私は憧れ、強く惹かれた。
初めは一目惚れだったが、知れば知るほど恋い焦がれていった。
ルナシアから自由を奪いたくないと考えてきたが、今となっては彼女以外と結婚することが想像できないし、彼女が離れていってしまうことも耐えられない。我ながら身勝手だな。
婚約者候補にはなってくれたルナシアだが、私のことを恋愛対象として見てくれているのかは謎だ。守るべき自国の、次期国王。それくらいの印象である気もする。
この状態で彼女を婚約者として迎え入れることはできない。
「お前が一人を愛するというのなら、それもまたいいだろう。だが、なかなかあの子は強敵だぞ?」
見透かしたようににやり、と父上が笑う。「お前にルナシアを振り向かせられるのか?」と言わんばかりの顔だった。
諦めることができないのなら、振り向かせる努力を。彼女に望んでもらえるような人間であらねば。
「やってみせます」
そう私が宣言すれば、父上は満足そうに笑みを深めるのだった。
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