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第4章 学園編(三年生)
28 宝石と令嬢
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宝石は自分の美しさを引き立てるためであったり、権力を示すために身につけられることが多い。
それだけではなく、質の良い宝石には魔力を込めることができる。私がグランディール様からいただいたペンダントもそうだ。
魔道具としての役割を果たすそれは、持ち主の魔力を補助し、使用できる魔法の幅を広げたり、持っているだけで身を守る効果を発揮する。
剣などにも魔力を付与することは可能だが、宝石に込められた魔力はとても長持ちする。とはいえ、質の良いもの以外に魔力を込めようとすればたちまち壊れてしまうため、魔道具になり得る宝石はかなり高価な品だ。
このペンダントもどれくらいの価値があるんでしょうね? 想像するのも怖くなったので、考えるのをやめた。
エルメラド王国では、美しいエメラルドグリーンの宝石がよく採れる。しかし、その中でも一級品として宮廷へ献上されるのはごく僅か。厳しい審査を通過したひと握りの宝石だけが、「エメラルド」を名乗ることを許される。
市場にもエメラルドが出回ることはあるが、滅多にお目にかかれない代物だ。仮にエメラルドだといって売られていても、偽物だったというケースが後を絶たない。
緑っぽい石であっても、しっかりと加工が施されていれば素人では偽物かどうか判断は難しいものだ。
「だから、あの宝石は偽物だと言っているのですわ!!」
「いくら公爵家の方でも、素人に口を出されては困りますよ。鑑定の専門家でもないでしょう」
「私がエメラルドグリーンの宝石の価値を判断できないとでも? 幼い頃から一級品を見て育ってきたのです。偽物かどうかくらいの区別はつきますわ」
城下町をグレース様(と隠れてついてきている護衛数名)と一緒に見て回っていると、聞き慣れた声がとある店の中から響いてきた。外まで聞こえるほどの声量で、誰かと言い争いをしている。
お互いに顔を見合わせて、私とグレース様は声のする方へ足を向けた。
まだ職業体験の期間中ではあるが、先日の魔物の一件について事後処理が色々とあるらしく、それが終わるまではディーン様が私たちの面倒を見ている時間はなくなってしまった。
その代わり、今日は課題が出されている。城下町で国民の暮らしを見てくること、というものだ。
宮廷魔導士は、その名の通り宮廷に仕える魔導士であると同時に、国を支える者でもある。
国民の置かれている状況を見極め、必要があれば王へと進言すること。それもまた、宮廷魔導士としての仕事の一環だ。
「やれやれ……埓があきませんよ」
「真面目に聞いてくださいませ! あれは偽物で間違いありません!!」
未だ言い争いが続いている宝石店へと足を踏み入れると、カウンターの前で店主らしき中年の男性とアミリア様が睨み合っていた。
「あの……声が外まで聞こえてきたので、何かあったのかと思って立ち寄ったのですが」
「あら、お恥ずかしいところをお見せしましたわ。しかし、どうしてもこれは譲れませんの」
私たちの姿を見とめると、アミリア様はばつが悪そうな顔をし、店主らしき男性は王女であるグレース様がいることに驚きを隠せないようだった。
「ややっ、これはこれはグレース殿下。ホロウの方までいらっしゃるとは。何でもございませんよ、我々の問題ですので」
「何でもないっていうのは、流石に無理があるよ。外まであんなに大声が聞こえてくるほど言い争ってたんだもん、理由は何なの?」
グレース様に問い詰められ、男性は仕方なく話し始めた。
この男性はやはりこの宝石店の店主であり、少し前からアミリア様を職業体験の学生として受け入れていたらしい。
宝石をあしらった装飾品を主に取り扱っており、宝石の取引も行なっているそうだ。
その取引の段階で、問題が起こったらしい。
「先ほど買い取ったエメラルドは偽物だと言って聞かないもので。うちの店の鑑定士に確認もしてもらったというのに」
「別の人間に再度鑑定させればよいでしょう」
「人を雇うのもただではありませんし、鑑定士自体それほど数が多くありません。彼だって運よく雇えたからよかったようなもの。無闇に疑って、信頼を失って辞められたら困ります」
お互いの話は平行線で、このままでは解決しそうもない。
鑑定士に見てもらったのなら、通常であれば品質は信頼できるだろう。だが、宝石を見慣れており、特にエメラルドグリーンの宝石には並々ならぬ想いを抱いている彼女の言葉を無視するのも憚られた。
「アミリア様は、どうしてその宝石が偽物だと思ったのですか?」
「色味から輝きまで、一級品と呼ぶには相応しくないものだからですわ。私なら絶対に買いませんわよ」
宝石を見慣れていることからくる審美眼というものだろうか。
「店主はどう思いました?」
「私も長年宝石を取り扱っていますからね。よい質のものだと思いましたよ。数は多かったのですが、すべて鑑定士に確認させています」
店主が嘘を言っているようにも見えないんだよなぁ。ヴァールハイト様がいれば嘘か本当かははっきりするんだけど。
二人の言葉を頭の中で反芻する。
「すべての宝石を鑑定したとのことですが、店主がすべて確認したわけではありませんね? アミリア様も」
二人とも、その問いには頷いた。
「私が実際によく確認できたのは一部ですわ。間違いなくそれは偽物でしたけど」
「私もすべて確認したわけではありませんが、間違いなく一級品でしたよ」
そして意見は食い違う。
もし二人とも真実を言っているとすれば、考えられるのは偽物も本物も混ざっていたということだ。
「鑑定ミス……ということも考えられます。もう一度、確認することはできませんか?」
「うちの鑑定士は気難しくて……前の鑑定士が退職してしまってから、探しに探してやっと新しい方を雇えたのに、機嫌を損ねたら辞めてしまうかもしれないんですよ? 再鑑定しろなんて、とてもとても……」
「店主さんが言えないなら、私から頼んでもいいよ?」
見かねたグレース様がそう口添えしてくれるが、わざわざ鑑定士に頼まなくても確認する方法はある。
そもそも、もし二人とも言っていることが正しいとするならば、鑑定士の鑑定には間違いなくミスがあった。
うっかりした間違いは誰にでもあるが、私が危惧しているのは意図的であった場合だ。
宝石を持ち込んだ人間と、鑑定士の男が仲間で、バレないように本物も混ぜつつ偽物の宝石を売ってお金に換えている。いくら審美眼が備わっているといっても、アミリア様は鑑定の専門家ではない。専門家でなくとも分かる違いを鑑定士が見逃した以上、その可能性も捨てきれなかった。
もしそうなら、同じ鑑定士に頼んでも何も解決しない。
「その必要はありません。鑑定士に頼まなくても、一級品のエメラルドであれば確かめる方法はあります。ただ、偽物だった場合、その石は駄目にしてしまうかもしれませんが」
「本当に偽物であれば、駄目にしてもさして問題はありませんが……どうやって鑑定もなしに確かめるというのです?」
店主が首を傾げる。アミリア様とグレース様も私の方に視線を向けた。
「私が宝石に魔力を注ぎ込みます」
それだけではなく、質の良い宝石には魔力を込めることができる。私がグランディール様からいただいたペンダントもそうだ。
魔道具としての役割を果たすそれは、持ち主の魔力を補助し、使用できる魔法の幅を広げたり、持っているだけで身を守る効果を発揮する。
剣などにも魔力を付与することは可能だが、宝石に込められた魔力はとても長持ちする。とはいえ、質の良いもの以外に魔力を込めようとすればたちまち壊れてしまうため、魔道具になり得る宝石はかなり高価な品だ。
このペンダントもどれくらいの価値があるんでしょうね? 想像するのも怖くなったので、考えるのをやめた。
エルメラド王国では、美しいエメラルドグリーンの宝石がよく採れる。しかし、その中でも一級品として宮廷へ献上されるのはごく僅か。厳しい審査を通過したひと握りの宝石だけが、「エメラルド」を名乗ることを許される。
市場にもエメラルドが出回ることはあるが、滅多にお目にかかれない代物だ。仮にエメラルドだといって売られていても、偽物だったというケースが後を絶たない。
緑っぽい石であっても、しっかりと加工が施されていれば素人では偽物かどうか判断は難しいものだ。
「だから、あの宝石は偽物だと言っているのですわ!!」
「いくら公爵家の方でも、素人に口を出されては困りますよ。鑑定の専門家でもないでしょう」
「私がエメラルドグリーンの宝石の価値を判断できないとでも? 幼い頃から一級品を見て育ってきたのです。偽物かどうかくらいの区別はつきますわ」
城下町をグレース様(と隠れてついてきている護衛数名)と一緒に見て回っていると、聞き慣れた声がとある店の中から響いてきた。外まで聞こえるほどの声量で、誰かと言い争いをしている。
お互いに顔を見合わせて、私とグレース様は声のする方へ足を向けた。
まだ職業体験の期間中ではあるが、先日の魔物の一件について事後処理が色々とあるらしく、それが終わるまではディーン様が私たちの面倒を見ている時間はなくなってしまった。
その代わり、今日は課題が出されている。城下町で国民の暮らしを見てくること、というものだ。
宮廷魔導士は、その名の通り宮廷に仕える魔導士であると同時に、国を支える者でもある。
国民の置かれている状況を見極め、必要があれば王へと進言すること。それもまた、宮廷魔導士としての仕事の一環だ。
「やれやれ……埓があきませんよ」
「真面目に聞いてくださいませ! あれは偽物で間違いありません!!」
未だ言い争いが続いている宝石店へと足を踏み入れると、カウンターの前で店主らしき中年の男性とアミリア様が睨み合っていた。
「あの……声が外まで聞こえてきたので、何かあったのかと思って立ち寄ったのですが」
「あら、お恥ずかしいところをお見せしましたわ。しかし、どうしてもこれは譲れませんの」
私たちの姿を見とめると、アミリア様はばつが悪そうな顔をし、店主らしき男性は王女であるグレース様がいることに驚きを隠せないようだった。
「ややっ、これはこれはグレース殿下。ホロウの方までいらっしゃるとは。何でもございませんよ、我々の問題ですので」
「何でもないっていうのは、流石に無理があるよ。外まであんなに大声が聞こえてくるほど言い争ってたんだもん、理由は何なの?」
グレース様に問い詰められ、男性は仕方なく話し始めた。
この男性はやはりこの宝石店の店主であり、少し前からアミリア様を職業体験の学生として受け入れていたらしい。
宝石をあしらった装飾品を主に取り扱っており、宝石の取引も行なっているそうだ。
その取引の段階で、問題が起こったらしい。
「先ほど買い取ったエメラルドは偽物だと言って聞かないもので。うちの店の鑑定士に確認もしてもらったというのに」
「別の人間に再度鑑定させればよいでしょう」
「人を雇うのもただではありませんし、鑑定士自体それほど数が多くありません。彼だって運よく雇えたからよかったようなもの。無闇に疑って、信頼を失って辞められたら困ります」
お互いの話は平行線で、このままでは解決しそうもない。
鑑定士に見てもらったのなら、通常であれば品質は信頼できるだろう。だが、宝石を見慣れており、特にエメラルドグリーンの宝石には並々ならぬ想いを抱いている彼女の言葉を無視するのも憚られた。
「アミリア様は、どうしてその宝石が偽物だと思ったのですか?」
「色味から輝きまで、一級品と呼ぶには相応しくないものだからですわ。私なら絶対に買いませんわよ」
宝石を見慣れていることからくる審美眼というものだろうか。
「店主はどう思いました?」
「私も長年宝石を取り扱っていますからね。よい質のものだと思いましたよ。数は多かったのですが、すべて鑑定士に確認させています」
店主が嘘を言っているようにも見えないんだよなぁ。ヴァールハイト様がいれば嘘か本当かははっきりするんだけど。
二人の言葉を頭の中で反芻する。
「すべての宝石を鑑定したとのことですが、店主がすべて確認したわけではありませんね? アミリア様も」
二人とも、その問いには頷いた。
「私が実際によく確認できたのは一部ですわ。間違いなくそれは偽物でしたけど」
「私もすべて確認したわけではありませんが、間違いなく一級品でしたよ」
そして意見は食い違う。
もし二人とも真実を言っているとすれば、考えられるのは偽物も本物も混ざっていたということだ。
「鑑定ミス……ということも考えられます。もう一度、確認することはできませんか?」
「うちの鑑定士は気難しくて……前の鑑定士が退職してしまってから、探しに探してやっと新しい方を雇えたのに、機嫌を損ねたら辞めてしまうかもしれないんですよ? 再鑑定しろなんて、とてもとても……」
「店主さんが言えないなら、私から頼んでもいいよ?」
見かねたグレース様がそう口添えしてくれるが、わざわざ鑑定士に頼まなくても確認する方法はある。
そもそも、もし二人とも言っていることが正しいとするならば、鑑定士の鑑定には間違いなくミスがあった。
うっかりした間違いは誰にでもあるが、私が危惧しているのは意図的であった場合だ。
宝石を持ち込んだ人間と、鑑定士の男が仲間で、バレないように本物も混ぜつつ偽物の宝石を売ってお金に換えている。いくら審美眼が備わっているといっても、アミリア様は鑑定の専門家ではない。専門家でなくとも分かる違いを鑑定士が見逃した以上、その可能性も捨てきれなかった。
もしそうなら、同じ鑑定士に頼んでも何も解決しない。
「その必要はありません。鑑定士に頼まなくても、一級品のエメラルドであれば確かめる方法はあります。ただ、偽物だった場合、その石は駄目にしてしまうかもしれませんが」
「本当に偽物であれば、駄目にしてもさして問題はありませんが……どうやって鑑定もなしに確かめるというのです?」
店主が首を傾げる。アミリア様とグレース様も私の方に視線を向けた。
「私が宝石に魔力を注ぎ込みます」
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