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第3章 学園編(二年生)
21 銀狼の騎士4
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予め手紙を出していたためか、すぐにグランディール様と面会する時間を設けてもらうことができた。
応接室に通され、お茶やお菓子も出してもらったけど、とても手をつけられる雰囲気じゃない。
目の前にいるのは間違いなくグランディール様だけど、目が座っている。
「大体の事情は手紙に書いてあったから分かっている。君はまた余計なことに首を突っ込もうとしているんだな」
深いため息をつき、呆れた顔をされてしまった。
「相変わらずのお人好しだな。そこが君のいいところでもあるが、程度は弁えて欲しいものだ」
「少しでも被害を減らしたいのです。そのために私の力を使って欲しい。こういう時に動けなければ、ホロウの存在の意味がありません」
「ホロウは天才的な魔法の才能をもつ者に与えられる称号だ。それを得たからといって、何かしなければいけないという義務はない。少なくとも、エルメラド王国にそんな法は存在しない」
珍しく語気が強い。思わず萎縮してしまいそうになる。
私の言葉すべてをはねのけるつもりでいるのか。このままでは許可を貰えそうにない。
「君の力がなくとも、今のままで紅玉国に対抗できるだけの準備は整っている。それなのに、わざわざ出ていく必要もないだろう」
「私を参加させていただけるのなら、想定される被害を減らしてみせるとお約束します」
「それは、もしもの話に過ぎない。君が行ったから何か変わるとも限らないだろう」
「ホロウの力は大きな影響力をもつものだと自覚しています。どうしてそこまで私が行くことを反対されるのですか?」
「私は君のことが心配なんだ。たとえ婚約者候補でなかったとしても」
心配。その言葉に、口を閉ざす。
グランディール様の様子からは怒りも伝わってきて、本気なんだろうということが窺える。
婚約者候補になる前から、グランディール様とは交流があった。初めは、木から下りれなくなっていた彼を助けたことがきっかけだったけど、次第にただの知り合いと表現するには違うような、特別な人になっていった。
彼に対して友人という言葉が適切なのかは分からないけど、エルが私に向けてくれる感情と似ているかもしれない。
私のことを想って、そう言ってくれるのは嬉しい。私だって、逆の立場なら心配しただろう。
でも、グランディール様は私情だけで動いていい立場にはないはずだ。
「グランディール様は、いずれ国を背負う立場にあります。守るべきエルメラド王国の国民は、一人だけではないはずです。どうか、次期国王として選択してください」
私一人を守るのか、ホロウの力を使うことで本来守れるはずの命を救うのか。
そう問えば、グランディール様は何か言いかけて口を噤んだ。
こんな質問をするなんて意地が悪いと思うが、私も引くわけにはいかないのだ。
「昔、君に渡したペンダントを持っているだろうか?」
重い沈黙が流れた後、突然グランディール様は話題を変えた。
意図は読み取れないものの、頷いてペンダントを取り出す。
「はい、出かける時はお守りとしていつも持ち歩いています」
金の台座にエメラルドグリーンの宝石がはめ込まれた、美しいペンダント。未だに当時のままの姿を保っている。
これを頂いてから、パーティなど人目についてしまう場所以外では身に付けることが習慣のようになっている。今日も首にかけて、服の下に忍ばせていた。
「時間が経って、守護の魔法も薄れてきてしまっていると思う。少し貸してもらえるか?」
ペンダントを渡せば、そっとそれを両手で包み込む。同時に、グランディール様の守護の魔法が発動した。
幼い頃とは比べものにならないくらい強い守りの力が、ペンダントにはめ込まれた宝石へと流れ込んでいくのが分かった。
「立場上、私は一緒に行くことができない。代わりに、これを肌身離さず持っていて欲しい。もしもの時に、君を守ってくれるだろう」
「それじゃあ……!」
「君が参加することで救える命があることは認める。次期国王としてなら、君を送り出すのが正しい選択なのかもしれない。でも、私個人としては、君を行かせたくないんだ」
そう言いつつ、グランディール様は私の手にペンダントを戻す。
グランディール様の守護の魔法が込められた宝石は、まだほのかに温かさを残している。
「それでも、最終的に私は一よりも十をとる選択をするのだろうな。愛する者と国民が危険に晒されているのだとすれば、国民を選ぶだろう。婚約者候補の前でこんな話をするなんてな。幻滅しただろう」
「いいえ、私が逆の立場でもそうすると思いますから」
「そうだな……君は、そう言うだろうな」
彼が背負うのは、何千何万という人々の命。エルメラド王国の王族として生を受けた者の宿命。
産まれた時から、彼は自分自身だけのために生きることは許されていなかった。
その責任を肩代わりすることはできない。だが、支えになることはできる。
呆れたように、諦めたように、グランディール様は笑う。
「必ず無事に帰ってくると約束してほしい」
「ありがとうございます。お約束します」
「ああ、約束だ」
受け取ったペンダントをかけ直し、その場を後にする。
グランディール様は一緒に行けないけれど、ずっと傍にその存在を感じるようだった。
応接室に通され、お茶やお菓子も出してもらったけど、とても手をつけられる雰囲気じゃない。
目の前にいるのは間違いなくグランディール様だけど、目が座っている。
「大体の事情は手紙に書いてあったから分かっている。君はまた余計なことに首を突っ込もうとしているんだな」
深いため息をつき、呆れた顔をされてしまった。
「相変わらずのお人好しだな。そこが君のいいところでもあるが、程度は弁えて欲しいものだ」
「少しでも被害を減らしたいのです。そのために私の力を使って欲しい。こういう時に動けなければ、ホロウの存在の意味がありません」
「ホロウは天才的な魔法の才能をもつ者に与えられる称号だ。それを得たからといって、何かしなければいけないという義務はない。少なくとも、エルメラド王国にそんな法は存在しない」
珍しく語気が強い。思わず萎縮してしまいそうになる。
私の言葉すべてをはねのけるつもりでいるのか。このままでは許可を貰えそうにない。
「君の力がなくとも、今のままで紅玉国に対抗できるだけの準備は整っている。それなのに、わざわざ出ていく必要もないだろう」
「私を参加させていただけるのなら、想定される被害を減らしてみせるとお約束します」
「それは、もしもの話に過ぎない。君が行ったから何か変わるとも限らないだろう」
「ホロウの力は大きな影響力をもつものだと自覚しています。どうしてそこまで私が行くことを反対されるのですか?」
「私は君のことが心配なんだ。たとえ婚約者候補でなかったとしても」
心配。その言葉に、口を閉ざす。
グランディール様の様子からは怒りも伝わってきて、本気なんだろうということが窺える。
婚約者候補になる前から、グランディール様とは交流があった。初めは、木から下りれなくなっていた彼を助けたことがきっかけだったけど、次第にただの知り合いと表現するには違うような、特別な人になっていった。
彼に対して友人という言葉が適切なのかは分からないけど、エルが私に向けてくれる感情と似ているかもしれない。
私のことを想って、そう言ってくれるのは嬉しい。私だって、逆の立場なら心配しただろう。
でも、グランディール様は私情だけで動いていい立場にはないはずだ。
「グランディール様は、いずれ国を背負う立場にあります。守るべきエルメラド王国の国民は、一人だけではないはずです。どうか、次期国王として選択してください」
私一人を守るのか、ホロウの力を使うことで本来守れるはずの命を救うのか。
そう問えば、グランディール様は何か言いかけて口を噤んだ。
こんな質問をするなんて意地が悪いと思うが、私も引くわけにはいかないのだ。
「昔、君に渡したペンダントを持っているだろうか?」
重い沈黙が流れた後、突然グランディール様は話題を変えた。
意図は読み取れないものの、頷いてペンダントを取り出す。
「はい、出かける時はお守りとしていつも持ち歩いています」
金の台座にエメラルドグリーンの宝石がはめ込まれた、美しいペンダント。未だに当時のままの姿を保っている。
これを頂いてから、パーティなど人目についてしまう場所以外では身に付けることが習慣のようになっている。今日も首にかけて、服の下に忍ばせていた。
「時間が経って、守護の魔法も薄れてきてしまっていると思う。少し貸してもらえるか?」
ペンダントを渡せば、そっとそれを両手で包み込む。同時に、グランディール様の守護の魔法が発動した。
幼い頃とは比べものにならないくらい強い守りの力が、ペンダントにはめ込まれた宝石へと流れ込んでいくのが分かった。
「立場上、私は一緒に行くことができない。代わりに、これを肌身離さず持っていて欲しい。もしもの時に、君を守ってくれるだろう」
「それじゃあ……!」
「君が参加することで救える命があることは認める。次期国王としてなら、君を送り出すのが正しい選択なのかもしれない。でも、私個人としては、君を行かせたくないんだ」
そう言いつつ、グランディール様は私の手にペンダントを戻す。
グランディール様の守護の魔法が込められた宝石は、まだほのかに温かさを残している。
「それでも、最終的に私は一よりも十をとる選択をするのだろうな。愛する者と国民が危険に晒されているのだとすれば、国民を選ぶだろう。婚約者候補の前でこんな話をするなんてな。幻滅しただろう」
「いいえ、私が逆の立場でもそうすると思いますから」
「そうだな……君は、そう言うだろうな」
彼が背負うのは、何千何万という人々の命。エルメラド王国の王族として生を受けた者の宿命。
産まれた時から、彼は自分自身だけのために生きることは許されていなかった。
その責任を肩代わりすることはできない。だが、支えになることはできる。
呆れたように、諦めたように、グランディール様は笑う。
「必ず無事に帰ってくると約束してほしい」
「ありがとうございます。お約束します」
「ああ、約束だ」
受け取ったペンダントをかけ直し、その場を後にする。
グランディール様は一緒に行けないけれど、ずっと傍にその存在を感じるようだった。
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