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通常編
16,好きなんでしょ?
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畠山さんと喋り終わってから早10分……………。
まだ姉が来ないんですが?じゃない方の姉がまだ来ないのですが?
お姉ちゃんは昔から約束は破る系の女性で今まで幾度となく約束を破られた。お姉ちゃんはいつも平謝りをしその後は何事もなかったかのように振る舞っている。今日のお昼代はお姉ちゃんの奢り確定だ。
「ガタガタガタガタ。」
「ビューーー。」
「ギャーーーー。」
暇だ。ジェットコースターを眺めることしかできない。今見ているジェットコースターのスペックは高さ60メートル最高時速80キロ全長1150メートルのジェットコースターだ。一回転はない。余談だが安全バーはT字ラップバーだ。(専門用語)
うずうずとしている。こんな物を見ていたら絶叫好きの血が騒ぐ。
「風馬、ごめん、お待たせ!」
どこからかお姉ちゃんの声が聞こえてくる。声の感じから反省してる感じがしない。僕は振り返った。
これだからお姉ちゃんはきら…………
お姉ちゃんの髪型が変わっていた、セミロング…………真保と同じ髪型だった。昨日まではツインテールだったのに。
「どうしたの?イメチェン?」
お姉ちゃんは僕が10歳の頃からもツインテールを守り続けていた。大人になってもツインテール、でも今日は違う。
「だってさ、風馬のことを喜ばそうと思ったんだ。風馬真保のこと好きだから同じ髪型にして真保とデートしている気分にさせようと思って。」
今なんて?風馬、真保のこと好きって言った?
「う、うん真保好きだよ、とってもいいお姉ちゃん。」
「いや違うよね?好きなんでしょ?真保のこと。それも女の子としてね。」
完全に図星だ。何故バレたんだ?何とかして切り向けよう。
「何も根拠ないじゃん。変なこと言うのはやめてよ~。」
「これ、な~んだ?」
お姉ちゃんはオーバーオールのポケットから何かを取り出す。
んん?あっ~~~~~~~~~。それは一通の手紙だった。ラブレターだ。いつか真保に告白する時はラブレターで告白をするつもりだった。それを早めに書いておき自室の机の引き出しにしまっていたんだ。お姉ちゃんがエロ本探索してる時に見つかったのか………。
「こんなのダメだよ。」
お姉ちゃんはそう言うとラブレターを両手でビリビリと破っていく。相当破られ、もはや手紙の原型をとどめていなかった。その後お姉ちゃんは落ちたラブレターだったものを一つ一つ拾っていく。
「うえ~~~ん。何してんだよ~~~。」
泣くのだって当然だ。大好きな真保に想いを伝えるために考えて考え向いて執筆したラブレターだったのだ。
それに「こんなのダメだよ。」これは姉に対し恋愛感情を抱いているのを否定しているのと同然だ。修学旅行の時に僕の恋をバカにしたあいつらと同じだ。
「は~~~。ラブレターなんかじゃなくて直接告白しなよ。」
「え?」
「あのさ、真保はまだ告白されたことないの。そんな初めての告白はラブレターなんかじゃなくて面と向って告白されたほうが嬉しいと思うよ。」
「う、うん。双子の姉を好きになっていることにお姉ちゃんは抵抗がないの?」
「う~~~ん。私はいいと思うよ。でも世間からみたらもしかしたら風馬が真保のことを好きになっていることはちょっと変わってるかも。」
「うぐ。」
「ま、とりま私は応援してるから。そうだ!夏休みになったら私と真保と風馬の3人で一緒に旅行にでも行かない?多分その頃には新しい仕事だのバイトだのしてると思うから。」
「いいの?ま、真保と旅行ぐへへ。」
真保のことが好きになった以降旅行には行っていない。
「ま、そのことはいいから早く前売りチケット交換してアトラクション乗ろ!」
「うん!」
今日じゃない方の姉を少し好きになった気がする。
まだ姉が来ないんですが?じゃない方の姉がまだ来ないのですが?
お姉ちゃんは昔から約束は破る系の女性で今まで幾度となく約束を破られた。お姉ちゃんはいつも平謝りをしその後は何事もなかったかのように振る舞っている。今日のお昼代はお姉ちゃんの奢り確定だ。
「ガタガタガタガタ。」
「ビューーー。」
「ギャーーーー。」
暇だ。ジェットコースターを眺めることしかできない。今見ているジェットコースターのスペックは高さ60メートル最高時速80キロ全長1150メートルのジェットコースターだ。一回転はない。余談だが安全バーはT字ラップバーだ。(専門用語)
うずうずとしている。こんな物を見ていたら絶叫好きの血が騒ぐ。
「風馬、ごめん、お待たせ!」
どこからかお姉ちゃんの声が聞こえてくる。声の感じから反省してる感じがしない。僕は振り返った。
これだからお姉ちゃんはきら…………
お姉ちゃんの髪型が変わっていた、セミロング…………真保と同じ髪型だった。昨日まではツインテールだったのに。
「どうしたの?イメチェン?」
お姉ちゃんは僕が10歳の頃からもツインテールを守り続けていた。大人になってもツインテール、でも今日は違う。
「だってさ、風馬のことを喜ばそうと思ったんだ。風馬真保のこと好きだから同じ髪型にして真保とデートしている気分にさせようと思って。」
今なんて?風馬、真保のこと好きって言った?
「う、うん真保好きだよ、とってもいいお姉ちゃん。」
「いや違うよね?好きなんでしょ?真保のこと。それも女の子としてね。」
完全に図星だ。何故バレたんだ?何とかして切り向けよう。
「何も根拠ないじゃん。変なこと言うのはやめてよ~。」
「これ、な~んだ?」
お姉ちゃんはオーバーオールのポケットから何かを取り出す。
んん?あっ~~~~~~~~~。それは一通の手紙だった。ラブレターだ。いつか真保に告白する時はラブレターで告白をするつもりだった。それを早めに書いておき自室の机の引き出しにしまっていたんだ。お姉ちゃんがエロ本探索してる時に見つかったのか………。
「こんなのダメだよ。」
お姉ちゃんはそう言うとラブレターを両手でビリビリと破っていく。相当破られ、もはや手紙の原型をとどめていなかった。その後お姉ちゃんは落ちたラブレターだったものを一つ一つ拾っていく。
「うえ~~~ん。何してんだよ~~~。」
泣くのだって当然だ。大好きな真保に想いを伝えるために考えて考え向いて執筆したラブレターだったのだ。
それに「こんなのダメだよ。」これは姉に対し恋愛感情を抱いているのを否定しているのと同然だ。修学旅行の時に僕の恋をバカにしたあいつらと同じだ。
「は~~~。ラブレターなんかじゃなくて直接告白しなよ。」
「え?」
「あのさ、真保はまだ告白されたことないの。そんな初めての告白はラブレターなんかじゃなくて面と向って告白されたほうが嬉しいと思うよ。」
「う、うん。双子の姉を好きになっていることにお姉ちゃんは抵抗がないの?」
「う~~~ん。私はいいと思うよ。でも世間からみたらもしかしたら風馬が真保のことを好きになっていることはちょっと変わってるかも。」
「うぐ。」
「ま、とりま私は応援してるから。そうだ!夏休みになったら私と真保と風馬の3人で一緒に旅行にでも行かない?多分その頃には新しい仕事だのバイトだのしてると思うから。」
「いいの?ま、真保と旅行ぐへへ。」
真保のことが好きになった以降旅行には行っていない。
「ま、そのことはいいから早く前売りチケット交換してアトラクション乗ろ!」
「うん!」
今日じゃない方の姉を少し好きになった気がする。
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