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通常編
8,川田舞桜参戦
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「へ~海水浴場もあるのか~。」
国道の信号待ち中僕はさっき買った湯河原の雑誌を読んでいた。国道の信号待ちというものは長いものだ。平気で1分は待たされる。暇潰しの意味を込めその雑誌を読んでいた。
間違えてもこの状況でさっき買った漫画を読んではいけない。とんでもない視線を浴びることになる。
「だ~れだ?」
「???」
あ………目隠されないで肩をポンと叩かれて「だ~れだ?」されることあるんだ。ここで間違えてはいけない。さっきの一瞬の声を思い出せ。高く透き通った声、尚且つ4月からの平日は毎日聞いている声………そして僕と同じ与野の住民…………わかった。
「酒井さん(今後出るかどうかすらわからないモブキャラ)でしょ?」
「え?違う。違う。」
完全に終わった。答え合わせをするために後ろを振り向いた。正体は僕より少し背の高い黒髪ロングの美少女だった。
「ごめん。川田さん。」
「いえ、全然大丈夫。」
サブヒロインの立場の川田舞桜だった。「大丈夫」と言ってくれているが半泣きの状態で笑みを浮かべているから全然大丈夫ではないだろう。
腐る程聞いてきただろ彼女の声は、毎日話しかけに来てるんだから。こっちにも言い訳がある。酒井さんと川田さんの声は似てるんだ!個人の感想だけども!それにここは北与野だ。狭山に住んでいる川田さんがいるなんて誰も思わないだろう。グチグチ言い訳会が開催されていた。
「川田さん今からどこに行くの?」
「友だちの家。」
「じゃあさ途中まで一緒に行こ。」
これはせめてもの罪滅ぼしだ。
「ラーメン五郎に通ってるんだけどこの前小ラーメンの野菜マシ初めて頼んだんだー。全部食べきれたよ。」
「へー。僕も行ってみたいけど量多いからいけない………。(だからちょっと太ってんのか)」
僕らはラーメン話でもしながら歩いていた。
「じゃあ僕、ここに家だから。じゃあね。」
僕は、お家の前にたどり着いたので門を開け敷地に入った。するとどうだろうか川田さんも敷地の中に入る。
「え?ここが安藤君の家?」
「そうだけど、君ストーカー?」
「いや、お友だちの家がここで。安藤真保ちゃんって子の。君と同じ名字の人。」
謎が解けた。
「その人、僕の双子の姉だよ。」
「あ、そうなんだ…………ってええ?」
「真保ちゃんと安藤君が姉弟とは知らなかった。」
「あの、何で僕は真保の部屋に呼ばれているの?」
「まあ、いいじゃん。せっかく舞桜が来たんだから一緒に遊ぼうよ。」
僕、真保、川田さんは真保の部屋に集まっていた。女子2人組はベッドに座り僕は扉の前で正座をしていた。
「ガチャ。」
「あびゃーーー。」
「お菓子持っ…………あんた扉の前なんかにいて………。」
ママがお菓子を持って来たため真保の部屋の扉が開けられた。当たり前のことだ、僕はドアにぶつかる。その弾みで変な声を出してしまった。
…………………………………………!!!うちのママがケーキ屋のショートケーキを持ってきた…………だと?my motherはとてもケチで普段こんな豪華な物を出してこない。通常の場合う○い棒1人5本が主流だ。このことから今日の羽振りのよさが伺える。
「ありがとうございます。」
川田さんは少々申し訳なさそうにペコリとお辞儀をする。
「ふふ……………いいのよ。」
そう言うとママは部屋の中央にあるテーブルにケーキ3個を置いた。その後に僕の元に近づき
「風馬。よかったね。」
と耳元で呟いた。よかった?よかったって何が?僕には、「よかったと思えること」の心辺りがなかった。
ケーキを食べ終えた後、僕たちは色々なゲームをした。何故かフリーターにしか就けなかった人生ゲーム、「パンツが見えるかも」って期待していたけれど2人ともズボンだったツイスターゲームなどなど。真保、ありがとう。川田さんを連れてきてくれて。
「そういえば2人ともドーナツ食べたくない?」
「ドーナツ…………食べたい。」
「僕も、僕も。」
「それでは安藤真保様が買ってきてあげましょう!」
国道の信号待ち中僕はさっき買った湯河原の雑誌を読んでいた。国道の信号待ちというものは長いものだ。平気で1分は待たされる。暇潰しの意味を込めその雑誌を読んでいた。
間違えてもこの状況でさっき買った漫画を読んではいけない。とんでもない視線を浴びることになる。
「だ~れだ?」
「???」
あ………目隠されないで肩をポンと叩かれて「だ~れだ?」されることあるんだ。ここで間違えてはいけない。さっきの一瞬の声を思い出せ。高く透き通った声、尚且つ4月からの平日は毎日聞いている声………そして僕と同じ与野の住民…………わかった。
「酒井さん(今後出るかどうかすらわからないモブキャラ)でしょ?」
「え?違う。違う。」
完全に終わった。答え合わせをするために後ろを振り向いた。正体は僕より少し背の高い黒髪ロングの美少女だった。
「ごめん。川田さん。」
「いえ、全然大丈夫。」
サブヒロインの立場の川田舞桜だった。「大丈夫」と言ってくれているが半泣きの状態で笑みを浮かべているから全然大丈夫ではないだろう。
腐る程聞いてきただろ彼女の声は、毎日話しかけに来てるんだから。こっちにも言い訳がある。酒井さんと川田さんの声は似てるんだ!個人の感想だけども!それにここは北与野だ。狭山に住んでいる川田さんがいるなんて誰も思わないだろう。グチグチ言い訳会が開催されていた。
「川田さん今からどこに行くの?」
「友だちの家。」
「じゃあさ途中まで一緒に行こ。」
これはせめてもの罪滅ぼしだ。
「ラーメン五郎に通ってるんだけどこの前小ラーメンの野菜マシ初めて頼んだんだー。全部食べきれたよ。」
「へー。僕も行ってみたいけど量多いからいけない………。(だからちょっと太ってんのか)」
僕らはラーメン話でもしながら歩いていた。
「じゃあ僕、ここに家だから。じゃあね。」
僕は、お家の前にたどり着いたので門を開け敷地に入った。するとどうだろうか川田さんも敷地の中に入る。
「え?ここが安藤君の家?」
「そうだけど、君ストーカー?」
「いや、お友だちの家がここで。安藤真保ちゃんって子の。君と同じ名字の人。」
謎が解けた。
「その人、僕の双子の姉だよ。」
「あ、そうなんだ…………ってええ?」
「真保ちゃんと安藤君が姉弟とは知らなかった。」
「あの、何で僕は真保の部屋に呼ばれているの?」
「まあ、いいじゃん。せっかく舞桜が来たんだから一緒に遊ぼうよ。」
僕、真保、川田さんは真保の部屋に集まっていた。女子2人組はベッドに座り僕は扉の前で正座をしていた。
「ガチャ。」
「あびゃーーー。」
「お菓子持っ…………あんた扉の前なんかにいて………。」
ママがお菓子を持って来たため真保の部屋の扉が開けられた。当たり前のことだ、僕はドアにぶつかる。その弾みで変な声を出してしまった。
…………………………………………!!!うちのママがケーキ屋のショートケーキを持ってきた…………だと?my motherはとてもケチで普段こんな豪華な物を出してこない。通常の場合う○い棒1人5本が主流だ。このことから今日の羽振りのよさが伺える。
「ありがとうございます。」
川田さんは少々申し訳なさそうにペコリとお辞儀をする。
「ふふ……………いいのよ。」
そう言うとママは部屋の中央にあるテーブルにケーキ3個を置いた。その後に僕の元に近づき
「風馬。よかったね。」
と耳元で呟いた。よかった?よかったって何が?僕には、「よかったと思えること」の心辺りがなかった。
ケーキを食べ終えた後、僕たちは色々なゲームをした。何故かフリーターにしか就けなかった人生ゲーム、「パンツが見えるかも」って期待していたけれど2人ともズボンだったツイスターゲームなどなど。真保、ありがとう。川田さんを連れてきてくれて。
「そういえば2人ともドーナツ食べたくない?」
「ドーナツ…………食べたい。」
「僕も、僕も。」
「それでは安藤真保様が買ってきてあげましょう!」
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