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通常編
4,部活動は何に入ろうか?(後編)
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60分後
自己紹介後の60分間色々なことがあった。内田先輩とアニメ話をしたり、この部屋にあるアニメのファンブックを読んだり、自主制作アニメを作るタブレットにそこまで上手くない乃愛ちゃんのイラストを書いてみたり、石像にされたかのように動かなくなってしまった津村先輩を観察したり…とにかく内容が濃い1時間だった。
「あの、先輩僕この部活動に入りたいんですが。」
「僕も入りたいです。」
帰り際に勇亮はタブレットを棚に戻そうとしている内田先輩に部活の入部を志願する。僕も続けて志願をする。仮入部に行く前のこの部活に入りたい度を100とすると今は250だ。仮入部に行くとより一層入部をしたくなるものだ。
先輩はタブレットを棚に戻した後(のち)に衝撃の言葉を発する。
「え?ホントに?ホントにこの部活動でいいの?止めといた方がいいよ。」
通常の場合、部活に入りたいと言ったら歓迎をしてくれるはずだ、ましてはこの部活は部員が2人しかいない、いつ廃部になってもおかしくない。しかし、先輩は歓迎をする所か遠回しに「入るな」と言っている。それに加え内田先輩から「この部活に入るな」オーラがダダ漏れになっている。しかもさっきまで「ドヨーン」としたオーラを出していた津村先輩でさえ内田先輩と同じオーラを出していた。
うーん怪しい…。怪しいですな…。
この人たちヤろうとしているな。もしくはもうヤった。何とは言わんが。おそらくこの2人は部室と言う名のラブホを使いここでイチャイチャしていたのではないだろうか。だから僕らに入ってほしくないのだろう。
僕はアニメが大好きでアニメ研究部に入りたい。そして…………………………………………部室で性的なことをしているような奴らを野放しにはできないんだよ……………。何言われようが僕は入るんだ。君だってそうだろ?江田勇亮君。
「え?てことは僕ってこの部活向いていないってことですか?やっぱやめようかな…。」
君の頭の構造はどうなっているの?勇亮は「そんなあ…」と思っている時の顔をして残念そうに内田先輩を見つめていた。その事を聞き内田先輩は少し口元を緩め津村先輩に至ってはさっきまでの表情はどこへやら喜びを隠し切れず満面の笑みを浮かべていた。真実を教えないといけない。とりあえず今日は退散だ。
「今日はありがとうございました。」
僕らはペコリとお辞儀をした。
「ガラガラガラ。テクテクテク。」
「勇亮、あの人たちあの部屋でヤろうとしているよ。だからあんなこと言って入らせないようにしているんだ。」
「ん?ヤるって何?部活をやるってこと?そんなの当たり前じゃん。」
「イヤ、そうじゃなくて……………………………………………アレだよアレ、セッ○○だよ。」
話相手が同性といってもあの言葉を口にするのは少しばかり抵抗がある。多分僕の顔は成る少し前ぐらいのイチゴの色になっているだろう。
「何それ?」
おい、おい、ウソだろ。それを知らないだと?よく「思春期の男の子」という生き物をやってこれたな。メガネ男子、オタク、天然、性知識がない…この子…十分にキャラが立っている。彼をアニメ、漫画、小説の世界にぶちこんだとしても何一つ違和感がないだろう。
「まーとにかく!あの人の言葉は関係ない!自分たちが好きな部活に入ろ!」
「まあ、そうだよね人に流されるべきではない。所でセッ○○って何?」
勇亮は足を止める。そして質問をする。懐かしいなー。僕も同じ質問を家族全員がいる時にしてお茶の間が凍りついたのは悪い思い出だ。小学6年生の出来事だった。
「それは言えない。」
「そっか。じゃあお母さんに聞いてみるね。」
「それだけはやめろ。」
最大限の説得をする。君までも僕と同じレールを進んでほしくはない。
2日後
結果僕らはアニメ研究部に入部することを決めた。僕たちは今入部届け片手に例の部室の前に立っていた。
「コンコンコン。」
あの日、衝撃の現場を目撃してしまった時よりも大きい音を立ててノックをする。
「はーいどうぞ。」
どこかあどけなさが残る声が聞こえる。聞いたことのない声だ。
「ガラガラガラ。」
「あ、前来てくれた子たちじゃん。どうしたの?」
声の主は津村先輩だった。どうやら前聞いた声は通常時ではなかったようだ。彼女はイスに座りながら、勢いよく125mLのパック牛乳を飲み始めた。
「入部届けを出しに来ました。」
僕は口を挟む。
「げほ!ごほ、ごほ。」
牛乳を一気に飲んだからなのか入部届けを持って来たからなのか津村先輩はむせ始めた。幸いにもむせ始めた時には牛乳を口に含んでいなかったため口から出ることはなかった。
「あ、OK…入部届け机に置いておいて…。」
津村先輩は豊かな胸の前で「グッと!」のジェスチャーをした…………………………………………その時だった。
「菜奈今日も部活の時間楽しもうな!…………………………………………あ。」
勢いよく扉を開ける1人の男子生徒がいた。
自己紹介後の60分間色々なことがあった。内田先輩とアニメ話をしたり、この部屋にあるアニメのファンブックを読んだり、自主制作アニメを作るタブレットにそこまで上手くない乃愛ちゃんのイラストを書いてみたり、石像にされたかのように動かなくなってしまった津村先輩を観察したり…とにかく内容が濃い1時間だった。
「あの、先輩僕この部活動に入りたいんですが。」
「僕も入りたいです。」
帰り際に勇亮はタブレットを棚に戻そうとしている内田先輩に部活の入部を志願する。僕も続けて志願をする。仮入部に行く前のこの部活に入りたい度を100とすると今は250だ。仮入部に行くとより一層入部をしたくなるものだ。
先輩はタブレットを棚に戻した後(のち)に衝撃の言葉を発する。
「え?ホントに?ホントにこの部活動でいいの?止めといた方がいいよ。」
通常の場合、部活に入りたいと言ったら歓迎をしてくれるはずだ、ましてはこの部活は部員が2人しかいない、いつ廃部になってもおかしくない。しかし、先輩は歓迎をする所か遠回しに「入るな」と言っている。それに加え内田先輩から「この部活に入るな」オーラがダダ漏れになっている。しかもさっきまで「ドヨーン」としたオーラを出していた津村先輩でさえ内田先輩と同じオーラを出していた。
うーん怪しい…。怪しいですな…。
この人たちヤろうとしているな。もしくはもうヤった。何とは言わんが。おそらくこの2人は部室と言う名のラブホを使いここでイチャイチャしていたのではないだろうか。だから僕らに入ってほしくないのだろう。
僕はアニメが大好きでアニメ研究部に入りたい。そして…………………………………………部室で性的なことをしているような奴らを野放しにはできないんだよ……………。何言われようが僕は入るんだ。君だってそうだろ?江田勇亮君。
「え?てことは僕ってこの部活向いていないってことですか?やっぱやめようかな…。」
君の頭の構造はどうなっているの?勇亮は「そんなあ…」と思っている時の顔をして残念そうに内田先輩を見つめていた。その事を聞き内田先輩は少し口元を緩め津村先輩に至ってはさっきまでの表情はどこへやら喜びを隠し切れず満面の笑みを浮かべていた。真実を教えないといけない。とりあえず今日は退散だ。
「今日はありがとうございました。」
僕らはペコリとお辞儀をした。
「ガラガラガラ。テクテクテク。」
「勇亮、あの人たちあの部屋でヤろうとしているよ。だからあんなこと言って入らせないようにしているんだ。」
「ん?ヤるって何?部活をやるってこと?そんなの当たり前じゃん。」
「イヤ、そうじゃなくて……………………………………………アレだよアレ、セッ○○だよ。」
話相手が同性といってもあの言葉を口にするのは少しばかり抵抗がある。多分僕の顔は成る少し前ぐらいのイチゴの色になっているだろう。
「何それ?」
おい、おい、ウソだろ。それを知らないだと?よく「思春期の男の子」という生き物をやってこれたな。メガネ男子、オタク、天然、性知識がない…この子…十分にキャラが立っている。彼をアニメ、漫画、小説の世界にぶちこんだとしても何一つ違和感がないだろう。
「まーとにかく!あの人の言葉は関係ない!自分たちが好きな部活に入ろ!」
「まあ、そうだよね人に流されるべきではない。所でセッ○○って何?」
勇亮は足を止める。そして質問をする。懐かしいなー。僕も同じ質問を家族全員がいる時にしてお茶の間が凍りついたのは悪い思い出だ。小学6年生の出来事だった。
「それは言えない。」
「そっか。じゃあお母さんに聞いてみるね。」
「それだけはやめろ。」
最大限の説得をする。君までも僕と同じレールを進んでほしくはない。
2日後
結果僕らはアニメ研究部に入部することを決めた。僕たちは今入部届け片手に例の部室の前に立っていた。
「コンコンコン。」
あの日、衝撃の現場を目撃してしまった時よりも大きい音を立ててノックをする。
「はーいどうぞ。」
どこかあどけなさが残る声が聞こえる。聞いたことのない声だ。
「ガラガラガラ。」
「あ、前来てくれた子たちじゃん。どうしたの?」
声の主は津村先輩だった。どうやら前聞いた声は通常時ではなかったようだ。彼女はイスに座りながら、勢いよく125mLのパック牛乳を飲み始めた。
「入部届けを出しに来ました。」
僕は口を挟む。
「げほ!ごほ、ごほ。」
牛乳を一気に飲んだからなのか入部届けを持って来たからなのか津村先輩はむせ始めた。幸いにもむせ始めた時には牛乳を口に含んでいなかったため口から出ることはなかった。
「あ、OK…入部届け机に置いておいて…。」
津村先輩は豊かな胸の前で「グッと!」のジェスチャーをした…………………………………………その時だった。
「菜奈今日も部活の時間楽しもうな!…………………………………………あ。」
勢いよく扉を開ける1人の男子生徒がいた。
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