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学生編

共同生活

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俺は職員室で編入の手続きを全て終えると、夕方になっていてので学ぶのは明日とされた。
教員にこれから住む事になる寮へ案内される事になった。
とてつもなく広い校内を歩いて行く訳にもいかないので、ジープを使用する。

車両に揺られながら移動すると、校舎よりもデカイ建物が見えた。
そのデカイ建物こそが、寮だと気付くのに然程時間は掛からなかったが、正直言って、何でこんなにもデカイのだろうと思った。

__________
______
__

俺は寮に着くと、教員に案内されて部屋へ向かいやって来た。

「ここが今日から住む部屋だ。相部屋だから好き勝手な事は慎む様にな」

「はい(こんだけ広いのに相部屋なんだ・・・)」 

俺はそう思ったが、深く考えるのは止めると、教員は荷物は粗方置いてあると言って立ち去っていく。
俺は深呼吸してノックした。

「・・・あれ?」

返事が無い。
俺はもう一度ノックしてみると、やはり返事が無い。

「・・・まさか何かあったのか?」

俺はやむ終えず扉を開けると、裸の少女がバスタオルで頭を拭いている所だった。
俺はその場で固まる。

「何やってるの?」

「いえ!?失礼しました!」

俺はすぐに扉を閉めて出て行った。
数分後、俺は現在、少女に大笑いされている。

「あはははは!別に裸見られたくらいで動じないよ!あっはははは!」

「は、はぁ・・・」

少女は異性に裸も全く気にしない所を見ると、かなり無神経な性格らしい。
俺は裸見ただけでこの有り様なのにな。

「ふぅ・・・落ち着いた所で自己紹介しようか。私はジョバーナ=メルッセ。イタルノ王国出身の留学生だよ」

「レオン=エルスタッドだよ。此方こそよろしく」

イタルノ王国。
名前は分かる通りイタリア王国みたいな国だ。
恐らくこれまで通り似たような文化の可能性があると思う。

イタリアは後に第二次世界大戦で枢軸側として参戦する事になるが、余りの弱さにへたれと呼ばれたりする。
しかし、イタリア軍は下の条件が満たされると本気になってかなり強くなる。

・故郷が脅かされた時

・女性が危機に陥っている時

で、特に女性が危機に陥った時はアメリカと互角の銃撃戦をしたとまで言われている。
まぁ、イタリアの最大の敗北要因は兵士のやる気の低さとかつての日本と同じ工業力と資源不足だがな。

そんなイタリアに似た様な国の出身者と相部屋になった。
まさか女性ととは思わなかったけど。

「所で俺は何処で寝れば?」

「え~と・・・あそこかな!」

ジョバーナはそう言うと、指を指した。
俺はジョバーナの指差す方向を見ると、乱雑に置かれた荷物がベットの上に置いてある。
だが、同時に女性物の服やら下着やら置いてある。

「・・・彼処ですか?」

「そうだよ。いやぁ~ベットが今日は届かないらしくてね。今日は二人でベットを使おうと思ってるんだ」

「いやいやいや!俺達、10歳だけど異性ですよ!」

ジョバーナのあまりの無神経な性格に俺は久し振りにツッコミを入れてしまった。
ジョバーナは困り顔で肩を落とす。

「え~。じゃぁ、何処で寝るの?この部屋はソファ何て無いよ」

「・・・床で寝ます」

俺はこの先、この無神経な同居人と暮らすと思うと胃が痛くなるのを感じた。

_____________
________
____

夜、俺は床で毛布を被って寝ていると、腹に衝撃が走った。

「ぐほぉ!」

俺は痛みを堪えて見てみると、寝巻きのジョバーナが大きな鼾をかいてベットから転がり落ちて寝ている。

「・・・何やってんだよ」

俺は取り敢えず離れようとしたが、ジョバーナに腹の部分に抱きつかれてしまい動けなくなった。

「ちょ!マジかよ・・・ん?」

俺は抱きつかれた時に気付いてしまった。
ジョバーナの育ち盛りの胸が背中に当たっているのだ。
感触からして、ノーブラで見てみると寝巻きが少し、はだけている。

「(だ、誰か助けて・・・!)」

俺は顔を赤面にしながら届かぬ救援要請を誰かに入れるのだった。
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