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幼少編
状況整理
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俺が生まれてから5年程の月日が流れた。
赤ん坊状態の俺は何とも言いたがい心は苦痛を受けて過ごしていたのだ。
まず、自分一人では何もできないし、腹が減ったら泣くしかないし、それに母親と言え、オムツを変えられる時は結構きた。
そんな赤ん坊状態だった俺はやっと歩ける位になり、状況整理から始めた。
まず、この世界では白黒テレビやラジオ、その他現代では使われない様な電気機器と、昔にあった物があるのだ。
それだけではない、この世界の時代はWW1、分かりやすく言えば第一次世界大戦が丁度、終わった様な時代なのだ。
「道理で俺のこの世界での親父が死んでる訳だ」
俺は何故、この世界での親父が死んでいるのかが少し分かった。
この世界は全くファンタジーが無い訳ではない。
俺の住んでいる村、レヒィン村で頭に獣の耳や尻尾を生やした所謂、獣人がいてこの村に住んでいる。
だが、肝心のファンタジーの代名詞である魔法は衰退し、滅多に見れない事が分かっている。
「(これだけ情報があれば何とかなるけど・・・その前にやらないといけない事がある・・・)」
俺は今、何をやっているのかと言うと、草むらに隠れて鬼に見つからない様にしている。
言わば、かくれんぼをしているのだ。
「全く何で俺がかくれんぼをしなきゃいけないんだ・・・」
「あ!レオン君見っけ!」
「(はぁ・・・またこいつか・・・)」
俺は立ち上がると振り向き、声の主を見る。
そこには同じ位の背丈で犬の耳と尻尾を持った女の子だった。
「全く・・・マリーお前、また俺の臭いを辿ってきたな」
「だって、そうしないとレオン君を見つけられないもん!」
まぁ、俺は見た目は子供でも中身は高校生だ。
大人げないが、高校生である俺が隠れれば子供では簡単には見つけられない。
獣人のマリーを除いて。
「・・・まぁ良いや。他に誰か捕まっていないか?」
「うん!レオン君が最後だよ!」
「(まぁ、当たり前だよな)行くぞ、マリー」
「ちょっと待ってよぉ!」
レオンは歩いて行くと、マリーは人懐っこい犬の様に後を着いてくる。
____________
_______
___
俺は現在、学校にいる。
教室で俺はマリーを含めた同い年の少年、少女と共に勉学に励んでいた。
言っても、数学は前にいた世界と同じで退屈な物だったが、歴史、地理、国語等の重要な科目は真剣に聞いた。
俺が今習っている国語の言語は、ロスウェル語と呼ばれるロスウェル共和国の言葉だ。
ロスウェル共和国は例えればフランスの様な国で、革命によって王制から共和制に移行されているのは元いた世界と同じだが。
「(マリーアントワネットに当たる人物が処刑を受けていないのは違うな・・・それにこのレヴァンテ帝国が問題だな)」
レヴァンテ帝国。
ロスウェル王国もとい共和国と長きに渡って戦争を繰り広げてきた広大な領土、軍事力、生産力を持った大帝国で、例えるならドイツ帝国だ。
この帝国の政治体制は君主制で、何より種族差別を許さない多文化主義の国家だ。
何が問題なのかと言うと、ロスウェル共和国は人間至上主義を掲げた国家なのだ。
このレヒィン村は差別とは全く関係は無いが、他は種族差別が激しい物である。
そんなロスウェル共和国とレヴァンテ帝国は主義の違いで対立的であり、頻繁に戦争を起こすのだ。
その一つが、第一次世界大戦規模とも言えるアヴァロン戦争と呼ばれる物が代表的だ。
だが、この戦争は引き分けに終わって両国は痛み分けで終わってしまっている。
「(この世界の歴史は元いた世界とほぼ同じだ。だが、必ず起こるとは限らないし、何より起こらない事を祈ろう)」
俺は真面目な少年として勉学に励んで寿命まで生きようと考えている。
だが、頻繁に戦争を起こす国には必ずある事をする事を俺は忘れていた。
"徴兵"
戦争をするには資源、武器と兵器、そして兵士が必要だ。
その為、将来兵士になるかもしれない子供には、身体検査を受ける義務を負っているのだ。
その為・・・。
「(俺は身体検査を受けている・・・)」
「次、レオン」
「はい!」
俺は返事をして検査官の元に向かう。
検査官は体の色々な箇所を調べ始め、くすぐったいが我慢した。
「・・・ふむ、これで全て検査は終わりだ。行って良いよ」
「はい!」
俺は身体検査を受けていた部屋から退出する。
俺は何時か来る結果に不安を感じるが、ただ結果を待つしかなかった。
赤ん坊状態の俺は何とも言いたがい心は苦痛を受けて過ごしていたのだ。
まず、自分一人では何もできないし、腹が減ったら泣くしかないし、それに母親と言え、オムツを変えられる時は結構きた。
そんな赤ん坊状態だった俺はやっと歩ける位になり、状況整理から始めた。
まず、この世界では白黒テレビやラジオ、その他現代では使われない様な電気機器と、昔にあった物があるのだ。
それだけではない、この世界の時代はWW1、分かりやすく言えば第一次世界大戦が丁度、終わった様な時代なのだ。
「道理で俺のこの世界での親父が死んでる訳だ」
俺は何故、この世界での親父が死んでいるのかが少し分かった。
この世界は全くファンタジーが無い訳ではない。
俺の住んでいる村、レヒィン村で頭に獣の耳や尻尾を生やした所謂、獣人がいてこの村に住んでいる。
だが、肝心のファンタジーの代名詞である魔法は衰退し、滅多に見れない事が分かっている。
「(これだけ情報があれば何とかなるけど・・・その前にやらないといけない事がある・・・)」
俺は今、何をやっているのかと言うと、草むらに隠れて鬼に見つからない様にしている。
言わば、かくれんぼをしているのだ。
「全く何で俺がかくれんぼをしなきゃいけないんだ・・・」
「あ!レオン君見っけ!」
「(はぁ・・・またこいつか・・・)」
俺は立ち上がると振り向き、声の主を見る。
そこには同じ位の背丈で犬の耳と尻尾を持った女の子だった。
「全く・・・マリーお前、また俺の臭いを辿ってきたな」
「だって、そうしないとレオン君を見つけられないもん!」
まぁ、俺は見た目は子供でも中身は高校生だ。
大人げないが、高校生である俺が隠れれば子供では簡単には見つけられない。
獣人のマリーを除いて。
「・・・まぁ良いや。他に誰か捕まっていないか?」
「うん!レオン君が最後だよ!」
「(まぁ、当たり前だよな)行くぞ、マリー」
「ちょっと待ってよぉ!」
レオンは歩いて行くと、マリーは人懐っこい犬の様に後を着いてくる。
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俺は現在、学校にいる。
教室で俺はマリーを含めた同い年の少年、少女と共に勉学に励んでいた。
言っても、数学は前にいた世界と同じで退屈な物だったが、歴史、地理、国語等の重要な科目は真剣に聞いた。
俺が今習っている国語の言語は、ロスウェル語と呼ばれるロスウェル共和国の言葉だ。
ロスウェル共和国は例えればフランスの様な国で、革命によって王制から共和制に移行されているのは元いた世界と同じだが。
「(マリーアントワネットに当たる人物が処刑を受けていないのは違うな・・・それにこのレヴァンテ帝国が問題だな)」
レヴァンテ帝国。
ロスウェル王国もとい共和国と長きに渡って戦争を繰り広げてきた広大な領土、軍事力、生産力を持った大帝国で、例えるならドイツ帝国だ。
この帝国の政治体制は君主制で、何より種族差別を許さない多文化主義の国家だ。
何が問題なのかと言うと、ロスウェル共和国は人間至上主義を掲げた国家なのだ。
このレヒィン村は差別とは全く関係は無いが、他は種族差別が激しい物である。
そんなロスウェル共和国とレヴァンテ帝国は主義の違いで対立的であり、頻繁に戦争を起こすのだ。
その一つが、第一次世界大戦規模とも言えるアヴァロン戦争と呼ばれる物が代表的だ。
だが、この戦争は引き分けに終わって両国は痛み分けで終わってしまっている。
「(この世界の歴史は元いた世界とほぼ同じだ。だが、必ず起こるとは限らないし、何より起こらない事を祈ろう)」
俺は真面目な少年として勉学に励んで寿命まで生きようと考えている。
だが、頻繁に戦争を起こす国には必ずある事をする事を俺は忘れていた。
"徴兵"
戦争をするには資源、武器と兵器、そして兵士が必要だ。
その為、将来兵士になるかもしれない子供には、身体検査を受ける義務を負っているのだ。
その為・・・。
「(俺は身体検査を受けている・・・)」
「次、レオン」
「はい!」
俺は返事をして検査官の元に向かう。
検査官は体の色々な箇所を調べ始め、くすぐったいが我慢した。
「・・・ふむ、これで全て検査は終わりだ。行って良いよ」
「はい!」
俺は身体検査を受けていた部屋から退出する。
俺は何時か来る結果に不安を感じるが、ただ結果を待つしかなかった。
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