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第52話 【R18】結び
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直桜の匂いが充満する部屋の中で、護は愛しい恋人の両腕を拘束しながら見下ろしていた。
自分に可愛い悪戯を仕掛けてきた意図は、知れている。
似たような話を梛木から既にされていたからだ。
『鬼神が守るべき誓いは三つじゃ。惟神に他者の死の穢れを浴びせるな。直桜の血を奪われるな。直桜がもし、我を忘れて暴走したら直桜ごと枉津日神を殺せ。神殺しの鬼の手であれば、人である直桜自身は死なぬ。案ずるな』
聞いた直後は驚愕したし、受け入れられなかった。
(鬼神が惟神を殺す、それ自体が神事なのだろうか? 本当に、直桜を殺さずに禍津日神だけを封印できるのか?)
直桜の悲壮な表情を垣間見て、一抹の不安が過った。
(もし違っていたら、俺が本当に直桜を殺してしまうかもしれない。それでも、直桜がそれを望むなら、信じるしかない)
もし本当に直桜が死んでしまったらと考えると、反魂香を使う人間の気持ちがわかるなと思う。
(せめて今くらいは、俺の直桜で、俺に抱かれていて欲しい)
何も考えずに、ただ同じ快楽を貪るだけの獣でいい。
護はベッドの上に置きっぱなしにしていた手枷を取った。直桜の手を頭の上に持ち挙げて、手枷をかける。
「久しぶりに使いましょうか。この前も悦さそうだったし、直桜、手枷好きですよね?」
耳を舐めながら囁く。
さっき達したばかりの体は、敏感に背中から脈打った。
「好き、だけど、後ろは、嫌だ」
後ろ手にすると抱き付けないから嫌だと言われたことを思い出す。
そんな発言も可愛らしくて愛おしい。
「大丈夫、今日はちゃんと前にしますよ」
そう言いながらも、頭の上でかけた手枷をそのままベッドの上に固定する。
「まもる、これじゃ、腕、うごかせなっ……ぁっ」
服を捲って、芯を持った突起を吸い上げる。
緩い刺激で焦らされた肌は簡単に快楽を跳ね上げる。舌で舐め挙げ、反対側を指で強めに摘まむと、背中が大きく反った。
「乳首まで敏感。こっちも、一回イってるのに、もうこんなになって、可愛いですね」
はち切れそうにそそり立つ男根を指で撫であげる。腰が揺れて、直桜の息遣いが荒くなった。
直桜の蕩けた表情を見ているだけで、護まで達しそうになる。
「今日は私も余裕がないので、ちょっとだけ玩具、使いましょうか」
ローションをたっぷりと塗って、後ろの穴にくいと差し込む。
「ふぁ!」
可愛い悲鳴が上がって、直桜の腰が浮いた。
バイブのスイッチを入れると、直桜の腰が更に揺れて震え出した。
「やだ、ヤダ、まもる、ぬいて」
「本当に嫌? とても良さそうですよ」
男根にローションを落として、ゆっくりと扱く。先の穴を指で刺激すると、男根が震える。
「ダメ、また、イっちゃ、ぅっ」
言い終えぬうちに、先から精液が飛び散った。
直桜の白濁を纏った護の手は扱くのを止めない。両の指で先を刺激し続ける。
「まもるっ、イった、から! もう、ムリっ」
跳ねる腰を足で挟み込んで拘束する。
「このまま刺激しているとね、直桜も潮吹き出来ますよ。もっと、気持ちよくなって」
「や、ダメ、ヤダ、まもる、おかしく、なるっ」
「おかしくなっていいですよ」
今までに見たこともないくらい蕩けた顔で余裕なく喘ぎ悶える直桜の姿が、たまらなく愛おしい。
カリから先を細かく指で扱きながら、先の穴を何度も刺激する。
「ぁっ……ダメっ」
一瞬、腰が沈んで、先から大量に潮が吹き散った。
「ぁ、ぁ、はぁ……」
ぐったりと力なく息をする直桜の腰はまだビクついている。玩具を取り出すと、後ろの穴がヒクヒクと痙攣しているのが見えた。
腰を落として自分の男根の先を直桜の穴に押し当てる。
「流石に我慢の限界なので、挿れますね」
くん、と腰を前に出すと、直桜の体が跳ねた。
「ま、護……、まもる」
手枷で拘束された腕を何度も前に出す。ベッドの上に縛り付けた拘束を解くと、手枷のままの直桜の腕が護の首に回った。
「もっと奥、いっぱい、ちょうだい」
護にしがみ付いて可愛い声を上げる恋人を抱き締める。
「エッチの時の直桜は、いつもより素直で可愛らしいですね。奥に欲しいんですか?」
「ん、欲しい」
直桜が素直に頷く。手前の良い所を擦り続けていると、自分から腰を押し付けてくる。その仕草が可愛くて、つい意地悪をしてしまう。
「まもる、意地悪、しないで」
涙目で縋ってくる直桜の額に口付ける。
「直桜が可愛いから、つい。今日は奥よりメスイキさせてあげたくなりました。ダメ?」
見詰める瞳が期待の色に染まる。
「でも、護のおっきいから、も……奥、届いて……、おかしく、なりそ」
「確かに、あたってますね」
強く押しを押し当てると、直桜の体が大きく反った。何度か突いただけで、目が泳いで視点があっていない。
「結腸責めでイっちゃいそうですね。もっと気持ちよくしたいのに、残念」
「も、ムリ、も、何回も、イってるっ」
「中、ビクビクしてずっと甘イキしてるの、わかりますよ。ずっと欲しかったんですね、直桜の体は素直で可愛い」
「まもる、すき、もっと……」
譫言のように呟いて首に絡めた腕に力が籠る。
「直桜、意識、飛んでる?」
何度もイかせすぎると、感度の良すぎる直桜は時々、意識を飛ばしてしまう。そうなると絶え間なく求め続けてくれるから可愛いが、後が大変なことになる。
「中、出して、まもる……」
唇を押し付けて舌を絡めようとしながら、突然力が抜ける。そうかと思うとしがみ付いて、護の首に爪を立てる。
「じゃ、ご要望通りに中に出しましょうか。後で一緒にお風呂、入りましょうね」
強く奥を突く。直桜の体が一際大きくびくりと跳ねた。強く突く度、直桜の中が護を締め付けてくる。いつもより強く求められているようで嬉しくなる。
「直桜、出しますよ」
頷きだけが返ってきた。首筋を強く吸いながら、最奥に精液をぶちまけた。
「は、はぁ」
汗にまみれた互いの体を摺り寄せる。
「直桜?」
ぐったりと動かなくなった直桜は、堕ちてしまったようだった。
「また、潰してしまった」
首に回った腕を解いて、手枷を外す。
直桜があまりに可愛いと、こうして時々抱き潰してしまう。動かない直桜を抱き寄せて、ベッドの上に横になった。
「快楽で殺してあげるとは、言いましたけどね」
首に付けたキスマークを、そっとなぞる。
惟神を殺せるのが神殺しの鬼ならば、惟神を救うのもまた、同じ鬼神だ。
「死なせるものか」
決意を言葉にして、首筋に付けたキスマークに噛み付く。
その跡が消えないようにと願いながら、護は何度も同じ場所に吸い付いた。
自分に可愛い悪戯を仕掛けてきた意図は、知れている。
似たような話を梛木から既にされていたからだ。
『鬼神が守るべき誓いは三つじゃ。惟神に他者の死の穢れを浴びせるな。直桜の血を奪われるな。直桜がもし、我を忘れて暴走したら直桜ごと枉津日神を殺せ。神殺しの鬼の手であれば、人である直桜自身は死なぬ。案ずるな』
聞いた直後は驚愕したし、受け入れられなかった。
(鬼神が惟神を殺す、それ自体が神事なのだろうか? 本当に、直桜を殺さずに禍津日神だけを封印できるのか?)
直桜の悲壮な表情を垣間見て、一抹の不安が過った。
(もし違っていたら、俺が本当に直桜を殺してしまうかもしれない。それでも、直桜がそれを望むなら、信じるしかない)
もし本当に直桜が死んでしまったらと考えると、反魂香を使う人間の気持ちがわかるなと思う。
(せめて今くらいは、俺の直桜で、俺に抱かれていて欲しい)
何も考えずに、ただ同じ快楽を貪るだけの獣でいい。
護はベッドの上に置きっぱなしにしていた手枷を取った。直桜の手を頭の上に持ち挙げて、手枷をかける。
「久しぶりに使いましょうか。この前も悦さそうだったし、直桜、手枷好きですよね?」
耳を舐めながら囁く。
さっき達したばかりの体は、敏感に背中から脈打った。
「好き、だけど、後ろは、嫌だ」
後ろ手にすると抱き付けないから嫌だと言われたことを思い出す。
そんな発言も可愛らしくて愛おしい。
「大丈夫、今日はちゃんと前にしますよ」
そう言いながらも、頭の上でかけた手枷をそのままベッドの上に固定する。
「まもる、これじゃ、腕、うごかせなっ……ぁっ」
服を捲って、芯を持った突起を吸い上げる。
緩い刺激で焦らされた肌は簡単に快楽を跳ね上げる。舌で舐め挙げ、反対側を指で強めに摘まむと、背中が大きく反った。
「乳首まで敏感。こっちも、一回イってるのに、もうこんなになって、可愛いですね」
はち切れそうにそそり立つ男根を指で撫であげる。腰が揺れて、直桜の息遣いが荒くなった。
直桜の蕩けた表情を見ているだけで、護まで達しそうになる。
「今日は私も余裕がないので、ちょっとだけ玩具、使いましょうか」
ローションをたっぷりと塗って、後ろの穴にくいと差し込む。
「ふぁ!」
可愛い悲鳴が上がって、直桜の腰が浮いた。
バイブのスイッチを入れると、直桜の腰が更に揺れて震え出した。
「やだ、ヤダ、まもる、ぬいて」
「本当に嫌? とても良さそうですよ」
男根にローションを落として、ゆっくりと扱く。先の穴を指で刺激すると、男根が震える。
「ダメ、また、イっちゃ、ぅっ」
言い終えぬうちに、先から精液が飛び散った。
直桜の白濁を纏った護の手は扱くのを止めない。両の指で先を刺激し続ける。
「まもるっ、イった、から! もう、ムリっ」
跳ねる腰を足で挟み込んで拘束する。
「このまま刺激しているとね、直桜も潮吹き出来ますよ。もっと、気持ちよくなって」
「や、ダメ、ヤダ、まもる、おかしく、なるっ」
「おかしくなっていいですよ」
今までに見たこともないくらい蕩けた顔で余裕なく喘ぎ悶える直桜の姿が、たまらなく愛おしい。
カリから先を細かく指で扱きながら、先の穴を何度も刺激する。
「ぁっ……ダメっ」
一瞬、腰が沈んで、先から大量に潮が吹き散った。
「ぁ、ぁ、はぁ……」
ぐったりと力なく息をする直桜の腰はまだビクついている。玩具を取り出すと、後ろの穴がヒクヒクと痙攣しているのが見えた。
腰を落として自分の男根の先を直桜の穴に押し当てる。
「流石に我慢の限界なので、挿れますね」
くん、と腰を前に出すと、直桜の体が跳ねた。
「ま、護……、まもる」
手枷で拘束された腕を何度も前に出す。ベッドの上に縛り付けた拘束を解くと、手枷のままの直桜の腕が護の首に回った。
「もっと奥、いっぱい、ちょうだい」
護にしがみ付いて可愛い声を上げる恋人を抱き締める。
「エッチの時の直桜は、いつもより素直で可愛らしいですね。奥に欲しいんですか?」
「ん、欲しい」
直桜が素直に頷く。手前の良い所を擦り続けていると、自分から腰を押し付けてくる。その仕草が可愛くて、つい意地悪をしてしまう。
「まもる、意地悪、しないで」
涙目で縋ってくる直桜の額に口付ける。
「直桜が可愛いから、つい。今日は奥よりメスイキさせてあげたくなりました。ダメ?」
見詰める瞳が期待の色に染まる。
「でも、護のおっきいから、も……奥、届いて……、おかしく、なりそ」
「確かに、あたってますね」
強く押しを押し当てると、直桜の体が大きく反った。何度か突いただけで、目が泳いで視点があっていない。
「結腸責めでイっちゃいそうですね。もっと気持ちよくしたいのに、残念」
「も、ムリ、も、何回も、イってるっ」
「中、ビクビクしてずっと甘イキしてるの、わかりますよ。ずっと欲しかったんですね、直桜の体は素直で可愛い」
「まもる、すき、もっと……」
譫言のように呟いて首に絡めた腕に力が籠る。
「直桜、意識、飛んでる?」
何度もイかせすぎると、感度の良すぎる直桜は時々、意識を飛ばしてしまう。そうなると絶え間なく求め続けてくれるから可愛いが、後が大変なことになる。
「中、出して、まもる……」
唇を押し付けて舌を絡めようとしながら、突然力が抜ける。そうかと思うとしがみ付いて、護の首に爪を立てる。
「じゃ、ご要望通りに中に出しましょうか。後で一緒にお風呂、入りましょうね」
強く奥を突く。直桜の体が一際大きくびくりと跳ねた。強く突く度、直桜の中が護を締め付けてくる。いつもより強く求められているようで嬉しくなる。
「直桜、出しますよ」
頷きだけが返ってきた。首筋を強く吸いながら、最奥に精液をぶちまけた。
「は、はぁ」
汗にまみれた互いの体を摺り寄せる。
「直桜?」
ぐったりと動かなくなった直桜は、堕ちてしまったようだった。
「また、潰してしまった」
首に回った腕を解いて、手枷を外す。
直桜があまりに可愛いと、こうして時々抱き潰してしまう。動かない直桜を抱き寄せて、ベッドの上に横になった。
「快楽で殺してあげるとは、言いましたけどね」
首に付けたキスマークを、そっとなぞる。
惟神を殺せるのが神殺しの鬼ならば、惟神を救うのもまた、同じ鬼神だ。
「死なせるものか」
決意を言葉にして、首筋に付けたキスマークに噛み付く。
その跡が消えないようにと願いながら、護は何度も同じ場所に吸い付いた。
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