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第四章 幽世の試練
79.神に連なる血筋
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蒼愛を洞の中に押し込めて、紅優と霧疾はその前を守るように陣どった。
大量の蛇がいるものの、本体は恐らく一体だ。
「紅優、念のため変化の術で別者になっといてくれる?」
霧疾が小声で紅優を諭した。
時間軸が過去でも未来でも、この場に紅優がいる、それ自体がマズいと霧疾は踏んだのだろう。
時の回廊の管理者である霧疾の意見だ。従って間違いはない。
紅優は黒い妖狐の獣人に変化した。
「じゃ、本体を誘き出すぜ」
霧疾が両刃の刀を回して起こした旋風を走らせた。
鋭い刃が見える範囲にいた蛇を残らず切り刻んだ。
「あーぁ、仲間をこうも殺されると困るねぇ。酷いなぁ」
特に感慨もなく言いながら出てきたのは、蛇々だ。
「霧疾さん、過去で確定です。蛇々は色彩の宝石の祭祀の直後に、蒼愛の裁きの炎に焼かれて死んでいます」
紅優の説明に霧疾が小さく鼻を鳴らした。
「過去か……。祭祀より前ってことね。紅優が瑞穂ノ神って知れるより前って考えていいのかい?」
「恐らくですが。俺が瑞穂ノ神だと蒼愛が幽世の声を聴いたのは、祭祀の直前ですから」
霧疾が懐中時計を見ながら、小さく息を吐いた。
「つまり、この場で蛇々を殺すのは無しって話だなぁ」
懐中時計をしまうと、霧疾が蛇々に向き合った。
「あのさぁ、ウチの御主人様の領内で変な殺しとかされると困るんだけどぉ。もうちょっと考えてくれないかなぁ」
前に出た霧疾を蛇々が凝視する。
「ああ、お前、風ノ神の所の側仕、鎌鼬か。変な殺しなんか、しちゃいないよ。俺たちだって自分の領地は守らないといけないからね。軽く自己主張しただけさ」
ニタリと笑んだ蛇々が、細い舌をチラチラと伸ばす。
「領地って、どこと揉めてるわけ? 大蛇の一族は湖から森林に掛けて、かなり広い領土を持っているはずだけどねぇ」
「その湖さ。俺たちの領地から水を奪う泥棒狼がいてね。最近になって現世からこの森にやってきた白狼は、瑞穂国のルールを知らないらしい。是非とも教えてやってくれよ」
「白狼ね……」
蛇々の返事に霧疾が面倒そうに呟いた。
白狼はここ百年程で現世から幽世に移り住んできた、新しい種族だ。
規律を重んじ、周囲との調和を持って馴染んで暮らしているイメージだった。
「白狼って言うかさぁ。湖に濃い瘴気を混ぜて独占してる悪い妖怪がいるらしいんだけど、心当たりないかね? 淤加美様がそろそろ本気で怒ろうかなって零してたんだけどさぁ」
明らかに大蛇の一族の悪行を、霧疾が問い掛ける。
「さぁ? 常識のない一族もいたものだね。俺たちなら、ターゲットを絞るさ。敵を増やしたって面白くないだろ?」
「ふぅん。そんな風に調査報告、上げとくよ。ところでお前は、何の用なワケ?」
蛇々の目が、紅優に向いた。
ドキリとしたが、その目が洞に向いた。
「……特に用はないよ。領内周辺を荒らす輩を狩っていただけさ」
「俺は部下と一緒に森林内の調査だから、攻撃される覚え、ないんですけどぉ」
霧疾が大袈裟に言い放つ。
蛇々がじっと見詰めた。
「白狼の素行の悪さに手を焼いている。淤加美様と志那津様に報告しておいてくれよ」
蛇々が紅優たちに背を向けた。
「須勢理様に頼めばぁ? 蛇々は須勢理様の一ノ側仕でしょー」
霧疾の発言に、蛇々が一瞬、眉間に皺を寄せた。
「何もできない神様は、いないのと同じさ。宛にはできないよ」
そう言い捨てて、蛇々が去っていった。
「白狼かぁ。水の取り合いってことは、ちょっと前だねぇ。俺が現世に出張に行く直前くらいかな」
霧疾が考えながら呟いた。
「白狼は確か、現世でも神格化された狼でしょ? 人と共存して生きていたけど、住める山も共に生きる人もなくなって、この幽世に移り住んできたんですよね」
神代の頃から現代に至るまで、狼は人と共に生き、山に生きた。
それがニホンオオカミであり、白狼だ。
人々は狼を大神と称し『大口真神』として崇めた。今でも現世の一部地域では信仰が残っている。
それくらい、現世でも人に近い神であり獣だ。
「あれ? もしかして紅優は知らないの? 幽世に移り住んだ白狼は、大蛇の嫌がらせと襲撃を受けて絶滅しちゃったんだよ。神に連なる血筋を殺されて、根絶やしになってんの。割と最近の話よ」
紅優は絶句した。
そんな話は聞いたことがなかった。
「知りませんでした……。最近て、一体、いつくらいですか?」
「いつだろ。三か月くらい前かねぇ」
「本当に最近ですね」
三か月と言えば、紅優がまだ紅だった頃、蒼を買う少し前だ。
「大蛇の動向には以前から神々も敏感だったからねぇ。白狼に関しては、どっちが悪いのかもよくわかってなくて責めきれなかったんだよ。ま、大蛇のいつものやり口だけどさ、気に入らねぇったらねぇよねぇ」
霧疾の話を聞いて、ふと思い出した。
寄合に行った時に、神々がその話をしていた。
白狼は気の毒だった、などと話していた気がする。
(あの時は、屋敷の悪い妖気ばかりが気になって、話なんてろくに聞いていなかった)
ちょうど蛇々が屋敷を襲って芯が大怪我を負った、あの日の寄合だ。
あの時には既に、白狼は大蛇に絶滅させられていたのだろう。
「紅優、霧疾さん……」
洞の中から蒼愛の声がした。
「強い瘴気が消えたから、もう出ても大丈夫ですか?」
紅優は洞の入り口に駆け寄った。
「もう大丈夫だよ、蒼愛。怪我をした妖怪は無事?」
「うん、生きてるよ。ただ、体が大きくて、僕だけじゃ運び出せそうにないから、手伝ってほしくて」
「わかった、俺が行くよ」
洞の入り口は霧疾が見張りをすることにして、紅優が中に入った。
奥に小さな狐火が灯っている。
小さな蒼愛が大きな白い耳の獣人を抱きかかえていた。
「まだ治りきっていないから、体をくっ付けて神力を送ってるんだ。濃くて強い瘴気が体の中に入っちゃったみたい。それを全部浄化しないと」
恐らくは、先ほど霧疾が話していた瘴気の混ざった水のせいだろう。
「あのね、紅優……、僕ね」
蒼愛が言いずらそうに、もじもじしている。
「治療するのに、神力を直に送りたくて、その、口移しで流し込んじゃったんだ」
小さな声で呟いて、蒼愛が顔を上げた。
「ごめん! 紅優が嫌な想いするってわかってるのに。でも、この人……妖怪を助けたくて、それしか方法が思い浮かばなくて、だから、その、ごめんなさい」
見上げる蒼愛の瞳が涙で潤んでいる。
紅優は蒼愛の頭を撫でて、唇を重ねた。
「治療のためにした行為を怒ったりしないよ。だから、蒼愛も俺を許してね」
紅優は男の体を持ち上げた。
唇を重ねて、強い神力を流し込む。
体の中の瘴気が見る間に浄化された。
「蒼愛は、助けてって声を聴いて、助けなきゃって、思ったんだよね?」
「え? うん……。放っておきたくないって思った。それに、見捨てちゃダメだって思ったよ」
色彩の宝石が、声を聴いて救済に向かった。
それはすなわち、白狼の一族を絶やすなという幽世の意志だと思った。
何より、目の前の男に触れて実感した。
(この男こそが、神に連なる血筋、大口真神の直系だ。彼を死なせていたら、白狼は滅んでいた)
救うべくして救ったのだと、改めて感じた。
何より、紅優自身が納得していた。
(彼は俺と蒼愛を守る者、側仕に迎えるべき者だ)
日美子に話を振られた時は、側仕など必要ないと思っていた。
蒼愛とこれまで通りの暮らしができればそれでいい。
だがその考えは、この男に会って、がらりと変わった。
(蒼愛とこれまで通りの生活を送るために必要なんだ。誰でもいいわけじゃない。彼でないといけないんだな)
何故、そう感じるのか、今はまだわからない。
だが、それは紅優の意志であり、幽世の意志なのだと思った。
「彼を仲間の元に送り届けてあげようか。ついでに、ちょっと厄介な問題も解決しよう」
蒼愛を振り返る。
不思議そうにしていた顔が笑みを灯した。
「うん! 真を助けてあげられるなら、力になりたい」
「彼は、真ていう名前なの?」
蒼愛が頷く。
紅優の胸に、何かがすとんと落ちた。
(これも導き、なのかな。だから蒼愛は、嬉しそうだったのか)
助けを求めた命を救えただけじゃない。
救えなかった友人と同じ響きの名を持つ者を、今回は救えた。
それだけでも、蒼愛の救いになったに違いない。
愛おしい番にもう一度口付けて、紅優は真を背負い洞を出た。
大量の蛇がいるものの、本体は恐らく一体だ。
「紅優、念のため変化の術で別者になっといてくれる?」
霧疾が小声で紅優を諭した。
時間軸が過去でも未来でも、この場に紅優がいる、それ自体がマズいと霧疾は踏んだのだろう。
時の回廊の管理者である霧疾の意見だ。従って間違いはない。
紅優は黒い妖狐の獣人に変化した。
「じゃ、本体を誘き出すぜ」
霧疾が両刃の刀を回して起こした旋風を走らせた。
鋭い刃が見える範囲にいた蛇を残らず切り刻んだ。
「あーぁ、仲間をこうも殺されると困るねぇ。酷いなぁ」
特に感慨もなく言いながら出てきたのは、蛇々だ。
「霧疾さん、過去で確定です。蛇々は色彩の宝石の祭祀の直後に、蒼愛の裁きの炎に焼かれて死んでいます」
紅優の説明に霧疾が小さく鼻を鳴らした。
「過去か……。祭祀より前ってことね。紅優が瑞穂ノ神って知れるより前って考えていいのかい?」
「恐らくですが。俺が瑞穂ノ神だと蒼愛が幽世の声を聴いたのは、祭祀の直前ですから」
霧疾が懐中時計を見ながら、小さく息を吐いた。
「つまり、この場で蛇々を殺すのは無しって話だなぁ」
懐中時計をしまうと、霧疾が蛇々に向き合った。
「あのさぁ、ウチの御主人様の領内で変な殺しとかされると困るんだけどぉ。もうちょっと考えてくれないかなぁ」
前に出た霧疾を蛇々が凝視する。
「ああ、お前、風ノ神の所の側仕、鎌鼬か。変な殺しなんか、しちゃいないよ。俺たちだって自分の領地は守らないといけないからね。軽く自己主張しただけさ」
ニタリと笑んだ蛇々が、細い舌をチラチラと伸ばす。
「領地って、どこと揉めてるわけ? 大蛇の一族は湖から森林に掛けて、かなり広い領土を持っているはずだけどねぇ」
「その湖さ。俺たちの領地から水を奪う泥棒狼がいてね。最近になって現世からこの森にやってきた白狼は、瑞穂国のルールを知らないらしい。是非とも教えてやってくれよ」
「白狼ね……」
蛇々の返事に霧疾が面倒そうに呟いた。
白狼はここ百年程で現世から幽世に移り住んできた、新しい種族だ。
規律を重んじ、周囲との調和を持って馴染んで暮らしているイメージだった。
「白狼って言うかさぁ。湖に濃い瘴気を混ぜて独占してる悪い妖怪がいるらしいんだけど、心当たりないかね? 淤加美様がそろそろ本気で怒ろうかなって零してたんだけどさぁ」
明らかに大蛇の一族の悪行を、霧疾が問い掛ける。
「さぁ? 常識のない一族もいたものだね。俺たちなら、ターゲットを絞るさ。敵を増やしたって面白くないだろ?」
「ふぅん。そんな風に調査報告、上げとくよ。ところでお前は、何の用なワケ?」
蛇々の目が、紅優に向いた。
ドキリとしたが、その目が洞に向いた。
「……特に用はないよ。領内周辺を荒らす輩を狩っていただけさ」
「俺は部下と一緒に森林内の調査だから、攻撃される覚え、ないんですけどぉ」
霧疾が大袈裟に言い放つ。
蛇々がじっと見詰めた。
「白狼の素行の悪さに手を焼いている。淤加美様と志那津様に報告しておいてくれよ」
蛇々が紅優たちに背を向けた。
「須勢理様に頼めばぁ? 蛇々は須勢理様の一ノ側仕でしょー」
霧疾の発言に、蛇々が一瞬、眉間に皺を寄せた。
「何もできない神様は、いないのと同じさ。宛にはできないよ」
そう言い捨てて、蛇々が去っていった。
「白狼かぁ。水の取り合いってことは、ちょっと前だねぇ。俺が現世に出張に行く直前くらいかな」
霧疾が考えながら呟いた。
「白狼は確か、現世でも神格化された狼でしょ? 人と共存して生きていたけど、住める山も共に生きる人もなくなって、この幽世に移り住んできたんですよね」
神代の頃から現代に至るまで、狼は人と共に生き、山に生きた。
それがニホンオオカミであり、白狼だ。
人々は狼を大神と称し『大口真神』として崇めた。今でも現世の一部地域では信仰が残っている。
それくらい、現世でも人に近い神であり獣だ。
「あれ? もしかして紅優は知らないの? 幽世に移り住んだ白狼は、大蛇の嫌がらせと襲撃を受けて絶滅しちゃったんだよ。神に連なる血筋を殺されて、根絶やしになってんの。割と最近の話よ」
紅優は絶句した。
そんな話は聞いたことがなかった。
「知りませんでした……。最近て、一体、いつくらいですか?」
「いつだろ。三か月くらい前かねぇ」
「本当に最近ですね」
三か月と言えば、紅優がまだ紅だった頃、蒼を買う少し前だ。
「大蛇の動向には以前から神々も敏感だったからねぇ。白狼に関しては、どっちが悪いのかもよくわかってなくて責めきれなかったんだよ。ま、大蛇のいつものやり口だけどさ、気に入らねぇったらねぇよねぇ」
霧疾の話を聞いて、ふと思い出した。
寄合に行った時に、神々がその話をしていた。
白狼は気の毒だった、などと話していた気がする。
(あの時は、屋敷の悪い妖気ばかりが気になって、話なんてろくに聞いていなかった)
ちょうど蛇々が屋敷を襲って芯が大怪我を負った、あの日の寄合だ。
あの時には既に、白狼は大蛇に絶滅させられていたのだろう。
「紅優、霧疾さん……」
洞の中から蒼愛の声がした。
「強い瘴気が消えたから、もう出ても大丈夫ですか?」
紅優は洞の入り口に駆け寄った。
「もう大丈夫だよ、蒼愛。怪我をした妖怪は無事?」
「うん、生きてるよ。ただ、体が大きくて、僕だけじゃ運び出せそうにないから、手伝ってほしくて」
「わかった、俺が行くよ」
洞の入り口は霧疾が見張りをすることにして、紅優が中に入った。
奥に小さな狐火が灯っている。
小さな蒼愛が大きな白い耳の獣人を抱きかかえていた。
「まだ治りきっていないから、体をくっ付けて神力を送ってるんだ。濃くて強い瘴気が体の中に入っちゃったみたい。それを全部浄化しないと」
恐らくは、先ほど霧疾が話していた瘴気の混ざった水のせいだろう。
「あのね、紅優……、僕ね」
蒼愛が言いずらそうに、もじもじしている。
「治療するのに、神力を直に送りたくて、その、口移しで流し込んじゃったんだ」
小さな声で呟いて、蒼愛が顔を上げた。
「ごめん! 紅優が嫌な想いするってわかってるのに。でも、この人……妖怪を助けたくて、それしか方法が思い浮かばなくて、だから、その、ごめんなさい」
見上げる蒼愛の瞳が涙で潤んでいる。
紅優は蒼愛の頭を撫でて、唇を重ねた。
「治療のためにした行為を怒ったりしないよ。だから、蒼愛も俺を許してね」
紅優は男の体を持ち上げた。
唇を重ねて、強い神力を流し込む。
体の中の瘴気が見る間に浄化された。
「蒼愛は、助けてって声を聴いて、助けなきゃって、思ったんだよね?」
「え? うん……。放っておきたくないって思った。それに、見捨てちゃダメだって思ったよ」
色彩の宝石が、声を聴いて救済に向かった。
それはすなわち、白狼の一族を絶やすなという幽世の意志だと思った。
何より、目の前の男に触れて実感した。
(この男こそが、神に連なる血筋、大口真神の直系だ。彼を死なせていたら、白狼は滅んでいた)
救うべくして救ったのだと、改めて感じた。
何より、紅優自身が納得していた。
(彼は俺と蒼愛を守る者、側仕に迎えるべき者だ)
日美子に話を振られた時は、側仕など必要ないと思っていた。
蒼愛とこれまで通りの暮らしができればそれでいい。
だがその考えは、この男に会って、がらりと変わった。
(蒼愛とこれまで通りの生活を送るために必要なんだ。誰でもいいわけじゃない。彼でないといけないんだな)
何故、そう感じるのか、今はまだわからない。
だが、それは紅優の意志であり、幽世の意志なのだと思った。
「彼を仲間の元に送り届けてあげようか。ついでに、ちょっと厄介な問題も解決しよう」
蒼愛を振り返る。
不思議そうにしていた顔が笑みを灯した。
「うん! 真を助けてあげられるなら、力になりたい」
「彼は、真ていう名前なの?」
蒼愛が頷く。
紅優の胸に、何かがすとんと落ちた。
(これも導き、なのかな。だから蒼愛は、嬉しそうだったのか)
助けを求めた命を救えただけじゃない。
救えなかった友人と同じ響きの名を持つ者を、今回は救えた。
それだけでも、蒼愛の救いになったに違いない。
愛おしい番にもう一度口付けて、紅優は真を背負い洞を出た。
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