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第三章 瑞穂国の神々
62.幸せ探し
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フワフワと宙に浮いているような浮遊感が心地よい。
何かが支えてくれている。
蒼愛に語り掛けてくる。
声ではなく、全身で感じる。
(神様に貰った加護が、体に馴染んでく。神力が溶けていく。僕も溶けるんだ)
この国の一部になる感覚がする。
それが当然で、その為に生きているような気さえする。
(瑞穂国に来て、良かった。紅優や、大好きな皆の役に立てる。この国を守れるんだ)
遠くで蒼愛を呼ぶ声がする。
大好きなその声に早く答えたくて、蒼愛は意識を持ち上げた。
「……蒼愛、蒼愛!」
紅優が蒼愛の体を揺らして必死に呼びかけていた。
「紅優? どうしたの?」
ぼんやりしながら目を擦る。
紅優の顔が鬼気迫って見えた。
「体中から神力が溢れ出して、包まれていたんだよ。蒼愛がどんどん薄くなって、まるで溶けてしまうんじゃないかって」
紅優が蒼愛の手を強く握った。
「うん、溶けるよ」
「……へ?」
蒼愛の答えに、紅優が戸惑った顔をした。
「僕はこの国の一部だから、もう溶けているのと同じだよ」
「何を、言ってるの? 蒼愛……」
どうして紅優が戸惑っているのか、不安そうにしているのか、蒼愛にはわからなかった。
(紅優は、もうこの国の一部になってるのに。だから僕は、色彩の宝石になったのに。紅優と同じになったのに。どうして、怖がるのかな)
蒼愛は紅優の手を握り返した。
「紅優はこの国の臍を守る瑞穂ノ神なんだよ。だから番の僕は色彩の宝石なんだよ。僕らはこの国に溶けた、この国の理だよ」
「蒼愛……? さっきからずっと、何を言っているのか、わからないよ」
困惑した顔で、紅優がひたすらに蒼愛の手を握っている。
(どうして、伝わらないんだろう。どうして、紅優は不安そうなんだろう。あ、そうか。まだ左目が戻っていないから。ちゃんと感じられていないんだ)
蒼愛は紅優の手を握り返した。
「僕らは二人で一つだから、欠けたりしないよ。早く左目を取り戻そうね。紅優も僕と同じになって」
微笑みながら、蒼愛は目を閉じた。
「待って、蒼愛! 溶けちゃダメだ! どこにも行かないで!」
(行かないよ。紅優の隣が、僕の生きる場所だよ)
言葉にしたいのに、微睡が蒼愛を襲って、抗えない。
蒼愛はまた、眠りの淵に堕ちていった。
目が覚めると、紅優の腕の中だった。
いつもより強く抱きしめられている気がする。
顔を上げると、紅優の頬に涙の筋が残って見えた。
(紅優、泣いたのかな? 何かあったのかな)
手を伸ばして頬に触れる。
紅優の目が開いた。
「蒼愛……。蒼愛! 良かった、ちゃんと起きてくれた」
「紅優? どうしたの? 何かあったの?」
蒼愛の顔を抱きしめていた紅優が、体を離した。
「夜中のこと、覚えてない?」
「夜中?」
続けざまに神様の加護をもらってからウトウトして、その後は眠ってしまった。
何かの夢は見たような気がするが、よく思い出せない。
「蒼愛の体が金色に光って、全身が光に包まれて、消えてしまいそうで。不安になって手を握ったんだ。目を覚ました蒼愛は、国に溶けたとか、俺が神様だとか口走っていて、どこかに行ってしまいそうで怖かった」
紅優が蒼愛の顔を胸に抱く。
話を聞いて、ぼんやりと思い出してきた。
(そっか。僕に当然のように流れ込んでくる感覚は、紅優にはまだ感じられないんだ)
紅優が不安に感じている蒼愛の変化は、蒼愛にとっては怖くはなかった。
左目が戻れば紅優も同じになるとわかっているから。
だが、それをどう伝えればいいのか、よくわからない。
「あのね、紅優、えっとね。僕は消えたりしないよ。というかね、僕らはこの幽世と繋がっててね、意識が流れ込んできてね。僕より紅優の方がずっと前からそうなんだけど、左目がなくて番がいなかったから気が付かなかっただけでね、紅優は昔から瑞穂国の一部なんだって」
蒼愛なりに一生懸命説明したが、紅優の眉間の皺を見る限り、伝わっていないようだ。
「それでね、紅優が神様だから番の僕が色彩の宝石になったんだって。早く、あるべき姿に戻さないといけなくてね、えっと、えっと」
「待って、蒼愛、待って。一旦、落ち着こうか」
混乱する蒼愛に紅優が深呼吸を促した。
吸って吐いてを何度か繰り返す。
「今の話は、誰に聞いたの?」
紅優の質問に、首を捻った。
「聞いたというか、感じた? のかなぁ。瑞穂国が教えてくれたよ」
紅優の顔がまた戸惑っている。
蒼愛がいなくなってしまうと思っている表情だ。
「僕、いなくなったりしないよ。紅優に左目が戻ったら、僕と同じ声を感じるはずだよ。僕よりもっと強く、この国の理を知れるはずなんだよ」
蒼愛の必死の訴えに、さっきよりは幾分か紅優の表情が緩んだ。
だが、まだ硬い。
「その、声を……感じ、始めたのは、いつから?」
「昨日、加護を頂いた後だよ。寝ている間に、たくさんの声を感じたんだ」
紅優が額に手を当てて、盛大に息を吐いた。
「……そうか。つまりは、神様の加護が蒼愛を色彩の宝石として完成させたってことかな。幽世の声を感じ取れるくらいに成長したって理解で、あってそう?」
今度は蒼愛が考え込んでしまった。
「んーとね、加護はあと二つ、足りないみたい。完璧な紅優の神力と、土ノ神様の加護だって」
「土ノ神? 須勢理様? それとも大気津様?」
蒼愛は首を振った。
「伽耶乃様だって。この幽世のどこかに身を潜めているみたい。探し出して、伽耶乃様を土ノ神に迎えないとダメなんだって」
紅優の顔がさっきとは違う歪み方をした。
「この国は俺たちに、どれだけの試練を与えたら気がすむのかな」
紅優の腕が伸びてきて、蒼愛を抱きしめた。
「けど、いい。蒼愛がいなくならないなら、どれだけ試練が続いても、構わないよ」
紅優が蒼愛の額に唇を押し当てる。
くすぐったくて、気持ちいい。
「僕もだよ。紅優と一緒なら、何だっていい。理研に居た頃に比べたら、ずっと楽しいし、幸せだから」
紅優が蒼愛の髪を撫でた。
「最近の蒼愛は、ちょっとずつ自分から理研の話ができるようになったね。前みたいに悲観的じゃなく、過去として話せてる。蒼愛にとって今の生活が当然のように馴染んでいる証拠だと思うんだけど、蒼愛はどう感じる?」
紅優に指摘されて、初めて気が付いた。
大好きな紅優が隣にいるのが当たり前で、両親のように優しい神様や、兄のような神様、友達の神様も出来た。この生活が、当然になってきているのだと、改めて感じた。
「僕……、僕ね。理研で生きてた頃の生活とか、気持ちとか、忘れたくないんだ。あの辛かった生活があったから、今の僕があるから」
「うん」
いつものように紅優が、相槌を打って話を聞いてくれる。
「だけど、あの頃のこと、忘れちゃうくらい今の生活が好きで幸せで、楽しい。でも忘れちゃうのは、芯や保輔や、理研の仲間に失礼だと思うんだ」
「……うん」
「だからね、僕が忘れてないって、紅優が知っていてくれて、安心したんだ。忘れてるんじゃなくて、ちゃんと僕の一部になってたんだって。理研で生きてた頃の僕も、僕なんだって。紅優が教えてくれた」
じんわりと涙が込み上げて、目が潤む。
蒼愛の瞼に、紅優が口付けた。
「大丈夫、ちゃんと蒼愛の一部だよ。蒼愛は忘れたりしないよ。もし忘れちゃっても、俺がちゃんと覚えてる。だから、心配ないよ。今の生活を贅沢だなんて思わずに、幸せだって笑ってほしいからさ」
顔を上げて、蒼愛は紅優の頬に口付けた。
「僕、幸せだよ。知らなかった幸せを、紅優が沢山教えてくれた。まだまだいっぱい、一緒に探そうね」
自分が自然と笑えているのが、嬉しかった。
そんな蒼愛を見詰めて、紅優が微笑んでくれるのが、何より嬉しかった。
何かが支えてくれている。
蒼愛に語り掛けてくる。
声ではなく、全身で感じる。
(神様に貰った加護が、体に馴染んでく。神力が溶けていく。僕も溶けるんだ)
この国の一部になる感覚がする。
それが当然で、その為に生きているような気さえする。
(瑞穂国に来て、良かった。紅優や、大好きな皆の役に立てる。この国を守れるんだ)
遠くで蒼愛を呼ぶ声がする。
大好きなその声に早く答えたくて、蒼愛は意識を持ち上げた。
「……蒼愛、蒼愛!」
紅優が蒼愛の体を揺らして必死に呼びかけていた。
「紅優? どうしたの?」
ぼんやりしながら目を擦る。
紅優の顔が鬼気迫って見えた。
「体中から神力が溢れ出して、包まれていたんだよ。蒼愛がどんどん薄くなって、まるで溶けてしまうんじゃないかって」
紅優が蒼愛の手を強く握った。
「うん、溶けるよ」
「……へ?」
蒼愛の答えに、紅優が戸惑った顔をした。
「僕はこの国の一部だから、もう溶けているのと同じだよ」
「何を、言ってるの? 蒼愛……」
どうして紅優が戸惑っているのか、不安そうにしているのか、蒼愛にはわからなかった。
(紅優は、もうこの国の一部になってるのに。だから僕は、色彩の宝石になったのに。紅優と同じになったのに。どうして、怖がるのかな)
蒼愛は紅優の手を握り返した。
「紅優はこの国の臍を守る瑞穂ノ神なんだよ。だから番の僕は色彩の宝石なんだよ。僕らはこの国に溶けた、この国の理だよ」
「蒼愛……? さっきからずっと、何を言っているのか、わからないよ」
困惑した顔で、紅優がひたすらに蒼愛の手を握っている。
(どうして、伝わらないんだろう。どうして、紅優は不安そうなんだろう。あ、そうか。まだ左目が戻っていないから。ちゃんと感じられていないんだ)
蒼愛は紅優の手を握り返した。
「僕らは二人で一つだから、欠けたりしないよ。早く左目を取り戻そうね。紅優も僕と同じになって」
微笑みながら、蒼愛は目を閉じた。
「待って、蒼愛! 溶けちゃダメだ! どこにも行かないで!」
(行かないよ。紅優の隣が、僕の生きる場所だよ)
言葉にしたいのに、微睡が蒼愛を襲って、抗えない。
蒼愛はまた、眠りの淵に堕ちていった。
目が覚めると、紅優の腕の中だった。
いつもより強く抱きしめられている気がする。
顔を上げると、紅優の頬に涙の筋が残って見えた。
(紅優、泣いたのかな? 何かあったのかな)
手を伸ばして頬に触れる。
紅優の目が開いた。
「蒼愛……。蒼愛! 良かった、ちゃんと起きてくれた」
「紅優? どうしたの? 何かあったの?」
蒼愛の顔を抱きしめていた紅優が、体を離した。
「夜中のこと、覚えてない?」
「夜中?」
続けざまに神様の加護をもらってからウトウトして、その後は眠ってしまった。
何かの夢は見たような気がするが、よく思い出せない。
「蒼愛の体が金色に光って、全身が光に包まれて、消えてしまいそうで。不安になって手を握ったんだ。目を覚ました蒼愛は、国に溶けたとか、俺が神様だとか口走っていて、どこかに行ってしまいそうで怖かった」
紅優が蒼愛の顔を胸に抱く。
話を聞いて、ぼんやりと思い出してきた。
(そっか。僕に当然のように流れ込んでくる感覚は、紅優にはまだ感じられないんだ)
紅優が不安に感じている蒼愛の変化は、蒼愛にとっては怖くはなかった。
左目が戻れば紅優も同じになるとわかっているから。
だが、それをどう伝えればいいのか、よくわからない。
「あのね、紅優、えっとね。僕は消えたりしないよ。というかね、僕らはこの幽世と繋がっててね、意識が流れ込んできてね。僕より紅優の方がずっと前からそうなんだけど、左目がなくて番がいなかったから気が付かなかっただけでね、紅優は昔から瑞穂国の一部なんだって」
蒼愛なりに一生懸命説明したが、紅優の眉間の皺を見る限り、伝わっていないようだ。
「それでね、紅優が神様だから番の僕が色彩の宝石になったんだって。早く、あるべき姿に戻さないといけなくてね、えっと、えっと」
「待って、蒼愛、待って。一旦、落ち着こうか」
混乱する蒼愛に紅優が深呼吸を促した。
吸って吐いてを何度か繰り返す。
「今の話は、誰に聞いたの?」
紅優の質問に、首を捻った。
「聞いたというか、感じた? のかなぁ。瑞穂国が教えてくれたよ」
紅優の顔がまた戸惑っている。
蒼愛がいなくなってしまうと思っている表情だ。
「僕、いなくなったりしないよ。紅優に左目が戻ったら、僕と同じ声を感じるはずだよ。僕よりもっと強く、この国の理を知れるはずなんだよ」
蒼愛の必死の訴えに、さっきよりは幾分か紅優の表情が緩んだ。
だが、まだ硬い。
「その、声を……感じ、始めたのは、いつから?」
「昨日、加護を頂いた後だよ。寝ている間に、たくさんの声を感じたんだ」
紅優が額に手を当てて、盛大に息を吐いた。
「……そうか。つまりは、神様の加護が蒼愛を色彩の宝石として完成させたってことかな。幽世の声を感じ取れるくらいに成長したって理解で、あってそう?」
今度は蒼愛が考え込んでしまった。
「んーとね、加護はあと二つ、足りないみたい。完璧な紅優の神力と、土ノ神様の加護だって」
「土ノ神? 須勢理様? それとも大気津様?」
蒼愛は首を振った。
「伽耶乃様だって。この幽世のどこかに身を潜めているみたい。探し出して、伽耶乃様を土ノ神に迎えないとダメなんだって」
紅優の顔がさっきとは違う歪み方をした。
「この国は俺たちに、どれだけの試練を与えたら気がすむのかな」
紅優の腕が伸びてきて、蒼愛を抱きしめた。
「けど、いい。蒼愛がいなくならないなら、どれだけ試練が続いても、構わないよ」
紅優が蒼愛の額に唇を押し当てる。
くすぐったくて、気持ちいい。
「僕もだよ。紅優と一緒なら、何だっていい。理研に居た頃に比べたら、ずっと楽しいし、幸せだから」
紅優が蒼愛の髪を撫でた。
「最近の蒼愛は、ちょっとずつ自分から理研の話ができるようになったね。前みたいに悲観的じゃなく、過去として話せてる。蒼愛にとって今の生活が当然のように馴染んでいる証拠だと思うんだけど、蒼愛はどう感じる?」
紅優に指摘されて、初めて気が付いた。
大好きな紅優が隣にいるのが当たり前で、両親のように優しい神様や、兄のような神様、友達の神様も出来た。この生活が、当然になってきているのだと、改めて感じた。
「僕……、僕ね。理研で生きてた頃の生活とか、気持ちとか、忘れたくないんだ。あの辛かった生活があったから、今の僕があるから」
「うん」
いつものように紅優が、相槌を打って話を聞いてくれる。
「だけど、あの頃のこと、忘れちゃうくらい今の生活が好きで幸せで、楽しい。でも忘れちゃうのは、芯や保輔や、理研の仲間に失礼だと思うんだ」
「……うん」
「だからね、僕が忘れてないって、紅優が知っていてくれて、安心したんだ。忘れてるんじゃなくて、ちゃんと僕の一部になってたんだって。理研で生きてた頃の僕も、僕なんだって。紅優が教えてくれた」
じんわりと涙が込み上げて、目が潤む。
蒼愛の瞼に、紅優が口付けた。
「大丈夫、ちゃんと蒼愛の一部だよ。蒼愛は忘れたりしないよ。もし忘れちゃっても、俺がちゃんと覚えてる。だから、心配ないよ。今の生活を贅沢だなんて思わずに、幸せだって笑ってほしいからさ」
顔を上げて、蒼愛は紅優の頬に口付けた。
「僕、幸せだよ。知らなかった幸せを、紅優が沢山教えてくれた。まだまだいっぱい、一緒に探そうね」
自分が自然と笑えているのが、嬉しかった。
そんな蒼愛を見詰めて、紅優が微笑んでくれるのが、何より嬉しかった。
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