23 / 92
第2章 遅れてきたルーキー
23 進化
しおりを挟む
昨日とはうって変わって、マウンドに駆け寄った戸高は饒舌だった。
「高橋の怖いところは、野生の勘で配球を読んでくることだ。」
「そうなの?」
「昨日の夜徹夜して、高橋の高校時代のバッティングをネットで調べてたんだ。みんなのピッチングのことも。」
転んでもただでは起きない戸高の努力に楓は目を丸くするが、徹夜テンションのためかお構いなしに戸高は話し続ける。
「特に、ストライクを取りに来るタイミングを見抜く精度が高い。だから、それを逆手に取ってみようと思う。」
なるほど、それで鈴木さんに初球からフォークを要求したり、グスマンくんに変化球ばかりを要求していたわけか。楓はようやく昨日と違うリードの意味を理解した。
「逆手に取るっていうと、私の場合は?」
「明らかなストライクを取りにいかない。」
奇しくもその作戦は、入団試験で谷口がした提案と同じだった。
「何それ? 歩かせろってこと?」
「そうじゃない。立花さんは球が遅い。だから、明らかにストライクを取りにいけば、予想外の球種やコースでも、プロの選手ならアジャストしてくる。」
改めてはっきりと「球が遅い」と言われるとちょっと傷つく。
だけど、それは事実。受け止めたうえで、私がプロで生き残るための秘策を聞こうじゃないの。
「だから、くさいコースにしか投げない。大学時代の立花さんは、コーナーへのコントロールや投げ分けが抜群に正確だった。だから、ギリギリゾーンをかすめるコースを狙っても、2回に1回はストライクが取れると思う。昨日見た卒業直前の試合でも、投げた7回のうち6回を除いては、そのレベルのコントロールができていた。キャッチャーのミットの動きを見る限りね。」
「戸高くん……そこまで私のVTR分析してくれてたの……?」
「まあ……それなりには……。」
「よし、わかった! なんか準備の仕方がキモいけど、その作戦乗った!」
「ええ……。」
やはり面と向かって「キモい」は誰だって傷つくか。でも、「球が遅い」とおあいこだ。
マウンドで互いのグラブを一度合わせると、戸高は持ち場に戻る。
(アウトローに、ボール球の、スライダー)
でもやっぱり初球はアウトローから入るんかい!
心の中で一度突っ込んだが、これに訳があることも楓は理解していた。
セオリー通り攻めてくる、ギリギリボール球を要求して、バッターの打ち気をそそるんでしょ?
楓がいつもよりさらに慎重な意識でリリースしたボールは、アウトコースの大きく外れたところから打者の手元でストライクゾーンへ近づいていく。
迷わず高橋が大きく踏み込んでバットを出してくる。
(かかった!)
楓が心の中で叫ぶと同時に、ボールはバットの芯から少し外側にあたって、速いゴロで一塁側ファウルグラウンドへ。
狙い通り、打ち気をそそって、しかもファウルを打たせた。カウント0-1。上出来だ。
昨日とまったく違うバッテリーの意思疎通ができる喜びをかみしめながら、楓は再びサインを覗き込む。
(インローに、ストライクになる、カットボール)
これも、「『ギリギリストライクになるといいけど、ゾーンをかすめる程度のカット』を、ボールになってもいいので慎重に放れ。」というメッセージだ。
すっかり板についた地を這うようなアンダースローのフォームから、今度はインコースを狙って投げる。
初速がストレートとほとんど変わらない、一見打ち頃のボールが打者のインローへ向かう。
これには高橋も迷いがないスイングに出る。
そして、手元でボールは少しだけスライドして、ギリギリボールゾーンへ。
意表を突かれた高橋のバットの内側半分にあたり、ボールは自打球となって高橋のすねにあたる。これでカウント0-2。追い込んだ。
「って……!」
脚にレガースを付けていなかった高橋は苦悶の表情を浮かべ、谷口からアイシングスプレーを借りていた。
その苦々しい表情は、決して自打球の痛みだけからくるものではなかった。
初球も2球目も、もらったと思ったのに、思うように捉えられなかった。
打者にとって、「打てそうで打てない」という感覚が一番頭を混乱させるものであることは、戸高自身も大学三冠王として警戒され続ける経験から知っていた。
今回の戸高の楓に対するリードは、「球が遅いゆえに打てそうだが、なぜか打てない投手」がテーマなのだった。
こうなると、完全に戸高が描いたシナリオ・楓劇場の始まりである。
3球目は、ついバットを出したくなる高さの、ボール球のストレート。これを見逃してカウント1-2。
4球目は狙いが外れてボール球になった、インローの小さなシンカー。三振を意識した高橋はこれに手を出して後方にファウルを打った。
そして5球目のサインが出る。
(アウトコースに、ストライクになるストレート)
戸高くん、あなたもたいがい策士だよ。
この時の打者心理は、「追い込まれた後のボール球に手を出してしまった」だろう。だとすれば、もうくさいコースのボール球は振らないはず。しかもさっきはインコースのシンカーなので、打者のインコースに残像が残っている。アウトコースにアンダースローの左投手がボールを投げれば、一番打者から遠いところからボールが出て、打者から見てベースの外側を通る。つまり、必然的に打者からボールは遠く見える。
楓はいつもより力を込めて、スピードを意識したストレートを投げる。
力を入れた分、手元が少し狂って、ボールは内側にボール0.5個分入ってきた。結果的に、アウトローに入る普通のストレートになった。
が、高橋はこれを見逃した。見逃し三振。
ミットに収まった場所を確認すると、高橋は目を白黒させた。
「ほーん。まあまあだな。」
歩み寄ってきた谷口が戸高に声をかける。
戸高は「ざっす」とだけ軽く礼を返すと、プロテクターを外して打席に入る準備を始めた。
さすがに昨日あれだけ説教されて何も思わないわけはないが、これが戸高なりの精神的な抵抗だったのかもしれない。
どうやら「捕手は性格が悪くなければ務まらない」という格言は本当のようだ。
そして、リードが生まれ変わって意気揚々と打席に入った戸高だったが、そこはさすがにベテラン捕手、谷口はさらに上手だった。
リードで裏をかかれてあっさりと凡打を打ってしまった。
それからも、自主トレ期間は毎日、練習の最後にフリーバッティングが行われた。
3日目からはフリーバッティングに須藤も参加し、一層実戦的な練習となった。
これには須藤と谷口の狙いがあった。毎日毎日同じ相手と、手を変え品を変え、配球と癖の読み合いをする。1カード3試合を何度も実施するプロ野球の難しさはそこにある。そう伝えたかったのだ。
自主トレ期間が終わるころには、新人たちはお互いと須藤・谷口の投球やリード、打撃の癖にかなり熟知するようになっていた。
「じゃあ、最後に一本締めで終わろうか。」
最終日の練習につかれた面々に、谷口が声をかける。
野球人の文化は、なぜか練習の区切りを一本締めで決めたがる。
それは学生野球もプロ野球も同じことだった。
「じゃあ――戸高! お前なんかしゃべれ!」
こういうのは苦手そうだが、大学野球部のキャプテンも務めていた戸高。「はい!」と威勢よく返事をして円陣の中央に入ると、野球部仕込みの張った声で叫んだ。
「谷口さん、須藤さんと練習ができて、ようやく自分もプロになったなと実感することが出来ました! まだまだ勉強することは多いですが、一つ一つ身に着けて、早く一軍の試合に出れるよう、頑張っていきましょう! それでは、お手を拝借!」
さすが、慣れたものだ。
戸高「元」キャプテンのおあとがよろしい一本締めで、新人自主トレは幕を閉じた。
いよいよ2月。
楓たちに本格的なプロ野球人生のスタートを告げる、春季キャンプの季節が到来する。
「高橋の怖いところは、野生の勘で配球を読んでくることだ。」
「そうなの?」
「昨日の夜徹夜して、高橋の高校時代のバッティングをネットで調べてたんだ。みんなのピッチングのことも。」
転んでもただでは起きない戸高の努力に楓は目を丸くするが、徹夜テンションのためかお構いなしに戸高は話し続ける。
「特に、ストライクを取りに来るタイミングを見抜く精度が高い。だから、それを逆手に取ってみようと思う。」
なるほど、それで鈴木さんに初球からフォークを要求したり、グスマンくんに変化球ばかりを要求していたわけか。楓はようやく昨日と違うリードの意味を理解した。
「逆手に取るっていうと、私の場合は?」
「明らかなストライクを取りにいかない。」
奇しくもその作戦は、入団試験で谷口がした提案と同じだった。
「何それ? 歩かせろってこと?」
「そうじゃない。立花さんは球が遅い。だから、明らかにストライクを取りにいけば、予想外の球種やコースでも、プロの選手ならアジャストしてくる。」
改めてはっきりと「球が遅い」と言われるとちょっと傷つく。
だけど、それは事実。受け止めたうえで、私がプロで生き残るための秘策を聞こうじゃないの。
「だから、くさいコースにしか投げない。大学時代の立花さんは、コーナーへのコントロールや投げ分けが抜群に正確だった。だから、ギリギリゾーンをかすめるコースを狙っても、2回に1回はストライクが取れると思う。昨日見た卒業直前の試合でも、投げた7回のうち6回を除いては、そのレベルのコントロールができていた。キャッチャーのミットの動きを見る限りね。」
「戸高くん……そこまで私のVTR分析してくれてたの……?」
「まあ……それなりには……。」
「よし、わかった! なんか準備の仕方がキモいけど、その作戦乗った!」
「ええ……。」
やはり面と向かって「キモい」は誰だって傷つくか。でも、「球が遅い」とおあいこだ。
マウンドで互いのグラブを一度合わせると、戸高は持ち場に戻る。
(アウトローに、ボール球の、スライダー)
でもやっぱり初球はアウトローから入るんかい!
心の中で一度突っ込んだが、これに訳があることも楓は理解していた。
セオリー通り攻めてくる、ギリギリボール球を要求して、バッターの打ち気をそそるんでしょ?
楓がいつもよりさらに慎重な意識でリリースしたボールは、アウトコースの大きく外れたところから打者の手元でストライクゾーンへ近づいていく。
迷わず高橋が大きく踏み込んでバットを出してくる。
(かかった!)
楓が心の中で叫ぶと同時に、ボールはバットの芯から少し外側にあたって、速いゴロで一塁側ファウルグラウンドへ。
狙い通り、打ち気をそそって、しかもファウルを打たせた。カウント0-1。上出来だ。
昨日とまったく違うバッテリーの意思疎通ができる喜びをかみしめながら、楓は再びサインを覗き込む。
(インローに、ストライクになる、カットボール)
これも、「『ギリギリストライクになるといいけど、ゾーンをかすめる程度のカット』を、ボールになってもいいので慎重に放れ。」というメッセージだ。
すっかり板についた地を這うようなアンダースローのフォームから、今度はインコースを狙って投げる。
初速がストレートとほとんど変わらない、一見打ち頃のボールが打者のインローへ向かう。
これには高橋も迷いがないスイングに出る。
そして、手元でボールは少しだけスライドして、ギリギリボールゾーンへ。
意表を突かれた高橋のバットの内側半分にあたり、ボールは自打球となって高橋のすねにあたる。これでカウント0-2。追い込んだ。
「って……!」
脚にレガースを付けていなかった高橋は苦悶の表情を浮かべ、谷口からアイシングスプレーを借りていた。
その苦々しい表情は、決して自打球の痛みだけからくるものではなかった。
初球も2球目も、もらったと思ったのに、思うように捉えられなかった。
打者にとって、「打てそうで打てない」という感覚が一番頭を混乱させるものであることは、戸高自身も大学三冠王として警戒され続ける経験から知っていた。
今回の戸高の楓に対するリードは、「球が遅いゆえに打てそうだが、なぜか打てない投手」がテーマなのだった。
こうなると、完全に戸高が描いたシナリオ・楓劇場の始まりである。
3球目は、ついバットを出したくなる高さの、ボール球のストレート。これを見逃してカウント1-2。
4球目は狙いが外れてボール球になった、インローの小さなシンカー。三振を意識した高橋はこれに手を出して後方にファウルを打った。
そして5球目のサインが出る。
(アウトコースに、ストライクになるストレート)
戸高くん、あなたもたいがい策士だよ。
この時の打者心理は、「追い込まれた後のボール球に手を出してしまった」だろう。だとすれば、もうくさいコースのボール球は振らないはず。しかもさっきはインコースのシンカーなので、打者のインコースに残像が残っている。アウトコースにアンダースローの左投手がボールを投げれば、一番打者から遠いところからボールが出て、打者から見てベースの外側を通る。つまり、必然的に打者からボールは遠く見える。
楓はいつもより力を込めて、スピードを意識したストレートを投げる。
力を入れた分、手元が少し狂って、ボールは内側にボール0.5個分入ってきた。結果的に、アウトローに入る普通のストレートになった。
が、高橋はこれを見逃した。見逃し三振。
ミットに収まった場所を確認すると、高橋は目を白黒させた。
「ほーん。まあまあだな。」
歩み寄ってきた谷口が戸高に声をかける。
戸高は「ざっす」とだけ軽く礼を返すと、プロテクターを外して打席に入る準備を始めた。
さすがに昨日あれだけ説教されて何も思わないわけはないが、これが戸高なりの精神的な抵抗だったのかもしれない。
どうやら「捕手は性格が悪くなければ務まらない」という格言は本当のようだ。
そして、リードが生まれ変わって意気揚々と打席に入った戸高だったが、そこはさすがにベテラン捕手、谷口はさらに上手だった。
リードで裏をかかれてあっさりと凡打を打ってしまった。
それからも、自主トレ期間は毎日、練習の最後にフリーバッティングが行われた。
3日目からはフリーバッティングに須藤も参加し、一層実戦的な練習となった。
これには須藤と谷口の狙いがあった。毎日毎日同じ相手と、手を変え品を変え、配球と癖の読み合いをする。1カード3試合を何度も実施するプロ野球の難しさはそこにある。そう伝えたかったのだ。
自主トレ期間が終わるころには、新人たちはお互いと須藤・谷口の投球やリード、打撃の癖にかなり熟知するようになっていた。
「じゃあ、最後に一本締めで終わろうか。」
最終日の練習につかれた面々に、谷口が声をかける。
野球人の文化は、なぜか練習の区切りを一本締めで決めたがる。
それは学生野球もプロ野球も同じことだった。
「じゃあ――戸高! お前なんかしゃべれ!」
こういうのは苦手そうだが、大学野球部のキャプテンも務めていた戸高。「はい!」と威勢よく返事をして円陣の中央に入ると、野球部仕込みの張った声で叫んだ。
「谷口さん、須藤さんと練習ができて、ようやく自分もプロになったなと実感することが出来ました! まだまだ勉強することは多いですが、一つ一つ身に着けて、早く一軍の試合に出れるよう、頑張っていきましょう! それでは、お手を拝借!」
さすが、慣れたものだ。
戸高「元」キャプテンのおあとがよろしい一本締めで、新人自主トレは幕を閉じた。
いよいよ2月。
楓たちに本格的なプロ野球人生のスタートを告げる、春季キャンプの季節が到来する。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
【完結】私を虐げる姉が今の婚約者はいらないと押し付けてきましたが、とても優しい殿方で幸せです 〜それはそれとして、家族に復讐はします〜
ゆうき@初書籍化作品発売中
恋愛
侯爵家の令嬢であるシエルは、愛人との間に生まれたせいで、父や義母、異母姉妹から酷い仕打ちをされる生活を送っていた。
そんなシエルには婚約者がいた。まるで本物の兄のように仲良くしていたが、ある日突然彼は亡くなってしまった。
悲しみに暮れるシエル。そこに姉のアイシャがやってきて、とんでもない発言をした。
「ワタクシ、とある殿方と真実の愛に目覚めましたの。だから、今ワタクシが婚約している殿方との結婚を、あなたに代わりに受けさせてあげますわ」
こうしてシエルは、必死の抗議も虚しく、身勝手な理由で、新しい婚約者の元に向かうこととなった……横暴で散々虐げてきた家族に、復讐を誓いながら。
新しい婚約者は、社交界でとても恐れられている相手。うまくやっていけるのかと不安に思っていたが、なぜかとても溺愛されはじめて……!?
⭐︎全三十九話、すでに完結まで予約投稿済みです。11/12 HOTランキング一位ありがとうございます!⭐︎
【ガチ恋プリンセス】これがVtuberのおしごと~後輩はガチで陰キャでコミュ障。。。『ましのん』コンビでトップVtuberを目指します!
夕姫
ライト文芸
Vtuber事務所『Fmすたーらいぶ』の1期生として活動する、清楚担当Vtuber『姫宮ましろ』。そんな彼女にはある秘密がある。それは中の人が男ということ……。
そんな『姫宮ましろ』の中の人こと、主人公の神崎颯太は『Fmすたーらいぶ』のマネージャーである姉の神崎桃を助けるためにVtuberとして活動していた。
同じ事務所のライバーとはほとんど絡まない、連絡も必要最低限。そんな生活を2年続けていたある日。事務所の不手際で半年前にデビューした3期生のVtuber『双葉かのん』こと鈴町彩芽に正体が知られて……
この物語は正体を隠しながら『姫宮ましろ』として活動する主人公とガチで陰キャでコミュ障な後輩ちゃんのVtuberお仕事ラブコメディ
※2人の恋愛模様は中学生並みにゆっくりです。温かく見守ってください
※配信パートは在籍ライバーが織り成す感動あり、涙あり、笑いありw箱推しリスナーの気分で読んでください
AIイラストで作ったFA(ファンアート)
⬇️
https://www.alphapolis.co.jp/novel/187178688/738771100
も不定期更新中。こちらも応援よろしくです
詩集☆幸せの形〜だれかがいる〜
〜神歌〜
ライト文芸
詩集☆幸せの形〜だれかがいる〜
既に出版している詩集☆幸せの形のシリーズ作品です。
文字数の関係で多少表現が変わってる部分があるかもしれませんが、ご了承下さい、
では貴方の支えになれば嬉しく思います。
では、、、
Harmonia ー或る孤独な少女と侯国のヴァイオリン弾きー
雪葉あをい
ライト文芸
孤児院で育った少女リチェルは、十二歳の時その歌声を見初められ隣国の貴族の楽団に引き取られる。けれども引き取ってくれた当主がすぐに病死した事で待遇が一変、日々屋敷と楽団の雑事をこなす下働きとして暮らしていた。
そんなある日、丘で隠れて歌っていたところを一人の青年に見つかってしまう。ヴァイオリン弾きである青年は、リチェルにまた歌を聴かせてほしいと告げて──。
「俺はただ、君の歌が聴きたくて降りてきたんだ」
これはある目的で旅を続ける貴族のヴァイオリン弾きと孤児の少女の、音楽で彩る優しい旅のお話。
(原案・絵:若野未森、著者:雪葉あをい)
★11/13まで毎日朝8時更新・以降週二回(土日朝8時)更新・年内完結
※このお話は19世紀末のヨーロッパをモデルにしたファンタジーです。地名や当時の政治・慣習等の背景を含め、多々フィクションが含まれます。
※時代背景などを反映した差別的な表現が含まれている場合があります。
こちら京都府警騎馬隊本部~私達が乗るのはお馬さんです
鏡野ゆう
ライト文芸
ここにいるおまわりさん達が乗るのは、パトカーでも白バイでもなくお馬さんです。
京都府警騎馬隊に配属になった新米警察官と新米お馬さんのお話。
※このお話はフィクションです。実在の京都府警察騎馬隊とは何ら関係はございません※
※カクヨム、小説家になろうでも公開中※
泣いてもω(オメガ) 笑ってもΣ(シグマ)
武者走走九郎or大橋むつお
ライト文芸
神楽坂高校の俺は、ある日学食に飯を食いに行こうとしたら、数学の堂本が一年の女子をいたぶっているところに出くわしてしまう。数学の堂本は俺にω(オメガ)ってあだ名を付けた意地悪教師だ。
ωってのは、俺の口が、いつもωみたいに口元が笑っているように見えるから付けたんだってさ。
いたぶられてる女子はΣ(シグマ)って堂本に呼ばれてる。顔つきっていうか、口元がΣみたいに不足そうに尖がってるかららしいが、ω同様、ひどい呼び方だ。
俺は、思わず堂本とΣの間に飛び込んでしまった。
徒然短編集
後醍醐(2代目)
ライト文芸
主に人からもらったお題で、基本40分以内でなるべく400字は超える事を目安に短編を書きます。毎日投稿を目標にしているので、良ければ見てやってください。
一応文章力は成長してると思うので、是非とも一話目だけを読んで判断せずになるべく先の方まで読んでみて欲しいです。なお、現在最も自信があるのは『新薬のバイト』です。
【追記】条件によって章分けし直したので、最新話=一番下という事では無いです。紛らわしくてすみません。
夢の国警備員~殺気が駄々洩れだけどやっぱりメルヘンがお似合い~
鏡野ゆう
ライト文芸
日本のどこかにあるテーマパークの警備スタッフを中心とした日常。
イメージ的には、あそことあそことあそことあそこを足して、4で割らない感じの何でもありなテーマパークです(笑)
※第7回ライト文芸大賞で奨励賞をいただきました。ありがとうございます♪※
カクヨムでも公開中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる