21 / 23
21 兄弟
しおりを挟む
「俺が怖いか?」
オリヴィエはゆっくりと首を振ると、柔らかな手でレヴィアタンの両頬を包む。
オリヴィエが目を閉じて口づけを強請る仕草をしてきたから、レヴィアタンは言葉とは裏腹の柔らかな口づけを落としていった。
レヴィアタンが隠してきたつもりの執着心を正面から浴びせかけられたくせに、オリヴィエは怯えることもなくむしろ幸せそうに微笑んだ。
「やっぱり僕たちって兄弟だね。考えることが似てる。僕は兄さまと離れるぐらいなら兄さまの腕の中で死んでしまいたいって思ってた。ねっ、お揃いだね」
「リヴィ!」
「でも、僕はもう、兄さまへの気持ちから絶対に逃げない。僕らの恋が禁忌だとしたって、絶対に二人で乗り越えて何年も何百年も生きて幸せな姿をみんなに見せつけてやろう?」
オリヴィエの身体は小さくて脆弱だ。しかし心は自分のものよりもずっと大きくて鋼よりも硬い。レヴィアタンは弟を眩しく、誇らしく思った。
「もう一回、お前の中に俺を入れて? とろっとろになったら、悪魔の姿でお前を抱くから。お前に俺の紋を刻ませて欲しい」
「うれしい」
弟を寝台に伏せるように寝かせると爪を引っ込め、興奮のあまり再び爪を突き出さぬように慎重に指を窄まりに差し入れていく。
「あっ……」
「キッツっ。お前一本でもこんなんじゃ、さっきみたいな無茶したら腹突き破るとこだっただろうが」
「ううっ、だってぇ。早く兄さまが欲しくて」
オリヴィエの言葉声美しい容貌、すべてが甘い毒のようだ。身体中を駆け巡ってレヴィアタンをどこまでも夢中にさせる。
「やめてくれ! さっき途中でやめたからもう、一回出したのにぎちぎちに痛くて無理」
今すぐにでもオリヴィエに押し入りたいと泣き濡れる股間の痛みに耐えながら、健気に揺れるオリヴィエのものを撫ぜ摩り官能へと導く努力をする。そして先ほど無体を強いた後孔を丹念に時間をかけてゆっくりと解していく。
「んっ気持ちい。ああっ兄さま、今触ったところ、もっとして?」
色事に慣れぬ兄の手助けになればとオリヴィエは素直に快感を拾って言葉にしていく。
「ここ、か? 少しだけぼこってなるとこ」
「ああっ。そこ沢山、ああ、だめ、あんまりトントンしないでぇ」
指を三本に増やしたその指の腹でばらばらと腹部側を大きくなぞり擦れば、オリヴィエが腰を突き上げた拍子にイキ、自らの腹を汚した状態でまだ腰を蠢かせる。
「お前がもっとしてっていった癖に。我儘リヴィ」
その痴態に煽られたレヴィアタンは、指を抜き去ると太腿に手をかけぐいっと自らの腰の方に引き寄せる。
「リヴィ、も、入れる」
それでもまだ狭い弟の中を、手首を握りしめ逃げられないような体勢にして後ろからぶすりと押し入る。
「ひああっ!」
兄のものを包み込みみっちりと隙間なく穿たれたオリヴィエは一瞬意識を吹き飛ばしかけ、半ば開いた唇から涎を零してぐったりとする。
その頬に赦しを乞うように口付けしてから、レヴィアタンはまだ半ばまでしか埋まり切っていない自らのものでゆっくりと中を拓いていった。
先が入ればなんとかなると思っていたが、やはり体格差が激しくて上手いようにはいかない。しかしもう意識は朦朧としているくせに、ぎゅっと兄を食んでくる弟の身体からもたらされる快楽に完全に心が陥落していた。
「リヴィ、リヴィ!」
オリヴィエはゆっくりと首を振ると、柔らかな手でレヴィアタンの両頬を包む。
オリヴィエが目を閉じて口づけを強請る仕草をしてきたから、レヴィアタンは言葉とは裏腹の柔らかな口づけを落としていった。
レヴィアタンが隠してきたつもりの執着心を正面から浴びせかけられたくせに、オリヴィエは怯えることもなくむしろ幸せそうに微笑んだ。
「やっぱり僕たちって兄弟だね。考えることが似てる。僕は兄さまと離れるぐらいなら兄さまの腕の中で死んでしまいたいって思ってた。ねっ、お揃いだね」
「リヴィ!」
「でも、僕はもう、兄さまへの気持ちから絶対に逃げない。僕らの恋が禁忌だとしたって、絶対に二人で乗り越えて何年も何百年も生きて幸せな姿をみんなに見せつけてやろう?」
オリヴィエの身体は小さくて脆弱だ。しかし心は自分のものよりもずっと大きくて鋼よりも硬い。レヴィアタンは弟を眩しく、誇らしく思った。
「もう一回、お前の中に俺を入れて? とろっとろになったら、悪魔の姿でお前を抱くから。お前に俺の紋を刻ませて欲しい」
「うれしい」
弟を寝台に伏せるように寝かせると爪を引っ込め、興奮のあまり再び爪を突き出さぬように慎重に指を窄まりに差し入れていく。
「あっ……」
「キッツっ。お前一本でもこんなんじゃ、さっきみたいな無茶したら腹突き破るとこだっただろうが」
「ううっ、だってぇ。早く兄さまが欲しくて」
オリヴィエの言葉声美しい容貌、すべてが甘い毒のようだ。身体中を駆け巡ってレヴィアタンをどこまでも夢中にさせる。
「やめてくれ! さっき途中でやめたからもう、一回出したのにぎちぎちに痛くて無理」
今すぐにでもオリヴィエに押し入りたいと泣き濡れる股間の痛みに耐えながら、健気に揺れるオリヴィエのものを撫ぜ摩り官能へと導く努力をする。そして先ほど無体を強いた後孔を丹念に時間をかけてゆっくりと解していく。
「んっ気持ちい。ああっ兄さま、今触ったところ、もっとして?」
色事に慣れぬ兄の手助けになればとオリヴィエは素直に快感を拾って言葉にしていく。
「ここ、か? 少しだけぼこってなるとこ」
「ああっ。そこ沢山、ああ、だめ、あんまりトントンしないでぇ」
指を三本に増やしたその指の腹でばらばらと腹部側を大きくなぞり擦れば、オリヴィエが腰を突き上げた拍子にイキ、自らの腹を汚した状態でまだ腰を蠢かせる。
「お前がもっとしてっていった癖に。我儘リヴィ」
その痴態に煽られたレヴィアタンは、指を抜き去ると太腿に手をかけぐいっと自らの腰の方に引き寄せる。
「リヴィ、も、入れる」
それでもまだ狭い弟の中を、手首を握りしめ逃げられないような体勢にして後ろからぶすりと押し入る。
「ひああっ!」
兄のものを包み込みみっちりと隙間なく穿たれたオリヴィエは一瞬意識を吹き飛ばしかけ、半ば開いた唇から涎を零してぐったりとする。
その頬に赦しを乞うように口付けしてから、レヴィアタンはまだ半ばまでしか埋まり切っていない自らのものでゆっくりと中を拓いていった。
先が入ればなんとかなると思っていたが、やはり体格差が激しくて上手いようにはいかない。しかしもう意識は朦朧としているくせに、ぎゅっと兄を食んでくる弟の身体からもたらされる快楽に完全に心が陥落していた。
「リヴィ、リヴィ!」
0
お気に入りに追加
53
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
性的イジメ
ポコたん
BL
この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。
作品説明:いじめの性的部分を取り上げて現代風にアレンジして作成。
全二話 毎週日曜日正午にUPされます。
山本さんのお兄さん〜同級生女子の兄にレ×プされ気に入られてしまうDCの話〜
ルシーアンナ
BL
同級生女子の兄にレイプされ、気に入られてしまう男子中学生の話。
高校生×中学生。
1年ほど前に別名義で書いたのを手直ししたものです。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
クソザコ乳首アクメの一日
掌
BL
チクニー好きでむっつりなヤンキー系ツン男子くんが、家電を買いに訪れた駅ビルでマッサージ店員や子供や家電相手にとことんクソザコ乳首をクソザコアクメさせられる話。最後のページのみ挿入・ちんぽハメあり。無様エロ枠ですが周りの皆さんは至って和やかで特に尊厳破壊などはありません。フィクションとしてお楽しみください。
pixiv/ムーンライトノベルズにも同作品を投稿しています。
なにかありましたら(web拍手)
http://bit.ly/38kXFb0
Twitter垢・拍手返信はこちらから
https://twitter.com/show1write
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる