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フリージアを嫌わないで
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長い長い射精は病みつきになるアルファとのセックスの醍醐味と言えたが、ベータの身体で受け入れるのは余程慣れていないと強烈すぎる感覚だ。
「も、つらい……」
「もう少しだから我慢して。少しだけ、香ってきたから」
「……?」
貫かれたままの下半身が熱く蕩け、頭にも桃色の甘い靄がかかったままだ。
だらしない顔で瞑目した透の頬に慰めるように伏見はちゅっと触れるだけの口づけをくれる。
「俺だけの貴方になるために必要なことなんだ」
肉付きの薄い両胸を揉まれ噛み痕の付いた肩や首筋を舐められながら、何度も絶頂を迎えている間に透は彼に抱かれたまま意識を失ってしまった。
※※※
一度目を覚ました時、透は伏見に身体を預けたまま湯舟に揺蕩っていた。
ひたすらに温かくとても安心できるぬくぬくとした場所。心地よくて透はその感覚をゆっくりと味わった。
湯舟の縁にかけた筋肉質な太い腕に透は頭を預けていた。そんな透の額に乱れ張り付いた前髪を後ろに撫ぜ付けてくれた感覚を得る。目尻に柔らかなものが当たる。ふっと低く穏やかな吐息がかかる。
「透さん、好きだよ」
囁かれる声は低く滑らかで、優しく耳を愛撫していく。
すべてが心地よい。彼に愛してくれてありがとうと、そう呼びかけたかった。しかし眠たくて透は目を閉じたまま、うっとりと優しい手つきを感じている。
彼は透が眠っていると思っていたようで、穏やかだが少し掠れた切なげな声で語り掛けてくる。
「やっと……あいつから……手に……」
断片的に聞こえた言葉の意味は微睡む透の頭の中では意味をなさない。ただ持ち上げられた手の甲に押し当てられた唇の柔らかな感触がこそばゆくて、唇の端でふっと微笑んだ。その唇に今度は強く押し当てられる。
「可愛い、透さん。俺の番になって」
眠り姫の様にキスの刺激で意識が戻りかけた時、彼が耳に唇を押し当てて啄みながら、はっきりとそういった。
(なれるものなら……)
彼の番になりたい。こんな風にずっと優しく愛されたい。見上げた鈍色の空が涙で歪む日々から抜け出し、晴れた空を誰かと待ち望む人生を送りたい。
「うん」
「透さん……。愛してる」
腰に回された片手で抱きしめられ、耳元で何度も囁かれる愛の言葉を聞きながら、透は再び黄金の微睡みに落ちていった。
そして再び目を覚ました時、あたり一面に立ち込める馥郁と甘い香りの中、透はベッドの上で彼に貫かれていた。
「透さん、目が覚めた?」
「えっ、ああ。やあ、ふかいぃ!」
上から煌いて振り落ちてくる彼の汗の雫、自分の身体も燃えるように熱い。絞られたルームライトに浮かぶ伏見の顔は雄くさく年齢よりもずっと大人びてセクシーに見えた。
その顔を見てきゅんっと彼を締め上げるが、初めてつながった時より余裕を取り戻した伏見は、ゆるゆると腰を使って切なくも強烈な快感を透に送り続けてくる。
「ああっもうっ」
眠っている間に勝手に身体を結ばれたことを咎め小さく彼を睨みつけたら、中がぐんっとまた太く大きくなったから困ってしまう。
「眠ってる時は顔が幼く見えるね。可愛かったよ。でも色々思い出して、勝手に妬いてた」
「思い出す? ああっ」
透の質問を許さず、今度は太腿をぎゅっと掴み上げられて片足を肩にかけられ本格的に狭い蜜壺を穿ち抉りせめ立てられた。
「も、つらい……」
「もう少しだから我慢して。少しだけ、香ってきたから」
「……?」
貫かれたままの下半身が熱く蕩け、頭にも桃色の甘い靄がかかったままだ。
だらしない顔で瞑目した透の頬に慰めるように伏見はちゅっと触れるだけの口づけをくれる。
「俺だけの貴方になるために必要なことなんだ」
肉付きの薄い両胸を揉まれ噛み痕の付いた肩や首筋を舐められながら、何度も絶頂を迎えている間に透は彼に抱かれたまま意識を失ってしまった。
※※※
一度目を覚ました時、透は伏見に身体を預けたまま湯舟に揺蕩っていた。
ひたすらに温かくとても安心できるぬくぬくとした場所。心地よくて透はその感覚をゆっくりと味わった。
湯舟の縁にかけた筋肉質な太い腕に透は頭を預けていた。そんな透の額に乱れ張り付いた前髪を後ろに撫ぜ付けてくれた感覚を得る。目尻に柔らかなものが当たる。ふっと低く穏やかな吐息がかかる。
「透さん、好きだよ」
囁かれる声は低く滑らかで、優しく耳を愛撫していく。
すべてが心地よい。彼に愛してくれてありがとうと、そう呼びかけたかった。しかし眠たくて透は目を閉じたまま、うっとりと優しい手つきを感じている。
彼は透が眠っていると思っていたようで、穏やかだが少し掠れた切なげな声で語り掛けてくる。
「やっと……あいつから……手に……」
断片的に聞こえた言葉の意味は微睡む透の頭の中では意味をなさない。ただ持ち上げられた手の甲に押し当てられた唇の柔らかな感触がこそばゆくて、唇の端でふっと微笑んだ。その唇に今度は強く押し当てられる。
「可愛い、透さん。俺の番になって」
眠り姫の様にキスの刺激で意識が戻りかけた時、彼が耳に唇を押し当てて啄みながら、はっきりとそういった。
(なれるものなら……)
彼の番になりたい。こんな風にずっと優しく愛されたい。見上げた鈍色の空が涙で歪む日々から抜け出し、晴れた空を誰かと待ち望む人生を送りたい。
「うん」
「透さん……。愛してる」
腰に回された片手で抱きしめられ、耳元で何度も囁かれる愛の言葉を聞きながら、透は再び黄金の微睡みに落ちていった。
そして再び目を覚ました時、あたり一面に立ち込める馥郁と甘い香りの中、透はベッドの上で彼に貫かれていた。
「透さん、目が覚めた?」
「えっ、ああ。やあ、ふかいぃ!」
上から煌いて振り落ちてくる彼の汗の雫、自分の身体も燃えるように熱い。絞られたルームライトに浮かぶ伏見の顔は雄くさく年齢よりもずっと大人びてセクシーに見えた。
その顔を見てきゅんっと彼を締め上げるが、初めてつながった時より余裕を取り戻した伏見は、ゆるゆると腰を使って切なくも強烈な快感を透に送り続けてくる。
「ああっもうっ」
眠っている間に勝手に身体を結ばれたことを咎め小さく彼を睨みつけたら、中がぐんっとまた太く大きくなったから困ってしまう。
「眠ってる時は顔が幼く見えるね。可愛かったよ。でも色々思い出して、勝手に妬いてた」
「思い出す? ああっ」
透の質問を許さず、今度は太腿をぎゅっと掴み上げられて片足を肩にかけられ本格的に狭い蜜壺を穿ち抉りせめ立てられた。
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