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番外編 未明の深森 昼下がりの卯乃
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「んんっ……」
むずがるほぼ意識のない卯乃を食らうように、舌を差し入れ柔らかな口内を犯していく。唾液の水音をわざとたてて、卯乃の目覚めを誘うが、激しく愛された後の身体は気だるいのか、卯乃が目を覚ますことはない。
それをいいことに、卯乃を上向きの横たえ、身体の下から自らの腕を抜き去ると、早急な仕草で卯乃のシャツをまくり上げた。
白い胸には昨日深森がしゃぶりついた後が濃く残っていた。深森は昨日の自分にすら嫉妬するようにそのあとをさらに上からじゅうっと吸い上げた。
「あっ」
あえかな吐息を漏らす卯乃の胸の小さな粒に鋭い犬歯を掠めさせる。卯乃は身を捩って震える。困ったような表情が色っぽくて、深森の欲はさらに煽られてしまった。
深森は腹筋に力を入れたまま身を起こすと、そのまま長い脚で布団からはみ出し気味に胡坐をかいた。もはや股間の高まったものが痛いほどだ。
卯乃の薄い背中に手を入れて持ち上げる。卯乃は羽のように軽いから勢いすらついてしまったが、まだ目を覚まさない。
想像を巡らす。
卯乃が目覚めてもいいと思った。男に抱かれ、半裸に向かれた自分に気づく卯乃。ギラリと光る深森の眼差しを見つめ返し、戸惑った表情すらきっと愛らしいだろう。
大きな瞳に自分だけ映して、少し青ざめるだろうか。
嗜虐的な欲をそそられる。
深森は唇を舐めとり、隠していた牙を剥きだしにした。
だがブドウの粒の様にくりくりと大きな瞳がひらかれることはなかった。それほど疲れさせたのは自分なのに、愛おしくて、可愛くて、だけど憎たらしくすら感じる。
「卯乃……、おかわりで食っちまうぞ。いいのか?」
仰向けの卯乃を片膝の上に抱き上げる。ぴらっと長い耳が後ろに垂れ、ほっそりした首筋が露わになった。
良い香りの源である、白い項にそそられる。
卯乃の柔らかな首筋の匂いを嗅ぎ、べろっと舐め上げた。素肌の甘さが堪らない。そのまま何度も舐めていたら、卯乃が逃げ拒むようなそぶりをみせた。
首を巡らせるその動きに本能的に彼の肩をぎゅっと掴み上げる。
「んっ……」
艶めかしい鼻にかかった声にぞくぞくっと煽られる。少しずつ夜が明けてきた。差し込む白々とした光が古めかしいカーテンから卯乃の白い顔に差し込む。その頬は僅かに桜色に染まっていた。
深森は翡翠色の瞳を見開いた。自分の施した愛撫で卯乃の色香が綻ぶ。それがたまらなく魅力に感じた。同時にもう、誰の目にも卯乃を晒したくないという強い独占欲が心を占める。
明日というか今日のアルバイトを鑑みて見える場所にはやめようと遠慮していた口づけの痕。
(俺のだ)
深森はいかにも猫、という表情で目を細めるとがぶり、と首筋にかぶりと食らいついた。
むずがるほぼ意識のない卯乃を食らうように、舌を差し入れ柔らかな口内を犯していく。唾液の水音をわざとたてて、卯乃の目覚めを誘うが、激しく愛された後の身体は気だるいのか、卯乃が目を覚ますことはない。
それをいいことに、卯乃を上向きの横たえ、身体の下から自らの腕を抜き去ると、早急な仕草で卯乃のシャツをまくり上げた。
白い胸には昨日深森がしゃぶりついた後が濃く残っていた。深森は昨日の自分にすら嫉妬するようにそのあとをさらに上からじゅうっと吸い上げた。
「あっ」
あえかな吐息を漏らす卯乃の胸の小さな粒に鋭い犬歯を掠めさせる。卯乃は身を捩って震える。困ったような表情が色っぽくて、深森の欲はさらに煽られてしまった。
深森は腹筋に力を入れたまま身を起こすと、そのまま長い脚で布団からはみ出し気味に胡坐をかいた。もはや股間の高まったものが痛いほどだ。
卯乃の薄い背中に手を入れて持ち上げる。卯乃は羽のように軽いから勢いすらついてしまったが、まだ目を覚まさない。
想像を巡らす。
卯乃が目覚めてもいいと思った。男に抱かれ、半裸に向かれた自分に気づく卯乃。ギラリと光る深森の眼差しを見つめ返し、戸惑った表情すらきっと愛らしいだろう。
大きな瞳に自分だけ映して、少し青ざめるだろうか。
嗜虐的な欲をそそられる。
深森は唇を舐めとり、隠していた牙を剥きだしにした。
だがブドウの粒の様にくりくりと大きな瞳がひらかれることはなかった。それほど疲れさせたのは自分なのに、愛おしくて、可愛くて、だけど憎たらしくすら感じる。
「卯乃……、おかわりで食っちまうぞ。いいのか?」
仰向けの卯乃を片膝の上に抱き上げる。ぴらっと長い耳が後ろに垂れ、ほっそりした首筋が露わになった。
良い香りの源である、白い項にそそられる。
卯乃の柔らかな首筋の匂いを嗅ぎ、べろっと舐め上げた。素肌の甘さが堪らない。そのまま何度も舐めていたら、卯乃が逃げ拒むようなそぶりをみせた。
首を巡らせるその動きに本能的に彼の肩をぎゅっと掴み上げる。
「んっ……」
艶めかしい鼻にかかった声にぞくぞくっと煽られる。少しずつ夜が明けてきた。差し込む白々とした光が古めかしいカーテンから卯乃の白い顔に差し込む。その頬は僅かに桜色に染まっていた。
深森は翡翠色の瞳を見開いた。自分の施した愛撫で卯乃の色香が綻ぶ。それがたまらなく魅力に感じた。同時にもう、誰の目にも卯乃を晒したくないという強い独占欲が心を占める。
明日というか今日のアルバイトを鑑みて見える場所にはやめようと遠慮していた口づけの痕。
(俺のだ)
深森はいかにも猫、という表情で目を細めるとがぶり、と首筋にかぶりと食らいついた。
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