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番外編 未明の深森 昼下がりの卯乃
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「卯乃……」
起こさないようにそっと、少しだけ身体を離す。
顔が見たかった。穏やかに眠る卯乃の柔らかな髪を優しく梳き、晒された白い額に口づける。
起こさないでずっと眺めていたい。だがこのまま眠っている彼を貪りたいという、強い衝動も同時にせり上がり。深森の腰のあたりに重たい血が集まり逆巻く。
「んっ」
寝相があまりよいほうではないのか、卯乃は吐息を漏らし柔らかい脚を跳ね上げて深森の足に絡ませてきた。深森は思わず、しっぽをびびっと反応させてしまった。
昨夜触ることを許されたすべすべと柔い太腿になんども情欲をそそられた。
触れたい。
また性懲りもなく手を伸ばしてしまう自分がいる。
同じ男であるのに、自分とはまるで違う生き物のようだ。もしくは草食動物は肉食動物を本能から揺さぶる存在だからなのか、それとも特別な相手だからなのか。
どうしてかいつもは完璧に制御できている自分自身を裏側ざるを得ないほど、強い欲望が浮かび上がってくる。
(食べてしまいたいほど、ってこういうことだな)
お前の事を全部食べてしまいたい。誰の目にも触れさせず、俺だけのものにしてしまいたい。でもそれじゃあ、あまりにも勿体ない。
なんどでも味わいたい、病みつきになる相手だ。
さらに小ぶりな卯乃の腰のものが深森の腹部に当たる。その触れ合いに、若い深森はあっけなく刺激されてしまう。
するりっと素肌の上にパジャマの上の羽織っただけの卯乃の滑らかな背中を撫ぜる。抱きしめるだけにしなければと思うが、手をどうしても動かして感触を反芻することを止められない。
「んっ……」
耳に眩惑するような卯乃の吐息交じりの声が届いた。
「こら……、寝てても誘惑すんな。エロウサちゃん」
ぐっと硬さが増す自らを卯乃の腹に押し付ける。そのまま我慢がならなくなった。正体もなく眠る無防備な卯乃を仰向けにすると、顔をくたりと垂れた長い耳の先に近づける。
「くうんっ……」
縁を舐めると、さらに甘い仔犬のような鼻にかかった声を卯乃は漏らした。
事後の後かたずけをしていた深森よりは先に眠ったとはいえ、深森の猛攻に疲れ果てた卯乃は半分気絶するように寝入っている。
せめて心地よいことだけにしてあげなければ、これ以上負担をかけてはいけない。なにしろ真っさらな初めての身体に、あろうことが棘の付いたブツを挿入されるような経験をさせてしまったのだから。安らかな寝顔を見ると、これ以上なにかするのは可哀そうだと思った。なのにどうしても触れることを止めることができなかった。
(ずっとこんな風にお前に触りたかったんだ。だけど嫌な男に追いかけまわされて辛かったお前に、俺まで同じようなことをするのはどうかと思った。だからできなかった)
でも卯乃は深森の想いに応えてくれた。こんなに華奢な身体で、深森の全てを受け入れてくれたのだ。
寝転がったままショートパンツの上から卯乃自身に手を伸ばすと、眠りの淵に居ても快感を拾えているのかふんわりと膨らんでいた。
それに少しだけ救われて、軟やわと卯乃のそれを布の上からもみ上げていたが、物足りなげに卯乃が無意識のまま腰を揺らめかせる。
「駄目だ。ごめん」
深森は眉根を寄せたセクシーな表情のまま、卯乃の唇を乱すように指でこじ開ける。卯乃がびくっと身体を震わせた。背徳的な快感がぞくりっと背中を駆け上る。
起こさないようにそっと、少しだけ身体を離す。
顔が見たかった。穏やかに眠る卯乃の柔らかな髪を優しく梳き、晒された白い額に口づける。
起こさないでずっと眺めていたい。だがこのまま眠っている彼を貪りたいという、強い衝動も同時にせり上がり。深森の腰のあたりに重たい血が集まり逆巻く。
「んっ」
寝相があまりよいほうではないのか、卯乃は吐息を漏らし柔らかい脚を跳ね上げて深森の足に絡ませてきた。深森は思わず、しっぽをびびっと反応させてしまった。
昨夜触ることを許されたすべすべと柔い太腿になんども情欲をそそられた。
触れたい。
また性懲りもなく手を伸ばしてしまう自分がいる。
同じ男であるのに、自分とはまるで違う生き物のようだ。もしくは草食動物は肉食動物を本能から揺さぶる存在だからなのか、それとも特別な相手だからなのか。
どうしてかいつもは完璧に制御できている自分自身を裏側ざるを得ないほど、強い欲望が浮かび上がってくる。
(食べてしまいたいほど、ってこういうことだな)
お前の事を全部食べてしまいたい。誰の目にも触れさせず、俺だけのものにしてしまいたい。でもそれじゃあ、あまりにも勿体ない。
なんどでも味わいたい、病みつきになる相手だ。
さらに小ぶりな卯乃の腰のものが深森の腹部に当たる。その触れ合いに、若い深森はあっけなく刺激されてしまう。
するりっと素肌の上にパジャマの上の羽織っただけの卯乃の滑らかな背中を撫ぜる。抱きしめるだけにしなければと思うが、手をどうしても動かして感触を反芻することを止められない。
「んっ……」
耳に眩惑するような卯乃の吐息交じりの声が届いた。
「こら……、寝てても誘惑すんな。エロウサちゃん」
ぐっと硬さが増す自らを卯乃の腹に押し付ける。そのまま我慢がならなくなった。正体もなく眠る無防備な卯乃を仰向けにすると、顔をくたりと垂れた長い耳の先に近づける。
「くうんっ……」
縁を舐めると、さらに甘い仔犬のような鼻にかかった声を卯乃は漏らした。
事後の後かたずけをしていた深森よりは先に眠ったとはいえ、深森の猛攻に疲れ果てた卯乃は半分気絶するように寝入っている。
せめて心地よいことだけにしてあげなければ、これ以上負担をかけてはいけない。なにしろ真っさらな初めての身体に、あろうことが棘の付いたブツを挿入されるような経験をさせてしまったのだから。安らかな寝顔を見ると、これ以上なにかするのは可哀そうだと思った。なのにどうしても触れることを止めることができなかった。
(ずっとこんな風にお前に触りたかったんだ。だけど嫌な男に追いかけまわされて辛かったお前に、俺まで同じようなことをするのはどうかと思った。だからできなかった)
でも卯乃は深森の想いに応えてくれた。こんなに華奢な身体で、深森の全てを受け入れてくれたのだ。
寝転がったままショートパンツの上から卯乃自身に手を伸ばすと、眠りの淵に居ても快感を拾えているのかふんわりと膨らんでいた。
それに少しだけ救われて、軟やわと卯乃のそれを布の上からもみ上げていたが、物足りなげに卯乃が無意識のまま腰を揺らめかせる。
「駄目だ。ごめん」
深森は眉根を寄せたセクシーな表情のまま、卯乃の唇を乱すように指でこじ開ける。卯乃がびくっと身体を震わせた。背徳的な快感がぞくりっと背中を駆け上る。
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