32 / 99
第一部
31 棘!!
しおりを挟む
腹の内側を探る様に指を動かされ、反応してしまうところを見つけると、そこを重点的に攻め立てる。
「ぐりぐりだめ……」
力なく髪を振り乱し、卯乃は太ももを震わせていやいやするが、深森は逆にその媚態に煽られたようだ。
「あ~、お前、やばい。エロすぎ」
腹側にある卯乃いいところに抜け目なく触れながら、深森は指の抜き差しのピッチを速め、細い項を舐め上げ、そして齧る。
「ひんっ」
前からとろとろと雫を零していた卯乃はその刺激で一度甘イキしてしまった。
「いれていい?」
何度もしつこく摺り上げられたせいで今もまだとろとろと雫を漏らしっぱなしだ。脱力した卯乃は、はあ、はあ、と甘い声を漏らして瞑目した。
「オレ、……ちょうだいって、いったもん」
「可愛い。卯乃、可愛い」
背中を宥めるようにするりと撫ぜられ、快感にへにゃんっと緩んだ身体に切っ先をあてがわれる。
「……全部、俺のだ」
後孔に割りいられ、ずぶずぶっと中をおかされていく。
「ひうっ、入ってくるぅ」
初めてでも深森のそれは大きく太いように感じた。入口を押し広げられ、肉壁をみちみちと侵入してくる感覚が怖くて無意識に逃れる動きをしたら、容赦なく細腰を両手でがっちりと掴まれた。
「おっきい、お腹、苦しいよぉ」
「っ!」
卯乃がはくはくと苦しそうな呼吸を繰り返したので、卯乃可愛さに深森は半ばまで埋めたそれを引き抜く仕草をみせる。しかしその瞬間、卯乃はあり得ないほどの鋭い痛みに悲鳴を上げた。
「い、痛い! 痛い、痛い! ストップ!」
(なにこれ、なにこれ!)
確かに深森のそれは身体にあった立派なサイズなのかもしれないが、この痛みは尋常ではない。いうなれば、ちくちくの何かを突っ込まれているような。それが引き抜こうとすると泥濘が足りぬ壁をひっかくのだ。
(ええええ、まさか! 深森!)
思い出されるのは飼い猫のあれ。小さい頃は面白がって観察したこともある、あの猫科の特徴的な陰茎の……。
「っつ!」
身をこわばらせた卯乃にぎゅうぎゅうっと噛みちぎられそうなほど締め付けられ、深森も呻きながらも、ただ事でないほどの悲鳴を上げた卯乃に覆いかぶさる。涙をぼろぼろと零す横顔に口づけを繰り返して、卯乃を気遣い、今にもはち切れそうな己の欲を抑え込んでいるようだ。
「……すまない、痛むか? 抜くぞ」
「だ、だめだめだめ! 動かないでぇ。動くと痛いの、深森、棘ちんなんでしょ!」
「棘?」
じたばたと膝から下を動かして身もだえ、卯乃は叫んだ。
「猫みたいにちんこに棘が生えてる! 痛い! どうして?」
「ぐりぐりだめ……」
力なく髪を振り乱し、卯乃は太ももを震わせていやいやするが、深森は逆にその媚態に煽られたようだ。
「あ~、お前、やばい。エロすぎ」
腹側にある卯乃いいところに抜け目なく触れながら、深森は指の抜き差しのピッチを速め、細い項を舐め上げ、そして齧る。
「ひんっ」
前からとろとろと雫を零していた卯乃はその刺激で一度甘イキしてしまった。
「いれていい?」
何度もしつこく摺り上げられたせいで今もまだとろとろと雫を漏らしっぱなしだ。脱力した卯乃は、はあ、はあ、と甘い声を漏らして瞑目した。
「オレ、……ちょうだいって、いったもん」
「可愛い。卯乃、可愛い」
背中を宥めるようにするりと撫ぜられ、快感にへにゃんっと緩んだ身体に切っ先をあてがわれる。
「……全部、俺のだ」
後孔に割りいられ、ずぶずぶっと中をおかされていく。
「ひうっ、入ってくるぅ」
初めてでも深森のそれは大きく太いように感じた。入口を押し広げられ、肉壁をみちみちと侵入してくる感覚が怖くて無意識に逃れる動きをしたら、容赦なく細腰を両手でがっちりと掴まれた。
「おっきい、お腹、苦しいよぉ」
「っ!」
卯乃がはくはくと苦しそうな呼吸を繰り返したので、卯乃可愛さに深森は半ばまで埋めたそれを引き抜く仕草をみせる。しかしその瞬間、卯乃はあり得ないほどの鋭い痛みに悲鳴を上げた。
「い、痛い! 痛い、痛い! ストップ!」
(なにこれ、なにこれ!)
確かに深森のそれは身体にあった立派なサイズなのかもしれないが、この痛みは尋常ではない。いうなれば、ちくちくの何かを突っ込まれているような。それが引き抜こうとすると泥濘が足りぬ壁をひっかくのだ。
(ええええ、まさか! 深森!)
思い出されるのは飼い猫のあれ。小さい頃は面白がって観察したこともある、あの猫科の特徴的な陰茎の……。
「っつ!」
身をこわばらせた卯乃にぎゅうぎゅうっと噛みちぎられそうなほど締め付けられ、深森も呻きながらも、ただ事でないほどの悲鳴を上げた卯乃に覆いかぶさる。涙をぼろぼろと零す横顔に口づけを繰り返して、卯乃を気遣い、今にもはち切れそうな己の欲を抑え込んでいるようだ。
「……すまない、痛むか? 抜くぞ」
「だ、だめだめだめ! 動かないでぇ。動くと痛いの、深森、棘ちんなんでしょ!」
「棘?」
じたばたと膝から下を動かして身もだえ、卯乃は叫んだ。
「猫みたいにちんこに棘が生えてる! 痛い! どうして?」
93
お気に入りに追加
229
あなたにおすすめの小説
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜
・不定期
双葉の恋 -crossroads of fate-
真田晃
BL
バイト先である、小さな喫茶店。
いつもの席でいつもの珈琲を注文する営業マンの彼に、僕は淡い想いを寄せていた。
しかし、恋人に酷い捨てられ方をされた過去があり、その傷が未だ癒えずにいる。
営業マンの彼、誠のと距離が縮まる中、僕を捨てた元彼、悠と突然の再会。
僕を捨てた筈なのに。変わらぬ態度と初めて見る殆さに、無下に突き放す事が出来ずにいた。
誠との関係が進展していく中、悠と過ごす内に次第に明らかになっていくあの日の『真実』。
それは余りに残酷な運命で、僕の想像を遥かに越えるものだった──
※これは、フィクションです。
想像で描かれたものであり、現実とは異なります。
**
旧概要
バイト先の喫茶店にいつも来る
スーツ姿の気になる彼。
僕をこの道に引き込んでおきながら
結婚してしまった元彼。
その間で悪戯に揺れ動く、僕の運命のお話。
僕たちの行く末は、なんと、お題次第!?
(お題次第で話が進みますので、詳細に書けなかったり、飛んだり、やきもきする所があるかと思います…ご了承を)
*ブログにて、キャライメージ画を載せております。(メーカーで作成)
もしご興味がありましたら、見てやって下さい。
あるアプリでお題小説チャレンジをしています
毎日チームリーダーが3つのお題を出し、それを全て使ってSSを作ります
その中で生まれたお話
何だか勿体ないので上げる事にしました
見切り発車で始まった為、どうなるか作者もわかりません…
毎日更新出来るように頑張ります!
注:タイトルにあるのがお題です
君のことなんてもう知らない
ぽぽ
BL
早乙女琥珀は幼馴染の佐伯慶也に毎日のように告白しては振られてしまう。
告白をOKする素振りも見せず、軽く琥珀をあしらう慶也に憤りを覚えていた。
だがある日、琥珀は記憶喪失になってしまい、慶也の記憶を失ってしまう。
今まで自分のことをあしらってきた慶也のことを忘れて、新たな恋を始めようとするが…
「お前なんて知らないから」
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。
【BL】男なのになぜかNo.1ホストに懐かれて困ってます
猫足
BL
「俺としとく? えれちゅー」
「いや、するわけないだろ!」
相川優也(25)
主人公。平凡なサラリーマンだったはずが、女友達に連れていかれた【デビルジャム】というホストクラブでスバルと出会ったのが運の尽き。
碧スバル(21)
指名ナンバーワンの美形ホスト。博愛主義者。優也に懐いてつきまとう。その真意は今のところ……不明。
「僕の方がぜってー綺麗なのに、僕以下の女に金払ってどーすんだよ」
「スバル、お前なにいってんの……?」
冗談? 本気? 二人の結末は?
美形病みホスと平凡サラリーマンの、友情か愛情かよくわからない日常。
精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる