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夏祭りの思い出

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「あーもう、頑固! そういうとこ、蜜希そっくり、降参だよ。僕が限界、女王様。後でちゃんとベッドへエスコートするから今ここで、僕に許して」
「……っ!」

 柚希とて限界が近いのだ。頷いたつもりはなかったようだが、すでに身体はふらふらで、頭がたまたまがくんっと下に下がってしまった。

「いいんだね?」

 それをみた和哉はもはや腹につき、筋が浮くほどに高まった自らを一気に柚希を貫いてきた。
 
「あああっ!、あっ、あん、あんっ!!! あああ」

 柚希はもはや声を止められない。和哉が嗜虐的な興奮に苛まれながら柚希の腰を鷲掴みにして遠慮なく柚希の良いところを抉るように腰を打ち付ける。

「ほら、柚希だって、待ってたんでしょ? 僕を食んで飲み込もうとして、離さないよ?」
「やああ!!! だめぇ」

 再び前で放ち、目の前に星が飛び散るほどの愉悦に頭を支配されながら、柚希はなんとか壁に手をついて自らを支えようとする。しかしほどなく床に崩れていった。
 ずるりと硬く長大な和哉のものが一度引き抜かれた時の衝撃で柚希は息を整えられぬまましどけなく湯舟の淵に腕をかけて床に尻をつけて座り込んだ。男二人には狭い浴室の濡れた床の上、白い腰をねじらせ長い脚を崩す姿があまりに悩ましく、まるでうねり崩れる白い蛇のようだ。柚希は時折無防備で、こちらの要求を全て飲んでくれそうな優し気な雰囲気を醸し出す。今がまさにそんな風な危うい色香が立ち上って美しい横顔が苦し気に眉を寄せるのすら悩ましい。
 和哉は魅せられたように番の赤い唇から舌を覗かせ、吐息を零す婀娜っぽい貌を見おろしながら、形良い唇の縁を無意識にぺろりと舐めた。

(ほんと、どうにかしてやりたい)

 シャワーの湯が未だびしゃびしゃと叩きつけられる蒸気の息苦しさに肩で息をし喘いだ柚希をみて、和哉は興奮に頭を支配されたまま、フーフーと荒い息を漏らす。湯を止めると先ほどの猛攻で薄っすら桃色に染まった柚希の腕を掴んで無理やり立たせると、風呂の縁に手を突かせた。

「え……カズ?」

 和哉は大きな身体で戸惑う声を上げた柚希に覆いかぶさり、柚希の腰を引き上げると、自らは膝をつき丸く薄っすら桃色に染まった尻に息を吹きかけた。そしてぬかるむ蜜壺の淵に長く厚みのある舌を這わせていった。

「それ、やだ。汚い、からあ」

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