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夏祭りの思い出

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いいしな今度は急に乳首をぐり、きゅんっと摘まみ上げられた。それと同時に自分でもわかるほどにお腹の奥も同じようにずくっと、疼く。
  そしてそのまま先ほどまで放置され少しずつ治まるかに見えた柚希自身のものも和哉の大きな掌の中に握りこまれてしまう。

「カズ、それ、やあっ」

  親指で先を刺激されながら、ゆるゆるとしごかれたから、ひっきりなしに嬌声を漏らしそうになり、柚希は普段の癖で自分の掌で口を覆う。

「子どもたちに沢山吸われたから、ぷっくり大きくなって、すぐ赤く色づいて立ち上がるから、可愛い」
「……やめっ」

    オメガ男性は授乳できる人、まるっきりできない人が女性よりもさらにハッキリと分かれているといわれている。柚希は咲哉の時にはおやつ程度だったが、第二子の蜜希の時にはとてもよく出るようになった。どうせ出るならと与えていたものの、蜜希がかなりのおっぱい好きで、かなりしつこく吸われ続けた。そのせいで乳首の形が以前よりかなり大きく色も濃くなってしまったのだ。仕方ないこととはいえ、これは柚希にとってはかなりのコンプレックスだった。  しかし嬉々としてつまんでぐりぐりと甘い疼きを与えてくる和哉はなんだかご機嫌なのが癪に障る。

 「やあやあいってるけど、気持ちいいよね? 柚希の身体は素直だから、下ももっとおっきくなってるよ?    今日は子供たちがいないんだから、声を押し殺さなくていいんだよ? 久しぶりに、乱れる柚希が見たいな」

 和哉の方はもはや色欲を隠そうともしない。

「だらしない声出して……。和哉、もう! やめ。シャワー浴びたら、さっさと出よ?」
 
 まだどこか欲に溺れきれていない柚希はいやいやをして和哉ではなく風呂の壁の方に片手をついて縋り逃げてしまう。

 前回の発情期以降こんな風に触れ合ったのは久しぶりだ。柚希としてはわざわざ禁欲しているわけではなかったが、子育てと仕事の疲れと忙しさでここ一一、二か月、したいという欲が浮かぶまでもなかった。
 だが柚希より年下の夫はチャンスがあればといった感じで、柚希に子どもたちが祖父母の家に泊りに行ったタイミングなどこんな風に自分にだけ集中して気が向くときに柚希に甘えて仕掛けてくる。そんな時は義弟だったころを思い出して可愛くも思ってしまうが、それでは流石に禁断の関係の様で複雑な気持ち過ぎて困ってしまう。
 そんな柚希の気持ちを知ってか知らずか、和哉は柚希を腕の中から逃すつもりはない様だ。

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感想 13

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