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夏祭りの思い出
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柔らかな唇に甘い呟きを漏らして、未だそんな初々しい反応を返してくれる番に和哉は余計にこの夜にひと時の甘い雰囲気を存分に味わいたくなった。
「みっちゃんにとっては柚希は「母さん」だから、甘えちゃんだろうし、小言を言われると反発しちゃうんだろうね」
「和哉には違うじゃん。和パパっ!って家来みたいに言うこと聞かせようとする」
「僕が最後の最後でみっちゃんに敵わないって見透かされちゃうんだよね」
「甘いパパだ」
「面目ないね。だってみっちゃん、やっぱり柚希に似ていて。僕は可愛くて仕方ないんだ」
そう言ってにっこり微笑みかけると、柚希が仕方ないなあというように笑顔を返してきた。
少年時代から恋焦がれ、いつでも和哉だけを見つめていて欲しかったその瞳が往来のない夜道で街灯の光で照らされて和哉を見つめ返してくれる。魅入られたように立ち尽くした和哉は、愛しい人の笑顔、ただそれだけで胸が一杯になる。
「でもね。柚希が僕の唯一なことは、変わらないよ。生涯ね?」
和哉はまだ仔犬のように愛嬌が零れる瞳がすうっと細め、未だ花の下に佇む柚希の唇にゆっくりと自分のそれを近づけていく。柚希も絡みつくような夜の熱気に呑まれたように、僅かに唇を綻ばせて迎え入れる。
「は、あっ、んっ……」
柔らかな舌を吸い舐め上げただけで、路上でするには艶めかしすぎる吐息を漏らす番に、和哉はたまらぬ気持ちになって細い腰をビニール袋事引き寄せる。
零れる甘い、柚希の芳香。
色っぽく身をよじる細腰を掴み上げて、もっともっと深くつながりたくてたまらなくなる。
「柚希、愛してる」
「んっ……。おれも」
近所の目がどうとか考えられぬほど、男盛りの互いの身体はすぐに燃え上がってしまった。
柚希が和哉のシャツの辺りを痛い程きつく握り顔を離したことで、なんとかぎりぎりの理性を取り戻す。
「家、帰ろ?」
和哉は頷き、熱情を帯びた口づけに腰をよろめかせた柚希の腰をはしっととらえて歩き出す。
きっと手ぶらであったなら、今すぐ柚希を抱き上げて駆け出してしまったかもしれない。
エレベーターを上がる間は柚希は恥ずかしそうに真っ赤な顔を伏せたままだったが、和哉はそんな柚希の姿にも煽られ久しぶりに強い欲にゆっくりと自分が飲まれていくことを心地よくすら感じていた。
「みっちゃんにとっては柚希は「母さん」だから、甘えちゃんだろうし、小言を言われると反発しちゃうんだろうね」
「和哉には違うじゃん。和パパっ!って家来みたいに言うこと聞かせようとする」
「僕が最後の最後でみっちゃんに敵わないって見透かされちゃうんだよね」
「甘いパパだ」
「面目ないね。だってみっちゃん、やっぱり柚希に似ていて。僕は可愛くて仕方ないんだ」
そう言ってにっこり微笑みかけると、柚希が仕方ないなあというように笑顔を返してきた。
少年時代から恋焦がれ、いつでも和哉だけを見つめていて欲しかったその瞳が往来のない夜道で街灯の光で照らされて和哉を見つめ返してくれる。魅入られたように立ち尽くした和哉は、愛しい人の笑顔、ただそれだけで胸が一杯になる。
「でもね。柚希が僕の唯一なことは、変わらないよ。生涯ね?」
和哉はまだ仔犬のように愛嬌が零れる瞳がすうっと細め、未だ花の下に佇む柚希の唇にゆっくりと自分のそれを近づけていく。柚希も絡みつくような夜の熱気に呑まれたように、僅かに唇を綻ばせて迎え入れる。
「は、あっ、んっ……」
柔らかな舌を吸い舐め上げただけで、路上でするには艶めかしすぎる吐息を漏らす番に、和哉はたまらぬ気持ちになって細い腰をビニール袋事引き寄せる。
零れる甘い、柚希の芳香。
色っぽく身をよじる細腰を掴み上げて、もっともっと深くつながりたくてたまらなくなる。
「柚希、愛してる」
「んっ……。おれも」
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「家、帰ろ?」
和哉は頷き、熱情を帯びた口づけに腰をよろめかせた柚希の腰をはしっととらえて歩き出す。
きっと手ぶらであったなら、今すぐ柚希を抱き上げて駆け出してしまったかもしれない。
エレベーターを上がる間は柚希は恥ずかしそうに真っ赤な顔を伏せたままだったが、和哉はそんな柚希の姿にも煽られ久しぶりに強い欲にゆっくりと自分が飲まれていくことを心地よくすら感じていた。
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