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第二部 ありがとう、おめでとう よろしくね
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「気持ちいぃ、死にそう」
頭の芯から痺れるような快感が全身を包んで、多分柚希は何度か中で和哉を喰い締めながらイった気がした。
和哉も兄に包まれその締め付けに低く呻くと、一度硬さを保ったままの長大な和哉自身をずるりと引き抜く。ぐにゃぐにゃの桃色の軟体生物になったように、布団に沈み込んでいこうとする柚希の桃色に上気した艶めかしい身体をうつぶせた。
体勢が変わり、さらに深く交わろうと推し進められる腰から、柚希は無意識に逃げを打つ。しかし逃さないとばかりに腰を両手で抱え上げられる。
「細い、壊れそうだ」
和哉が熱にじくっと浮かされた声で囁く。
柚希はそんな和哉の掌を手繰るようにがしっと掴み上げ、後ろを振り向いて弟と目を合わせると、妖艶ともいうべき貌で言い放つ。
「壊れねぇ。がんがん、こい」
試合中、味方を鼓舞する様に叫ぶ柚希の鬨の声はチームの間で有名だった。OBになってからも和哉は何度か応援席からの兄の声に励まされ、そして今はその声は和哉だけに向けられ、欲望を煽られている。
「柚にい、かっこいい」
綺麗より、可愛いより。かっこいい。
弟からうっとりと、一番言ってもらいたかった言葉を貰ってにんまりと唇だけを吊り上げた柚希は、しかしすぐにその余裕を失うほどに和哉から激しく突き上げられてた。
「兄さん、ゆずき!!」
箍が外れた和哉の腰遣いは凄まじく、奥に放たれた形跡はないまま柚希が何度気をやっても意識が戻るとまだ揺さぶられているという事態に陥った。
途中何度か『もうダメ、、無理』と呟いた気がしたが、そのたび和哉に慰められるように口づけを主に上半身のそこここに受け、その穏やかなやり取りに微笑めば、艶美な笑顔に興奮した和哉に齧られて……と繰り返し続けた。
しかし幸い『開始時刻』が早かったということもあり、普段の休日前の『真夜中から明け方まで』という事態は避けたらしい。
最後は気絶していた柚希が喉の渇きを覚えて明け方目を覚ますと、部屋はまだ真冬の朝方らしく薄暗い。布団から出るのが億劫でもぞっと寝返りを打てば、身体の節々が絶妙に痛くて顔を顰めた。
(和哉め……。二日連続で良くも思い切りやりやがったな)
煽ったのは自分だという自覚もあるし、色々セックスで有耶無耶にするのはよくはないとも思いつつ。途中からはお互いに盛り上がってしまったことは否めない。つまりは気持ちよさが先行して流されてしまったのだ。
あらぬ液体云々は全て拭き取られ、きちんとふわもこパジャマを着せられて、自分のベッドに寝かされていたが、和哉が隣にいない。
頭の芯から痺れるような快感が全身を包んで、多分柚希は何度か中で和哉を喰い締めながらイった気がした。
和哉も兄に包まれその締め付けに低く呻くと、一度硬さを保ったままの長大な和哉自身をずるりと引き抜く。ぐにゃぐにゃの桃色の軟体生物になったように、布団に沈み込んでいこうとする柚希の桃色に上気した艶めかしい身体をうつぶせた。
体勢が変わり、さらに深く交わろうと推し進められる腰から、柚希は無意識に逃げを打つ。しかし逃さないとばかりに腰を両手で抱え上げられる。
「細い、壊れそうだ」
和哉が熱にじくっと浮かされた声で囁く。
柚希はそんな和哉の掌を手繰るようにがしっと掴み上げ、後ろを振り向いて弟と目を合わせると、妖艶ともいうべき貌で言い放つ。
「壊れねぇ。がんがん、こい」
試合中、味方を鼓舞する様に叫ぶ柚希の鬨の声はチームの間で有名だった。OBになってからも和哉は何度か応援席からの兄の声に励まされ、そして今はその声は和哉だけに向けられ、欲望を煽られている。
「柚にい、かっこいい」
綺麗より、可愛いより。かっこいい。
弟からうっとりと、一番言ってもらいたかった言葉を貰ってにんまりと唇だけを吊り上げた柚希は、しかしすぐにその余裕を失うほどに和哉から激しく突き上げられてた。
「兄さん、ゆずき!!」
箍が外れた和哉の腰遣いは凄まじく、奥に放たれた形跡はないまま柚希が何度気をやっても意識が戻るとまだ揺さぶられているという事態に陥った。
途中何度か『もうダメ、、無理』と呟いた気がしたが、そのたび和哉に慰められるように口づけを主に上半身のそこここに受け、その穏やかなやり取りに微笑めば、艶美な笑顔に興奮した和哉に齧られて……と繰り返し続けた。
しかし幸い『開始時刻』が早かったということもあり、普段の休日前の『真夜中から明け方まで』という事態は避けたらしい。
最後は気絶していた柚希が喉の渇きを覚えて明け方目を覚ますと、部屋はまだ真冬の朝方らしく薄暗い。布団から出るのが億劫でもぞっと寝返りを打てば、身体の節々が絶妙に痛くて顔を顰めた。
(和哉め……。二日連続で良くも思い切りやりやがったな)
煽ったのは自分だという自覚もあるし、色々セックスで有耶無耶にするのはよくはないとも思いつつ。途中からはお互いに盛り上がってしまったことは否めない。つまりは気持ちよさが先行して流されてしまったのだ。
あらぬ液体云々は全て拭き取られ、きちんとふわもこパジャマを着せられて、自分のベッドに寝かされていたが、和哉が隣にいない。
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