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第二部 ありがとう、おめでとう よろしくね
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「ひぇっ!」
(な、なんだこの布面積の少ないパンツは?! )
ちょっと女性ものでしか想像したことのないような形状の下着に慌てふためいてタオルを腰に巻き付けたままひょこっと浴室から顔だけ出した。
「おい、和哉! これなんだ! く、黒いけど。ひ、紐パンじゃないか!! ちょっとなんか、ううっ薄手だし……。つ、つるつるしてる……。女物だろ?」
日頃はボクサータイプしかはかぬ柚希が顔を赤らめ指の先にちょんっとつまんでぴらぴらさせると、和哉は再び人を食ったような笑みを浮かべて腰のエプロンを外しているところだった。
「ちゃんとメンズだよ? 嫌がられるかと思ってしまっておいたけど……。でもきっと今日ならきてくれるよね? 黒い紐パン!」
(うう……。普段なら突っぱねられるかもしないけど……。今日は流石に分が悪い)
「わ、分かった……。でもな? サイズ的に無理かも?だぞ」
「ちゃんと兄さんのサイズのものかったつもりだよ? 兄さんお尻小さいし、腰も細いからきっと似合うよ」
舌なめずりする狼のような、妖し気な声でそんなことをいうから揶揄われているのか本気なのか、どちらにせよどきどきがとまらなくて困る。
柚希が浴室の前に再び引っ込むと、兄の場所を開けてソファーに悠々と腰をかけた和哉はうっそりと瞳を細めて柚希に聞こえないほど小さな声で呟いた。
「まあ、ちょっとは恋人として意識してもらわないと、ね?」
(な、なんだこの布面積の少ないパンツは?! )
ちょっと女性ものでしか想像したことのないような形状の下着に慌てふためいてタオルを腰に巻き付けたままひょこっと浴室から顔だけ出した。
「おい、和哉! これなんだ! く、黒いけど。ひ、紐パンじゃないか!! ちょっとなんか、ううっ薄手だし……。つ、つるつるしてる……。女物だろ?」
日頃はボクサータイプしかはかぬ柚希が顔を赤らめ指の先にちょんっとつまんでぴらぴらさせると、和哉は再び人を食ったような笑みを浮かべて腰のエプロンを外しているところだった。
「ちゃんとメンズだよ? 嫌がられるかと思ってしまっておいたけど……。でもきっと今日ならきてくれるよね? 黒い紐パン!」
(うう……。普段なら突っぱねられるかもしないけど……。今日は流石に分が悪い)
「わ、分かった……。でもな? サイズ的に無理かも?だぞ」
「ちゃんと兄さんのサイズのものかったつもりだよ? 兄さんお尻小さいし、腰も細いからきっと似合うよ」
舌なめずりする狼のような、妖し気な声でそんなことをいうから揶揄われているのか本気なのか、どちらにせよどきどきがとまらなくて困る。
柚希が浴室の前に再び引っ込むと、兄の場所を開けてソファーに悠々と腰をかけた和哉はうっそりと瞳を細めて柚希に聞こえないほど小さな声で呟いた。
「まあ、ちょっとは恋人として意識してもらわないと、ね?」
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