八尋学園平凡(?)奮闘記

キセイ

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第26話 地獄の3日間だってよ① ーR

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悪鬼にドナドナされた俺は今、真っ裸で両手首にブレスレットみたいなのをかけられている。
ブレスレットはブレスレットなんだけど、すっごい分厚くただの飾りとは思えない見た目だ。
あと、ブレスレットから伸びる鎖がちょっと不穏なんだよね....。
ジャラジャラと鎖の帯を弄りながら悪鬼に聞く。


「なんでブレスレット?」

「あ''?そりゃあ、お前が暴れないようにするためのやつだ。いわば手枷だな。」


手枷.....物騒な。
というか俺が暴れるようなことするんだね.....。

それと気になるのが、今俺がいる悪鬼の寮部屋....その寝室にいるんだけど、ベットがさぁ....。

なんで連結金具(スナップフック)がついてんの?
ベットの頭付近の壁から生えている。

....なんて異様なベットなんだ。なんのために使うんだよこんなもの。


「~♪♪~♪」


悪鬼めちゃくちゃ機嫌良さそう。鼻歌歌いながら服をどんどん脱ぎ捨てていく姿はまじクソだ。地獄に堕ちてしまえばいいのに。

このブレスレットの鎖で悪鬼殴ったら気絶しないかな....?そしたら3日なんてすぐ経つんじゃ?
起きる度に気絶させればっ!望みはあるぞ!

ジャラリ.....ベシッ!!


「ぶっ!?」

「気絶しろっ!!」


ベシッ!ベシッ!


がしっ


「えっ」

「オイ.....俺にMのケはねぇぞ。」


額から血を流した悪鬼が鎖を掴み俺を睨んだ。
しかしその顔はニヤニヤと歪む。


「....お前ホントに面白いなぁ。」

「Σ(゚Д゚)ヒッ」


カチャッ、カチャッ


悪鬼はそのまま掴んだ鎖を壁から生えるスナップフックに掛けた。

あれ?
腕を動かす。

カチャカチャカチャカチャ

おっと、これは.....動けない。

ベットの上でY字のように腕を上げた状態で固定されてしまった。


「ぎゃーーーー!!なんで固定すんの!?」

「だから言ったろ?お前が暴れないようにってな。」

「固定するから暴れるんだよ!」

「もう黙れ。.....それにしても絶景だなぁ。」

「言うことがおっさん.....」

「うるせ。」

「ひぃぃぃっ触らないでクダサイ!!」

「触らねぇとセックスできねぇだろ。」


足の間に入られ見下ろされる。悪鬼の逞しい身体が視界に入るが、少女漫画のように胸のトキメキはない。.....なんなら俺は恐怖で胸がドキドキしているぞ。


「チッ、邪魔くせぇ包帯だ。少し包帯臭いが.......ん~ホントにいい匂いだなァ。」

「ひぃぃぃぃぃ!!」


首に巻かれた包帯を取られ、首筋に顔をうずめられる。
首筋に生暖かい感触っ!
舐められてるよね?俺、舐められてるよねっ!?


「あっ、あのさ!額から血が出てるよ!?手当しなきゃダメじゃない!?」


首筋をぺろぺろしてるだろう悪鬼に呼びかける。


「あー?こんなのどーってことねぇ。すぐ止まるだろ。」


チュッチュッと音を立てながらなんてことないように言った。
悪鬼はやっぱり頭がおかしい人なんだね.......。



「っは、色々と弄ってやりてぇが、俺は堪え性がないもんでな。ちょっとばかし辛れぇかもしれねぇ。」

「冷たっ!?」


俺の首筋から顔を離し、身体を起き上がらせた悪鬼はボトルを傾け俺の後孔に何かを垂らした。
あまりの冷たさに身体が跳ね、手枷の鎖がガシャリと鳴る。


「お前のチンポちっせぇなぁ。毛も薄いし、何食ったらそうなんだよ?」

「セクハラ!セクハラだ!!俺のチンコは標準サイズだっ!馬鹿にすんなよっ。」

「バカにはしてねぇよ?ただ、可愛いと思っただけだ。」

「表情が馬鹿にしてんだよ!何が可愛いだ!?そんなん言われても嬉しくねぇよ!」

「まぁまぁ、気持ちよくしてやるから機嫌直せよ。」

「直んないよ!」

「はぁ.....俺なりにお前の震えを止めてやろうと思ったんだが、効果なしか。」


震え?
あ、俺.....震えてる。
悪鬼の言葉で俺の身体がカタカタと震えているのに今気づいた。
そりゃ震えるよ.....セックスなんて初めてなんだもん。怖いに決まってる。


「怖いんだから仕方ないだろ。」

「怖いねぇ.....その恐怖はトラウマから来てんだろうが、お前は覚えちゃいねぇか。まぁいい。その恐怖俺が全部塗り替えてやっからよ。」


グプリと音を立てて悪鬼の指が俺の後孔に侵入した。その冷たい感触に身体がびくりとするが、不思議なことに痛みを感じなかったことに首を傾げる。


「ローションだ。これで直ぐにぶち込める。オラ、気持ちいいとこ擦ってやるから早くイけ。」

「っ、あぁあ!?ちょっ、んっ!?ひあっ」


ビリビリするっ。
あっ、俺のチンコ勃った。


「前は触ってやんねぇ。この3日間全部後ろでイけ。」

「ひどっ、あぁぁっイ、~~~っ!!!」


コリコリと後孔を擦られた瞬間、
俺のチンコからピュクピュクと精液が吐きでた。
......後孔だけでイったよ俺(泣)。
でも何故だろう?そこまでショックはない。
というか、すっごい感じるんだけど!?
初めてなのにこんな早くイくって.....俺の身体どうなってんの?


「あと2回はイっとけ。」

「まっ、て!今イったばっあぁっ、んぁ.....ぎっ」


この鬼畜野郎。

俺はその後、悪鬼の宣言通り2回イかされて息も絶え絶え状態。
こいつ俺がイってる最中にも指を動かすから頭がおかしくなる程の快感を感じる羽目になった。


「クソっ、もう挿れんぞ」

「ぁ」


視界に入ったそれに俺の視線は釘付けになる。
デカい。まずそう思った。俺のチンコをちっさいっと悪鬼が言うのも頷ける。悪鬼のに比べりゃ俺のなんて子供サイズだろう。
そして何より、赤黒く脈を打っているそれはとてもグロく感じた。

え、無理。
無理だ......あれが入るの?俺の尻に?


「死ぬ......。」


ぽつりと言葉が零れた。


「あぁ昇天させてやる。」

「し、進藤君っ!!ヘルプ!!!!!」


隣のリビングにいるであろう悪鬼のストッパーを大声で呼ぶ。
命の危険が今俺に迫っている!!
進藤君助けてっ!


「言っとくが、ここは防音だから外に音は一切漏れねぇよ。だから......思う存分啼け。」


ぬっ、ぬっ、ぬこっ、グプンッ!


「ひぐっ、ぐぁあぁぁっ、んぁ、あぁぁぁ!!」


ローションをもってしてもすんなりと入らないデカブツ。しかし目の前の男は押し込んだり引いたりと慣らしながら、そして最後は一気に俺を貫いた。
お腹の圧迫感に苦しく感じる。
あの大きなチンコを直視出来なくて閉じていた目を開くと、自分のお腹が膨らんでいるように見えた(恐怖)。


「グッ、キツい。おい!もっと緩めろっぁ、くそっ!」

「む、むりぃ......おなかくるし......っ」


お腹破れちゃうっ.....マジで苦しい。


「はっ、動くぞ」

「まっ、んぐっ」


腰を引いて押し込む。たったそれだけの動きで俺を地獄に叩き落とすのを知っている。
......知っている?


ゴチュッ.....


「ひあぁぁぁっ!?」


考えようとしたら思考が散らばった。
脳を貫くような快感に悲鳴が出て、あまりの快感に思わず仰け反ってしまう。


「何を思い出そうとした?今抱いてんのは俺だ。俺を見ろっ」

「ふぁっ....あっ、あっ......うぅ、んあっ!」


悪鬼の顔が凶悪に歪む。
く、食われる。
俺は本能でそう感じた。
打ち付けるように動く腰は俺のいい所を突き身体を快感に震わせる。


「は、はっ、ここがお前のっい、いところだろ?中すげぇ締まる。あぁっやっと、やっとだ!んっ、お前を抱けるなんて!っ~、ぁもう出そうっ!」


ぐぷっぐぷっ、ぐちゅんっ、ぐぷっ


「やっぁ、あひぃっ、はげし、まっ、て!!ぅっ」


興奮したような、感極まったような声が聞こえたと思ったら、目の前に影ができた。そう、悪鬼が俺に覆い被さるような格好になったのだ。
そのまま手首を掴まれ、いきなり激しくなった抽挿に悪鬼の肩にかけられた足がカクカクと揺れる。


襲ってくる快感は俺の脳を焼き切る勢いだ。
自分がおかしくなるんじゃないかという恐怖に駆り立てられ暴れるが、手枷の鎖がガチャガチャと鳴るだけだった。

怖い。怖い。


「いっちゃっ、イくっ、いっ.....ぐ~~~っぁ!!」

「で、るっ!!!」


俺の腹の上に飛び散った精液。そして中に感じたじんわりとした熱。
......ゴムしてないね、この人。今気づいた。


「う、あ.....っ!?まっ、あっぁぁ!?」

「っ全然萎えねぇ!」


またすぐに腰を動かし始めた悪鬼にあらん限りの罵倒を浴びせたかったが、声は直ぐに嬌声に変わってしまう。
こっちはもうタルくて、タルくて、眠りたいぐらいなのに、この人はなんでこんな元気なの?


「設楽っ、口開けろ......んっ、はぁ.....匂いすげっ、ジュルッ、ふっ」

「ん~!!それやめっ、ふがっ、ん、んっ~~っ、おかしくなりゅ、おかしく、なるからっ!」


ガチ、ガチと歯がぶつかる勢いでキスをしながら腰をいい所にグリグリと押し付けるように動かされ、頭がスパークする。


「ははっ、おかしくなっちまえよ。俺はもうとっくに手遅れだぜ?っん......お前の匂い腰にきて勃起が治まんねぇ。あぁっ、これはヤり殺しちまうかもっ.....ぐぁ、っっ気持ちよすぎだろ!」

「ひぃっ、あ''ぁ''.....しぬ、しんじゃぁ、ふぎゅっ.....ぁで、るっ、もうでちゃうっ、」


俺、もう死ぬかもしれない。悪鬼もヤり殺すとか言ってたし、というかもう寝たい。

何かがせり上がっていく感覚.....あ、これくる。


「ふぎゃぁぁ''ぁ''ぁ''っ、~~!!!!」

「っ!!」


もう嫌だもう嫌だもう嫌だっ、もう嫌だ!!
チンコおかしくなるっ
俺の胸にまで飛び散った自分の精液を呆然と視界に入れながら、内心そう叫ぶ。
お腹ん中も出された精液のせいで熱いし....お腹壊しちゃうよ。


「まだへばんなよ?1日すら経ってねぇぞ。」

「じぬ....ねたい、ねむい」

「おいコラ寝るな。.....チッ、その眠気覚ましてやるよ。」


あえ?









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