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第一章 始まり

これは不可避

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部屋に充満するαのフェロモン。
もしこの場にΩが居たならそのΩは体液を撒き散らし失神していただろう。それ程までに濃く、馨しいフェロモンがシュウから漏れ出ていた。

決して発情期ラットではない。
ただ少し理性を緩めただけである。
しかしその少しでΩを壊すほどのフェロモンを発せるシュウのαとしての優秀さは流石と言えよう。

さて、それではそのフェロモンを直に浴びたβはどうなるのだろうか?
しかもまだ性が未成熟な子供がだ。

それはーー



「ああぁぁあ''ぁ''!!っ、やだぁ!んんっ、ひぃぁ....も''ぅ、や''らっ!い''ぎたぐないっ、ちゅ、つらいっ、んっ、あっ、あっ、あっ、あ''っっっっ~!!!!」

「ん''っ.....!」

「あ''っ、づい.....ん~~!!!」


ビュルビュルと熱い飛沫が弥斗の中に注ぎ込まれる。その熱さに弥斗は狂ったように手足をバタバタと動かすが、その痴態はシュウを更に煽った。
互いにイったばかりだというのに、シュウはまた律動を始め、自身が吐き出した精液を塗り込むようにグリグリと腰を押し付ける。

荒い息と叫ぶような喘ぎ声が響く。


「ぐすっ、ああっ、あん''!.....ひぅ、はぁっ、うぅうぅっ、い''ぁ....やだっ、イくっ!イぐっ、ん''~~っ!!!」


弥斗はただ叫ぶ。この状況を抜け出す案を考える思考もすでに木っ端に吹っ飛んでおり、与えられる快楽と薫るフェロモンで弥斗の意識は朦朧としていた。
そんな弥斗の姿を見てシュウはさも可笑しそうに笑った。


「はっ、なんだよお前....クハハハッ!まるで子供みてぇに泣くじゃねぇかっ」

「ぐるじっ、くるじぃ!うごかな''いでっ、んっ、あぁ!うぅっ、ひっく....お''ぁっ!あ''ぁ」

「あ''~っ、気持ちいい!やべぇ腰止まんねぇよっ、おい泣くな.....気持ちいい所抉ってやっから、さ!」


そう言って前立腺をピンポイントで抉るように擦り付ける。その瞬間響く絶叫。
少しでも快楽から逃げようと狂乱する弥斗を嗤い、シュウは弥斗が身動きが出来なくなるよう覆い被さり抱きしめる。すっぽりシュウの下に収まった弥斗のほっそりとした手足だけが覗いていた。


「っ、わるい....あと1回だせば余裕持てるから、そしたらお前のこともっと気持ちよくさせてやれるからっ」

「!?」


熱に浮かされたようにシュウは呟き、弥斗の首筋に舌を這わす。そしてその体勢のままトントンと中をノックするように揺らした。

「あっ、あぅ、あん....ふぁっ、ん''ん、やっぁ」

緩やかな快楽に弥斗は気持ちよさそうに喘ぐ。その小さな手はシュウの背に届かなくとも、縋り付くように自身より太い腕に回されていた。

もちろんシュウは弥斗の行動に気づく。感じた弥斗の小さな手に思わず激しく腰を打ち付けそうになり、咄嗟に噛み付くように口を塞いだ。


「ん!?ふぁ、ぁむん、ん''~っ、ちゅぶ、はぁん」

「は、ん、んっ.....」


小さな口に遠慮なく自身の舌を突っ込むシュウ。
口内を余すことなく舌でなぞり、弥斗の小さな舌をジュルジュルと吸う。
苦しいのかシュウの腕を掴む弥斗の手に力が籠った。


(はー、ダメだ。頭がぼーっとしてきた。っていうか上も下も俺に突っ込まれてんじゃねぇか。エロすぎ....。全然余裕持てそうにねぇなコレ。あっ、クソ~!なんでそんな締め付けんだよ!!)


そんなことを考えながらもシュウは口付けをし、腰を優しく打ち付ける。


「はぶっ、んぐ~っ.....うぅむ、ぁっっ~~!!」


息をする間も与えず口を塞いでいるせいか、弥斗の叫ぶような嬌声はくぐもったものになっていた。そのせいでイったのか分かりずらいが、実はずっと身体をピクピクと痙攣させイき続けている。

弥斗は何度も何度もイった後すぐに、更なる快楽を与えられたため身体がありえないほど敏感になっているのだ。そのため緩やかな律動も、溺れる程の口付けも弥斗にとっては地獄の交わりだった。


「ふっ、でる....!!」

「っ~~~~!!!ぁ」


また放たれた熱い液に心地良さを感じながら口をハクハクさせ、弥斗は仰け反り白い喉を晒す。そしてそのままパタリと糸が切れた人形のようにベッドに沈みこんだ。

そう、失神したのだ。


「弥斗....?」


シュウはペチペチと弥斗の頬を叩くが弥斗は一向に目覚めないし、ピクリとも動かない。
そこでやっと弥斗が落ちたことに気づいたシュウは舌打ちし、ズルりと弥斗の中からペニスを引き抜いた。

ゴプッ、ゴピュ、ゴプ.....

音を立て溢れ出る白濁にゴクリと息を飲む。
未だに回らぬ思考をしながらもシュウは震える手で脱ぎ捨てた学ランからスマホを取り出した。

カシャッ、カシャッ.....カシャッ、カシャッ

この場に場違いな機械音がなる。シュウは無意識にスマホで弥斗のこの有様を撮っていた。小さな足を掴み持ち上げ白濁が溢れ出る様子を動画で撮影したり、泣き腫らした顔を間近で撮ったりと、一心不乱にスマホをかざす。

そして満足したのかスマホを近くのテーブルに置こうとし動きを止めた。


「.....ハメ撮り」


そう言いながらスマホ片手にまた弥斗に覆い被さる。シュウの真下には薄い腹を上下させスヤスヤ眠る弥斗が。

チュッ、ジュゥゥッ....

白い首筋に舌を這わし、吸い付き痕を残す。その赤い印になんともいえない感情が湧き出だし、シュウはどんどんと赤い印....鬱血痕を弥斗の身体中に散らしていく。
しかし鬱血痕が増えるに比例してシュウの興奮も大きくなっていった。

「~~っう、我慢できねぇ!」

遂に我慢の限界に達したシュウは猛りきったペニスを眠る弥斗の後孔にへと沈めた。

ぐびゅっ、グプププッ....

下品な音を立てながらもすんなり入っていく。
弥斗のほっそりとした眉が悩ましげに歪められるのを見てハッとし、スマホを撮影モードにする。

自身と弥斗の結合部にカメラを合わす。腰を引き、限界まで抜くと撮影を開始した。

ぬぷっ....グプ、グプウッ.....グプンッ!

「はっぁ....!や、べぇ.....っ」

ただ挿れただけだ。それなのにシュウのペニスはもう破裂寸前にドクドクと脈打っていた。
Ωの発情期に当てられた訳でもないのに、この理性のぐらつき様は異常ともいえる。
今も赤黒い自身のペニスがピンクの小さな後孔に飲み込まれていくのをじっくり見るだけで、理性が蒸発していく。このまま奥まで穿ち弥斗を快楽で咽び泣かせたいと、遠慮なく腰を振りたくって互いに蕩け合いたいと....そしてなにより、

孕ませたいとシュウの本能が囁く。


「弥斗っ、弥斗っ、弥斗.....!ぐっ、ぁっ、はぁ....はぁ、はんっ、ん''ん」


スマホを放り投げ弥斗の腰を強く掴み激しく抽挿する。それでも起きない弥斗にどうしようもなく胸が締め付けられた。

その時、シュウの視界が歪む。


「あ''?......くは、は。なんで俺ァ泣いてんだ?」


頬に伝う涙に笑うも、ラストスパートといわんばかりに抽挿を激しくした。
ポタポタと涙が眠る弥斗の顔に降る。


「うぁ.....んっ、ふ.....っは、んぅ、ぁ」

「なんで、はっ....起きねぇんだよ....ん、気持ちいいか弥斗?俺はすっげぇ気持ちいい」


そう言って弥斗の唇をハムハムと啄み、そして舌を挿れ擦り付けた。そのせいか、シュウの唾液が弥斗の口腔内に溜まる。

「......んぅ」

だが多分無意識なのだろう。弥斗は喉をこくりと動かしシュウの唾液を飲み干した。

「~やとっ.....!!」

「ぁぅ.....」

それを見たシュウは抱きしめるように弥斗を囲い果てる。ビュッビュッと断続的に射精する感覚とキュンキュンに締まる中に腰が震え、その目つきの悪い三白眼の目尻が赤く染まった。

「はっ、はっ....はぁ....はぁっ」

息を整えながらギシッと音を立て弥斗を抱えたまま横に倒れるシュウ。腕の中に居る弥斗が未だに眠っていることに少し呆れながらもギュッと抱きしめる。


「はぁ....抜きたくねぇなァ。弥斗ん中はずっと俺を離さまいとぎゅうぎゅうに締め付けてくるしよ。もうこれは抜かいないでってことでいいんだよな?」


弥斗にそう聞くが当然答えは返ってこない。だがシュウはそれをyesととった。


「.....初めてだァ、こんな満ち足りた気分になんのは」


シュウは甘えるように弥斗に頬擦りした。
常に人を威圧してしまう強面は今はだらしなく緩んでおり、彼を年相応に見せる。しかしその柘榴のように赤い瞳は陶酔の光を宿し、どこかドロリと腐敗していた。

シュウは弥斗の耳元で囁く。


「....なぁ弥斗、お前が俺から逃げるってんならその脚切り落とすからな。だから逃げようなんざ考えるんじゃねぇぞ?」



αの執着ここに誕生







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