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ダノンの街へ
【エル画像あり】24『Tyrannie Lune jumelle』
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ミュウが手を広げ男達の前へと立ち塞がった。
「あー?何だ?犬の獣人か?……へえ、かわいー顔してんねえ、嬢ちゃん」
笑ったコルドンがミュウの胸倉を掴んだ。
「や、やあだ、はなしてぇ……おさけくさい」
コルドンの胸元で足をバタバタさせるミュウ。
「ふうん……こりゃいい。高く売れるか……」
ドンッ!
舌なめずりをしてミュウを値踏みするコルドンに、勢いをつけたエランが体当たりを仕掛けた。
「きゃあ!」
「いってえな!このガキ!」
コルドンの腕から落ちるミュウをエランが受け止めた。
「ロブル、ミュウから目を離してんじゃねーよ!早く連れてけ!」
ミュウを押し出し、そのままコルドンの太ももにしがみついたエラン。
「あ、ああ!すまねえ!」
「さっきは悪かった!早く行けぇ!」
「邪魔くせえんだよガキが。おら、とっととあっち行け」
「うあああ!絶対離すかよぉ!!」
「はぁん?お友達ごっこか?いいねえ~。だがお前は……痛い目見てもらうぜ?」
小馬鹿にしたような眼付きのコルドンの拳が、エランの身体に振り下ろされた。
” Installer ”
ガシイィ!!
エランに当たる直前で拳を受け止めたエル。
「何だと?!」
「お、お姉さん!」
「頑張ったわね、早く行きなさい」
エルはエランの身体を抱え、そっと押し出した。
「て……めえ!放しやがれ、この馬鹿力!い、いてえ」
腕をねじり上げ、ヤクザキックで残る二人の男へとコルドンを蹴りだす。
「いてえ!」
「マジ?!」
「ぐわ!」
折り重なるように倒れる三人を冷ややかな目で見下ろすエルが、更に囁く。
” Tyrannie Lune jumelle ”
ローブの内側に釣り下がる、対のショルダーホルスターから白と黒の銃を抜き放ったエルが、男達の足元に銃弾を叩きつけた。
ドンッ!
ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!
ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!
ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!
男達の目前の地面が、迸る様々な色と共に陥没し凍りつき燃え上がり雷光を放つ。
「おい、待てよ!やめろおおお!」
「ぎゃあ!うっぎゃあ!」
「あ、ひゃ……」
コルドン、ワルキンは頭を抱えて蹲り、エンゲラの股間にシミが広がっていく。
銃撃を止めたエルが忌々しげに、肘を支点にして身体の前で両腕を上下に交差させ、振り下ろした。
下ろした手の中で白と黒をガンスピンさせ、同時にビタリと止める。
へたり込む男達を瞳孔が窄まった目で見下ろしたエルは。
「呼びもしねーのにしゃしゃり出て来てオッ立たせてんじゃねーよ、この腐れ×××共。か弱い女とチビ達に手を出してんだ……吐いた唾、飲ませねーぞ?」
「あー?何だ?犬の獣人か?……へえ、かわいー顔してんねえ、嬢ちゃん」
笑ったコルドンがミュウの胸倉を掴んだ。
「や、やあだ、はなしてぇ……おさけくさい」
コルドンの胸元で足をバタバタさせるミュウ。
「ふうん……こりゃいい。高く売れるか……」
ドンッ!
舌なめずりをしてミュウを値踏みするコルドンに、勢いをつけたエランが体当たりを仕掛けた。
「きゃあ!」
「いってえな!このガキ!」
コルドンの腕から落ちるミュウをエランが受け止めた。
「ロブル、ミュウから目を離してんじゃねーよ!早く連れてけ!」
ミュウを押し出し、そのままコルドンの太ももにしがみついたエラン。
「あ、ああ!すまねえ!」
「さっきは悪かった!早く行けぇ!」
「邪魔くせえんだよガキが。おら、とっととあっち行け」
「うあああ!絶対離すかよぉ!!」
「はぁん?お友達ごっこか?いいねえ~。だがお前は……痛い目見てもらうぜ?」
小馬鹿にしたような眼付きのコルドンの拳が、エランの身体に振り下ろされた。
” Installer ”
ガシイィ!!
エランに当たる直前で拳を受け止めたエル。
「何だと?!」
「お、お姉さん!」
「頑張ったわね、早く行きなさい」
エルはエランの身体を抱え、そっと押し出した。
「て……めえ!放しやがれ、この馬鹿力!い、いてえ」
腕をねじり上げ、ヤクザキックで残る二人の男へとコルドンを蹴りだす。
「いてえ!」
「マジ?!」
「ぐわ!」
折り重なるように倒れる三人を冷ややかな目で見下ろすエルが、更に囁く。
” Tyrannie Lune jumelle ”
ローブの内側に釣り下がる、対のショルダーホルスターから白と黒の銃を抜き放ったエルが、男達の足元に銃弾を叩きつけた。
ドンッ!
ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!
ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!
ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!
男達の目前の地面が、迸る様々な色と共に陥没し凍りつき燃え上がり雷光を放つ。
「おい、待てよ!やめろおおお!」
「ぎゃあ!うっぎゃあ!」
「あ、ひゃ……」
コルドン、ワルキンは頭を抱えて蹲り、エンゲラの股間にシミが広がっていく。
銃撃を止めたエルが忌々しげに、肘を支点にして身体の前で両腕を上下に交差させ、振り下ろした。
下ろした手の中で白と黒をガンスピンさせ、同時にビタリと止める。
へたり込む男達を瞳孔が窄まった目で見下ろしたエルは。
「呼びもしねーのにしゃしゃり出て来てオッ立たせてんじゃねーよ、この腐れ×××共。か弱い女とチビ達に手を出してんだ……吐いた唾、飲ませねーぞ?」
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