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深夜の学校(1)
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『2回目の見回りだったので、深夜の3時ぐらいでしょうか?夜警の見回りをしていると、女子トイレから絶世の美女が出てきたんですよ!……でもなんか体が透けてたような気がして……それにここの生徒でも先生でもないみたいで……調べて頂けませんか?』
という事で、白い犬を見送ってから、寝ることも無く深夜の学校に来た訳で……
「え~っと貴方が夜警さん?」
「はい!深夜の見回りとして働いている、夜警の矢計と言います」
警備員のような服を来た男は矢計さんと言うらしい。なんかうん、この職に就くべくしてつけられた名前だな……
矢計さんの話では、一昨日の深夜にその人の事を見たらしい。まぁ、人かどうかは怪しいところではあるが……
矢計さんはこの後も最後の三回目の見回りの仕事があり、寝なくてはいけないため、とりあえずその人(?)が出たらしい場所を聞いて、正体を掴んだら報告することになった。
深夜の学校の廊下、非常口を示す夜光塗料の光しか無い中。厳彦と由々はゴムのような材質の廊下を歩く。キュッキュッと歩くたびに特有の音がなる。
「にしても絶世の美女だってにゃ~?そんな人ならこんな時間にこんな所いないと思うんだにゃ~?」
由々は空中をスイスイ泳ぐように移動しながら、退屈そうに話す。
「……まぁ、十中八九人間では無いだろうな…」
恐らく地縛霊か何かの類では無いだろうか?っと、一応の目星はつけておく。
「厳彦がんばれ~。これ終わったら今日は帰れるにゃ~」
「まぁ、どうせ3時間も寝れないだろうがな……」
「それだけ仕事があるって事なんだから文句言わないの~」
「はぁ……」
帽子を被り直し、目的地に向かう。なるべく早く終わってくれればいいが……
という事で、白い犬を見送ってから、寝ることも無く深夜の学校に来た訳で……
「え~っと貴方が夜警さん?」
「はい!深夜の見回りとして働いている、夜警の矢計と言います」
警備員のような服を来た男は矢計さんと言うらしい。なんかうん、この職に就くべくしてつけられた名前だな……
矢計さんの話では、一昨日の深夜にその人の事を見たらしい。まぁ、人かどうかは怪しいところではあるが……
矢計さんはこの後も最後の三回目の見回りの仕事があり、寝なくてはいけないため、とりあえずその人(?)が出たらしい場所を聞いて、正体を掴んだら報告することになった。
深夜の学校の廊下、非常口を示す夜光塗料の光しか無い中。厳彦と由々はゴムのような材質の廊下を歩く。キュッキュッと歩くたびに特有の音がなる。
「にしても絶世の美女だってにゃ~?そんな人ならこんな時間にこんな所いないと思うんだにゃ~?」
由々は空中をスイスイ泳ぐように移動しながら、退屈そうに話す。
「……まぁ、十中八九人間では無いだろうな…」
恐らく地縛霊か何かの類では無いだろうか?っと、一応の目星はつけておく。
「厳彦がんばれ~。これ終わったら今日は帰れるにゃ~」
「まぁ、どうせ3時間も寝れないだろうがな……」
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「はぁ……」
帽子を被り直し、目的地に向かう。なるべく早く終わってくれればいいが……
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