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辺奈都高校編
私立辺奈都高校
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私立辺奈都高校。表向きには宗教や神話に登場する『人外』について学ぶ学校とされており、世間で言うところの「変わった」学校である。実際は普通の人間の志願者を極端に減らすための建前で、内情は『人外』たちに教養をという名目で、世間の一般常識等を教え人間に紛れ込んで暮らしやすくするための学校である。
コンビニで働いている電子はこの私立高校の生徒だ。
学生寮の4階、その一室。部屋は学生が住むには充分な広さで、生活する分には全く不自由ないはずなのだが、この部屋は他と違った……
机はジャンクフードの空容器で埋め尽くされ、飲み干されたペットボトルはそこらに転がり、洗濯物はソファーに出されっぱなし。足の踏み場もないほど衣服や下着が散乱していた。だがテレビの前だけは綺麗に整頓されており、最新のゲーム機が並んでいた。
その混沌とした一室の玄関からゴンゴンとノックの音が鳴る。
「お~い……デンコちゃーん?呂久だよー?おーい?」
「アイツはまだ寝ているのか……もう昼過ぎだぞ……」
呆れる軍服の男子と苦笑いをする女子。
ノックが響いた部屋の内側では、洗濯物が山のように置かれたソファーの下からその山を崩しながら電子が起き上がった。
「んあ~~………???」
起きてからしばらく半目でボーッとするが、ノックの音で徐々に目が覚め始めたのか、瞼を擦る。
「おい電子ッ!!いつまで待たせる気だ!お前が自分達を呼んだのだろう!?」
さっきとは打って変わってノックの音が激しくなる。
電子はソファーからは立ち上がらず、その場でグーッと伸びるとドアの方へ体を雷にしながら移動し(この間0.001秒)、ドアノブを回した。
「ふぁーい、おはよーショクン。いいアサだねー」
「お前……もう正午を回っているぞ!」
「まぁまぁ餓良くんそんなに怒らないで。いつもの事でしょう?」
苦笑いしながら餓良をなだめる呂久。二人もこの学校の生徒で、よく三人でいる。今日は日曜で学校もないのだが、なぜ電子の部屋の前にいるのかと言うと、彼女が「部屋の掃除」をして欲しいと二人に頼んだからである。しかし頼んだ彼女自身が寝坊していた。
「とりあえずはいっていーですよー。ちらかっているけどもー」
「それをそのままの意味で使うやつには初めてあったぞ……」
「おぉう……私の想像以上に散らかってた……」
電子の部屋に入った瞬間、二人はそれぞれの反応を示す。
「えへへーそれほどでもー」
「お前は今の会話のどこに「褒める」と言う要素が入っていると思ったんだ?」
「まぁまぁ餓良くん…ね?」
呂久は餓良をなだめながら、持ってきたビニール袋を広げテーブルの上に乗っている空の容器などを片付けている。呂久は昔、電子に負けず劣らず自由人な節があったのだが、生真面目でストイックな餓良と、それ以上に自由人な電子の影響で最近は普通に優しい人になっている。
「ウエーイロクちゃんはやーさシーいなー。どっかのガイコツとはちがうなー」
電子は自分の部屋にも関わらず、相変わらずソファーの上から動かず洗濯物の山に埋もれながら床になっている。
「貴様……」
「まぁまぁまぁ…」
この三人はいつもこんな感じだ。出会い方こそ数奇だったものの、今まで関係が続いているのを考えれば仲が良い事は言うまでもないだろう。
……始まりは、成績上位者の呂久が授業中に起きていたことのない電子を気にかけて話しかけた事がきっかけだった。
「ねぇ、電子さん……だっけ?」
「んあ~?」
眠たそうに半開きの目を擦りながら起き上がる電子。その前には少し姿勢を低くした呂久が立っていた。
「んお~?『セイセキジョーイシャー』のロクさんじゃないですかぁ~。で、なんのようですかぁ~?」
机に突っ伏しながらダラダラと話す電子。
「あ、えっと…授業中にすごい気持ちよさそうに寝ているけど……大丈夫なの?」
「デージョブデージョブ、ジンセイってなんとかなるようにできてるのよ~」
「す、すごい考え方だね……電子さん」
呂久の言葉に電子はピクリと反応し、ビッと人差し指を指す。
「それ~」
「え!?どれ!?」
「そのデンコさんってやつー」
電子はボケーっとしたまま続ける。
「『さん』いらない~。ヨビステでええで~」
「いやでも……」
「きにしな~い。じゃこっちもそうヨブから~」
「へ?」
「って訳でロクちゃーんカダイみせて~」
「も、もう!」
呂久はルックスが良い。本人がそう思っていなくても、周りはみんなそう思っている。そして基本彼女は一人で何かをやることが多かった。そこに幸か不幸か目立ってしまう容姿が人目を集めてしまい。彼女の行動にドンドン尾ヒレがついてしまった。
呂久はその周囲の期待に応えようと、必死に努力した。
その結果彼女は『ミステリアスで美人で頭の良い完璧な女性』と周囲から思われるようになった。
そして……そのように才色兼備な存在には、妬みや嫉妬する者が必ずしも湧き出てくる。
そんな彼女を噂など関係なしに見てくれた電子は、彼女にとって初めてだったのだろう。
彼女達はそのまま(電子の勢いに押された感はあるが)友人になった。
しかし、とある試験明け。呂久の優秀さを僻んだ人外女子達が彼女たちに絡み始めた。
「ねー、アンタさーあたしらの事見下してんでしょ?」
「腹立つわー」
「センコーに色目使ってんじゃねーの?」
分かりやすいぐらいの僻みだった。
「…………」
「おい何とか言えよ」
「無言は肯定って事でいいのかー?」
「アンタより私たちの方が成績いいのにさ~、結局アンタみたいな外見良い奴が得するのっておかしくね?」
「別に私は……成績で競っている訳じゃ…」
「うるせーよ。あー、腹立つ。もうさ、コイツ顔変形させるー?」
僻み女子のひとりが呂久の腕を強引に掴む。
「ちょっ!やめて!」
電子が同じ場所に居れば、雷でこんな連中は文字通り瞬で丸焦げだろう。だが、電子は今日に限って学校をサボっていた。
「カッターで良きー?」
「いんじゃねー?」
「やめて!やめてください!」
「うるせーなーッ!!アタシより成績下のアンタは大人しく私の命令聞いてればいいんだよ!」
その時、3人組の後ろから声が響く。
「成程、ならば貴様達は自分の命令を聞いてもらうとしよう」
「あー?……ヒッ!!?」
ひとりが振り向くと、そこには顔面包帯グルグル巻きの男が立っていた。唯一出ているのは右目だが、どうにも義眼のようだった。
「ま、待って…この変なカッコ……もしかしてコイツ……」
女子の1人が何かに勘づく。
「学年1位の餓良じゃない!?」
「自己紹介が省けたな。では、貴様達に自分の命令を聞いてもらおうか」
餓良と呼ばれた男は、深緑色をした軍服をなびかせると、腰から軍刀を抜いた。
「では命令だ。自分に斬られるか、即刻消え失せろ」
3人組の目の前では、軍刀が鋭く光っていた。
「「「ヒッ……ヒィぃぃぃぃッ!!」」」
3人組は腰が抜けたのか、みっともない格好で何処かへ逃げていった。
目の前の男は軍刀をしまうと話しかけてきた。
「……怪我は無いか?」
「あ、えと……はい」
「そうか……では失礼する」
「あ、ちょっと!」
「……?」
軍服の男は不思議そうにこちらを見る。「もう用はないだろう」と言ったような顔だ。
「あの、なんで助けてくれたの?」
そう聞くと、軍服の男は軍帽のつばをクイッと上げながら応えた。
「群れて強くなった気でいる連中が、一人を寄ってたかってなぶっている様にしか見えなかったのでな。ただただ不快だっただけだ」
餓良と呼ばれた男はそのまま軍服のマントを翻して立ち去って言った。
もう二度と、この人とは関わることが無くなる……呂久はそう感じていた……
………のだが……
翌日学校の敷地内にある図書館に向かおうとしたら、道中で凄いことが起きていた。
「待て貴様ッ!!それは玩具では無い!」
「うえーいカッコイーエアガンだぜー。こんなモデルはみたことないなー…『キューテイコクモデル』かー?」
「待て貴様ァッ!引き金に指を掛けるな!」
「ためしうちしていーかー?」
「だから待てと言っている!それは玩具では無い!実銃だ!」
目の前の道で同じ箇所を往復しながら追いかけっこうをしている雷神の子と軍服の男。
「え~っと……2人共~何してるの~?」
そう聞くと、2人は同時にこちらを向いた。
「あ、ロクちゃーん」
「む?先日の女子じゃないか」
2人は駆け足でこちらに向かってきた。
「ロクちゃんみてみてー、レアもののエアガンよー」
それを横からヒョイッと取り上げる餓良。
「先刻から何度も言っている通り、これは実銃だ。気安く触るな。そもそも人の腰元から引き抜くな」
餓良はヤレヤレといった調子で電子から取り上げた拳銃を腰元のベルトにつけられたポーチにしまう。
「「「……で、どういう関係?」」」
……後から考えると、3人がハモったのはこれが最初で最後かもしれない。
「おい、貴様ッ!自分の部屋だろう!いい加減自分で片付けろッッ!」
「えー、めんどうなんだもーん」
「貴様ァァ……」
いつも通りの景色。これをいつも通りと思えるようになった幸運。
呂久は2人を横目に見ながら、この関係ができる限り長く続くことを願った。
コンビニで働いている電子はこの私立高校の生徒だ。
学生寮の4階、その一室。部屋は学生が住むには充分な広さで、生活する分には全く不自由ないはずなのだが、この部屋は他と違った……
机はジャンクフードの空容器で埋め尽くされ、飲み干されたペットボトルはそこらに転がり、洗濯物はソファーに出されっぱなし。足の踏み場もないほど衣服や下着が散乱していた。だがテレビの前だけは綺麗に整頓されており、最新のゲーム機が並んでいた。
その混沌とした一室の玄関からゴンゴンとノックの音が鳴る。
「お~い……デンコちゃーん?呂久だよー?おーい?」
「アイツはまだ寝ているのか……もう昼過ぎだぞ……」
呆れる軍服の男子と苦笑いをする女子。
ノックが響いた部屋の内側では、洗濯物が山のように置かれたソファーの下からその山を崩しながら電子が起き上がった。
「んあ~~………???」
起きてからしばらく半目でボーッとするが、ノックの音で徐々に目が覚め始めたのか、瞼を擦る。
「おい電子ッ!!いつまで待たせる気だ!お前が自分達を呼んだのだろう!?」
さっきとは打って変わってノックの音が激しくなる。
電子はソファーからは立ち上がらず、その場でグーッと伸びるとドアの方へ体を雷にしながら移動し(この間0.001秒)、ドアノブを回した。
「ふぁーい、おはよーショクン。いいアサだねー」
「お前……もう正午を回っているぞ!」
「まぁまぁ餓良くんそんなに怒らないで。いつもの事でしょう?」
苦笑いしながら餓良をなだめる呂久。二人もこの学校の生徒で、よく三人でいる。今日は日曜で学校もないのだが、なぜ電子の部屋の前にいるのかと言うと、彼女が「部屋の掃除」をして欲しいと二人に頼んだからである。しかし頼んだ彼女自身が寝坊していた。
「とりあえずはいっていーですよー。ちらかっているけどもー」
「それをそのままの意味で使うやつには初めてあったぞ……」
「おぉう……私の想像以上に散らかってた……」
電子の部屋に入った瞬間、二人はそれぞれの反応を示す。
「えへへーそれほどでもー」
「お前は今の会話のどこに「褒める」と言う要素が入っていると思ったんだ?」
「まぁまぁ餓良くん…ね?」
呂久は餓良をなだめながら、持ってきたビニール袋を広げテーブルの上に乗っている空の容器などを片付けている。呂久は昔、電子に負けず劣らず自由人な節があったのだが、生真面目でストイックな餓良と、それ以上に自由人な電子の影響で最近は普通に優しい人になっている。
「ウエーイロクちゃんはやーさシーいなー。どっかのガイコツとはちがうなー」
電子は自分の部屋にも関わらず、相変わらずソファーの上から動かず洗濯物の山に埋もれながら床になっている。
「貴様……」
「まぁまぁまぁ…」
この三人はいつもこんな感じだ。出会い方こそ数奇だったものの、今まで関係が続いているのを考えれば仲が良い事は言うまでもないだろう。
……始まりは、成績上位者の呂久が授業中に起きていたことのない電子を気にかけて話しかけた事がきっかけだった。
「ねぇ、電子さん……だっけ?」
「んあ~?」
眠たそうに半開きの目を擦りながら起き上がる電子。その前には少し姿勢を低くした呂久が立っていた。
「んお~?『セイセキジョーイシャー』のロクさんじゃないですかぁ~。で、なんのようですかぁ~?」
机に突っ伏しながらダラダラと話す電子。
「あ、えっと…授業中にすごい気持ちよさそうに寝ているけど……大丈夫なの?」
「デージョブデージョブ、ジンセイってなんとかなるようにできてるのよ~」
「す、すごい考え方だね……電子さん」
呂久の言葉に電子はピクリと反応し、ビッと人差し指を指す。
「それ~」
「え!?どれ!?」
「そのデンコさんってやつー」
電子はボケーっとしたまま続ける。
「『さん』いらない~。ヨビステでええで~」
「いやでも……」
「きにしな~い。じゃこっちもそうヨブから~」
「へ?」
「って訳でロクちゃーんカダイみせて~」
「も、もう!」
呂久はルックスが良い。本人がそう思っていなくても、周りはみんなそう思っている。そして基本彼女は一人で何かをやることが多かった。そこに幸か不幸か目立ってしまう容姿が人目を集めてしまい。彼女の行動にドンドン尾ヒレがついてしまった。
呂久はその周囲の期待に応えようと、必死に努力した。
その結果彼女は『ミステリアスで美人で頭の良い完璧な女性』と周囲から思われるようになった。
そして……そのように才色兼備な存在には、妬みや嫉妬する者が必ずしも湧き出てくる。
そんな彼女を噂など関係なしに見てくれた電子は、彼女にとって初めてだったのだろう。
彼女達はそのまま(電子の勢いに押された感はあるが)友人になった。
しかし、とある試験明け。呂久の優秀さを僻んだ人外女子達が彼女たちに絡み始めた。
「ねー、アンタさーあたしらの事見下してんでしょ?」
「腹立つわー」
「センコーに色目使ってんじゃねーの?」
分かりやすいぐらいの僻みだった。
「…………」
「おい何とか言えよ」
「無言は肯定って事でいいのかー?」
「アンタより私たちの方が成績いいのにさ~、結局アンタみたいな外見良い奴が得するのっておかしくね?」
「別に私は……成績で競っている訳じゃ…」
「うるせーよ。あー、腹立つ。もうさ、コイツ顔変形させるー?」
僻み女子のひとりが呂久の腕を強引に掴む。
「ちょっ!やめて!」
電子が同じ場所に居れば、雷でこんな連中は文字通り瞬で丸焦げだろう。だが、電子は今日に限って学校をサボっていた。
「カッターで良きー?」
「いんじゃねー?」
「やめて!やめてください!」
「うるせーなーッ!!アタシより成績下のアンタは大人しく私の命令聞いてればいいんだよ!」
その時、3人組の後ろから声が響く。
「成程、ならば貴様達は自分の命令を聞いてもらうとしよう」
「あー?……ヒッ!!?」
ひとりが振り向くと、そこには顔面包帯グルグル巻きの男が立っていた。唯一出ているのは右目だが、どうにも義眼のようだった。
「ま、待って…この変なカッコ……もしかしてコイツ……」
女子の1人が何かに勘づく。
「学年1位の餓良じゃない!?」
「自己紹介が省けたな。では、貴様達に自分の命令を聞いてもらおうか」
餓良と呼ばれた男は、深緑色をした軍服をなびかせると、腰から軍刀を抜いた。
「では命令だ。自分に斬られるか、即刻消え失せろ」
3人組の目の前では、軍刀が鋭く光っていた。
「「「ヒッ……ヒィぃぃぃぃッ!!」」」
3人組は腰が抜けたのか、みっともない格好で何処かへ逃げていった。
目の前の男は軍刀をしまうと話しかけてきた。
「……怪我は無いか?」
「あ、えと……はい」
「そうか……では失礼する」
「あ、ちょっと!」
「……?」
軍服の男は不思議そうにこちらを見る。「もう用はないだろう」と言ったような顔だ。
「あの、なんで助けてくれたの?」
そう聞くと、軍服の男は軍帽のつばをクイッと上げながら応えた。
「群れて強くなった気でいる連中が、一人を寄ってたかってなぶっている様にしか見えなかったのでな。ただただ不快だっただけだ」
餓良と呼ばれた男はそのまま軍服のマントを翻して立ち去って言った。
もう二度と、この人とは関わることが無くなる……呂久はそう感じていた……
………のだが……
翌日学校の敷地内にある図書館に向かおうとしたら、道中で凄いことが起きていた。
「待て貴様ッ!!それは玩具では無い!」
「うえーいカッコイーエアガンだぜー。こんなモデルはみたことないなー…『キューテイコクモデル』かー?」
「待て貴様ァッ!引き金に指を掛けるな!」
「ためしうちしていーかー?」
「だから待てと言っている!それは玩具では無い!実銃だ!」
目の前の道で同じ箇所を往復しながら追いかけっこうをしている雷神の子と軍服の男。
「え~っと……2人共~何してるの~?」
そう聞くと、2人は同時にこちらを向いた。
「あ、ロクちゃーん」
「む?先日の女子じゃないか」
2人は駆け足でこちらに向かってきた。
「ロクちゃんみてみてー、レアもののエアガンよー」
それを横からヒョイッと取り上げる餓良。
「先刻から何度も言っている通り、これは実銃だ。気安く触るな。そもそも人の腰元から引き抜くな」
餓良はヤレヤレといった調子で電子から取り上げた拳銃を腰元のベルトにつけられたポーチにしまう。
「「「……で、どういう関係?」」」
……後から考えると、3人がハモったのはこれが最初で最後かもしれない。
「おい、貴様ッ!自分の部屋だろう!いい加減自分で片付けろッッ!」
「えー、めんどうなんだもーん」
「貴様ァァ……」
いつも通りの景色。これをいつも通りと思えるようになった幸運。
呂久は2人を横目に見ながら、この関係ができる限り長く続くことを願った。
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