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一章「ラビリンスゲーム」
負け犬とメイド(2)
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迷宮に鈍い音が響く。もう『強さ』を求める気はないが、狂人相手に苦戦するほど弱くはない。
「あ、ありがとうございます。橙坂さん」
後ろの少女がお礼を言う。……慣れねぇ事ばっかりしていると、慣れねぇ事をされるもんだなぁ…
お礼を言われるのも何年ぶりだろうか、そのぐらい『人のため』に何かをする事なんて無かった。
「別にお礼を言われるような事じゃねぇよ」
とりあえず、言葉を返し先へ進む。
このメイド服を来た少女だが、何と無く『歪んだ原因』が両親にあるらしい事は分かった。……込み入った事を聞くことはしない。いつか喋りたくなったら話せばいい。
(……って俺はいつからこんな事考えるようになったんだ?んなガラじゃねぇだろ…)
頭を悩ませながら歩いていると、正面から2人組の男が歩いてきた。
「ウンウン、とりあえず俺たちだけで生き残れるな」
「ま、アイツも威張ってた割に強くなかったしなぁ?」
ゲラゲラと笑いながら歩いてきた2人はこちらに気付くと一瞬驚き、そして笑みを浮かべた。
「あっれー!?どこぞの赤毛に負けた橙坂さんじゃないですかー?こんなところで何してるんですかー?」
「あ、ほんとだー?えー?何してるんだろうなー?」
彼らは橙坂が紅谷に負けた時、橙坂を置いて逃げたあの時の2人だった。
「お前ら…」
2人を睨みつける、しかし2人はゲラゲラと笑うだけだった。
「いやいや、今更睨んでも怖くないですよー?」
「口だけですからね、アンタは」
橙坂はまだ彼らよりは強いが、『紅谷に負けた』と言う事実が2人の態度を大きくさせていた。
「あれー?え?橙坂さんメイド服の少女なんて連れて何してるんですかー?あ!ロリコン?」
「へー、橙坂さんそんな趣味があったんですかー?」
2人が挑発すると、紫暮が反論した。
「ち、違います!これは…」
しかし、紫暮の言葉を遮るように橙坂は手を横に出して止めた。
「あれ?まさかその子のお守りでもしてるんですか?」
「へー、独り占めですかー?良くないなぁ、俺たちにも触らせてくださいよー?その子ー?」
「……どけ、お前らに用はねぇ」
紫暮の手を引いて2人の横を突っ切ろうとするが、横にいた茶髪の男が紫暮の手を掴んで橙坂から引き剥がそうとした。
「行かせませーんっと、さてさて、お嬢ちゃんさ、お兄さんたちと一緒に遊ぼうかぁ?」
「てめぇッ!」
茶髪の男に殴りかかろうとすると、もう片方の短髪の男が橙坂の前に立ち塞がる。
「おーっと助けたいなら俺を倒してから行ってみて下さいよー?」
すぐさま殴りかかろうとするが、短髪の男がわざと茶髪の男の方に逃げる、見ると茶髪の男はナイフを紫暮に突きつけている。
「さ、いいですよー?殴りあって~?その代わり、そいつに1回殴り掛かる度にこの子に切り傷が増えますけどねー?」
「……ッの野郎…」
握った拳をおろすと、短髪の男がニヤつきながら近付いてきた。
「はーい、サンドバッグ確定~っと」
いくらか時間がたち、橙坂は冷たい地面に倒れていた。短髪の男は殴っていた手が赤くなっている。
「っとぉ…あれあれー?橙坂さんもうダウンですかー?」
「………」
「ははっ意識も飛んでんじゃねぇのか?もうそこら辺にしておけよー」
茶髪の男は紫暮の襟首を掴みながら、面白そうに橙坂を見ている。
「もしも~し?起きてますかー?あー、寝てますねー。ぶわぁっハッハッハ!!!」
短髪の男が橙坂の体を蹴りながら遊んでいる。反応がなかったためか振り向いて茶髪の男の方に戻ろうとした……が…
「グァァァァァァ!?!?」
短髪の男が突然感電したように痙攣し始め、地面に倒れた。
「ようやく油断したな。負け犬には負け犬の戦い方があんだよ」
立ち上がった橙坂は手にスタンガンを持っていた。
「な、こ、コイツがどうなってもいいのか!?」
茶髪の男は慌ててナイフを紫暮に突き付けようとするが、橙坂が拳を放つ方が早かった。
茶髪の男は橙坂の拳をもろに喰らって、後ろに吹っ飛んだ。
「と、橙坂さんッ!」
「……悪ぃな、遅くなって」
紫暮は橙坂に駆け寄り、しがみついた。目には少し涙が浮かんでいる。
茶髪の男を見ると、ふらつきながら立ち上がっていた。
「こ、コノヤロウ……お前はあの赤毛に負けただろうが…!」
「あぁ、確かに俺はアイツに負けた。それで?テメェらは俺より強くなったのか?」
茶髪の男は橙坂に言われて、今更のように顔を青ざめさせた。
「俺は負け犬だが、その負け犬に負けたお前らはそれ以下だぜ?」
茶髪の男の腹に思いっきり拳をぶち込む。男は口から体液を撒き散らし、気絶した。
「はぁ……やれやれ。行くぞ紫暮」
「は、はい…あの、この方達の手当はしなくていいんでしょうか?」
「ほっとけ」
「あ、はい。あの、私腰が抜けてしまったようで…立たせて貰えますか?」
見ると紫暮はペタンと床に座ってしまっている。……はぁ、だからガラじゃねぇっての…
橙坂は手を差し出す…が、その手は紫暮まで届かなかった。
パァンッと乾いた音が迷宮に響く
「………ッ!?」
橙坂は腕を押さえ、崩れ落ちた。
「こ、この、この野郎……」
見るとスタンガンを喰らった短髪の男が震えながら拳銃を手にしている。
「こ、コイツがあればお前らなんて瞬殺なんだよ!ぶ、ぶ…ぶっ殺してやる!」
短髪の男が銃口を紫暮に向け、引き金に指をかける。
反射的に撃たれた左腕を紫暮の前に出す。再びパァンッと乾いた音が響き、橙坂の腕を鉛の弾が貫通した。橙坂の腕に当たったからか、弾は紫暮には当たらなかった。
「ッ!!!」
どくどくと血がこぼれ落ち、床が赤く染まっている。銃弾を2回受け、使い物にならなくなった左腕には焼けるような痛みが走っている。
左腕を押さえると、ふと右腕に巻いている包帯が目に付いた。紅谷の攻撃を防ぎ、アザだらけになった右腕…
(……紅谷…今だけ力を貸しやがれ)
右手に力を込める、いつもならアザがズキズキ痛むのだが、不思議と痛みを感じなった。
「こ、こ…コイツッ!アッ!?」
短髪の男は慌てたからか、拳銃を落としてしまった。
「な、なんだよ!何なんだよ!お、お前は何でそこまでそのガキにかまうんだよ!?お前は見捨てるようなやつだっただろう!?」
短髪の男が叫ぶ。それを聞いた橙坂は殴る直前に薄く笑うと
「さぁな?負け犬の俺にも守れるもんがあるかも知れねぇ、そう思っただけだ。あのガキを守れたら、腐った自分と決別できる気がしてなぁ、俺はどうやら過去の俺に負けたくねぇらしい。つまり」
短髪の男の顔に橙坂の拳が直撃する。
「ただの意地だ」
言い放つと同時に短髪の男は吹っ飛び、大の字になって意識を失った。
殴り終わった直後、再び左腕に痛みが走る。
「……ッ……」
「橙坂さん!」
紫暮は橙坂に駆け寄ると左腕に自分の包帯を巻き始めた。
「わ、私のしかありませんけど…それでもつけておいてください!」
紫暮は慣れた手つきで包帯を巻き始める。その様子を見てつい口が滑ってしまった。
「お前、慣れてるな」
「…良く自分で巻いてましたから…」
紫暮の表情が若干曇る。聞いてから気が付いた。……クソっ…
包帯を巻き終わると橙坂は早く行くぞ、と再び歩き始めた。
…無理に動いては行けないと思うのですが……しかし橙坂に何かを言っても俺は大丈夫だと言って結局歩いていくだろう。
『お前、慣れてるな』
ついさっき言われた言葉がよみがえる…
あの日、お義父さんに言われた言葉…あの人は俺のせいにするのか!?と言って結局殴って来たけど…
思い出していると、そばにお義父さんの幻影のようなものが自分に絡みついているのが見てた。
(あぁ、今日も出てくるのでしょうか…)
…あの毎日が繰り返される夢、何も感じなくなり、『キモチイイ』とさえ思うようになったあの日々……でも、大丈夫…夢だから大丈夫……
「なぁ」
いきなり橙坂さんに声をかけられた。
「な、なんでしょうか?」
すると橙坂は髪の毛をかきながら、渋りしぶり話し始めた。
「その…なんだ…お前がよくうなされてるから言うが……夢の中まで行けるかは分かんねぇけどよ……」
橙坂は少し立ちどまり、振り返る。
「苦しかったら俺を呼べ」
途端にお義父さんの幻影は消え去った。
誰も助けてくれなかった毎日…助けを期待することも、呼ぶことも諦めた私には、その一言が大きく響いた。
「はい!」
紫暮の顔には笑顔が咲いていた。
「あ、ありがとうございます。橙坂さん」
後ろの少女がお礼を言う。……慣れねぇ事ばっかりしていると、慣れねぇ事をされるもんだなぁ…
お礼を言われるのも何年ぶりだろうか、そのぐらい『人のため』に何かをする事なんて無かった。
「別にお礼を言われるような事じゃねぇよ」
とりあえず、言葉を返し先へ進む。
このメイド服を来た少女だが、何と無く『歪んだ原因』が両親にあるらしい事は分かった。……込み入った事を聞くことはしない。いつか喋りたくなったら話せばいい。
(……って俺はいつからこんな事考えるようになったんだ?んなガラじゃねぇだろ…)
頭を悩ませながら歩いていると、正面から2人組の男が歩いてきた。
「ウンウン、とりあえず俺たちだけで生き残れるな」
「ま、アイツも威張ってた割に強くなかったしなぁ?」
ゲラゲラと笑いながら歩いてきた2人はこちらに気付くと一瞬驚き、そして笑みを浮かべた。
「あっれー!?どこぞの赤毛に負けた橙坂さんじゃないですかー?こんなところで何してるんですかー?」
「あ、ほんとだー?えー?何してるんだろうなー?」
彼らは橙坂が紅谷に負けた時、橙坂を置いて逃げたあの時の2人だった。
「お前ら…」
2人を睨みつける、しかし2人はゲラゲラと笑うだけだった。
「いやいや、今更睨んでも怖くないですよー?」
「口だけですからね、アンタは」
橙坂はまだ彼らよりは強いが、『紅谷に負けた』と言う事実が2人の態度を大きくさせていた。
「あれー?え?橙坂さんメイド服の少女なんて連れて何してるんですかー?あ!ロリコン?」
「へー、橙坂さんそんな趣味があったんですかー?」
2人が挑発すると、紫暮が反論した。
「ち、違います!これは…」
しかし、紫暮の言葉を遮るように橙坂は手を横に出して止めた。
「あれ?まさかその子のお守りでもしてるんですか?」
「へー、独り占めですかー?良くないなぁ、俺たちにも触らせてくださいよー?その子ー?」
「……どけ、お前らに用はねぇ」
紫暮の手を引いて2人の横を突っ切ろうとするが、横にいた茶髪の男が紫暮の手を掴んで橙坂から引き剥がそうとした。
「行かせませーんっと、さてさて、お嬢ちゃんさ、お兄さんたちと一緒に遊ぼうかぁ?」
「てめぇッ!」
茶髪の男に殴りかかろうとすると、もう片方の短髪の男が橙坂の前に立ち塞がる。
「おーっと助けたいなら俺を倒してから行ってみて下さいよー?」
すぐさま殴りかかろうとするが、短髪の男がわざと茶髪の男の方に逃げる、見ると茶髪の男はナイフを紫暮に突きつけている。
「さ、いいですよー?殴りあって~?その代わり、そいつに1回殴り掛かる度にこの子に切り傷が増えますけどねー?」
「……ッの野郎…」
握った拳をおろすと、短髪の男がニヤつきながら近付いてきた。
「はーい、サンドバッグ確定~っと」
いくらか時間がたち、橙坂は冷たい地面に倒れていた。短髪の男は殴っていた手が赤くなっている。
「っとぉ…あれあれー?橙坂さんもうダウンですかー?」
「………」
「ははっ意識も飛んでんじゃねぇのか?もうそこら辺にしておけよー」
茶髪の男は紫暮の襟首を掴みながら、面白そうに橙坂を見ている。
「もしも~し?起きてますかー?あー、寝てますねー。ぶわぁっハッハッハ!!!」
短髪の男が橙坂の体を蹴りながら遊んでいる。反応がなかったためか振り向いて茶髪の男の方に戻ろうとした……が…
「グァァァァァァ!?!?」
短髪の男が突然感電したように痙攣し始め、地面に倒れた。
「ようやく油断したな。負け犬には負け犬の戦い方があんだよ」
立ち上がった橙坂は手にスタンガンを持っていた。
「な、こ、コイツがどうなってもいいのか!?」
茶髪の男は慌ててナイフを紫暮に突き付けようとするが、橙坂が拳を放つ方が早かった。
茶髪の男は橙坂の拳をもろに喰らって、後ろに吹っ飛んだ。
「と、橙坂さんッ!」
「……悪ぃな、遅くなって」
紫暮は橙坂に駆け寄り、しがみついた。目には少し涙が浮かんでいる。
茶髪の男を見ると、ふらつきながら立ち上がっていた。
「こ、コノヤロウ……お前はあの赤毛に負けただろうが…!」
「あぁ、確かに俺はアイツに負けた。それで?テメェらは俺より強くなったのか?」
茶髪の男は橙坂に言われて、今更のように顔を青ざめさせた。
「俺は負け犬だが、その負け犬に負けたお前らはそれ以下だぜ?」
茶髪の男の腹に思いっきり拳をぶち込む。男は口から体液を撒き散らし、気絶した。
「はぁ……やれやれ。行くぞ紫暮」
「は、はい…あの、この方達の手当はしなくていいんでしょうか?」
「ほっとけ」
「あ、はい。あの、私腰が抜けてしまったようで…立たせて貰えますか?」
見ると紫暮はペタンと床に座ってしまっている。……はぁ、だからガラじゃねぇっての…
橙坂は手を差し出す…が、その手は紫暮まで届かなかった。
パァンッと乾いた音が迷宮に響く
「………ッ!?」
橙坂は腕を押さえ、崩れ落ちた。
「こ、この、この野郎……」
見るとスタンガンを喰らった短髪の男が震えながら拳銃を手にしている。
「こ、コイツがあればお前らなんて瞬殺なんだよ!ぶ、ぶ…ぶっ殺してやる!」
短髪の男が銃口を紫暮に向け、引き金に指をかける。
反射的に撃たれた左腕を紫暮の前に出す。再びパァンッと乾いた音が響き、橙坂の腕を鉛の弾が貫通した。橙坂の腕に当たったからか、弾は紫暮には当たらなかった。
「ッ!!!」
どくどくと血がこぼれ落ち、床が赤く染まっている。銃弾を2回受け、使い物にならなくなった左腕には焼けるような痛みが走っている。
左腕を押さえると、ふと右腕に巻いている包帯が目に付いた。紅谷の攻撃を防ぎ、アザだらけになった右腕…
(……紅谷…今だけ力を貸しやがれ)
右手に力を込める、いつもならアザがズキズキ痛むのだが、不思議と痛みを感じなった。
「こ、こ…コイツッ!アッ!?」
短髪の男は慌てたからか、拳銃を落としてしまった。
「な、なんだよ!何なんだよ!お、お前は何でそこまでそのガキにかまうんだよ!?お前は見捨てるようなやつだっただろう!?」
短髪の男が叫ぶ。それを聞いた橙坂は殴る直前に薄く笑うと
「さぁな?負け犬の俺にも守れるもんがあるかも知れねぇ、そう思っただけだ。あのガキを守れたら、腐った自分と決別できる気がしてなぁ、俺はどうやら過去の俺に負けたくねぇらしい。つまり」
短髪の男の顔に橙坂の拳が直撃する。
「ただの意地だ」
言い放つと同時に短髪の男は吹っ飛び、大の字になって意識を失った。
殴り終わった直後、再び左腕に痛みが走る。
「……ッ……」
「橙坂さん!」
紫暮は橙坂に駆け寄ると左腕に自分の包帯を巻き始めた。
「わ、私のしかありませんけど…それでもつけておいてください!」
紫暮は慣れた手つきで包帯を巻き始める。その様子を見てつい口が滑ってしまった。
「お前、慣れてるな」
「…良く自分で巻いてましたから…」
紫暮の表情が若干曇る。聞いてから気が付いた。……クソっ…
包帯を巻き終わると橙坂は早く行くぞ、と再び歩き始めた。
…無理に動いては行けないと思うのですが……しかし橙坂に何かを言っても俺は大丈夫だと言って結局歩いていくだろう。
『お前、慣れてるな』
ついさっき言われた言葉がよみがえる…
あの日、お義父さんに言われた言葉…あの人は俺のせいにするのか!?と言って結局殴って来たけど…
思い出していると、そばにお義父さんの幻影のようなものが自分に絡みついているのが見てた。
(あぁ、今日も出てくるのでしょうか…)
…あの毎日が繰り返される夢、何も感じなくなり、『キモチイイ』とさえ思うようになったあの日々……でも、大丈夫…夢だから大丈夫……
「なぁ」
いきなり橙坂さんに声をかけられた。
「な、なんでしょうか?」
すると橙坂は髪の毛をかきながら、渋りしぶり話し始めた。
「その…なんだ…お前がよくうなされてるから言うが……夢の中まで行けるかは分かんねぇけどよ……」
橙坂は少し立ちどまり、振り返る。
「苦しかったら俺を呼べ」
途端にお義父さんの幻影は消え去った。
誰も助けてくれなかった毎日…助けを期待することも、呼ぶことも諦めた私には、その一言が大きく響いた。
「はい!」
紫暮の顔には笑顔が咲いていた。
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