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一章「ラビリンスゲーム」
ギミック(2)
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疲労が溜まっていたのか、2回目と言う事もあってなのか、今回は普通に寝れた。まぁ背後に柔らかい感触はあったけども。
「白石さん、離してください。俺は起きたいんです…」
白石さんは寝る時に何かに抱きつく癖でもあるんだろうか…相変わらず、掴まれている。
「うぅん…あと5分ー…」
「寝てていいですから…俺のことは離して下さいよ…」
「うぅん…ん?あージン君。おはよぉー」
「はい、おはようございます…って言っても何分たってるか分かりませんけどね」
相変わらず部屋には時計がないので何分たったかが分からない。
ベッドから起き上がり、リビングに行くと紺道さんは拳銃のリボルバーを動かして何かをしていた。
「あ、おはよう紅谷君。よく寝れたかな?」
「えぇ、まぁ相変わらず時計がないのでどのくらいたったのかはわかりませんが」
「あぁ、ちょうど1時間ぐらいだね」
「……?何でわかったんです?」
聞くと紺道さんは手元のリボルバー式の拳銃を見せて話し始めた。
「これは6発弾丸が入る拳銃でしょ?それで残りの弾丸は1つ、だから60秒にひとつだけスロットを回転させていたんだ。そうすると一周で6分になるでしょ?紅谷君が寝てから数え始めて、10周したから、だいたい1時間ぐらいってことだね」
まぁ、多少の誤差はあるだろうけどね。と紺道さんは言った。暇だから時間を数えた…かぁ…本当に頼れるなぁ…
俺の中で紺道さんの評価が改めて上がった。
「それにしても、あれから何の音沙汰もないんだ。いつまでこうしてればいいんだろうね?」
この部屋がホテルのような部屋だから別段何も感じないが、もしここが牢獄みたいな所だったら相当ストレスがかかっていただろうな。
「あ…このカステラ…お、美味しい…です」
「ん?あぁ桃井は起きたのか」
何となく声をかけると桃井はビクッとした。俺ってそんなに怖いか…?
「あ!…えと…はい…おはようございます……紅谷さ……ジン…さん…?」
「はぁ…俺のことは紅谷でいい。下の名前で呼ばれるのは慣れてないんだ」
「あ、えと…す、すみません…」
「謝らなくていい…はぁ、白石さんも名前で呼ぶのやめて欲しいな…まぁ時々『紅谷君』に戻るけど…」
そんな他愛ない話をしていたら、どこからか無機質な機械音声が聞こえてきた。何か久々に聞いた気がする。
『長らくお待たせ致しました。挑戦への準備が整いましたので、部屋中央の扉のロックを解除致します。挑戦に参加出来るのは1人ですが、観戦は何人でも可能ですので遠慮なくご入場ください』
「来たみたいですよ。紺道さん」
「みたいだね」
今の音声が聞こえたのか、白石さんも起きてきた。
「やっとかぁー、結構待ったねー」
「え、えと…その…少し…こ、怖い…です」
ピーッと音が鳴り、ロックが外れるような音がした。扉を開けて中に入る。
部屋の中には何やらボクシングなどの格闘技で使うようなリングが設置されていた。そして、俺たちの入って来た扉の向かい側にも扉があり、そこからも人が入ってきた。
「あん?なんだここは?」
「何かリングっぽいやつがありますねー」
「なんだぁ?タイマンでもすんのか?」
入って来たのはガラの悪い3人組だった。その中の1人に、絶対に忘れる事の出来ない顔があった。
「ん?んーー?ッ!アイツッ!」
「ん?どーしたんすか?橙坂(トウサカ)さん?」
「相手に赤毛がいるだろう?ほら、頭に包帯巻いてるやつ」
「ん?あー、居ますねー」
「アイツなぁ、俺のこと覚えてるはずだぜ?なぁ、紅谷ァァァァ!?」
向かい側からでも聞こえるような大声で話してるのだからわざわざ叫ぶ必要もないだろうに。
「ん?どうやら相手は紅谷君の事を知ってるみたいだね?」
紺道さんが聞いてきた。あぁそうさ、忘れもしない…あの雨の日の路地裏…妹を狙いナイフなんかを振り回し、俺の額に傷を負わせた張本人。
「橙坂……」
「どうしたの?紅谷君?」
ギリッと奥歯を噛み締める。額の傷がズキズキと痛む。まるであの日を無理やり思い出させるかのように。
「あの真ん中にいるオレンジ色の髪の毛をしたやつがいるでしょう?アイツが俺の額に傷をつけた張本人です」
「な、なんだって!?それじゃ…妹さんを狙ったのも…」
「えぇ、アイツです」
少しづつあの日の怒りが込み上げてくる。しかし、今は冷静さを失っている場合ではない。何とか理性を保つ。
しばらくすると再び無機質な機械音声が聞こえてきた。
『これから、お互いから1人を選出しリングに上がって貰います。リングの中には一匹の機械仕掛けのムシを放ちます。それを先に入手した方が挑戦成功となり、迷宮の地図を入手出来ます。尚、この挑戦は武器による妨害行為は禁止です。これに違反した場合、強制的に違反した方が負けとなります』
「ふーん、じゃあ俺が行こうかなァ?」
橙坂はわざとらしくこちらまで聞こえる声で言うとリングに上がった。
「紅谷君…無理をしなくていい…どうやらムシを先に捕まえるゲームみたいだし、僕にも出来そうだ…」
紺道さんは気を使ってくれてる。しかし、俺はここで引く訳には行かない。
「いや、大丈夫です。それにアイツは…アイツにだけは俺が向き合わなきゃいけないんです」
覚悟を決めてリングに上がる。
「おーう、久々じゃあねぇの?まさかお前もここにいたとはなぁ~?」
「俺は会いたくもなかったけどな」
因縁の相手と真っ向から向き合う。
「て訳で、紅谷ァ…負けてくんねぇか?俺はとっととこんな所から出てぇんだわ」
「阿呆かお前は、そんな事受け入れる訳ないだろ」
「だろうなぁ…まぁ俺らみたいなのはよ、結局殴りあってでしか分かり合えねぇよな」
「なぁ、あの赤毛さぁ、橙坂さんに勝てると思うか?」
「さぁなぁ…ま、でも橙坂さんが勝つだろ」
「紅谷君…因縁の相手と真っ向から立ち向かうなんて…やっぱり君は強い人間だよ…」
「あ、あの…紅谷さん…勝てますか…ね?」
「大丈夫だよー、ジン君強いから!」
『それではゲームを開始致します。今から10分後にムシを投入します。どのような形でもムシに手で触れた方が挑戦成功です。それではゲームを開始致します』
ついにギミックが始まった。
「白石さん、離してください。俺は起きたいんです…」
白石さんは寝る時に何かに抱きつく癖でもあるんだろうか…相変わらず、掴まれている。
「うぅん…あと5分ー…」
「寝てていいですから…俺のことは離して下さいよ…」
「うぅん…ん?あージン君。おはよぉー」
「はい、おはようございます…って言っても何分たってるか分かりませんけどね」
相変わらず部屋には時計がないので何分たったかが分からない。
ベッドから起き上がり、リビングに行くと紺道さんは拳銃のリボルバーを動かして何かをしていた。
「あ、おはよう紅谷君。よく寝れたかな?」
「えぇ、まぁ相変わらず時計がないのでどのくらいたったのかはわかりませんが」
「あぁ、ちょうど1時間ぐらいだね」
「……?何でわかったんです?」
聞くと紺道さんは手元のリボルバー式の拳銃を見せて話し始めた。
「これは6発弾丸が入る拳銃でしょ?それで残りの弾丸は1つ、だから60秒にひとつだけスロットを回転させていたんだ。そうすると一周で6分になるでしょ?紅谷君が寝てから数え始めて、10周したから、だいたい1時間ぐらいってことだね」
まぁ、多少の誤差はあるだろうけどね。と紺道さんは言った。暇だから時間を数えた…かぁ…本当に頼れるなぁ…
俺の中で紺道さんの評価が改めて上がった。
「それにしても、あれから何の音沙汰もないんだ。いつまでこうしてればいいんだろうね?」
この部屋がホテルのような部屋だから別段何も感じないが、もしここが牢獄みたいな所だったら相当ストレスがかかっていただろうな。
「あ…このカステラ…お、美味しい…です」
「ん?あぁ桃井は起きたのか」
何となく声をかけると桃井はビクッとした。俺ってそんなに怖いか…?
「あ!…えと…はい…おはようございます……紅谷さ……ジン…さん…?」
「はぁ…俺のことは紅谷でいい。下の名前で呼ばれるのは慣れてないんだ」
「あ、えと…す、すみません…」
「謝らなくていい…はぁ、白石さんも名前で呼ぶのやめて欲しいな…まぁ時々『紅谷君』に戻るけど…」
そんな他愛ない話をしていたら、どこからか無機質な機械音声が聞こえてきた。何か久々に聞いた気がする。
『長らくお待たせ致しました。挑戦への準備が整いましたので、部屋中央の扉のロックを解除致します。挑戦に参加出来るのは1人ですが、観戦は何人でも可能ですので遠慮なくご入場ください』
「来たみたいですよ。紺道さん」
「みたいだね」
今の音声が聞こえたのか、白石さんも起きてきた。
「やっとかぁー、結構待ったねー」
「え、えと…その…少し…こ、怖い…です」
ピーッと音が鳴り、ロックが外れるような音がした。扉を開けて中に入る。
部屋の中には何やらボクシングなどの格闘技で使うようなリングが設置されていた。そして、俺たちの入って来た扉の向かい側にも扉があり、そこからも人が入ってきた。
「あん?なんだここは?」
「何かリングっぽいやつがありますねー」
「なんだぁ?タイマンでもすんのか?」
入って来たのはガラの悪い3人組だった。その中の1人に、絶対に忘れる事の出来ない顔があった。
「ん?んーー?ッ!アイツッ!」
「ん?どーしたんすか?橙坂(トウサカ)さん?」
「相手に赤毛がいるだろう?ほら、頭に包帯巻いてるやつ」
「ん?あー、居ますねー」
「アイツなぁ、俺のこと覚えてるはずだぜ?なぁ、紅谷ァァァァ!?」
向かい側からでも聞こえるような大声で話してるのだからわざわざ叫ぶ必要もないだろうに。
「ん?どうやら相手は紅谷君の事を知ってるみたいだね?」
紺道さんが聞いてきた。あぁそうさ、忘れもしない…あの雨の日の路地裏…妹を狙いナイフなんかを振り回し、俺の額に傷を負わせた張本人。
「橙坂……」
「どうしたの?紅谷君?」
ギリッと奥歯を噛み締める。額の傷がズキズキと痛む。まるであの日を無理やり思い出させるかのように。
「あの真ん中にいるオレンジ色の髪の毛をしたやつがいるでしょう?アイツが俺の額に傷をつけた張本人です」
「な、なんだって!?それじゃ…妹さんを狙ったのも…」
「えぇ、アイツです」
少しづつあの日の怒りが込み上げてくる。しかし、今は冷静さを失っている場合ではない。何とか理性を保つ。
しばらくすると再び無機質な機械音声が聞こえてきた。
『これから、お互いから1人を選出しリングに上がって貰います。リングの中には一匹の機械仕掛けのムシを放ちます。それを先に入手した方が挑戦成功となり、迷宮の地図を入手出来ます。尚、この挑戦は武器による妨害行為は禁止です。これに違反した場合、強制的に違反した方が負けとなります』
「ふーん、じゃあ俺が行こうかなァ?」
橙坂はわざとらしくこちらまで聞こえる声で言うとリングに上がった。
「紅谷君…無理をしなくていい…どうやらムシを先に捕まえるゲームみたいだし、僕にも出来そうだ…」
紺道さんは気を使ってくれてる。しかし、俺はここで引く訳には行かない。
「いや、大丈夫です。それにアイツは…アイツにだけは俺が向き合わなきゃいけないんです」
覚悟を決めてリングに上がる。
「おーう、久々じゃあねぇの?まさかお前もここにいたとはなぁ~?」
「俺は会いたくもなかったけどな」
因縁の相手と真っ向から向き合う。
「て訳で、紅谷ァ…負けてくんねぇか?俺はとっととこんな所から出てぇんだわ」
「阿呆かお前は、そんな事受け入れる訳ないだろ」
「だろうなぁ…まぁ俺らみたいなのはよ、結局殴りあってでしか分かり合えねぇよな」
「なぁ、あの赤毛さぁ、橙坂さんに勝てると思うか?」
「さぁなぁ…ま、でも橙坂さんが勝つだろ」
「紅谷君…因縁の相手と真っ向から立ち向かうなんて…やっぱり君は強い人間だよ…」
「あ、あの…紅谷さん…勝てますか…ね?」
「大丈夫だよー、ジン君強いから!」
『それではゲームを開始致します。今から10分後にムシを投入します。どのような形でもムシに手で触れた方が挑戦成功です。それではゲームを開始致します』
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