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御前試合編
10話
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頬に刀傷を作りながらも、三ツ谷の面々がいる離まで戻ってきた。
すると、外で結と仄が心配そうな顔で待っていた。風切はその横で不機嫌そうに立っている。
「……あん?揃いも揃ってお出迎えか?」
「谷透さんの事が少し心配で……」
「谷透さんなんもされませんでしたかー?あ、無事…って訳でもなさそうですねー」
「あぁ、白獅子さんと一手だけ手合わせしてな。完敗だ」
谷透が言った一言に、風切が噛み付く。
「なっ!?おま、貴様ッ!一ノ門大社最強の神守で在られる白獅子様と手合わせした……だとっ!?」
「五月蝿ぇなぁ。てかお前までお出迎えとは、なんか悪いモンでも食ったか優等生?」
「私は貴様など待っていない!外で待っている神主と紅葉様の心配をしていたんだ!」
ワイワイぎゃあぎゃあと楽しそうな三ツ谷の面々を見て、白獅子は四方に呟く。
「……四方、あれが本来あるべき我らの姿です。権力を恐れ、自由の効かない我々よりも、遥かに尊いものだと、私は思うのです」
「……あっしゃら六武衆は白獅子様に着いてってるんですわ。貴方様が一言言えば、あっしゃらはあの富太以外貴方に従いますわ」
「……ありがとう」
すると、突然地面が揺れた。何やらドンッ!と音が響く。
「……!?なんです?」
すると、連続してドォンッ!と何かが爆発するような音が響き、煙が上がる。どうやら一ノ門の建物が燃えているようだ。
「……この気配は…穢れた神のようです」
白獅子は煙の上がる方を見て呟いた。
「あの方向は……二ヶ宮の神主のいる御堂!?」
風切などが慌てる中、白獅子は冷静に言葉を紡ぐ。
「三ツ谷の神主、貴女は今すぐ中に入ってください。神守、紅葉様を守りなさい。穢れた神は私が対処します。四方行きましょう」
あっという間に指示を出し、既に次の行動に移す。白獅子が動き始める中、四方は谷透に向かって話した。
「着いてきやすか旦那?一ノ門最高峰の剣技、見て盗めやすぜ?」
「……そう言われたら行くしかねぇだろ」
四方と谷透は似た笑顔を浮かべた。
「谷透さーん」
駆け出す背中に間の抜けた声が届く。
………振り返らなくても分かる。仄だ。
「お気をつけてー」
「わかってる」
振り向かずに返し、そのまま四方について行った。
二ヶ宮の神主達がいるという御堂に着くと、既に何人かの神守が倒れていた。目の前には動く焼死体のような人影が。
「か、火葬…ガガ、か、火葬ナクナリくださいマするようオネガイもうしあげますノデドウカお許シイタダキタク思ウショゾンでし……」
歪に繋がる単語を吐き出しながら、人型のそれは燃え続けている。
(この際、『何故』は置いておきましょう。今は対処が先ですね)
白獅子は冷静に声を紡ぐ。
「四方、消火の準備を」
「了解しやした」
白獅子はそれだけ言うと、無造作に神に向かっていく。
「かそう、かそう。……火葬シタクモウシアゲ候……」
「生憎と、未だ死ぬ気はありませんので」
白獅子は歩きながら燃える神に向かう、神は白獅子に気がつくと、燃える体で突進する。
「……招かれざる客は早々に去って頂きましょう」
トンっと一歩踏み出すと、白獅子は刀に手をかけ
「『神撃』」
フッと白獅子が力なく刀を振る。気が付けば、神は倒れていた。
「……なんだありゃ」
谷透は何が起きたかもよく分からないまま、目の前で起きた出来事をただ見つめていた。
神が倒れた後、四方が数人の巫女を連れて戻ってきた。火は消され、二ヶ宮の神守達も無事だった。
そこへ……
「あぁ!なんてこと……」
「あ?」
聞き覚えのある声の方へ振り返ると、そこには、いつも通り糸目の破狩が立っていた。
「私が離席している時にこんな事が起きてしまうとは……」
「へー、自分の仕える神社がこうなってる事も知らねぇって言うんですかい?」
「……えぇ、一ノ門の神主に何故か呼ばれてしまいまして」
四方の言葉に苦々しく答える破狩。
「……ところで、何故六武衆の方がこちらに?」
「あっしゃ白獅子様のお付なんですわ」
四方が指差す方へ、顔を動かした破狩はビクッ!と体を硬直させる。
「六武衆の白獅子様ッ!?」
「えぇ、そうです」
白獅子はなんでもない風に答えると、谷透に一言呟く。
「御前試合、頑張って下さいね」
それだけ言うと、白獅子は去っていった。四方もそれについて行く。
「あの、谷透さん。何故白獅子様と?」
破狩が恐る恐る尋ねる。
「あぁなんか、この剣持ってるやつの実力が知りてぇとかそんな感じだったな」
「なるほど……確かに谷透さんはかなりの実力者のようですからね」
糸目で微笑む破狩の目は、何故か悲しそうだった。
破狩と別れ、三ツ谷のいる離まで戻り、事情を説明した。
「そうだったんですね……しかし、一ノ門大社の内部に何故、穢れた神が現れたのでしょう?」
「あん?アイツらの気まぐれじゃあねぇのか?」
谷透の言葉遣いにイラつきながらも風切が答える。
「神社内にいる神様方は、神社の力を受けている。よっぽどの事が無いと現れないはずだ」
「ふーん。まぁじゃあよっぽどの事だったって事だな。んじゃ俺は寝るとするかね。つーか自室とかあんのか?」
そう聞くと、結は申し訳なさそうに、風切は何故か嬉しそうに答える。
「離の2階の渡り廊下を渡った先の部屋だ」
「……おい優等生、お前なんでそんな嬉しそうなんだ」
「野蛮人と同じ棟にいなくて済むからな」
「あの…その、渡り廊下が実は屋外でして……その部屋には特になんの設備も無いのでして……」
「…………」
なるほど、絶対なにかあるなこりゃ。
「ま、部外者の俺にも部屋がある分ありがてぇわ」
谷透はそう言うと、封神剣を肩に乗せて言われた部屋へと向かった。
渡り廊下は馬鹿が着くほど寒かった。ちくしょうあの優等生野郎、知ってて黙ってやがったな。
部屋の扉を開けると、そこには閑散とした内装が広がっていた。
5畳半ぐらいの空間に布団。寝る以外できることがほぼ無い。
「………チッ」
優等生サマに会心の舌打ちをしながら、谷透はフードを脱ぎインナーになる。冷えそうなのでさっさと布団に入った。
……にしても、紅葉が近くにいない就寝は久々だ。静かに寝れそうなのは意外と悪くな……
「すぴー、すぴー」
「……………」
……なんか寝息が聞こえた気がするんだが。
入りかけた布団をめくると、そこに何故か仄がいた。
「…………あ?」
思考が止まり、目が点になった。その声でどうやら仄は起きたらしい。
「んあー。あ、谷透さんおかえりなさいー。用事終わったのですねー」
若干ウトウトしながら話し始める仄。
「……一応聞いておく、なんでいる?ここお前の部屋じゃねぇだろ?」
「えーとー……あれー、なんででしたっけー……あ、そうそう風切さんがこの部屋に来た時にとても嬉しそうに『寒い部屋だな。あの野蛮人にあてがうか』と言ってましてー。帰ってくる谷透さんはさぞおつかれでしょうしー、寒いお布団で寝るのも悪いと思いましてー、こうして温めていたんですがー、私が寝てしまったみたいですねー」
ナハァーと笑う仄。
「………はぁ………わかったわかった感謝する。感謝するから、早く退いてく…」
そこで思い出す。渡り廊下は風晒し。今は真夜中。そんな中仄を一人帰せるか?
「………」
谷透は無言で布団から出ようとする。
「あらー、どうしたんですか谷透さんー?」
「ここに居て良い。だが、俺は座って寝る」
布団から出ようとした矢先、体に慣性がかかった。
「……あ?」
「せっかく2人なのに1人でお布団は寂しいですー……」
「……あのな」
「それにこうすればもっと温かいですよー」
そう言うと、仄はぼんやぁ~とした顔でノシノシと谷透の体をよじ登ってきた。そしてむんずと谷透を抱きしめる。
「んふー…谷透さん温かいですねー……ホント…眠く……すぴーすぴー」
「………話してる途中で寝るのかお前…」
腹部の辺りにしがみついている仄を引き剥がそうとするが、中々剥がれない。
「………チッ……」
仕方が無いので、そのまま布団をかけて寝る。
仄仄ゼミがしがみついているので仰向けでしか寝られないが、仰向けで寝ると仄の寝顔が目の前にあるので、すごい寝辛い。
「………はぁ~…」
谷透はため息を着くと、ポツンと呟く。
「今日2回目の完敗だ。お前には勝てねぇな」
片腕で仄をポンポンと撫でると、心無しか仄の表情が和らぎ、顔をスリスリと擦り付けてきた。
「……んふー、谷透さーん……すぴー」
「……側にいるよ…」
谷透は久しく忘れていた人肌の温もりを感じながら、眠りについた。
すると、外で結と仄が心配そうな顔で待っていた。風切はその横で不機嫌そうに立っている。
「……あん?揃いも揃ってお出迎えか?」
「谷透さんの事が少し心配で……」
「谷透さんなんもされませんでしたかー?あ、無事…って訳でもなさそうですねー」
「あぁ、白獅子さんと一手だけ手合わせしてな。完敗だ」
谷透が言った一言に、風切が噛み付く。
「なっ!?おま、貴様ッ!一ノ門大社最強の神守で在られる白獅子様と手合わせした……だとっ!?」
「五月蝿ぇなぁ。てかお前までお出迎えとは、なんか悪いモンでも食ったか優等生?」
「私は貴様など待っていない!外で待っている神主と紅葉様の心配をしていたんだ!」
ワイワイぎゃあぎゃあと楽しそうな三ツ谷の面々を見て、白獅子は四方に呟く。
「……四方、あれが本来あるべき我らの姿です。権力を恐れ、自由の効かない我々よりも、遥かに尊いものだと、私は思うのです」
「……あっしゃら六武衆は白獅子様に着いてってるんですわ。貴方様が一言言えば、あっしゃらはあの富太以外貴方に従いますわ」
「……ありがとう」
すると、突然地面が揺れた。何やらドンッ!と音が響く。
「……!?なんです?」
すると、連続してドォンッ!と何かが爆発するような音が響き、煙が上がる。どうやら一ノ門の建物が燃えているようだ。
「……この気配は…穢れた神のようです」
白獅子は煙の上がる方を見て呟いた。
「あの方向は……二ヶ宮の神主のいる御堂!?」
風切などが慌てる中、白獅子は冷静に言葉を紡ぐ。
「三ツ谷の神主、貴女は今すぐ中に入ってください。神守、紅葉様を守りなさい。穢れた神は私が対処します。四方行きましょう」
あっという間に指示を出し、既に次の行動に移す。白獅子が動き始める中、四方は谷透に向かって話した。
「着いてきやすか旦那?一ノ門最高峰の剣技、見て盗めやすぜ?」
「……そう言われたら行くしかねぇだろ」
四方と谷透は似た笑顔を浮かべた。
「谷透さーん」
駆け出す背中に間の抜けた声が届く。
………振り返らなくても分かる。仄だ。
「お気をつけてー」
「わかってる」
振り向かずに返し、そのまま四方について行った。
二ヶ宮の神主達がいるという御堂に着くと、既に何人かの神守が倒れていた。目の前には動く焼死体のような人影が。
「か、火葬…ガガ、か、火葬ナクナリくださいマするようオネガイもうしあげますノデドウカお許シイタダキタク思ウショゾンでし……」
歪に繋がる単語を吐き出しながら、人型のそれは燃え続けている。
(この際、『何故』は置いておきましょう。今は対処が先ですね)
白獅子は冷静に声を紡ぐ。
「四方、消火の準備を」
「了解しやした」
白獅子はそれだけ言うと、無造作に神に向かっていく。
「かそう、かそう。……火葬シタクモウシアゲ候……」
「生憎と、未だ死ぬ気はありませんので」
白獅子は歩きながら燃える神に向かう、神は白獅子に気がつくと、燃える体で突進する。
「……招かれざる客は早々に去って頂きましょう」
トンっと一歩踏み出すと、白獅子は刀に手をかけ
「『神撃』」
フッと白獅子が力なく刀を振る。気が付けば、神は倒れていた。
「……なんだありゃ」
谷透は何が起きたかもよく分からないまま、目の前で起きた出来事をただ見つめていた。
神が倒れた後、四方が数人の巫女を連れて戻ってきた。火は消され、二ヶ宮の神守達も無事だった。
そこへ……
「あぁ!なんてこと……」
「あ?」
聞き覚えのある声の方へ振り返ると、そこには、いつも通り糸目の破狩が立っていた。
「私が離席している時にこんな事が起きてしまうとは……」
「へー、自分の仕える神社がこうなってる事も知らねぇって言うんですかい?」
「……えぇ、一ノ門の神主に何故か呼ばれてしまいまして」
四方の言葉に苦々しく答える破狩。
「……ところで、何故六武衆の方がこちらに?」
「あっしゃ白獅子様のお付なんですわ」
四方が指差す方へ、顔を動かした破狩はビクッ!と体を硬直させる。
「六武衆の白獅子様ッ!?」
「えぇ、そうです」
白獅子はなんでもない風に答えると、谷透に一言呟く。
「御前試合、頑張って下さいね」
それだけ言うと、白獅子は去っていった。四方もそれについて行く。
「あの、谷透さん。何故白獅子様と?」
破狩が恐る恐る尋ねる。
「あぁなんか、この剣持ってるやつの実力が知りてぇとかそんな感じだったな」
「なるほど……確かに谷透さんはかなりの実力者のようですからね」
糸目で微笑む破狩の目は、何故か悲しそうだった。
破狩と別れ、三ツ谷のいる離まで戻り、事情を説明した。
「そうだったんですね……しかし、一ノ門大社の内部に何故、穢れた神が現れたのでしょう?」
「あん?アイツらの気まぐれじゃあねぇのか?」
谷透の言葉遣いにイラつきながらも風切が答える。
「神社内にいる神様方は、神社の力を受けている。よっぽどの事が無いと現れないはずだ」
「ふーん。まぁじゃあよっぽどの事だったって事だな。んじゃ俺は寝るとするかね。つーか自室とかあんのか?」
そう聞くと、結は申し訳なさそうに、風切は何故か嬉しそうに答える。
「離の2階の渡り廊下を渡った先の部屋だ」
「……おい優等生、お前なんでそんな嬉しそうなんだ」
「野蛮人と同じ棟にいなくて済むからな」
「あの…その、渡り廊下が実は屋外でして……その部屋には特になんの設備も無いのでして……」
「…………」
なるほど、絶対なにかあるなこりゃ。
「ま、部外者の俺にも部屋がある分ありがてぇわ」
谷透はそう言うと、封神剣を肩に乗せて言われた部屋へと向かった。
渡り廊下は馬鹿が着くほど寒かった。ちくしょうあの優等生野郎、知ってて黙ってやがったな。
部屋の扉を開けると、そこには閑散とした内装が広がっていた。
5畳半ぐらいの空間に布団。寝る以外できることがほぼ無い。
「………チッ」
優等生サマに会心の舌打ちをしながら、谷透はフードを脱ぎインナーになる。冷えそうなのでさっさと布団に入った。
……にしても、紅葉が近くにいない就寝は久々だ。静かに寝れそうなのは意外と悪くな……
「すぴー、すぴー」
「……………」
……なんか寝息が聞こえた気がするんだが。
入りかけた布団をめくると、そこに何故か仄がいた。
「…………あ?」
思考が止まり、目が点になった。その声でどうやら仄は起きたらしい。
「んあー。あ、谷透さんおかえりなさいー。用事終わったのですねー」
若干ウトウトしながら話し始める仄。
「……一応聞いておく、なんでいる?ここお前の部屋じゃねぇだろ?」
「えーとー……あれー、なんででしたっけー……あ、そうそう風切さんがこの部屋に来た時にとても嬉しそうに『寒い部屋だな。あの野蛮人にあてがうか』と言ってましてー。帰ってくる谷透さんはさぞおつかれでしょうしー、寒いお布団で寝るのも悪いと思いましてー、こうして温めていたんですがー、私が寝てしまったみたいですねー」
ナハァーと笑う仄。
「………はぁ………わかったわかった感謝する。感謝するから、早く退いてく…」
そこで思い出す。渡り廊下は風晒し。今は真夜中。そんな中仄を一人帰せるか?
「………」
谷透は無言で布団から出ようとする。
「あらー、どうしたんですか谷透さんー?」
「ここに居て良い。だが、俺は座って寝る」
布団から出ようとした矢先、体に慣性がかかった。
「……あ?」
「せっかく2人なのに1人でお布団は寂しいですー……」
「……あのな」
「それにこうすればもっと温かいですよー」
そう言うと、仄はぼんやぁ~とした顔でノシノシと谷透の体をよじ登ってきた。そしてむんずと谷透を抱きしめる。
「んふー…谷透さん温かいですねー……ホント…眠く……すぴーすぴー」
「………話してる途中で寝るのかお前…」
腹部の辺りにしがみついている仄を引き剥がそうとするが、中々剥がれない。
「………チッ……」
仕方が無いので、そのまま布団をかけて寝る。
仄仄ゼミがしがみついているので仰向けでしか寝られないが、仰向けで寝ると仄の寝顔が目の前にあるので、すごい寝辛い。
「………はぁ~…」
谷透はため息を着くと、ポツンと呟く。
「今日2回目の完敗だ。お前には勝てねぇな」
片腕で仄をポンポンと撫でると、心無しか仄の表情が和らぎ、顔をスリスリと擦り付けてきた。
「……んふー、谷透さーん……すぴー」
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