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街頭が真っ暗な道を照らしてくれている。と言いたいところだが、月明かりがさしていて、あんまり意味をなしていない。
そして俺は何故か今ランニングしている…
「はぁ……はぁ……はぁ……」
「遅いぞ!厳彦ォ~」
由々は隣で空中をスイスイ泳ぐように移動している。
「ふざ…けんな……はぁ…はぁ…お前は……浮いてるから……だろうが…」
久々にこんなに走ってる気がする。もう本当に寝れるのだろうか…
すると自動販売機のあかりが見え、一旦休憩する事にした。
「はぁ……はぁ……お、お茶……」
酸素が足りず頭が回らない中で必死に財布から小銭を探す。
「ふ~んふふ~ん♪」
そんな俺の横で由々は鼻歌を歌っている。この野郎…お前も疲れろ…
「え~と…小銭にが……な、ない…10円足りない…」
「え~厳彦いつも財布に1000円入れてるじゃん」
「いや、それは万が一のために…ってなんでお前財布に1000円入れてること知ってんだよ!」
「あ………内緒~」
「吐け!」
と、傍から見たら1人ではしゃいでいる感じになっている。
そんなことをしているとなんかガラの悪いあんちゃんにぶつかってしまった。
「あ……えと……すいません…」
「ってぇな…お前さ、何してくれんの?」
「舐めてねコイツ」
「大人の厳しさ教えてやろうぜ」
無論喧嘩などした事もない俺はビビりまくって逃げようとしたが、襟首を掴まれ自販機に叩きつけられた。
「慰謝料として財布置いてけや」
「えぇ…とぉ……」
「さっさと出せや!!」
由々はあたふたしており誰にも助けを求められない……と、思ってた矢先
「お前ら邪魔だよ」
「あ?」
黒い服を来た高校生ぐらいの男子があんちゃん3人に大して喧嘩腰で話しかけた。
(お、おい…殺されるぞ…)
「……なんか言ったか?ガキ」
「邪魔だって言ったんだ。どけよ」
その一言で男の1人は俺から手を離し、高校生に殴りかかった。
しかし、倒れたのは男の方だった。その後も高校生は目に止まらぬ速さで男達をダウンさせた。
「大丈夫ですか?」
「あ、あぁ……助かった…君、名前は?」
聞くとその高校生は少し間を置いて答えた。
「……紅谷です。紅谷 刃」
高校生は自毛か染めたのか分からない赤毛をかきながら答えた。
そして俺は何故か今ランニングしている…
「はぁ……はぁ……はぁ……」
「遅いぞ!厳彦ォ~」
由々は隣で空中をスイスイ泳ぐように移動している。
「ふざ…けんな……はぁ…はぁ…お前は……浮いてるから……だろうが…」
久々にこんなに走ってる気がする。もう本当に寝れるのだろうか…
すると自動販売機のあかりが見え、一旦休憩する事にした。
「はぁ……はぁ……お、お茶……」
酸素が足りず頭が回らない中で必死に財布から小銭を探す。
「ふ~んふふ~ん♪」
そんな俺の横で由々は鼻歌を歌っている。この野郎…お前も疲れろ…
「え~と…小銭にが……な、ない…10円足りない…」
「え~厳彦いつも財布に1000円入れてるじゃん」
「いや、それは万が一のために…ってなんでお前財布に1000円入れてること知ってんだよ!」
「あ………内緒~」
「吐け!」
と、傍から見たら1人ではしゃいでいる感じになっている。
そんなことをしているとなんかガラの悪いあんちゃんにぶつかってしまった。
「あ……えと……すいません…」
「ってぇな…お前さ、何してくれんの?」
「舐めてねコイツ」
「大人の厳しさ教えてやろうぜ」
無論喧嘩などした事もない俺はビビりまくって逃げようとしたが、襟首を掴まれ自販機に叩きつけられた。
「慰謝料として財布置いてけや」
「えぇ…とぉ……」
「さっさと出せや!!」
由々はあたふたしており誰にも助けを求められない……と、思ってた矢先
「お前ら邪魔だよ」
「あ?」
黒い服を来た高校生ぐらいの男子があんちゃん3人に大して喧嘩腰で話しかけた。
(お、おい…殺されるぞ…)
「……なんか言ったか?ガキ」
「邪魔だって言ったんだ。どけよ」
その一言で男の1人は俺から手を離し、高校生に殴りかかった。
しかし、倒れたのは男の方だった。その後も高校生は目に止まらぬ速さで男達をダウンさせた。
「大丈夫ですか?」
「あ、あぁ……助かった…君、名前は?」
聞くとその高校生は少し間を置いて答えた。
「……紅谷です。紅谷 刃」
高校生は自毛か染めたのか分からない赤毛をかきながら答えた。
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