例によって例の如く異世界転生を果たし最強に。けど普通に無双するのは単純だから最弱の”人類国家”を裏方からこっそり最強にする。超能力でな!

ガブガブ

文字の大きさ
上 下
8 / 9
いざ、異世界へ

《円卓会議》

しおりを挟む
 ではここで、事の結末を語るとしよう。
 ”人類国家”である”ディエルバ王国”と”魔神族”であるゴブリン軍との戦争は、ゴブリン軍のリーダーこと、ヴァルゴの敗北によって終結することとなった。
 一体誰がヴァルゴを倒したんだ?、という噂が国中でささやかれ、実は俺――超能寺 才己ちょうのうじ さいこがやったんじゃないかと噂されたが、”ディエルバ王国”の王女――アンナがそれを全面否定した。
 どうやら俺は、宿らしい。恐らく、俺の深~い事情を察してか、アンナが気を使ってくれたらしい。後で礼を言っとかなきゃな。

 ……とまぁ、そんなこんなで”魔神族”を退けた”人類族”の偉業――いや、この場合は悪行と言った方が正しいかもしれん――は瞬く間に全世界にとどろいた。
 その日を境に、”ディエルバ王国”は”他種族”から相当のバッシングを受け、非難の手紙や釘を刺された所謂呪いのワラ人形がどさっと送られてきた。
 終いには、ある令状が届けられることとなった。その内容とは――

「いや~この文章から相当の怒りを感じますわ~。ここに書かれてる場所に行ったら何をされるんだろう。うひょ~怖ぇ怖ぇ」

 イマイチその令状がどういうものなのか知らない俺は、ケラケラと笑う。
 そんな俺の態度に、隣を歩くアンナは絶叫を上げる。

「ちょっと! ヘラヘラしないで頂戴! これは一大事なのよ!? まさか、この世界の代表者が集う《円卓会談》から召集が掛かるなんて……。絶対に先日のいざこざが原因よ! あぁ、もう生きて帰れないかも……」
「大袈裟だなぁ、アンナ。ただちょっとした集まりに顔を出すだけだろ? 少ーし怒られそうな雰囲気だが、スンマセン(笑)って頭ペコペコさせとけばなんとかなろだろう?」
「そんな軽々しくなーい!」

 ゴワッ、という風圧を出すくらいに噴出されたアンナの大声に、俺は目をパチクリとさせた。
 その言葉に妙な重みを感じた俺は、眉間にシワを寄せる。

「……それもこれも、この世界の情勢が関係しているのか?」
「えぇ、そうよ」

 そしてアンナは『そういえば説明はまだだったわね』と言って、この世界の状況について語り始めた。

「今この世界はね、とても過酷な身分制度の上に立っているの」
「要は、貴族と平民とその……奴隷みたいに分かれている感じか?」
「そのくらいで済んだらどれだけ良かったか……」

 アンナは哀愁漂う顔を見せながらも話を続ける。

「遥か昔、”人類族”の間ではサイコが言った身分制度があったのは確かよ。けどその身分の差はピラミッド型――つまり、絶対的な君主の数はとても少なかったから、それ程苛烈かれつな圧制にはならなかった。けれど、現状はそんな甘ったれた状況じゃない。……この世界は世界なの」
「アンナやヴァルゴの物言いから薄々そういう感じじゃねぇかなとは思っていたが、まさか本当にそうだったとは。だから俺がゴブリン達に反抗したのは、相当ヤバイ行いだったってことだな」

 つまり俺がやったのは、一割の力または数しか持ち得ない雑魚なのにも関わらず、残りの九割を誇る連中に対して歯向かったということだったらしい。
 ……改めて文面にしてみるとエライこっちゃな。そう考えると、ヴァルゴ共に喧嘩を売った時、”ディエルバ王国”の住民達にフルボッコにされたのも頷ける。

「――で、普通なら負けるだろって思われていた下馬評を俺達”人類国家”は覆した。それに下僕扱いしてる奴らがストライキを起こしたとあっちゃ、上で踏ん反り返る野郎共は黙っちゃおらんよな」

 だから、その騒動を起こした”ディエルバ王国”のトップであるアンナを糾弾したく、《円卓会談》とやらに呼びつけたのだろう。
 アンナにしてみれば、とても恐ろしいことかもしれないが、俺からしてみれば好都合であった。

「アンナ、そう怖がんなって。いざとなれば俺が助けてやるしよ。それに今回の件は丁度良いと思ってる」
「? どういうこと?」
「ただちょっとしたが出来るな~って思ってよ」
「うわ~……またヤバイこと考えてるよ、この人……」

 アンナは俺の表情にドン引きする。
 そんなこんなで歩き続けること十数分。俺らはある場所に到着をした。

「なんだ、ここ? 洞窟か?」

 こんな薄暗い所で会議なんてやんのか?、と思う俺を無視しアンナはその中に入っていく。
 俺はその後を黙って付いていく。
 おぼつかない足取りで洞窟を進んでいると、少しだけ開けた空間に出た。
 見た感じ、RPGにおける洞窟ステージの最奥にあるような祭壇が設置されていた。

「サイコ、こっち来て」

 アンナは慣れた手付きで、祭壇の中央にあった錠を解き、俺を手招きする。

「ちょっと酔っちゃうかもしれないけど、我慢してね」
「あん? それはどういう――」
「さぁ、行くわよ」

 そう言ってアンナは、祭壇の中身を開けた。
 その瞬間、俺の視界がグルン、と半周した。いや、回ったのは視界じゃない。実際には俺の身体が半周したのだ。

「うぉい!?」

 さらにその回転は収まることを知らずさらにグルグルと回り続ける。さらに、身体が引っ張られる感覚にも陥った。
 多分、俺は前方の祭壇に吸収されているんだ。
 摩訶不思議な現象に見舞われた俺が次に意識を取り戻したのは、さっきの場所とは全く異なる場所であった。

「う……うぅ~……」

 ちょっとだけ酔った頭を振りながら、周囲を確認する俺。
 そこは、壁も天井も全面真っ白の空間であった。
 さらに、その空間の中央にはまたまた真っ白なオブジェクト――丸い巨大な円卓が存在した。

『どうやら時間を守れるくらいの脳はあるらしいな』

 ふと円卓の方からノイズ掛かった声がした。
 その声の方を向くと、円卓からのモニターが現われ出でた。
 そのモニターの画像は鮮明ではなく、辛うじてそこに人物像があるということだけがわかった。
 そんなおぼろげなモニターの奥で、唾を吐き捨てる者がいた。

『わたくしはお主ら”人類族”なぞに時間を使いたくはありませんことよ。弁解なんて聞く余地なし。さっさと死刑宣告を与えるからそこでひざまずきなさいな』

 声がしたモニターに対し、アンナが言葉を返す。

「お待ちください、<人魚姫>様! 確かに我々はしてはいけないことをしました! ですが、こんな世界の有りようは間違っています! それにもう私達は支配されるだけの存在ではありません! どうかまた手を取り合って――」
『黙れよ、ゴミカス!』

 また別のモニターから荒々しい男の声がした。

『あぁ、やっぱウゼェわ、”人類国家”はよ~。弱い癖に出しゃばって俺らの手をわずらわせるんだからよ~。ぶっちゃけここに居る奴らの意見は完全一致してんだよ~。だから早く死ね!』

 男の乱暴な言葉に反応するように、背後から気配がした。
 そこにはまたまた真っ白の装いをした騎士がゾロゾロと入ってきた。

『あひゃ~、相変わらず容赦ないっスね、<オオカミ>の旦那は!』
『いいじゃねぇか、<一寸法師>の小坊主。なぁ、ここいらで一つ賭け事をしないか? さ。俺はそうだな……期待を込めて一分と見た!』
『にゃは! それメッチャ面白そうっスね。じゃあオイラは……三十秒に賭けるっス』
『おい、<人魚姫>と<かぐや姫>も混ざれよ!』
『相変わらず無粋なことをお考えになって。……二十五秒』
『……そんなことに思考回路割きたくないから、私はパス。……というかもう何秒でもいいよ、早く終えてお昼寝の続きしたいし』
『<かぐや姫>は相変わらずだな~。して、<笛吹き>の爺さんは?』
『お前達の見込みは甘過ぎる。”人間”なぞ本当に取るに足らぬ存在だということをもう一度弁えよ。儂の予想はだ。どうせ戦う事などせず、そこで許しを乞うておるに違いな――』

 <笛吹き>と呼ばれる老人の言葉は遮られた。
 そう。俺の言葉と、吹き飛ばされた騎士がモニターを通り抜けることによって。

「はい! 正解は一秒未満でした! そこのおっちゃんにはニアピン賞として、もう動かなくなった鉄の塊を贈呈~!」

『『『『『…………』』』』』

 辺りがシンとした。
 俺はそんな静寂を破るように高笑いを上げる。

「おいおい、どうしたよ皆! ここは《円卓会談》の会場だろ? なら、つまらないお人形遊びなんかじゃなくて、楽しくお話しようぜ!」

 俺がそんなことを言うと、五つのモニターから殺意の視線が送られてきた。
 それに捕らえられ、身体を硬直させるアンナを背に隠し肩を竦める俺。

「というかこの場所って神聖な場所だろ? その場所に顔を出さないっつうのは失礼なんじゃね?」
『チッ! おい、人間。調子に乗るのもいい加減に――』
「少し黙っていたまえ、引きこもり女よ」

 は遠くの物体に干渉できる超能力<サイコキネシス>で、<かぐや姫>とやらの姿をモニターとして投影していた石を叩き割った。
 は失望から大きなため息を吐き出す。

「ハァ……この《円卓会談》には世界のトップが来ると聞いて少し期待していたが、どうやらの思い過ごしだったらしい」
『ヌ? それはどういう――』

 は続けて、<一寸法師>のモニターを叩き潰す。

「わざわざ言わせるな。こぞって顔も出せぬ腰抜け共よ」
『ハァ!? 冗談も程々に――』

 は続けて、<かぐや姫>のモニターを叩き潰す。

「お前達もあのヴァルゴと一緒だ。『”人間”なんかに負けやしない』というつまらんプライドと『”人間”なんて何もできない無能』だとかいう先入観で身を滅ぼす運命なのだろうな。……上位種など言われてはいるが、高が知れるよ」
『オイ、テメェ……自分が言ってることの意味わかってんのか?』
「もちろんわかっているとも。臆病者チキン君」
『アァ……ッ!? ……オイ、テメェそこで待ってろ、今すぐ喉元引き千切って――』

 は続けて、<オオカミ>のモニターを叩き潰す。
 こうして、ここに残るモニターは<笛吹き>のみとなった。
 その<笛吹き>は一呼吸置き、冷静に言葉を紡いだ。
 
『……ふむ、貴様のその物言いと行動はこの世界における最恐最悪の罪に値するな。はてさて、その処遇、どうするべきか……』
「そんな考えることかよ? あのヴァルゴみたいに攻め込んで来いよ? 全部”人類族”が完膚無きまでに返り討ちにしてやっからよ」
『フ……フフフ……ハハハ! そうかそうか、成る程成る程。何故あの<ゴブリンリーダー>が貴様らの挑発に乗ったのか分かった気がするぞ。名は確か……サイコと申したか。ならサイコよ、お望み通り”人類族”と全面戦争をするとしよう。きっと他の種族も反対せぬだろうからな』
「そうか、それは良かった。じゃあ是非とも……」
『アハハ! 

 その言葉を最後に、<笛吹き>を映し出す映像がぷつりと消えた。

 そして、最終的に《円卓会談》会場に取り残された俺とアンナ。
 さっきまで怯えていたアンナはどうなっている?
 そう思った俺は、ゆっくりと後ろを振り向いた。
 俺は、そこにいた少女の姿を見て、ど肝を抜かれた。

「ア、アンナ?」

 そこには、生気を完全に失い『終わった……終わった……』とだけ呟く廃人の姿があった。
 そしてその後、ぶっちゃけ帰る方法を知らなかった俺は、アンナが意識を取り戻すまでの間……時間にして約半日の時間を《円卓会談》場で過ごすこととなった。



 なんて日だ!?
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました

akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」 帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。 謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。 しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。 勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!? 転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。 ※9月16日  タイトル変更致しました。 前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。 仲間を強くして無双していく話です。 『小説家になろう』様でも公開しています。

能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?

火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…? 24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。

克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。

転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜

家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。 そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?! しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...? ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...? 不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。 拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。 小説家になろう様でも公開しております。

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~

冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。  俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。 そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・ 「俺、死んでるじゃん・・・」 目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。 新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。  元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~

ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。 コイツは何かがおかしい。 本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。 目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。

処理中です...