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9.ヨハネスは自覚する※
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「いいね、似合うよ」
ヨハネスは昼間、早速買い出しに行き、シルバーの寝間着を買ってきた。人型になった彼に、パンツと寝間着を着させる。前側を合わせて結ぶ、ヨハネスと同じようなガウンのような寝間着。シルバーが着ると、胸筋が見えてかっこいい。
「この寝間着、脱ぎやすいし抱きしめると肌も触れ合えるしえっちだよな」
「ええ、そんなこと…」
「ヨハネス、朝になると胸元開けてるし。寒そうだから俺がくっついてやってたんだぜ」
「ぐう…」
確かに朝、寒いなと思う事はあった。シルバーが近くに丸まって寝てるから、抱きつくと毛が柔らかくてちょうど良かった。
「なー、今日はいい?」
「う、うん…」
実は今日、他にも男同士の性交に使えるものを買ってきた。ものすごい恥ずかしかった…。
人は、産まれた時から生命力を纏っている。その生命力を魔力に変化させてそのまま使うのが魔法使いや魔女や魔法師、魔力を道具で使えるように魔道具を作り操るのが魔術師だ。
魔力をそのまま使うのは適正や訓練が必要だ。魔道具にすれば、魔力を流すだけで誰でも簡単に様々な事が出来る。昔は魔力のある者しか使えなかった魔道具も、ヨハネスが開発している頃には魔石を使えば、誰でも使えるようになった。
ヨハネスは自身で様々な魔道具を開発しており、自慰用の筒もその一つだった。そもそもそれは、若い頃に同僚に請われて作ったものだ。他にもその時の副産物は意外に根強く売れていた。
まさか、これを使う日が来るとは…
ヨハネスが取り出したのは、後孔を綺麗にして拡張するディルドである。元は女性に使うものなのだが、研究熱心なヨハネスは様々なバリエーションを作った。後ろ用も作った。ちんこについて、セックスについて、大真面目に語る同僚を茶化してはいけないとそれは真剣に作った。正直、面白かった。
「これで綺麗にするから、ちょっと待って」
ディルドに魔力を流すと、ウィンウィンと動き、中の洗浄液が温まる仕組みだ。ディルドの形は中に洗浄液を入れやすいよう、最初は細くなっていて、洗浄が終わると勃起したちんこになる。
「なにそれ」
目が点になるシルバーである。そして当然のように、ヨハネスにはやらせずに手伝った。
「っ…ん…」
ちゅっ、ちゅ、ぐちゅ……
深く舌を絡ませ合い、ヨハネスの後ろを弄る。準備のおかげで、随分と柔らかくなっている。「んむ…ん」ヨハネスはトロンと快楽に身を任せる。パニックを起こし、わけもわからずだった前回に比べ、今回はやけに快楽がリアルで、こんなに気持ちよかったのかと思う。
「うう……恥ずかしい………」
「ヨハネス、かわいい…」
ヨハネスはうつ伏せで枕に顔を埋め、膝立ちになって尻を上げる。シルバーが尻を触りながら、奥まで慣らすためにディルドを入れていく。
「あ、ああ…あ…っ…」
そんな所が感じるなんて…未知の事ってたくさんあるんだなぁ。恥ずかしいと思いつつ、やめてとは言わないヨハネスである。
ディルドにイカされそうになると、シルバーが意地悪くヨハネスの竿の先を締めるように握った。抗議しようと後ろを向くと、「俺のでイクまで我慢して」と懇願するようにキスをされて、狡いと思う。ぐちゅぐちゅと唾液まみれに口を犯され、ディルドを一気に抜かれた。
「ああああああっ…!!!!!」
まだ欲を握られたままで吐き出したいのに出せない、行き場の失った快楽が身体を駆け巡り、痙攣し膝が崩れ落ちる。
「あーあ、いっちゃった」
グッ!!シルバーは腰を持ち上げ、猛り狂った自身で一気に貫いた。「ああああああ!!やあっ!!!!!」絞めていた手を離されて、欲がまた一気に弾けた。精液がビュッビュと飛び散る。
「俺、ヨハネスの準備するの我慢して待っててもう限界…ご褒美ちょうだい」
「えっ…うん…!あっあっ…でもそんなに急に…あっイってるのに…やあ…!!!」
ガツガツと腰を振り、シルバーも精液を中にぶちまけた。一方的な動きなのに、それさえも快楽になり、ヨハネスは震える。
そういえば、洗浄液には中を柔らかくさせるための媚薬も入っているんだった…。
「ごめん、なんだろ。もう出ちゃった…」
「はぁ、はぁ…ディルドに媚薬が入っているから…ちょっと休…」
「まだ全然足りない」
既に中で大きくなっているシルバーの欲に、夜中泣かされたヨハネスだった。それでも、それがとても気持ち良かった。
僕って快楽に弱かったんだなぁ…。
くたくたになって、シルバーの胸に抱かれてうとうとと微睡む。太くて長いシルバーの指が、おでこの生え際から頭を優しく撫でる。犬の姿もいいけど、この姿もいいなぁと思った。
ヨハネスは昼間、早速買い出しに行き、シルバーの寝間着を買ってきた。人型になった彼に、パンツと寝間着を着させる。前側を合わせて結ぶ、ヨハネスと同じようなガウンのような寝間着。シルバーが着ると、胸筋が見えてかっこいい。
「この寝間着、脱ぎやすいし抱きしめると肌も触れ合えるしえっちだよな」
「ええ、そんなこと…」
「ヨハネス、朝になると胸元開けてるし。寒そうだから俺がくっついてやってたんだぜ」
「ぐう…」
確かに朝、寒いなと思う事はあった。シルバーが近くに丸まって寝てるから、抱きつくと毛が柔らかくてちょうど良かった。
「なー、今日はいい?」
「う、うん…」
実は今日、他にも男同士の性交に使えるものを買ってきた。ものすごい恥ずかしかった…。
人は、産まれた時から生命力を纏っている。その生命力を魔力に変化させてそのまま使うのが魔法使いや魔女や魔法師、魔力を道具で使えるように魔道具を作り操るのが魔術師だ。
魔力をそのまま使うのは適正や訓練が必要だ。魔道具にすれば、魔力を流すだけで誰でも簡単に様々な事が出来る。昔は魔力のある者しか使えなかった魔道具も、ヨハネスが開発している頃には魔石を使えば、誰でも使えるようになった。
ヨハネスは自身で様々な魔道具を開発しており、自慰用の筒もその一つだった。そもそもそれは、若い頃に同僚に請われて作ったものだ。他にもその時の副産物は意外に根強く売れていた。
まさか、これを使う日が来るとは…
ヨハネスが取り出したのは、後孔を綺麗にして拡張するディルドである。元は女性に使うものなのだが、研究熱心なヨハネスは様々なバリエーションを作った。後ろ用も作った。ちんこについて、セックスについて、大真面目に語る同僚を茶化してはいけないとそれは真剣に作った。正直、面白かった。
「これで綺麗にするから、ちょっと待って」
ディルドに魔力を流すと、ウィンウィンと動き、中の洗浄液が温まる仕組みだ。ディルドの形は中に洗浄液を入れやすいよう、最初は細くなっていて、洗浄が終わると勃起したちんこになる。
「なにそれ」
目が点になるシルバーである。そして当然のように、ヨハネスにはやらせずに手伝った。
「っ…ん…」
ちゅっ、ちゅ、ぐちゅ……
深く舌を絡ませ合い、ヨハネスの後ろを弄る。準備のおかげで、随分と柔らかくなっている。「んむ…ん」ヨハネスはトロンと快楽に身を任せる。パニックを起こし、わけもわからずだった前回に比べ、今回はやけに快楽がリアルで、こんなに気持ちよかったのかと思う。
「うう……恥ずかしい………」
「ヨハネス、かわいい…」
ヨハネスはうつ伏せで枕に顔を埋め、膝立ちになって尻を上げる。シルバーが尻を触りながら、奥まで慣らすためにディルドを入れていく。
「あ、ああ…あ…っ…」
そんな所が感じるなんて…未知の事ってたくさんあるんだなぁ。恥ずかしいと思いつつ、やめてとは言わないヨハネスである。
ディルドにイカされそうになると、シルバーが意地悪くヨハネスの竿の先を締めるように握った。抗議しようと後ろを向くと、「俺のでイクまで我慢して」と懇願するようにキスをされて、狡いと思う。ぐちゅぐちゅと唾液まみれに口を犯され、ディルドを一気に抜かれた。
「ああああああっ…!!!!!」
まだ欲を握られたままで吐き出したいのに出せない、行き場の失った快楽が身体を駆け巡り、痙攣し膝が崩れ落ちる。
「あーあ、いっちゃった」
グッ!!シルバーは腰を持ち上げ、猛り狂った自身で一気に貫いた。「ああああああ!!やあっ!!!!!」絞めていた手を離されて、欲がまた一気に弾けた。精液がビュッビュと飛び散る。
「俺、ヨハネスの準備するの我慢して待っててもう限界…ご褒美ちょうだい」
「えっ…うん…!あっあっ…でもそんなに急に…あっイってるのに…やあ…!!!」
ガツガツと腰を振り、シルバーも精液を中にぶちまけた。一方的な動きなのに、それさえも快楽になり、ヨハネスは震える。
そういえば、洗浄液には中を柔らかくさせるための媚薬も入っているんだった…。
「ごめん、なんだろ。もう出ちゃった…」
「はぁ、はぁ…ディルドに媚薬が入っているから…ちょっと休…」
「まだ全然足りない」
既に中で大きくなっているシルバーの欲に、夜中泣かされたヨハネスだった。それでも、それがとても気持ち良かった。
僕って快楽に弱かったんだなぁ…。
くたくたになって、シルバーの胸に抱かれてうとうとと微睡む。太くて長いシルバーの指が、おでこの生え際から頭を優しく撫でる。犬の姿もいいけど、この姿もいいなぁと思った。
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