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真夏のお小遣い探し編
水原家にて 32
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「さて、これで備蓄食料の確認は終わったわね」
といっても、飲食物全てを箱から出しただけだが。
「問題は最後の箱ですね」
「なにが入っているのか、確認しましょう」
涼香は最後の七箱目を引きずり、前へ持ってくる。
二人は並んでその箱を見る。この箱だけ、ガムテープで止められている。
「開けた瞬間爆発はしませんよね?」
「びっくり箱ね」
箱を見たまましばらく。ようやく開ける気になった涼香が、ガムテープを剥がしにかかる。
「開けるわよ」
そう言って、慎重にガムテープを剥がしていく。
衝撃を与えないようゆっくりと。
その様子を固唾を飲んで見守る涼音。
ガムテープを剥がすと、二人は身体を仰け反らせて蓋を開ける。
「びっくりしませんでしたね」
「覗いて見ましょうか」
恐る恐る箱の中を覗き込む。
「これは」
「シュレッダーね」
箱の中には、鍵のついている透明なケースが入っていた。そのケースの上には赤と青のボタンのついたリモコンみたいな物が線で繋がれており、肝心のケースの中には『お小遣い』と書かれた封筒がケースの蓋に吊るされており、封筒の底が小型のシュレッダーの入口に入っていた。
「まるで爆発物処理班になった気分ね」
「これ、間違ったら封筒が粉々になるやつですよね」
といっても、飲食物全てを箱から出しただけだが。
「問題は最後の箱ですね」
「なにが入っているのか、確認しましょう」
涼香は最後の七箱目を引きずり、前へ持ってくる。
二人は並んでその箱を見る。この箱だけ、ガムテープで止められている。
「開けた瞬間爆発はしませんよね?」
「びっくり箱ね」
箱を見たまましばらく。ようやく開ける気になった涼香が、ガムテープを剥がしにかかる。
「開けるわよ」
そう言って、慎重にガムテープを剥がしていく。
衝撃を与えないようゆっくりと。
その様子を固唾を飲んで見守る涼音。
ガムテープを剥がすと、二人は身体を仰け反らせて蓋を開ける。
「びっくりしませんでしたね」
「覗いて見ましょうか」
恐る恐る箱の中を覗き込む。
「これは」
「シュレッダーね」
箱の中には、鍵のついている透明なケースが入っていた。そのケースの上には赤と青のボタンのついたリモコンみたいな物が線で繋がれており、肝心のケースの中には『お小遣い』と書かれた封筒がケースの蓋に吊るされており、封筒の底が小型のシュレッダーの入口に入っていた。
「まるで爆発物処理班になった気分ね」
「これ、間違ったら封筒が粉々になるやつですよね」
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