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6月
朝の三年生の教室にて
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ある日の始業前。
じめっと重たい空気を纏った涼香が教室にやって来た。
ぐちゅ……ぐちゅ……と、ねちこい音を立てながら自分の席へと向かう。
その表情と足音を聞いた瞬間、クラスメイト達は一斉に察する。
(((((躓いて水溜まりに足を突っ込んだんだな……)))))
「先輩! いじけてないで靴下履き替えてくださいよ!」
後を追って来た涼音が机に突っ伏している涼香の下へやってくる。
「嫌よ……ぐちゅぐちゅで気持ち悪いもん」
「そりゃ履き替えないと気持ち悪いですよ」
靴下に触るのも嫌だと言いたげな涼香、梅雨の時期には割とある光景だった。
こういう時にいつもやっているように、靴下を履き替えさせようと屈んだ涼音が涼香の足を触る。
「うわぁ……」
べっちょべちょだった。
「涼音が意地悪言ってくる!」
傷ついた涼香がジタバタして、中々靴下を脱がすことができない。
「濡れてべちょってる靴下が人肌に温もっていたらなんか気持ち悪いですよね」
涼音が早口で追い打ちをかけると、涼香はピッタリと動かなくなった。
やれやれと靴下を履き替えさせる涼音だった。
じめっと重たい空気を纏った涼香が教室にやって来た。
ぐちゅ……ぐちゅ……と、ねちこい音を立てながら自分の席へと向かう。
その表情と足音を聞いた瞬間、クラスメイト達は一斉に察する。
(((((躓いて水溜まりに足を突っ込んだんだな……)))))
「先輩! いじけてないで靴下履き替えてくださいよ!」
後を追って来た涼音が机に突っ伏している涼香の下へやってくる。
「嫌よ……ぐちゅぐちゅで気持ち悪いもん」
「そりゃ履き替えないと気持ち悪いですよ」
靴下に触るのも嫌だと言いたげな涼香、梅雨の時期には割とある光景だった。
こういう時にいつもやっているように、靴下を履き替えさせようと屈んだ涼音が涼香の足を触る。
「うわぁ……」
べっちょべちょだった。
「涼音が意地悪言ってくる!」
傷ついた涼香がジタバタして、中々靴下を脱がすことができない。
「濡れてべちょってる靴下が人肌に温もっていたらなんか気持ち悪いですよね」
涼音が早口で追い打ちをかけると、涼香はピッタリと動かなくなった。
やれやれと靴下を履き替えさせる涼音だった。
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