プリンス様は下僕様

沖乃 白夜

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第1話 ある日の日常

前半ー3―

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 貴族悪魔に喧嘩を売るか
 天使を冷やかすか
 人間界で遊ぶか

彼はどうするか考えながら一休みしようと自らの屋敷へと足を向かわせていた時
突如
彼の周りを浅黒い闇が包む。

「な、なんだ!!
誰かの襲撃なのか!?」

 彼はすぐさま自らの魔力を放出する。
他の悪魔からの魔法攻撃なら防御なり掻き消す事が出来る。
彼は防御ではなく、掻き消すことにしようと、より強く魔力を放出した。

 いつもならこれで掻き消せる。
こんな襲撃は彼にとっては
いつものこと

そう、いつものこと 


…………………………


…が、

その闇は怪しい音を立て始め、彼に纏わりつく…………



思わず彼は顔をしかめた。

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