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第1話 ある日の日常
前半ー2―
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「血の香りには満足するが、手応えが無い奴らの烏合の衆だったな、つまらん」
彼は死骸を足蹴りした。
透き通る程の美しい銀の瞳は明らかに落胆の色を灯していた。
ーここのところ、質より量が増えてきていることに彼は不服であったー
「成り立ての上位悪魔ばかり相手にするのも飽きてきたな。たまには貴族の連中に喧嘩吹っ掛けるかな?
くそ!!
最近、誰が眷属を増やしているか知らないな」
彼は貴族悪魔同士の戦略に疎いところがある。
ー興味ないからたー
彼には彼の手足となる眷属もいない。
その為、他貴族の情報を収集する術が少ない。
「いっそうのこと天使の奴らや人間界でのさばっている神々や龍族とかでも相手にするかな。
あの辺りなら楽しめそうだし。
そーいや、最近いつ人間界に行ったっけ?」
貴族悪魔になれば自ら人間界に赴く必要性が少なくなる。
神々と争うなら眷属を送り込む。
そうすることで、眷属の格を上げ戦力の図り狙うチェックメイトにより近づけるのである。
彼は死骸を足蹴りした。
透き通る程の美しい銀の瞳は明らかに落胆の色を灯していた。
ーここのところ、質より量が増えてきていることに彼は不服であったー
「成り立ての上位悪魔ばかり相手にするのも飽きてきたな。たまには貴族の連中に喧嘩吹っ掛けるかな?
くそ!!
最近、誰が眷属を増やしているか知らないな」
彼は貴族悪魔同士の戦略に疎いところがある。
ー興味ないからたー
彼には彼の手足となる眷属もいない。
その為、他貴族の情報を収集する術が少ない。
「いっそうのこと天使の奴らや人間界でのさばっている神々や龍族とかでも相手にするかな。
あの辺りなら楽しめそうだし。
そーいや、最近いつ人間界に行ったっけ?」
貴族悪魔になれば自ら人間界に赴く必要性が少なくなる。
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そうすることで、眷属の格を上げ戦力の図り狙うチェックメイトにより近づけるのである。
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