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家族とご対面
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「そろそろアシュにも肉奴隷がいるかな?」
ある日朝食の席で、父その一がとんでもないことを呟いた。
肉奴隷ってなんだよ!
その疑問のまま父その一に目を向ければほんわりと微笑まれた。
若干目元が赤くなっているのは、照れているのだろう。
その横で父その二も何やら考え込み、そうして頷いた。
「そうだな。性教育はしっかり施しておかねば将来困るだろう」
「でも、僕まだ六歳なんですけど……」
「何、射精は出来ずとも勃起もしているだろう? 慣れずに暴発してもみっともないだろうが。それに雌を悦ばせる手管は将来女相手にも役立つ」
「ううーん……」
言いたいことはわかるが、今必要なのかと聞かれると、そこまで必要としていないのだけれど。
どっちかと言えば、今は見ている方が愉しいんだよなぁ。
「学園に上がるのが早くて十二歳だ。今から徐々に慣れていく方が良い」
「……いえ、僕はまだいいです。それよりも剣を習ったりしたいです」
「ふむ……」
この世界、剣もあれば魔法もあるのだ。
今はそっちを優先したい!
「んー……まあ、身体を作ることは良いことだしねぇ。でも、アシュの身体も拓いていかないと」
「身体を、拓く?」
「そうだよ。ちゃんと受け入れられるようにしないとね」
「そうだな。では肉奴隷より道具の方を先に準備するか」
「そうだね」
えー、僕も受けをするの?
とは思ったけれど、ここではそれが普通なのだ。
仕方ないか、と諦めの溜め息を吐いた。
父達の話は、僕そっちのけで進んで行くし、諦めるしかないもんね。
そうして僕は、父その一の指導の元、魔法を覚えた。
それは『清潔』というものだ。
まあ、うん。
男同士だと、使うのはお尻だからね。
綺麗にしないとダメだもんね。
使うとこいっぱいあるね。
これは誰もが使うことの出来る魔法だし、覚えていない方が問題だ。
そしてとうとう僕も、お道具を使う日がやってきた。
小さなプラグとか、細い棒とかね。
これをこれから僕のお尻に挿入れておくことになるのだ。
物凄く違和感ありまくる。
もじもじが止まりません。
そんな僕を見て、懐かしいな、と笑ってる父たちに恨めしい目を向けてしまう。
でもこれで慣らしていかないと、将来辛い思いをするのはお前だと言われてしまえば従うしかない。
そうして少しずつ少しずつお尻の拡張をしながら体力づくりの運動をしたり、勉強したりするのが日課になった。
七歳の誕生日プレゼントがお道具一式で白目を剥いてしまったのは、将来いい思い出になるのだろうか。
八歳の誕生日には身体に合わせて大きくなったお道具一式と、剣を貰った。
剣は嬉しかった!
お道具は……ねぇ?
そうして色々と慣らされたこの頃、久しぶりに家族が揃った。
なんと、僕の家が一番家格が上でした。
侯爵とか言われてぽかーんとしちゃったよ。
そして残りの父三人は伯爵でした。
向こうも兄弟だそうだ。
そうなると僕と二番目の兄は、近親相姦の末に生まれた子となる。
……よくあることなんだって!
で、この母親と三人と僕たちが別に暮らしていたのは、理由があった。
まあ、一番目の兄は僕の父その一の子である。
母についてった理由は知らないけれど、とりあえず向こうの家の子がいないのだ。
あ、これは女の腹から生まれた子、ってことね。
だから母親は向こうの家に籠っていたらしい。
で、僕が八歳。
八年籠って漸く出来たそうだ。
そのお祝いも含めて、家族が揃うことになったのだ。
僕の兄二人に会うのは、八年ぶりになる。
記憶なんてございません!
母親は茶色の髪に、碧の瞳の美人さんでした。
家は伯爵だそうだ。
で、僕の父達と三人の父、母親は幼馴染なんだって。
兄たちの父達は水色の髪に、蒼い目をしていた。
二番目の兄はそっくり。
一番目の兄は蜂蜜色の髪に薄い翠色の目だった。
そして兄たちはあまり似ていない。
更に僕は二番目の兄に全然似てない。
まあ、これもよくある話だそうだ。
だって僕は父達の子だしね。
一番目の兄とは良く見たら似てる?程度でしかない。
で、ここでビックリしたのが向こうの父も兄たちもイケメンだということだ。
なんだこのイケメン率!
僕も将来イケメンになれるかな!?
今は……どっちかというと可愛い系なんですけど。
金色のふわふわの髪に、くりくりのアンバーの瞳。
身体はまだ育っていないから、下手すると女の子にも見える。
「大きくなったわね、アシュクロフト」
母親が少し膨らんだ腹を重そうに抱えながら微笑んでくれた。
記憶にない母親に、ちょっと居心地が悪いけれど、嫌われてる感じはしなくてほっとした。
初対面は、僕が生まれた時だそうで、こっちも記憶にないからね。
お祝いの席は親は盛り上がっていた。
子供たちは微妙です。
何故なら八年は長い。
見知らぬ子供が自分の兄弟だと言われても、ねぇ。
僕的にはイケメン兄で目の保養なんですけどね!
目が合った時に笑いかけるとはにかんで返してくれる兄二人が可愛かった!
「父上、遊んできてもいいですか?」
「うん、いいよ。でも屋敷からは出ちゃダメだからね?」
「はい! 兄上、行こう!」
お酒も入ってふわふわした親たちを置いて遊ぶことを決めた僕。
どこかおどおどした兄たちの手を引いて、食堂を飛び出した。
だって暇だったんだもーん。
そうして兄二人を連れ込んだのは僕の部屋だ。
玩具も本もあるからね!
「ヒースクロフト兄上は何が好きですか?」
一番目の兄にそう聞いてみる。
「俺は本が好きだ」
「じゃあカルロクロフト兄上は?」
「僕は剣が好きかな」
兄弟三人できゃっきゃと楽しい時間を過ごしました。
名前が長いからと一番目の兄は『ヒース兄上』、二番目の兄は『カルロ兄上』と呼ぶことを許してくれた。
僕はアシュです、きりっ。
部屋の中に本やら玩具やらをばら撒きながら遊んでいたら、一つの箱に気付かれてしまった。
「これは?」
「あー……お道具です」
そう、あれなお道具を仕舞っておいた箱だ。
楽しい空気が、一瞬でシーンとなってしまった。
「アシュももう、その……あれか」
もごもごと言い辛そうなヒース兄上ですが、聞きたいことはなんとなくわかった。
お顔が真っ赤ですよ、兄上たち。
まあ、ヒース兄上が十三歳、カルロ兄上が十歳なので、まだ恥ずかしい時期だろう。
かくいう僕も恥ずかしい。
でも、兄弟だしね。
「あー……慣らしは、してます。兄上たちも、でしょう?」
「……ああ」
「そう、だね」
部屋の空気が居た堪れない感じになってきてるんですけど!
どうしたらいいのこれ!?
いやでも、これはある意味情報収集にはいいのか?
「兄上たちはいくつから始めましたか?」
僕の疑問に答えてもらおうじゃないか。
兄上たちも恥ずかしがりながらも教えてくれた。
僕と同じように六歳になった後には始めていたそうだ。
「い、今どれぐらいの使ってるんですか?」
「……そうだな……」
僕のお道具箱の中身を確認しながら、兄上たちは眉を寄せている。
そうして取り出したのは、僕の先月まで使っていたお道具だった。
「俺はこれの三倍程だな」
「僕は倍、ちょっとかな」
「ええー……そんな……入るんですか?」
お道具のサイズは子供の指二本程で、その三倍となれば大人の指も三本、四本にはなりそうだ。
結構、あれだ、イケるね。
「……今、も、入ってるん、ですか?」
「……ああ」
「まぁ、ね」
思わず聞いてしまって空気が……。
ここで本能に従うのならば、見せて欲しいと言いたい。
だがしかし、そんなこと言っちゃったらヤバそうだし。
こ、この空気どうしよう!
そしてそんなお道具が挿入っているという兄たちを想像したら痛くなってきた。
膝を閉じて、心持ち前かがみになってしまった。
いやだってさ、兄だと言っても初対面なんだよ?
そしてイケメンなんだよ?
そんなイケメンがお尻にお道具挿してんだよ?
想像しちゃったらそりゃあオッキもしちゃうって!
僕はまだ精通はしていないけど、お道具が気持ち良いことも知ってるし、擦ったら気持ち良いことも知ってる。
そして想像力も豊かだと思う。
イケメンな兄上たちが、気持ちよさそうにする姿も想像出来ちゃう。
あはぁああああん!
変態って言わないでよぉおおおお!
「……アシュ、は、道具だけ、か?」
「はへっ!?」
内心で悶えていた僕に質問が投げかけられて、思わず声が跳ねた。
ヒース兄上も、カルロ兄上も、恥ずかしそうに、でもじっと僕を見ている。
これは、あれだ。
興味、だ。
性的な、興味。
誰かの喉がこくり、と鳴った。
「ぼ、僕はまだ精通してないです、し……お道具だけ、です……」
すいーっと視線を逸らして、小声で告げる。
きっと顔は真っ赤だ。
だって熱いもん。
「あ、兄上は……?」
「俺も、まだ道具だけだな」
「僕もです」
……なんでそんなこと聞いたの僕!
本能か!?
本能なのか!?
そしてこのピンクの空気はどうしたらいいの!?
いっそ解放しちゃえばいいの!?
子供っぽく兄上のが見たいって言えばいいの!?
……そっか、言えばいいのか。
「あの、兄上の……見たい、な……?」
そろそろと視線を兄たちに戻して聞いてみれば、兄たちは真っ赤になっていた。
そして兄上たちの視線がぶつかって、それぞれの下半身へと落ちた。
「……そう、だな。俺も興味がある」
「アシュも見せてくれる?」
「……は、はい」
そうして僕たちは三人でベッドへと移動して、服を脱ぎ始めた。
ある日朝食の席で、父その一がとんでもないことを呟いた。
肉奴隷ってなんだよ!
その疑問のまま父その一に目を向ければほんわりと微笑まれた。
若干目元が赤くなっているのは、照れているのだろう。
その横で父その二も何やら考え込み、そうして頷いた。
「そうだな。性教育はしっかり施しておかねば将来困るだろう」
「でも、僕まだ六歳なんですけど……」
「何、射精は出来ずとも勃起もしているだろう? 慣れずに暴発してもみっともないだろうが。それに雌を悦ばせる手管は将来女相手にも役立つ」
「ううーん……」
言いたいことはわかるが、今必要なのかと聞かれると、そこまで必要としていないのだけれど。
どっちかと言えば、今は見ている方が愉しいんだよなぁ。
「学園に上がるのが早くて十二歳だ。今から徐々に慣れていく方が良い」
「……いえ、僕はまだいいです。それよりも剣を習ったりしたいです」
「ふむ……」
この世界、剣もあれば魔法もあるのだ。
今はそっちを優先したい!
「んー……まあ、身体を作ることは良いことだしねぇ。でも、アシュの身体も拓いていかないと」
「身体を、拓く?」
「そうだよ。ちゃんと受け入れられるようにしないとね」
「そうだな。では肉奴隷より道具の方を先に準備するか」
「そうだね」
えー、僕も受けをするの?
とは思ったけれど、ここではそれが普通なのだ。
仕方ないか、と諦めの溜め息を吐いた。
父達の話は、僕そっちのけで進んで行くし、諦めるしかないもんね。
そうして僕は、父その一の指導の元、魔法を覚えた。
それは『清潔』というものだ。
まあ、うん。
男同士だと、使うのはお尻だからね。
綺麗にしないとダメだもんね。
使うとこいっぱいあるね。
これは誰もが使うことの出来る魔法だし、覚えていない方が問題だ。
そしてとうとう僕も、お道具を使う日がやってきた。
小さなプラグとか、細い棒とかね。
これをこれから僕のお尻に挿入れておくことになるのだ。
物凄く違和感ありまくる。
もじもじが止まりません。
そんな僕を見て、懐かしいな、と笑ってる父たちに恨めしい目を向けてしまう。
でもこれで慣らしていかないと、将来辛い思いをするのはお前だと言われてしまえば従うしかない。
そうして少しずつ少しずつお尻の拡張をしながら体力づくりの運動をしたり、勉強したりするのが日課になった。
七歳の誕生日プレゼントがお道具一式で白目を剥いてしまったのは、将来いい思い出になるのだろうか。
八歳の誕生日には身体に合わせて大きくなったお道具一式と、剣を貰った。
剣は嬉しかった!
お道具は……ねぇ?
そうして色々と慣らされたこの頃、久しぶりに家族が揃った。
なんと、僕の家が一番家格が上でした。
侯爵とか言われてぽかーんとしちゃったよ。
そして残りの父三人は伯爵でした。
向こうも兄弟だそうだ。
そうなると僕と二番目の兄は、近親相姦の末に生まれた子となる。
……よくあることなんだって!
で、この母親と三人と僕たちが別に暮らしていたのは、理由があった。
まあ、一番目の兄は僕の父その一の子である。
母についてった理由は知らないけれど、とりあえず向こうの家の子がいないのだ。
あ、これは女の腹から生まれた子、ってことね。
だから母親は向こうの家に籠っていたらしい。
で、僕が八歳。
八年籠って漸く出来たそうだ。
そのお祝いも含めて、家族が揃うことになったのだ。
僕の兄二人に会うのは、八年ぶりになる。
記憶なんてございません!
母親は茶色の髪に、碧の瞳の美人さんでした。
家は伯爵だそうだ。
で、僕の父達と三人の父、母親は幼馴染なんだって。
兄たちの父達は水色の髪に、蒼い目をしていた。
二番目の兄はそっくり。
一番目の兄は蜂蜜色の髪に薄い翠色の目だった。
そして兄たちはあまり似ていない。
更に僕は二番目の兄に全然似てない。
まあ、これもよくある話だそうだ。
だって僕は父達の子だしね。
一番目の兄とは良く見たら似てる?程度でしかない。
で、ここでビックリしたのが向こうの父も兄たちもイケメンだということだ。
なんだこのイケメン率!
僕も将来イケメンになれるかな!?
今は……どっちかというと可愛い系なんですけど。
金色のふわふわの髪に、くりくりのアンバーの瞳。
身体はまだ育っていないから、下手すると女の子にも見える。
「大きくなったわね、アシュクロフト」
母親が少し膨らんだ腹を重そうに抱えながら微笑んでくれた。
記憶にない母親に、ちょっと居心地が悪いけれど、嫌われてる感じはしなくてほっとした。
初対面は、僕が生まれた時だそうで、こっちも記憶にないからね。
お祝いの席は親は盛り上がっていた。
子供たちは微妙です。
何故なら八年は長い。
見知らぬ子供が自分の兄弟だと言われても、ねぇ。
僕的にはイケメン兄で目の保養なんですけどね!
目が合った時に笑いかけるとはにかんで返してくれる兄二人が可愛かった!
「父上、遊んできてもいいですか?」
「うん、いいよ。でも屋敷からは出ちゃダメだからね?」
「はい! 兄上、行こう!」
お酒も入ってふわふわした親たちを置いて遊ぶことを決めた僕。
どこかおどおどした兄たちの手を引いて、食堂を飛び出した。
だって暇だったんだもーん。
そうして兄二人を連れ込んだのは僕の部屋だ。
玩具も本もあるからね!
「ヒースクロフト兄上は何が好きですか?」
一番目の兄にそう聞いてみる。
「俺は本が好きだ」
「じゃあカルロクロフト兄上は?」
「僕は剣が好きかな」
兄弟三人できゃっきゃと楽しい時間を過ごしました。
名前が長いからと一番目の兄は『ヒース兄上』、二番目の兄は『カルロ兄上』と呼ぶことを許してくれた。
僕はアシュです、きりっ。
部屋の中に本やら玩具やらをばら撒きながら遊んでいたら、一つの箱に気付かれてしまった。
「これは?」
「あー……お道具です」
そう、あれなお道具を仕舞っておいた箱だ。
楽しい空気が、一瞬でシーンとなってしまった。
「アシュももう、その……あれか」
もごもごと言い辛そうなヒース兄上ですが、聞きたいことはなんとなくわかった。
お顔が真っ赤ですよ、兄上たち。
まあ、ヒース兄上が十三歳、カルロ兄上が十歳なので、まだ恥ずかしい時期だろう。
かくいう僕も恥ずかしい。
でも、兄弟だしね。
「あー……慣らしは、してます。兄上たちも、でしょう?」
「……ああ」
「そう、だね」
部屋の空気が居た堪れない感じになってきてるんですけど!
どうしたらいいのこれ!?
いやでも、これはある意味情報収集にはいいのか?
「兄上たちはいくつから始めましたか?」
僕の疑問に答えてもらおうじゃないか。
兄上たちも恥ずかしがりながらも教えてくれた。
僕と同じように六歳になった後には始めていたそうだ。
「い、今どれぐらいの使ってるんですか?」
「……そうだな……」
僕のお道具箱の中身を確認しながら、兄上たちは眉を寄せている。
そうして取り出したのは、僕の先月まで使っていたお道具だった。
「俺はこれの三倍程だな」
「僕は倍、ちょっとかな」
「ええー……そんな……入るんですか?」
お道具のサイズは子供の指二本程で、その三倍となれば大人の指も三本、四本にはなりそうだ。
結構、あれだ、イケるね。
「……今、も、入ってるん、ですか?」
「……ああ」
「まぁ、ね」
思わず聞いてしまって空気が……。
ここで本能に従うのならば、見せて欲しいと言いたい。
だがしかし、そんなこと言っちゃったらヤバそうだし。
こ、この空気どうしよう!
そしてそんなお道具が挿入っているという兄たちを想像したら痛くなってきた。
膝を閉じて、心持ち前かがみになってしまった。
いやだってさ、兄だと言っても初対面なんだよ?
そしてイケメンなんだよ?
そんなイケメンがお尻にお道具挿してんだよ?
想像しちゃったらそりゃあオッキもしちゃうって!
僕はまだ精通はしていないけど、お道具が気持ち良いことも知ってるし、擦ったら気持ち良いことも知ってる。
そして想像力も豊かだと思う。
イケメンな兄上たちが、気持ちよさそうにする姿も想像出来ちゃう。
あはぁああああん!
変態って言わないでよぉおおおお!
「……アシュ、は、道具だけ、か?」
「はへっ!?」
内心で悶えていた僕に質問が投げかけられて、思わず声が跳ねた。
ヒース兄上も、カルロ兄上も、恥ずかしそうに、でもじっと僕を見ている。
これは、あれだ。
興味、だ。
性的な、興味。
誰かの喉がこくり、と鳴った。
「ぼ、僕はまだ精通してないです、し……お道具だけ、です……」
すいーっと視線を逸らして、小声で告げる。
きっと顔は真っ赤だ。
だって熱いもん。
「あ、兄上は……?」
「俺も、まだ道具だけだな」
「僕もです」
……なんでそんなこと聞いたの僕!
本能か!?
本能なのか!?
そしてこのピンクの空気はどうしたらいいの!?
いっそ解放しちゃえばいいの!?
子供っぽく兄上のが見たいって言えばいいの!?
……そっか、言えばいいのか。
「あの、兄上の……見たい、な……?」
そろそろと視線を兄たちに戻して聞いてみれば、兄たちは真っ赤になっていた。
そして兄上たちの視線がぶつかって、それぞれの下半身へと落ちた。
「……そう、だな。俺も興味がある」
「アシュも見せてくれる?」
「……は、はい」
そうして僕たちは三人でベッドへと移動して、服を脱ぎ始めた。
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