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新しくなる『わたし』
※僕達の性奴隷
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僕の名前はウィリアム。
双子の兄であるステファンはウィルって呼ぶよ。
親しい人間が呼ぶ愛称ってやつだね。
僕の家は祖父が起業した、しがない商家が始まりだ。
祖父、父がそこそこ大きくし、今は父と母……そして姉夫婦が一般的な商品を本店で取り扱っている。
僕達は支店長になる。
僕とステフ──ステファンのことだ──は一般的な商品と、ある意味一般的じゃない『モノ』も取り扱っている。
それは『性奴隷の調教』だ。
性奴隷は裕福な家の人間がよく買うモノだ。
隷属術で性病に対する免疫も強くなるし、子は出来なくなるし、主人に逆らえなくなる。
だから自分好みの身体に作り上げるのは性奴隷が1番楽だ。
ちょっと無理したって逆らえないしね。
それに、飽きたら売ればいい。
ステフはとある事情から、『女』が好きじゃなくなってしまったけれど、性欲を解消するのに『雌』を使っていて調教するのは『雌』が主だ。
僕はとある事情があっても『女』も好きだからそっち担当。
『雌』は『雌』で美味しいからどっちも好きだけどね。
……まあ事情は置いておこうか。
つい先日、ステフがまさかの性奴隷を買ってきた。
今までも買ってくることはあったけれど、男の子ばかりだったんだよ。
それが買ってきたのは女の子。
まだ咲ききっていない蕾ような女の子だった。
女の子の性奴隷はいつも僕が買って、調教して売りに出していた。
ステフはいつも興味なさそうにしてただけに、今回のことで色々驚いてるよ。
女の子を買ってきたこともそうだけど、昔あったことから『女』に欲情しなくなってたのに、ってね。
まさかステフが女の子に突っ込んでる場所に遭遇するとか……表面には出さなかったけど、内心では顎が外れそうなぐらいだった。
まだ数える程度しか僕もシーナに突っ込んでないけど、あの子はちょっと……今までの『女』と違う感じがして、僕も戸惑っているのが正直な所だったりする。
『これが違う』って断言は出来ないんだけど、ね。
シーナを調教部屋に残したまま1度自室に戻り、身綺麗にすると食堂へ向かう。
そこには既にステフが居て、書類に目を通しながら紅茶を飲んでいた。
「おはよ、ステフ」
「ああ、おはよう」
「あ、僕珈琲飲みたい」
「かしこまりました」
いつも通りの席につき、正面からステフの様子を窺う。
突飛と言われてもおかしくない行動をしたステフは、今は普通で、いつも通りだ。
僕のメイドのアンに珈琲を頼み、差し出される朝食を口に入れる。
朝は沢山入らないから軽めに済ませ、珈琲の香りと苦味を楽しむ。
「……シーナは?」
昨夜は取引先の会食があってステフは出掛けていたし、シーナは僕達の性奴隷だから情報を共有しておくのは当たり前だ。
カップをソーサーに置いてだらりと背もたれに寄りかかる。
僕もどう言えばいいか、少し悩んでいるのだ。
そんな僕を訝しげに見てくるステフは、じっと僕の言葉を待っている。
「ねえ、ステフ」
「なんだ」
「……なんていうか……ちんぽとか、無理に言わせなくても、いいんじゃないかな、って」
「理由は?」
「うん……なんか、わかんないんだけどさ。シーナには無理に言わせようと思うと、なんかモヤっとする……のかな……?」
「…………」
「ステフはどう?」
「……なんとなくわかる気が、しなくもない」
「なんでだろうね?今までの『子』達は言わせた方がヤル気が出たのに!」
「俺がわかるわけないだろ」
「なんだよー、じゃあステフはどう思うの?」
「……状況にもよるんじゃないか?」
「状況?」
僕の問いにステフは腕を組んで悩む。
ステフが言葉を発するまで、口を噤んで待つ。
「シーナが興奮して口にする時は、悪くない……と思う」
「ああ、うん。……苛めたくなっちゃう」
「だが、『命令』後は……無理矢理言わされた後、性奴隷の目が曇るだろう?あの目は、シーナには似合わん」
「あー……そうだね。なんでだろ?今のとこそれはしてないからどうなるかわかんないけど……」
「……暫くは色々試してみないとわからんな」
「そうだね。今度いい性奴隷が居たら絡ませてみようかな」
「俺は雌の調教に付き合わせるつもりだ」
「それはいいね!……でもシーナに雌のちんぽ挿入させるの?」
「させん」
ステフは即答した。
それを聞いて、ほっとしたのは何故だろう。
……シーナに突っ込むのは僕達だけでいいと、思ったりして。
「あ、じゃあシーナに淫妖蟲つけようよ。シーナが雌に突っ込むとこは見てみたい」
「ふむ……用意するか」
シーナに僕達以外が突っ込むのはなんかモヤっとするけど、雌に突っ込んで腰を振るシーナは可愛い気がする。
想像するとちょっとムラッときた。
多分ステフもそうだろう。
口角が上がってニヤついてるからね。
「あー、さっき出してきたのにムラムラする」
「さっき?」
あ、しまった。
言うタイミング間違えたっぽいや。
ま、いいか。
「昨日そのまま寝ちゃってさ、それでつい。まだ調教部屋で寝てるはずだよ」
「わかった」
「じゃ、書類ステフの分も手伝ってあげる。シーナのとこ行くんでしょ?」
「ああ」
「シーナの調教に使えそうな物も選んでおかないとなー」
「そうだな。手入れや新しく買う必要がある物もあるだろう」
「……シーナのとこ行く前に考えてよ。そうしたら早く発注出来るし」
「…………仕方ない、か」
物凄く悩んだステフはちょっと不満げに了承したけど、いざ道具を選び出すとお互いあれもこれもと出てきて、結構な時間が過ぎていた。
あー、これから愉しみだな♡
双子の兄であるステファンはウィルって呼ぶよ。
親しい人間が呼ぶ愛称ってやつだね。
僕の家は祖父が起業した、しがない商家が始まりだ。
祖父、父がそこそこ大きくし、今は父と母……そして姉夫婦が一般的な商品を本店で取り扱っている。
僕達は支店長になる。
僕とステフ──ステファンのことだ──は一般的な商品と、ある意味一般的じゃない『モノ』も取り扱っている。
それは『性奴隷の調教』だ。
性奴隷は裕福な家の人間がよく買うモノだ。
隷属術で性病に対する免疫も強くなるし、子は出来なくなるし、主人に逆らえなくなる。
だから自分好みの身体に作り上げるのは性奴隷が1番楽だ。
ちょっと無理したって逆らえないしね。
それに、飽きたら売ればいい。
ステフはとある事情から、『女』が好きじゃなくなってしまったけれど、性欲を解消するのに『雌』を使っていて調教するのは『雌』が主だ。
僕はとある事情があっても『女』も好きだからそっち担当。
『雌』は『雌』で美味しいからどっちも好きだけどね。
……まあ事情は置いておこうか。
つい先日、ステフがまさかの性奴隷を買ってきた。
今までも買ってくることはあったけれど、男の子ばかりだったんだよ。
それが買ってきたのは女の子。
まだ咲ききっていない蕾ような女の子だった。
女の子の性奴隷はいつも僕が買って、調教して売りに出していた。
ステフはいつも興味なさそうにしてただけに、今回のことで色々驚いてるよ。
女の子を買ってきたこともそうだけど、昔あったことから『女』に欲情しなくなってたのに、ってね。
まさかステフが女の子に突っ込んでる場所に遭遇するとか……表面には出さなかったけど、内心では顎が外れそうなぐらいだった。
まだ数える程度しか僕もシーナに突っ込んでないけど、あの子はちょっと……今までの『女』と違う感じがして、僕も戸惑っているのが正直な所だったりする。
『これが違う』って断言は出来ないんだけど、ね。
シーナを調教部屋に残したまま1度自室に戻り、身綺麗にすると食堂へ向かう。
そこには既にステフが居て、書類に目を通しながら紅茶を飲んでいた。
「おはよ、ステフ」
「ああ、おはよう」
「あ、僕珈琲飲みたい」
「かしこまりました」
いつも通りの席につき、正面からステフの様子を窺う。
突飛と言われてもおかしくない行動をしたステフは、今は普通で、いつも通りだ。
僕のメイドのアンに珈琲を頼み、差し出される朝食を口に入れる。
朝は沢山入らないから軽めに済ませ、珈琲の香りと苦味を楽しむ。
「……シーナは?」
昨夜は取引先の会食があってステフは出掛けていたし、シーナは僕達の性奴隷だから情報を共有しておくのは当たり前だ。
カップをソーサーに置いてだらりと背もたれに寄りかかる。
僕もどう言えばいいか、少し悩んでいるのだ。
そんな僕を訝しげに見てくるステフは、じっと僕の言葉を待っている。
「ねえ、ステフ」
「なんだ」
「……なんていうか……ちんぽとか、無理に言わせなくても、いいんじゃないかな、って」
「理由は?」
「うん……なんか、わかんないんだけどさ。シーナには無理に言わせようと思うと、なんかモヤっとする……のかな……?」
「…………」
「ステフはどう?」
「……なんとなくわかる気が、しなくもない」
「なんでだろうね?今までの『子』達は言わせた方がヤル気が出たのに!」
「俺がわかるわけないだろ」
「なんだよー、じゃあステフはどう思うの?」
「……状況にもよるんじゃないか?」
「状況?」
僕の問いにステフは腕を組んで悩む。
ステフが言葉を発するまで、口を噤んで待つ。
「シーナが興奮して口にする時は、悪くない……と思う」
「ああ、うん。……苛めたくなっちゃう」
「だが、『命令』後は……無理矢理言わされた後、性奴隷の目が曇るだろう?あの目は、シーナには似合わん」
「あー……そうだね。なんでだろ?今のとこそれはしてないからどうなるかわかんないけど……」
「……暫くは色々試してみないとわからんな」
「そうだね。今度いい性奴隷が居たら絡ませてみようかな」
「俺は雌の調教に付き合わせるつもりだ」
「それはいいね!……でもシーナに雌のちんぽ挿入させるの?」
「させん」
ステフは即答した。
それを聞いて、ほっとしたのは何故だろう。
……シーナに突っ込むのは僕達だけでいいと、思ったりして。
「あ、じゃあシーナに淫妖蟲つけようよ。シーナが雌に突っ込むとこは見てみたい」
「ふむ……用意するか」
シーナに僕達以外が突っ込むのはなんかモヤっとするけど、雌に突っ込んで腰を振るシーナは可愛い気がする。
想像するとちょっとムラッときた。
多分ステフもそうだろう。
口角が上がってニヤついてるからね。
「あー、さっき出してきたのにムラムラする」
「さっき?」
あ、しまった。
言うタイミング間違えたっぽいや。
ま、いいか。
「昨日そのまま寝ちゃってさ、それでつい。まだ調教部屋で寝てるはずだよ」
「わかった」
「じゃ、書類ステフの分も手伝ってあげる。シーナのとこ行くんでしょ?」
「ああ」
「シーナの調教に使えそうな物も選んでおかないとなー」
「そうだな。手入れや新しく買う必要がある物もあるだろう」
「……シーナのとこ行く前に考えてよ。そうしたら早く発注出来るし」
「…………仕方ない、か」
物凄く悩んだステフはちょっと不満げに了承したけど、いざ道具を選び出すとお互いあれもこれもと出てきて、結構な時間が過ぎていた。
あー、これから愉しみだな♡
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