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新しくなる『わたし』

※※もう1人の御主人様 (♂+♂×♀)

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「あらら、もう始めてたの?」
「お前が遅かったからな」
「まあいいけど。はじめまして、もう僕の事は聞いた?」
「……い、いえ……」

 突然部屋に現れたのは、ふわふわとした髪の男性だった。
 御主人様をクール系だと分類するならば、この人は癒し系?ワンコ系?だろうか?
 にこにこと笑っていて、優しそうだ。
 色合いは御主人様と似ているけれど、こっちの人の方が深みがある。

「僕はウィリアム、そこに居るステファンの双子の弟だよ」

 微笑みながらベッドに近付いてきた御主人様その2──ウィリアム様──は未だ寝転がって起き上がれないわたしの頭を撫でると、微笑みながらもどこかねっとりとした目でわたしを舐めるように見始めた。
 とりあえず言わせてもらえば、御主人様その1──ステファン様──に挿入いれられたままなんですけど。
 体勢は変わらずステファン様と繋がった部分が丸見えの、所謂いわゆるまんぐりがえしに近い状態のままだ。
 上からステファン様に覆い被されていて見えないけれど。

 ウィリアム様の登場でステファン様の動きも止まり、意図せず慣らしの時間にはなっただろうけど、これ、どうするんだろう。
 溶かされた脳みそが新しい御主人様の登場で一気に冷えてしまった。
 でもステファン様に上からのしかかられたままで、乱れた息を整えるには少し苦しい。

「名前は?」

 不意にウィリアム様がわたしに問いかけてきて、驚くけれど、答えないといけないだろう。

「あ、し、シーナです」
「シーナか、うん」

 ウィリアム様はうんうん頷くとステファン様の方へと顔を向けた。

「兄上にしては珍しいね、女の子に勃つなんて。具合はどう?」
「……そうだな。悪くはない」

 そう言うとステファン様は身体を起こしてわたしの脚を下ろす。
 体勢が変わったおかげで苦しさは軽減されたけれど、繋がった部分からぐちゅ、と音がして恥ずかしくなる。
 ウィリアム様はそんなステファン様の動きを追いかけて上半身を動かし、わたしとステファン様が繋がったままの蜜壷を見下ろした。

「わ、ステフのちんぽずっぽしハマってるね」
「や、見ないで……!」
「こら、シーナ。否定の言葉はダメだよ?……それに、シーナのまんこはしっかりステフのちんぽ咥えてるじゃん?美味しくないの?」
「な……そ……」

 絶句して言葉が出てこない。
 イケメンその2がにこにこと紡ぐ言葉が衝撃過ぎる。
 真っ赤な顔でぱくぱく口を動かしていると、んー、とウィリアム様は唇を少し尖らせて、何かを考える素振りをした。

「シーナには言葉から覚えさせないとダメかな。僕達の性奴隷なんだから、僕達がよろこぶ言葉使いっていうのがあるんだよ?」

 わかる?とまるで子供を優しく諭すような声に、何故か少し、恐怖を感じた。
 ウィリアム様はステファン様よりも、どこか怖い。
 笑顔で優しく告げられているのに、どことなく威圧感を感じるし……ああ、目の奥が笑っていないのだ。

 ウィリアム様の様子に震えていたけれど、そんなわたしにウィリアム様は小さく苦笑いを浮かべた。
 あ、ステファン様に似てる。

 笑っても少し口角が上がって目を細めるぐらいのステファン様と、ずっとにこにこしているウィリアム様は色合いぐらいしか似てないのかな、と思ったけれど、そんなことなかった。
 双子らしく似ている。

 そんなことをぼんやり考えているわたしの髪をそっと梳くと、その微笑みは怖さを感じさせないものへと変わる。

「言葉使いはゆっくり教えてあげるね。……とりあえずステフ」
「ああ、わかった」

 ウィリアム様がステファン様を一瞥いちべつすると、ステファン様は蜜壷に挿し込まれたままだった雄芯をゆっくりと引き抜き始めた。

 ──ずぬるるる──

「ふ、ぁぁ……ぁ……」

 胎内を擦りながら引き抜かれ、ぞわぞわと背中が震える。
 わたしには大きすぎる雄芯が抜かれていくと、苦しさは少なくなるが、気持ち良さが増す。
 敢えて言いたい。
 気持ち良すぎる、と。
 ステファン様に貫かれた時に感じた痛みは、確実にわたしのこの身体が今までおとこを受け入れたことがない事を示していた。
 それが少しの時間収められていただけで快感を拾うようになるなんて、どれだけ感じやすいのか。

 ステファン様の雄芯の、1番太い傘の部分が蜜壷の入り口で一瞬引っかかった。
 そこでステファン様は動きを止める。

「ああ、ちゃんと処女だったね」
「そうだな」

 ステファン様とウィリアム様はじっとわたしの蜜壷付近を見下ろしている。
 多分見たらわかる現象──破瓜はかの血──を確認したのだろう。
 そんなとこを見られて全身が熱くなる。
 ウィリアム様もステファン様もどこか満足気に頷いている。

「じゃ、僕も手伝ってあげるね」

 愉しそうに弾むウィリアム様の言葉に何を言っているのかと首を傾げるが、直ぐ理解出来た。
 ウィリアム様の左手がわたしの花芯に触れたのだ。
 その刺激にびくりと腰が跳ねるとウィリアム様はわたしの耳元に顔を寄せ、耳朶みみたぶをぱくりと咥えた。

「ふぁ、あ……っ」
「さあ、シーナがイク所を僕達に見せてね」

 耳朶を舐められて告げられた言葉に思わず掌を握り込んでしまう。
 ゆっくりと再びステファン様の雄芯がわたしの内壁を擦りながら押し込まれ、苦しさと快感を感じた。

 ──ずちゅぅぅ、ぐちゅぅぅ──

「ぁ、あ……っ……んん……ッ」

 ステファン様に揺さぶられると押し出されるように声が出る。
 恥ずかしくて唇を噛むと、ウィリアム様がわたしの胸の突起をきゅ、と摘んだ。
 ビリッと走る痛みと快感に顎が跳ね上がり背中が弓なりにしなる。

「きゃぁうっ!?」
「声を殺しちゃダメだよ。ちゃんと啼いて」
「は、……ぃ……っ、んぁっ」

 ウィリアム様に咎められてしまいじわりと涙が滲む。
 だけどわたしには抵抗するという選択肢はない。
 2人からもたらされる快感と指示を享受するだけだ。
 ステファン様が腰を打ち付け、ウィリアム様が胸の突起と花芯をなぶる。
 否が応でも高められる快感に息は乱れ、嬌声が上がる。
 腰を打ち付けながら僅かに息を乱すステファン様に滲む視線を向けると、薄らと額に汗を滲ませ涼やかな瞳に熱を孕ませてわたしを見下ろしていた。
 胸の突起に顔を寄せ舌で転がすウィリアム様に目を向けると、わたしを愉しそうに見つめる瞳とぶつかった。
 胸の突起はローションと唾液で濡れて光り、つん、と尖っている。
 ウィリアム様の体に隠れて見えない左手は優しく花芯を捏ねくり回していて身体が跳ねるけれど、のしかかるウィリアム様が重石になって動けない。

「んあ……っ、……あんっ……ああ……っ」

 徐々に動きを早めるステファン様と、花芯と胸の突起を弄るウィリアム様にわたしの身体は絶頂へと導かれる。
 目の前がチカチカして身体に力が入る。

「……はぁ……出すぞ……っ」
「あうっ……あ、ああ……ッ」
「『出してください』ってお強請りするんだよ、シーナ。御主人様の精液をください、ってね」
「あっ、あ……っ!……っ、せ、精液……ください、……んぁっ……ステファン様の、精液を……くださいぃ……ッ」
「もう少し捻りが欲しいとこだけど、まあいっか」

 ステファン様に突き上げられ声を詰まらせながらそう言うと、ステファン様動きが一層早まる。
 ウィリアム様に花芯をグリグリと押し潰され、痛いぐらいに胸の突起を摘まれ、子宮を何度もノックされ、ステファン様の雄芯に内壁を絡みつかせて昇らされるまま、わたしは絶頂へと達した。

「ふぁぁぁぁ──っっ!」
「く……っ!」

 ステファン様が小さく呻き腰をぐりぐりと押し付けてくる。
 びゅるるる、と胎内で音が響き、熱い飛沫しぶきが注ぎ込まれていくのがわかる。
 ステファン様の雄芯から吐き出された熱は大量で、お腹がいっぱいになる感覚がする。
 それでも収まらず、ステファン様と繋がった部分の隙間から押し出されるようにぶびゅ、と音を立てて溢れてシーツに零れた。
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